discover_siebel
Siebelエンタープライズのインスタンスを検出します。
書式
emcli discover_siebel -input_file=enterprise_info_file:<file_path> [-out_file='<fully_qualified_path_of_output_file>'] [-precheck] [-debug] [ ] indicates that the parameter is optional
オプション
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input_file
入力ファイルはCSV形式である必要があります。CSVファイルの構造は、次のとおりです。
GATEWAY_HOST = < Gateway Server Host >, PORT = < Gateway Server Port - optional Default if not specified is 2320 >, INSTALL_DIR = < Gateway Server Install Directory - optional >, ENTERPRISE_NAME = < Siebel Enterprise Name >, SIEBEL_USERNAME = < Siebel Enterprise User Name >, SIEBEL_PASSWORD = < Siebel Enterprise Password >, DATABASE_USERNAME = < Database User Name >, DATABASE_PASSWORD = < Database Password >
ノート:
INSTALL_DIRは、Siebelバージョン8.2.2以上を検出する場合には必須パラメータです。
この例は、Siebelユーザー名とパスワードに「sbluser」と「SBLpass」、データベースユーザー名とパスワードに「dbuser」と「dbpass」をそれぞれ使用し、場所「Location1」にインストールされ、ポート「23201」で実行され、ホスト「host1」にあるゲートウェイを使用するSiebelエンタープライズ(Siebel)の検出を示します。
GATEWAY_HOST=host1,PORT=23201,INSTALL_DIR=Location1, ENTERPRISE_NAME=siebel,SIEBEL_USERNAME=sbluser, SIEBEL_PASSWORD=SBLpass,DATABASE_USERNAME=dbuser, DATABASE_PASSWORD=DBpass
カンマに関する特殊なケース:
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パスワードなどいずれかのエントリにカンマ(,)がある場合、CSVファイルにはそのエントリをバックスラッシュとカンマ(\,)として追加する必要があります。たとえば、SIEBEL_PASSWORDがwe,lco,me1の場合、CSVファイルのエントリはSIEBEL_PASSWORD = we\,lc\,ome1となります。
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パスワードなどいずれかのエントリに、バックスラッシュの後にカンマが続く箇所(\,)がある場合、CSVファイルにはそのエントリをバックスラッシュ2個とカンマ(\\,)として追加する必要があります。たとえば、SIEBEL_PASSWORDがwe\,lco\,me1の場合、CSVファイルのエントリはSIEBEL_PASSWORD = we\\,lc\\,ome1となります。
input_fileパラメータの詳細は、「-input_fileの構文ガイドライン」を参照してください。
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out_file
コマンドの出力は、このファイルにリダイレクトされます。指定しない場合、コンソールに出力されます。
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debug
冗長モードで実行し、追加のデバッグ・ログ・メッセージを生成して出力します。指定すると、詳細に出力されます。
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precheck
すべての確認と検証を実行して、Siebelエンタープライズの擬似的な検出を行います。このオプションでは、実際の検出に先立って、確認用にこれらのステップの結果をユーザーに示します。これにより、すべての前提条件が満たされていることが確認され、前提条件が満たされている場合は検出は行われません。
例
例1
この例では、my_enterprise_info.csvファイルを読み込み、Cloud Controlに追加するSiebelエンタープライズ・インスタンスを決定します。コマンドの出力は、discovery_output.txtファイルにリダイレクトされます。
emcli discover_siebel -input_file=enterprise_info_file:'c:\emcli\my_enterprise_info.csv' -out_file='c:\emcli\discovery_output.txt' -debug
例2
この例は上述の例と同じですが、-precheckオプションを追加することにより、事前チェックが成功するかどうかを確認し、失敗した場合はエラーを表示します。
emcli discover_siebel -input_file=enterprise_info_file:'c:\emcli\my_enterprise_info.csv' -out_file='c:\emcli\discovery_output.txt' -debug