30 DBの再配置
この章では、データベースの再配置機能について説明します。内容は次のとおりです。
概要
通常、データベースはホスティング・プラットフォームより長く存続します。EM Database as a Serviceでは、既存のデータベースを新しいDBソフトウェア・プールに移行するためのサポートが提供されるようになりました。この機能を使用すると、データベース管理者は、既存のプラットフォームが廃止された場合、DBを新しいプラットフォームに移行できるようになります。
前提条件
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ターゲット・データベースがNOARCHIVELOGモードの場合、ARCHIVELOGモードが有効になります。
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Oracleホームの所有者がソースと宛先のDBソフトウェア・プールで一貫している必要があります。
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宛先DBソフトウェア・プールをホストするPaaSインフラストラクチャ・ゾーンは、DBターゲットをホストするPaaSインフラストラクチャ・ゾーンと異なっている必要があります。
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ソースと宛先のDBソフトウェア・プールのDBバージョンは同じである必要があります。
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宛先DBソフトウェア・プールは、ターゲットDBに関連付けられたサービス・テンプレートに追加する必要があります。
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ソースDBの再配置先となるホストについては、ソースDBと同じリスナー・ポートがEMで検出される必要があります。
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Dataguardスタンバイ構成のDBの場合、プライマリDBの宛先DBソフトウェア・プールはサービス・テンプレートのプライマリ・プールに追加する必要があり、スタンバイDBの宛先DBソフトウェア・プールは次の場所に追加する必要があります。
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プライマリ・データベースの宛先プールのスタンバイ・プール、および
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サービス・テンプレートのスタンバイ・プール。
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DBの再配置: EMCLIコマンドおよび入力ファイルのプロパティ
この項では、EMCLIコマンドを使用してDBを再配置する方法について説明します。
$ emcli db_cloud_maintenance -relocateService -input_file="data:<path_to_input_file>"
入力ファイルのプロパティ:
#Mandatory properties
SRC_TARGET_NAME=<EM target name of the srouce DB>
SRC_TARGET_TYPE=<oracle_database|rac_database>
DEST_HOST_NAME=<EM target name of the destination host>
DEST_POOL_NAME=<Destination Pool>
SRC_DB_CRED=<EM Named Credential for Target DB SYS user in the format
CREDENTIAL_NAME:CREDENTIAL_OWNER>
#Optional properties
DELETE_SRC_TARGET=Y #If you want to delete the target DB and EM target for the target DB
DEST_TARGET_NAME=<New EM target name for the destination DB>
SELECT_ORACLE_HOME_OPTION=RUNTIME #If destination host in the destination pool is to be selected automatically
DEST_DATABASE_AREA=<absolute_path_to_destination_datafiles_location> #Only required if different at destination
DEST_FAST_RECOVERY_AREA=<absolute_path_to_destination_fast_recovery_area> #Only required if different at destination
ノート:
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この機能は、スナップ・クローン・データベースではサポートされていません。
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これは、EM_SSA_ADMINISTRATORロール権限を持つEM管理者により開始される管理者主導型の操作です。