13 Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの管理

この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)を使用して、プラガブル・データベース(PDB)を管理する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの管理の開始

この項では、この章に取り組むための手引きとして、新しいプラガブル・データベース(PDB)の作成、PDBのクローニング、非コンテナ・データベース(CDB)のPDBとしての移行、PDBの切断およびPDBの削除に関するステップの概要を説明します。この項は、Cloud Controlを使用したこれらのタスクの実行を成功させるために必要な一連の処理を理解するためのドキュメント・マップと考えてください。各ステップの参照リンクをクリックすると、詳細情報が説明されている関連セクションが表示されます。

OCIリソースでPDBを管理している場合は、OCIに必要なすべての前提条件と検出が実行されていることを確認してください。詳細は、「(オプション) OCIリソースへのエージェントのデプロイ」を参照してください。

表13-1 プラガブル・データベースの管理の概要

ステップ 説明 参照リンク

ステップ1

概要の確認

PDBの概念の概要を確認します。

PDBの概念の概要については、Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの管理の概要を参照してください。
ステップ2 ユースケースの選択

次から、要件に最も一致するユースケースを選択してください。

  • 新規PDBの作成
  • 切断されたPDBの接続
  • PDBのクローニング
  • PDBとしての非CDBの移行
  • PDBの切断および削除
  • PDBの削除

ステップ3

前提条件の確認

選択したユースケースの前提条件を満たします。

ステップ4 手順の実行

選択したユースケースの手順に従います。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの管理の概要

Oracle Databaseには、Oracle Netクライアントに個別のデータベースとして表示される、スキーマ、スキーマ・オブジェクト、および非スキーマ・オブジェクトのポータブル・コレクションを含めることができます。この自己完結型コレクションは、プラガブル・データベース(PDB)と呼ばれます。マルチテナントのコンテナ・データベース(CDB)は、1つ以上のPDBを含むデータベースです。Oracle Database 12cリリース1 (12.1)以降のバージョンでは、単一のCDB内に多数のPDBを作成できます。データベースに接続するアプリケーションは、PDBおよびOracle Databaseの以前のバージョン(12.1より前)を同様な方法で参照します。

Cloud Controlで管理者は、CDBのプロビジョニング、PDBのプロビジョニング(シードまたは切断されたPDBから)、既存のPDBのクローニング、非CDBのPDBとしての移行、PDBの切断、PDBの削除を含むPDBのライフサイクル全体の管理を実行できます。

ノート:

Cloud Controlを使用してPDBのライフサイクルを管理するには、Oracle Databaseプラグイン用に12.1.0.3 Enterprise Manager以降のバージョンがデプロイされている必要があります。Cloud Controlを使用してPDBを削除するには、Oracle Databaseプラグイン用に12.1.0.5 Enterprise Managerがデプロイされている必要があります。

プラグインのデプロイ方法および既存のプラグインのアップグレード方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

図13-1に、Cloud ControlでのPDBのライフサイクルの管理方法の概要を図示します。

図13-1 プラガブル・データベースの管理


プラガブル・データベースの管理

PDBおよびCDBのプラグインの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』プラグインの管理に関する項を参照してください。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースのプロビジョニング

PDBは、CDB内に新しいPDBを作成するか、既存のPDBをクローンするか、既存の非CDBをPDBとしてCDBに移行してプロビジョニングできます。また切断したPDBをCDBに接続して、プロビジョニングすることも可能です。

この項では、Cloud Controlコンソールを使用したPDBのプロビジョニングについて説明します。この章の内容は次のとおりです。

TDE (透過的データ暗号化)を使用してPDBをプロビジョニングする場合、TDEの構成の詳細は、『Oracle Database Advanced Securityガイド』透過的データ暗号化の使用に関する項を参照してください。

ノート:

EM CLIを使用してPDBをプロビジョニングすることもできます。これを行う方法の詳細は、プラガブル・データベースのプロビジョニングを参照してください。

Enterprise Managerを使用した新しいプラガブル・データベースの作成

この項では、Cloud Controlを使用して新しいPDBを作成する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

OCIリソースでPDBを管理している場合は、OCIに必要なすべての前提条件と検出が実行されていることを確認してください。詳細は、「(オプション) OCIリソースへのエージェントのデプロイ」を参照してください。

新しいプラガブル・データベースを作成するための前提条件
Cloud Controlを使用して新しいPDBを作成する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Controlでのソフトウェア・ライブラリの設定方法の詳細は、「Oracleソフトウェア・ライブラリの設定」を参照してください。

  • PDBを作成するCDBが存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。

    ノート:

    新しいCDBの作成方法の詳細は、データベースの作成を参照してください。
  • (PDBを作成する) CDBは読取り専用、アップグレード、ダウングレード・モードになることはありません。
  • ターゲット・ホストのユーザーは、(PDBを作成する) CDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。
  • CDBが属するOracleホームに、バグ修正31303249がインストールされていることを確認してください。この修正がないと、Enterprise Mangerで設定したPDBADMINパスワードが適用されなくなり、ターゲットCDBデータベースがPDBADMINパスワードのリセットなしにPDBで作成されます。
  • TDE (透過的データ暗号化)を使用してPDBをプロビジョニングする場合、TDEの構成の詳細と作業は、『Oracle Database Advanced Securityガイド』透過的データ暗号化の使用に関する項を参照してください。
新規プラガブル・データベースの作成
Cloud Controlを使用して新しいPDBをCDBに作成するには、次のステップを実行します。
  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    ノート:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。
  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「コンテナ・データベース」セクションで、新しいPDBを作成するCDBを選択します。

