29 DBaaSクラウドでのDBのオンボーディング

この章では、DBaaSクラウド機能でデータベースのオンボーディングを行う機能について説明します。内容は次のとおりです。

概要

Database as a Serviceは、セルフ・サービス・ポータルを介して、データベースの作成/削除、起動/停止、バックアップ/リストア、パッチ適用などのデータベース・ライフサイクル管理操作をサポートします。

セルフ・サービス・ユーザーは、これらの操作を使用して新規データベース・サービスのプロビジョニングと管理を行うことができます。

Database as a Serviceを採用すると、データベースを所有しているセルフ・サービス・ユーザーに既存のデータベースを割り当て、セルフ・サービス・ポータルからデータベースを管理できるようになります。これは、EM管理対象DBインスタンスをEM Cloudインスタンスとして検出することで実現できます。

前提条件

  • Enterprise ManagerでターゲットOracle Databaseを検出する必要があります。
  • データベース・ホストを宛先PaaSインフラストラクチャ・ゾーンに追加する必要があります。
  • データベース・ソフトウェア・ホームを宛先データベース・ソフトウェア・プールに追加する必要があります。
  • 次に示すように、CLOUD_ENGINE_USERアカウントに対する権限をMASTERおよびDEST_DB_CRED資格証明に付与します:
    • grant_privs -name=CLOUD_ENGINE_USER -privilege="FULL_CREDENTIAL;CRED_NAME=MASTER:CRED_OWNER=<owner name>"
    • grant_privs -name=CLOUD_ENGINE_USER -privilege="FULL_CREDENTIAL;CRED_NAME=<DEST_DB_CRED Name>:CRED_OWNER=<owner name>"

DBaaSクラウドでのDBのオンボーディング: EMCLIコマンドおよび入力ファイルのプロパティ

この項では、EMCLIコマンドを使用してDBaaSクラウドでDBのオンボーディングを行う方法について説明します。

$ emcli db_cloud_maintenance -relocateService -discoverOnly=true -input_file="data:<absolute_path_to_input_file>"

入力ファイルのプロパティ:

DEST_TARGET_NAME=<EM Target name of the DB Target to be managed via Self Service Portal>
DEST_TARGET_TYPE=<oracle_database|rac_database>
DEST_POOL_NAME=<Name of the DB Software Pool which contains the target DB ORACLE_HOME>
DEST_POOL_TYPE=oracle_cloud_zone
DB_SERVICE_NAME=<Name of the new DB service that will be created for the DB Target>
DEST_DB_CRED=<EM Named Credential for Target DB SYS user in the format CREDENTIAL_NAME:CREDENTIAL_OWNER>
MASTER_USER_CREDS=<EM Named Credential for DB Master Account user in the format CREDENTIAL_NAME:CREDENTIAL_OWNER. Master account user will be created in the DB>
SSA_USER=<Username of EM SSA user with EM_SSA_USER role privileges>

ノート:

  • ターゲットDBがDataguard構成にある場合は、プライマリDBのみが検出されます。

  • これは、EM_SSA_ADMINISTRATORロール権限を持つEM管理者により開始される管理者主導型の操作です。