    ノート:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合は、このステップをスキップします。
  3. 「PDB操作」セクションで、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。
    図13-2に、プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールを示します。

    図13-2 プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール


    プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール

    ノート:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。sysdbaユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。
  5. プラガブル・データベースの作成ウィザードの作成オプション・ページで、「プラガブル・データベースの作成オプション」セクションの「新規PDBの作成」を選択します。
  6. 「コンテナ・データベース・ホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。
    図13-3に、「作成オプション」ページを示します。

    図13-3 「新しいプラガブル・データベースの作成: 作成オプション」ページ


    「作成オプション」ページ

  7. 「次」をクリックします。
  8. IDページで、作成するPDBの一意の名前を入力します。
    この手順で複数のPDBを作成する場合、複数のコピーの作成を選択して、作成するPDBの数を設定します。1個のCDBの中に最大252個のPDBを作成できます。

    ノート:

    複数のPDBを作成する場合、ここで入力する一意の名前はすべてのPDBの接頭辞として使用され、接尾辞はPDBの数を示す数値です。

    たとえば、accountsPDBという名前で5つのPDBを作成すると、PDBは、accountsPDB1、accountsPDB2、accountsPDB3、accountsPDB4、およびaccountsPDB5という名前で作成されます。

  9. 「PDB管理者」セクションで、PDBを管理するために作成する必要がある管理ユーザー・アカウントの資格証明を入力します。
    図13-4に、「ID」ページを示します。

    図13-4 「新しいプラガブル・データベースの作成: ID」ページ


    「ID」ページ

    ノート:

    複数のPDBを作成する場合、作成する各PDBには、指定された資格証明の同じセットで管理ユーザー・アカウントが作成されます。
    CDBにTDE対応の暗号化がある場合は、CDBのウォレット・パスワードおよびウォレット・トランスポート・シークレットを入力します。ウォレット・トランスポート・シークレットは、TDE暗号化PDBを特定のデータベースのウォレット・パスワードを持たないCDBに転送するときに、ウォレット・パスワードの復号化に使用されるパスフレーズです。

    図13-5 TDEオプション

    ウォレット・パスワードおよびウォレット・トランスポート・シークレットのTDEオプション
  10. 「次」をクリックします。
  11. 記憶域ページの「PDBデータファイルの場所」セクションで、データファイルを保管する場所のタイプを選択します。
    • ターゲットCDB(PDBを作成しているCDB)がOracle Managed Filesで有効な場合および同じ設定を使用する場合、「Oracle Managed Files(OMF)の使用」を選択します。
    • カスタムの場所を入力する場合、PDBデータファイルに共通の場所を使用を選択します。記憶域タイプおよびデータファイルを格納できる場所を選択します。
  12. 「一時作業ディレクトリ」セクションで、PDB作成プロセスで生成された一時ファイルを格納できる場所を入力します。
  13. 「作成後スクリプト」セクションで、PDBを作成した後にこのプロシージャの一部として実行するカスタムSQLスクリプトを選択します。
    図13-6に、「記憶域」ページを示します。

    図13-6 「新しいプラガブル・データベースの作成: 記憶域」ページ


    「記憶域」ページ

  14. 「次」をクリックします。
  15. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。
    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

    図13-7に、「スケジュール」ページを示します。

    図13-7 新しいプラガブル・データベースの作成: 「スケジュール」ページ


    「スケジュール」ページ

  16. 「次」をクリックします。
  17. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。
    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。図13-8に、「確認」ページを示します。

    図13-8 「新しいプラガブル・データベースの作成: 確認」ページ


    「確認」ページ

  18. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。
    図13-9に、「プロシージャ・アクティビティ」ページを示します。

    図13-9 「新しいプラガブル・データベースの作成: プロシージャ・アクティビティ」ページ


    「プロシージャ・アクティビティ」ページ

    新しいPDBを作成すると、Enterprise Managerのジョブ・システムによりプラガブル・データベースの作成ジョブが作成されます。このジョブの詳細の表示については、「プラガブル・データベース作成ジョブの詳細の表示」を参照してください。

Enterprise Managerを使用した切断されたプラガブル・データベースのプラグイン

この項では、Cloud Controlを使用して切断されたPDBをCDBに接続する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

切断されたプラガブル・データベースをプラグインするための前提条件
Cloud Controlを使用して切断されたPDBを接続する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Controlでのソフトウェア・ライブラリの設定方法の詳細は、「Oracleソフトウェア・ライブラリの設定」を参照してください。

  • ターゲットCDB (切断したPDBを接続するCDB)が存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。

    ノート:

    新しいCDBの作成方法の詳細は、データベースの作成を参照してください。
  • ターゲットCDBは読取り専用、アップグレード、ダウングレード・モードになることはありません。
  • 切断したPDBを説明するXMLファイル、およびデータファイル、ウォレット・ファイルなど切断したPDBと関連付られているその他のファイルが存在しており、読取り可能である必要があります。
  • ターゲット・ホストのユーザーは、(切断したPDBを接続する) CDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。
  • ソースCDBホスト(切断したPDBを以前含んでいたCDBがインストールされていたホスト)およびターゲットCDBのホスト(ターゲットCDBがインストールされていたホスト)のプラットフォームのエンディアンが同じで、互換性のあるデータベース・オプションがインストールされている必要があります。
  • ソースCDB(切断したPDBを以前含んでいたCDB)とターゲットCDBが、互換性のある文字セットと各国語文字セットを持っている必要があります。ソースCDBの文字セットの各キャラクタは、ターゲットCDBの文字セットで使用でき、ソースCDBの文字セットで使用できる各キャラクタのコード・ポイント値は、ターゲットCDBの文字セットの値と同じである必要があります。

ノート:

TDE対応プラガブル・データベースの場合、切断されたPDBがTDE対応なら、ターゲットCDBをTDE対応にする必要があります。すでにTDEが使用可能になっているCDBに接続する場合は、切断されたTDE対応PDBのウォレット・ロケーションウォレット・パスワードおよびウォレット・トランスポート・シークレットが存在している必要があります。
切断されたプラガブル・データベースのプラグイン
Cloud Controlを使用して切断されたPDBをCDBにプラグインするには、次のステップを実行します。
  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    ノート:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。
  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「コンテナ・データベース」セクションで、切断したPDBを追加するCDBを選択します。

    ノート:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合は、このステップをスキップします。
  3. 「PDB操作」セクションで、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。
    図13-10に、プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールを示します。

    図13-10 プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール


    プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール

    ノート:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。sysdbaユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。

  5. プラガブル・データベースの作成ウィザードの作成オプション・ページで、「プラガブル・データベースの作成オプション」セクションの「切断されたPDBの接続」を選択します。
    宛先CDBが選択され、Data Guardが有効で、複数のスタンバイ・データベースがある場合は、参照スタンバイCDBを選択するように求められます。これは、データファイルを他のスタンバイ・データベースにコピーするためのワークフローの参照として使用されます。
  6. 「コンテナ・データベース・ホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。
    図13-11に、「作成オプション」ページを示します。

    図13-11 「切断したプラガブル・データベースの接続: 作成オプション」ページ


    「作成オプション」ページ

  7. 「次」をクリックします。
  8. IDページで、プラグインするPDBの一意の名前を入力します。
    「クローンとして作成」を選択すると、Oracle Databaseは一意のPDB DBID、GUIDおよび新規PDBで予期されるその他の識別子を生成します。

    この手順で複数のPDBを作成する場合、複数のコピーの作成を選択して、作成するPDBの数を設定します。1個のCDBの中に最大252個のPDBを作成できます。

    ノート:

    複数のPDBを作成する場合、ここで入力する一意の名前はすべてのPDBの接頭辞として使用され、接尾辞はPDBの数を示す数値です。

    たとえば、accountsPDBという名前で5つのPDBを作成すると、PDBは、accountsPDB1、accountsPDB2、accountsPDB3、accountsPDB4、およびaccountsPDB5という名前で作成されます。

  9. 「PDB管理者」セクションで、次のいずれかを実行して、PDBを管理します。
    • プラグインするソースPDBの一部として作成された管理ユーザー・アカウントを使用する場合、「プラガブル・データベース管理者の作成」 の選択を解除します。
    • プラグインするPDBの新しい管理ユーザー・アカウントを作成する場合、PDB管理者の作成を選択して、必要な資格証明を入力します。

    ノート:

    複数のPDBを作成する場合、作成する各PDBに対して管理ユーザー・アカウントが同じ指定された資格証明セットとともに作成されます。
    新規に作成したPDBのすべてのユーザー(新規に作成した管理者を除く)をロックして期限切れにするには、「既存のすべてのPDBユーザーのロック」を選択します。

    図13-12に、「ID」ページを示します。

    図13-12 「切断したプラガブル・データベースの接続: ID」ページ


    「ID」ページ

  10. 「PDBテンプレートの場所」セクションで、ソースPDBのテンプレートがある場所を選択し、次いでPDBテンプレートのタイプを選択します。
    • PDBテンプレートをCDBホスト(切断されたPDBにプラグインするCDB)で使用可能な場合、「ターゲット・ホスト・ファイル・システム」を選択します。
      • PDBテンプレートが単一のアーカイブ・ファイル(データファイルを含むTARファイルとそれに含まれるメタデータXMLファイル)の場合、「PDBアーカイブからのPDBの作成」、PDBテンプレートの順に選択します。
      • PDBテンプレートがPDBファイル・セット(すべてのデータファイルを含む個別のDFBファイルおよび個別のメタデータXMLファイル)の場合、PDBファイル・セットを使用したPDBの作成を選択して、DBFおよびXMLファイルを選択します。
      • PDBメタデータXMLファイルおよび既存のデータファイルを使用してPDBをプラグインする場合、メタデータ・ファイルを使用してPDBを作成を選択します。
    • PDBテンプレートがOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)で使用可能である場合、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択して、PDBテンプレートを含むソフトウェア・ライブラリのコンポーネントを選択します。
    図13-13に、「ID」ページの「PDBテンプレートの場所」セクションを示します。

    図13-13 「切断したプラガブル・データベースの接続: PDBテンプレートの場所」セクション


    「PDBテンプレートの場所」セクション

    PDBのTDEが有効化されている場合は、次の追加ステップを実行します。

    • 切断されたPDBのTDEが有効化されていて、「PDBテンプレートの場所」として「ターゲット・ホスト・ファイル・システム」を選択した場合は、切断されたPDBの「ウォレット・パスワード」ウォレット・トランスポート・シークレットを入力します。
    • 「PDBテンプレートの場所」として「ソフトウェア・ライブラリ」を選択した場合は、切断されたPDBの「ウォレット・パスワード」のみを入力します。

    図13-14 TDEが有効化されたPDBの接続

    TDE対応PDBの接続: ウォレット・パスワードおよびウォレット・トランスポート・シークレットの入力
  11. 「次」をクリックします。
  12. 記憶域ページで、次のいずれかを実行します。
    • 前のページで、プラガブル・データベース・アーカイブ(単一のTARファイル)またはプラガブル・データベース・ファイル・セット(DFBファイルおよびXMLファイル)を使用してPDBを作成する場合、プラグインするPDBのターゲット・データファイルを格納する場所のタイプを選択します。
      • ターゲットCDB(切断されたPDBにプラグインするCDB)がOracle Managed Filesで有効な場合および同じ設定を使用する場合、「Oracle Managed Files(OMF)の使用」を選択します。
      • 共通のカスタムの場所を入力する場合、PDBデータファイルに共通の場所を使用を選択します。記憶域タイプおよびデータファイルを格納できる場所を選択します。
    • 前のページで、プラガブル・データベース・テンプレート(XMLファイルのみ)を使用してPDBを作成した場合、次を実行します。

      「PDBデータファイルの場所」セクションで、データファイルにマップされた場所を検証します。正しくない場合、パスを修正します。または、データファイルをすべて使用できる単一の場所がある場合、「共通のソース・ファイル・マッピングの場所を設定」フィールドに絶対パスを入力して、「設定」をクリックします。

      ソース・データファイルと同じ場所にプラグインするPDBのターゲット・データファイルを格納できます。ただし、別の場所にターゲット・データファイルを格納する場合、「データファイルのコピー」を選択して、場所のタイプを選択します。

      • ターゲットCDB(切断されたPDBにプラグインするCDB)がOracle Managed Filesで有効な場合および同じ設定を使用する場合、「Oracle Managed Files(OMF)の使用」を選択します。
      • 共通のカスタムの場所を入力する場合、「プラガブル・データベース・ファイルに共通の場所を使用」を選択します。記憶域タイプおよびデータファイルを格納できる場所を選択します。
      • 異なるデータファイルの異なるカスタムの場所を使用する場合、「カスタマイズされた場所」を選択して、カスタムの場所のパスを入力します。
  13. 「一時作業ディレクトリ」セクションで、PDB作成プロセスで生成された一時ファイルを格納できる場所を入力します。
  14. 「作成後スクリプト」セクションで、PDBをプラグインした後にこのプロシージャの一部として実行するカスタムSQLスクリプトを選択します。
    スクリプトがソフトウェア・ライブラリで使用可能である場合、「ソフトウェア・ライブラリからの選択」を選択して、カスタム・スクリプトを含むコンポーネントを選択します。

    図13-15に、「記憶域」ページを示します。

    図13-15 「切断したプラガブル・データベースの接続: 記憶域」ページ


    「記憶域」ページ

  15. 「次」をクリックします。
  16. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。
    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

    図13-16に、「スケジュール」ページを示します。

    図13-16 「切断したプラガブル・データベースの接続: スケジュール」ページ


    「スケジュール」ページ

  17. 「次」をクリックします。
  18. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。
    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

    図13-17に、「確認」ページを示します。

    図13-17 「切断したプラガブル・データベースの接続: 確認」ページ


    「確認」ページ

  19. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。
    図13-18に、「プロシージャ・アクティビティ」ページを示します。

    図13-18 切断されたプラガブル・データベースのプラグイン: 「プロシージャ・アクティビティ」ページ


    「プロシージャ・アクティビティ」ページ

    切断したPDBを接続すると、Enterprise Managerのジョブ・システムにより、「プラガブル・データベースの作成」ジョブが作成されます。プラガブル・データベースの作成ジョブの詳細の表示を参照してください。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースのクローンの作成

フル・クローン・メソッドまたはスナップ・クローン・メソッドを使用してPDBをクローニングできます。この項では、Cloud Controlでこれらの方式を使用してPDBをクローニングする方法について説明します。

OCIリソースでPDBを管理している場合は、OCIに必要なすべての前提条件と検出が実行されていることを確認してください。詳細は、「(オプション) OCIリソースへのエージェントのデプロイ」を参照してください。

ノート:

最新の機能を利用するには、クローン・ウィザードを使用してPDBクローニングを実行することをお薦めします。詳細は、フル・クローン・データベースの作成を参照してください

特に、この項には次の内容が含まれます。

プラガブル・データベースをクローニングするための前提条件

Cloud Controlを使用してPDBをクローニングするには、次の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。Cloud Controlでのソフトウェア・ライブラリの設定方法の詳細は、「Oracleソフトウェア・ライブラリの設定」を参照してください。
  • ソースPDB (クローンするPDB)が存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。新しいPDBの作成方法の詳細は、Enterprise Managerを使用した新しいプラガブル・データベースの作成を参照してください。
  • ソースPDBがオープンである必要があります。
  • ターゲットCDB (クローンしたPDBを接続するCDB)が存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。新しいCDBの作成方法の詳細は、データベースの作成を参照してください。
  • ターゲットCDBは読取り専用、アップグレード、ダウングレード・モードになることはありません
  • ターゲット・ホストのユーザーは、ターゲットCDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

スナップ・クローン方式を使用してPDBをクローニングするには、次の追加前提条件を満たしている必要があります。

  • 最新のOracle Databaseおよびストレージ管理フレームワークのプラグインがデプロイされている必要があります。
  • クローニングするPDBは、登録されている記憶域サーバーに存在している必要があり、この記憶域サーバーは同期されている必要があります。記憶域サーバーの登録方法および同期方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud管理者ガイド』を参照してください。
  • クローニングするPDBのすべてのデータファイルは、ローカル・ディスク上ではなく、記憶域サーバーの記憶域ボリューム上に存在する必要があります。
  • メトリックの収集は、ソースCDB (クローニングするPDBを含むCDB)、ソースCDBホスト、およびクローニングするPDBで実行する必要があります。
  • スナップ・クローン機能は、クローニングするPDBで有効になっている必要があります。スナップ・クローン機能を有効にする方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud管理者ガイド』を参照してください。
  • 宛先CDBのGLOBAL_NAMES初期化パラメータがtrueに設定されており、ユーザーが既存のDBリンクを指定した場合、DBリンクの名前はソースPDBの名前と同じである必要があります。
  • Perlの最新のスタック(5.32)に対応するため、スナップ・クローンでも、記憶域との通信に使用されるモジュールのバージョンが修正されています。これらのモジュールは、13.5より前のエージェントのバージョンで使用可能なPerlでは動作しません。スナップ・クローン機能を引き続き使用するには、記憶域ファイラと通信するために使用されるエージェントをOMSのアップグレードとともに13.5にアップグレードすることが重要です。

    現在のEnterprise Manager設定でスナップ・クローン機能を使用する場合:

    1. スナップ・クローン操作の実行での記憶域との通信のために登録されているエージェントを識別します。
    2. 「設定」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」をクリックして、「ストレージ登録」を選択します。
    3. OMSをアップグレードするには、計画の一部としてこれらのエージェントを含めます。
    スナップ・クローン機能の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイドを参照してください。
プラガブル・データベースのクローニング

完全クローン方式またはスナップ・クローン方式のどちらかを使用して既存のPDBをクローニングするには、次のステップに従います。

ノート:

PDBのクローニングに完全クローン方式を使用する場合、PDBはソースCDB (クローニングするPDBを含むCDB)に対してのみクローニングできます。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    ノート:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. 「プラガブル・データベースのプロビジョニング」コンソールの「CDB」セクションで、クローニングされたPDBを追加するCDBを選択します。

    ノート:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合は、このステップをスキップします。

  3. 「PDB操作」セクションで、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。

    図13-19に、プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールを示します。

    図13-19 プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール


    プラガブル・データベース・コンソール

    ノート:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。sysdbaユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。

  5. プラガブル・データベースの作成ウィザードの作成オプション・ページで、「PDBの作成オプション」セクションの「既存のPDBのクローニング」を選択します。

    PDBのデータファイルをクローニングする従来の方式を使用してPDBをクローニングするには、完全クローンを選択します。長期間の使用でPDBをクローニングする場合は、この方式を使用します。この方式は、PDBクローンに重要なデータ更新を行う場合のロード・テストに最適です。ただし、この方式はスナップ・クローン方式と比較して時間がかかり、この方式で作成されたクローンは大量の領域を占めます。

    ストレージ管理フレームワーク(SMF)スナップ・クローン機能を使用してPDBをクローニングするには、スナップ・クローンを選択します。短期間の用途でPDBをクローニングする場合は、この方式を使用します。この方式では、クローニング・プロセスが迅速で、この方式で作成されたPDBクローンは領域をほとんど占めないため、機能テストに最適です。ただし、この方式は、PDBクローンに重要なデータ更新を行うする場合は適していません。

    「ソースPDB」で、クローニングするPDBを選択します。

    図13-20に、「作成オプション」ページのPDB作成オプションセクションを示します。

    図13-20 「プラガブル・データベースのクローニング: 作成オプション」の指定

    「作成オプション」の指定
  6. 「CDBホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

    図13-21に、「作成オプション」ページの「CDBホスト資格証明」セクションを示します。

    図13-21 「プラガブル・データベースのクローニング: CDBホスト資格証明」の指定


    「CDBホスト資格証明」の指定

  7. 「次」をクリックします。
  8. IDページで、クローニングするPDBの一意の名前を入力します。

    この手順で複数のPDBを作成する場合、複数のコピーの作成を選択して、作成するPDBの数を設定します。最大252個のPDBを作成できます。

    ノート:

    複数のPDBを作成する場合、ここで入力する一意の名前はすべてのクローニングされるPDBの接頭辞として使用され、接尾辞はPDBの数を示す数値です。

    たとえば、accountsPDBという名前で5つのPDBを作成すると、PDBは、accountsPDB1、accountsPDB2、accountsPDB3、accountsPDB4、およびaccountsPDB5という名前で作成されます。

  9. 「PDB管理者」セクションで、次のいずれかを実行して、PDBを管理します。
    • クローニングするソースPDBの一部として作成された管理ユーザー・アカウントを使用する場合、「プラガブル・データベース管理者の作成」 の選択を解除します。

    • クローニングするPDBの新しい管理ユーザー・アカウントを作成する場合、PDB管理者の作成を選択して、必要な資格証明を入力します。

    図13-22に、「ID」ページを示します。

    図13-22 「プラガブル・データベースのクローニング: ID」ページ


    「ID」ページ

    ノート:

    複数のPDBを作成する場合、作成する各PDBに対して管理ユーザー・アカウントが同じ指定された資格証明セットとともに作成されます。

  10. ソースCDBログイン資格証明セクションで、ソースCDBのログイン資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

    資格証明は、クローニング操作を開始する前にソースPDBを読取り専用モードにして、クローニング操作が終了した後に元の状態にリストアするために使用されます。

    スナップ・クローン方式を選択して(プラガブル・データベースの作成ウィザードの「ソース」ページ)、PDBをクローニングする場合は、ソースCDBのホスト資格証明を指定します。

    ノート:

    ソースPDBをソースCDB自身にクローニングする場合、ソースCDBログイン資格証明セクションは表示されません。つまり、ソースCDBログイン資格証明やソースCDBホスト資格証明を指定する必要はありません。

    ソースPDBをソースCDBとは異なるCDBにクローニングし、そのCDBがソースCDBホスト上に存在する場合、ソースCDBログイン資格証明を指定する必要があります。ソースCDBホスト資格証明を指定する必要はありません。

    ソースPDBをソースCDBとは異なるCDBにクローニングし、そのCDBがソースCDBホストとは異なるホスト上に存在する場合、ソースCDBログイン資格証明およびソースCDBホスト資格証明を指定する必要があります。

  11. 「次」をクリックします。
  12. 「ソース」ページで、記憶域情報を指定します。

    PDBのクローニングで完全クローン方式を選択した場合は、次の方法で、PDBデータファイルを格納する場所のタイプを選択します。

    • ソースCDBがOracle Managed Filesで有効な場合および同じ設定を使用する場合、「Oracle Managed Files (OMF)の使用」を選択します。

    • カスタムの場所を入力する場合、PDBデータファイルに共通の場所を使用を選択します。記憶域タイプおよびデータファイルを格納できる場所を選択します。

    図13-23に、完全クローン方式の「記憶域」ページを示します。

    図13-23 「プラガブル・データベースのクローニング(完全クローン): 記憶域」ページ


    「記憶域」ページ

    PDBのクローニングでスナップ・クローン方式を選択した場合は、次を実行します。

    • 「PDBデータファイルの場所」セクションで、「マウント・ポイント接頭辞」の値(記憶域ボリュームのマウント位置)を指定します。すべてのボリュームに同じ接頭辞を指定したり、ボリュームごとに異なる接頭辞を指定できます。また、「書込み可能領域」の値(PDBクローンへの変更を書き込むために割り当てる領域)も指定します。すべてのボリュームに同じ書込み可能領域を指定したり、ボリュームごとに異なる値を指定できます。

    • 「特権ホスト資格証明」セクションで、rootユーザーの資格証明を指定します。これらの資格証明は、宛先ホスト上のクローン・ボリュームのマウントに使用されます。

      Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

    図13-24に、スナップ・クローン方式の「記憶域」ページを示します。

    図13-24 「プラガブル・データベースのクローニング(スナップ・クローン): 記憶域」ページ


    「記憶域」ページ

  13. 「一時作業ディレクトリ」セクションで、PDB作成プロセスで生成された一時ファイルを格納できる場所を入力します。
  14. 「作成後スクリプト」セクションで、PDBをクローニングした後にこのプロシージャの一部として実行するカスタムSQLスクリプトを選択します。
  15. 「次」をクリックします。
  16. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。

    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

    図13-25に、「スケジュール」ページを示します。

    図13-25 「プラガブル・データベースのクローニング: スケジュール」ページ


    「スケジュール」ページ

  17. 「次」をクリックします。
  18. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。

    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

    図13-26に、「確認」ページを示します。

    図13-26 「プラガブル・データベースのクローニング: 確認」ページ


    「確認」ページ

  19. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。

    図13-27に、「プロシージャ・アクティビティ」ページを示します。

    図13-27 「プラガブル・データベースのクローニング: プロシージャ・アクティビティ」ページ


    「プロシージャ・アクティビティ」ページ

    PDBをクローニングすると、Enterprise Managerのジョブ・システムにより、「プラガブル・データベースの作成」ジョブが作成されます。プラガブル・データベースの作成ジョブの詳細の表示を参照してください。

    ノート:

    プラガブル・データベースのクローニング・プロシージャには、デフォルトでは無効にされるプラグ互換性をチェックする前提条件ステップがあります。無効にした場合、このステップは違反があるかどうかに関係なく成功します。有効にした場合、プラグ互換性違反が見つかると、このステップは失敗します。

    このステップを有効にするには、次のコマンドを実行します。

    emctl set property -name oracle.sysman.db.pdb.prereq_enabled -sysman_pwd <sysman password> —value true

    このステップを無効にするには、次のコマンドを実行します。

    emctl set property -name oracle.sysman.db.pdb.prereq_enabled -sysman_pwd <sysman password> —value false

スナップ・クローンREST API

REST APIを使用したスナップ・クローン操作の実行例を次に示します

機能 説明
リクエスト・メソッド POST
URI /em/cloud/dbaas/dbplatforminstance/
リクエスト・ヘッダー Authorization: basic <generated credential value>

Content-Type: application/json

ペイロード
{
    "zone": "/em/cloud/dbaas/zone/B5C22C56086C4B6E8A55851841494C6F",
    "name": "Snap Clone via REST API",
    "description": "sidb using rest api",
    "start_date": "2023-02-15T16:25:00ZAsia/Calcutta",
    "end_date": "2023-02-17T17:20:00ZAsia/Calcutta",
    "params":
    {
        "database_sid":"snrst1",
        "username": "oracle",
        "password": "oracle12",
        "service_name": "srvc_snrst1",
        "database_profile_version" : "Snapshot_02_07_2023_10_04_AM"
    }
}
レスポンス

  "uri" : "/em/cloud/dbaas/dbplatforminstance/byrequest/254" ,
  "name" : "Snap Clone via REST API" ,
  "resource_state" :     {
      "state" : "INITIATED" ,
      "messages" :
      [
          {
            "date" : "2023-02-15T10:46:45+0000" ,
            "text" : "Delete Request ID is : 255" ,
            "uri" : "/em/cloud/dbaas/dbplatforminstance/byrequest/255"
          }
      ]
    } ,
  "media_type" : "application/oracle.com.cloud.common.DbPlatformInstance+json" ,
  "canonicalLink" : "/em/websvcs/restful/extws/cloudservices/service/v0/ssa/em/cloud/dbaas/dbplatforminstance/byrequest/254" ,
  "status" : "SCHEDULED"
}
{
  "uri" : "/em/cloud/dbaas/dbplatforminstance/byrequest/254" ,
  "name" : "Snap Clone via REST API_CREATE_46_44#254" ,
  "description" : "DESCRITION_NOT_AVAILABLE_VIEW" ,
  "resource_state" :     {
      "state" : "CREATING" ,
      "messages" :
      [
          {
            "date" : "2023-02-15T10:48:42+0000" ,
            "text" : "Delete Request ID is : 255" ,
            "uri" : "/em/cloud/dbaas/dbplatforminstance/byrequest/255"
          }
      ]
    } ,
  "context_id" : "254" ,
  "media_type" : "application/oracle.com.cloud.common.DbPlatformInstance+json" ,
  "canonicalLink" : "/em/websvcs/restful/extws/cloudservices/service/v0/ssa/em/cloud/dbaas/dbplatforminstance/byrequest/254" ,
  "status" : "IN_PROGRESS" ,
  "created" : "2023-02-15 10:46:44"
}

Enterprise Managerを使用した非CDBのプラガブル・データベースとしての移行

この項では、Cloud Controlを使用して非CDBをPDBとして移行する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

非CDBをプラガブル・データベースとして移行するための前提条件

Cloud Controlを使用して非CDBをPDBとして移行する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Controlでのソフトウェア・ライブラリの設定方法の詳細は、「Oracleソフトウェア・ライブラリの設定」を参照してください。

  • ターゲットCDB (非CDBをPDBとして移行するCDB)が存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。

    ノート:

    新しいCDBの作成方法の詳細は、データベースの作成を参照してください。

  • ターゲットCDBは読取り専用、アップグレード、ダウングレード・モードになることはありません。

  • 移行する非CDBおよびターゲットCDBは、ARCHIVELOGモードで実行されている必要があります。

    データベースのアーカイブ・モードの設定については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • 移行するデータベースのデータベース管理者およびターゲットCDBに、SYSDBA権限が付与されている必要があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、ターゲットCDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

非CDBのプラガブル・データベースとしての移行

Cloud Controlを使用して非CDBをPDBとして移行するには、次のステップを実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    ノート:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「CDB」セクションで、PDBとして移行する非CDBのCDBを選択します。

    ノート:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合は、このステップをスキップします。

  3. プラガブル・データベースのプロビジョニング・ページの「PDB操作」セクションで、「既存のデータベースの移行」オプションを選択して、「起動」をクリックします。

    図13-28に、プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールを示します。

    図13-28 プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール


    プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール

  4. データベース・ログイン・ページで、ドロップダウン・リストから「資格証明名」を選択します。「ログイン」をクリックします。
  5. 「非CDBの移行」起動ページで、データの移行方法(「Export/Import」または「PDBとしてプラグ」)を選択します。「PDBとしてプラグ」を選択した場合は、移行する非CDBがオープンされ、読取り専用モードであることを確認します。

    「Oracleホーム資格証明」セクションに、適切な資格証明を入力します。

    「次」をクリックします。

    図13-29に、「メソッド」ページを示します。

    Figure 13-29 「非CDBの移行: メソッド」ページ


    「非CDBの移行: メソッド」ページ

  6. データベース・ページで、移行する非CDBを選択します。複数のサーバーを選択できます。「追加」をクリックします。データベース・ペインで、適切な資格証明、プロパティ、エクスポート、インポート、およびデータファイルの場所の情報を指定します。「次」をクリックします。

    Figure 13-30に、移行する非CDBの選択方法を示します。

    Figure 13-30 非CDBの移行: 非CDBの選択


    非CDBの選択

    Figure 13-31に、データベースおよびデータベースのホスト資格証明の指定方法を示します。

    Figure 13-31 非CDBの移行: 資格証明の指定


    資格証明の指定

    Figure 13-32に、移行に使用するステージングの場所の指定方法を示します。

    Figure 13-32 非CDBの移行: ステージングの場所の指定


    ステージングの場所の指定

    Figure 13-33に、PDB管理者の詳細およびデータファイルの場所の指定方法を示します。

    Figure 13-33 非CDBの移行: PDBプロパティおよびデータファイルの場所の指定


    PDBプロパティおよびデータファイル場所の指定

    Figure 13-34に、インポート・ディレクトリの指定方法を示します。

    Figure 13-34 非CDBの移行: インポート・ディレクトリの指定


    インポート・ディレクトリの指定

  7. スケジュール・ページで、適切なジョブおよびスケジュールの詳細を入力します。「次」をクリックします。

    図13-35に、「スケジュール」ページを示します。

    Figure 13-35 「非CDBの移行: スケジュール」ページ


    「スケジュール」ページ

  8. 確認ページで、入力したすべての詳細を確認します。必要な変更がない場合、「発行」をクリックします。

    図13-36に、「確認」ページを示します。

    Figure 13-36 「非CDBの移行: 確認」ページ


    「確認」ページ

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの再配置

この項では、プラガブル・データベース(PDB)の再配置について説明します。再配置のステップに従って、1つのコンテナ・データベース(ソース)から別のコンテナ・データベース(宛先)にプラガブル・データベースを移動します。プラガブル・データベースを別のコンテナ・データベース(CDB)にクローニングするときは、親CDBにオリジナルが引き続き存在する状態でPDBのコピーが作成されますが、再配置では1つのCDBから別のCDBにPDBが完全に移動されます。

OCIリソースでPDBを管理している場合は、OCIに必要なすべての前提条件と検出が実行されていることを確認してください。詳細は、「(オプション) OCIリソースへのエージェントのデプロイ」を参照してください。

ノート:

プラガブル・データベースの再配置を適用できるのは、データベース・バージョン12.2以上のみです。

特に、この項には次の内容が含まれます。

プラガブル・データベースを再配置するための前提条件

バージョン12.2以上のPDBを再配置する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • ソースおよび宛先の両方のコンテナ・データベースが「アーカイブ・ログ」モードであり、ローカルUNDOが構成されている必要があります。

  • 宛先CDBのGLOBAL_NAMES初期化パラメータがTRUEに設定されており、ユーザーが既存のDBリンクを指定している場合(PDB再配置のメカニズムがDBリンク経由の場合)、DBリンクの名前はソースCDBの名前と同じである必要があります。

プラガブル・データベースの再配置

プラガブル・データベースをコンテナ・データベースから別のコンテナ・データベースに再配置するには、次のステップを実行します。

  1. 「ターゲット」メニューから「データベース」を選択します。
  2. 「表示」で、「検索リスト」を選択します。「表示」メニューから、「すべてを開く」を選択します。
  3. ソースPDBを見つけ、再配置するPDBの名前を右クリックします。
  4. 「Oracleデータベース」メニューから「再配置」を選択します。
  5. 「ソースと宛先: プラガブル・データベースの再配置」ページで、次の手順を実行します。
    1. ソースCDBのSYSDBA資格証明を指定します。優先資格証明を使用するか、名前付き資格証明の保存済セットを使用するか、資格証明の新規セットを指定するかを選択できます。
    2. コンテナ・データベースの「宛先」セクションで、宛先CDBを選択し、PDBの名前と表示名を指定します。
      宛先CDBが選択され、Data Guardが有効で、複数のスタンバイ・データベースがある場合は、参照スタンバイCDBを選択するように求められます。これは、データファイルを他のスタンバイ・データベースにコピーするためのワークフローの参照として使用されます。
    3. 「資格証明」セクションで、CDBのSYSDBA資格証明と、CDBホスト資格証明を指定します。
    4. ソース・データベースでTDEが有効にされていてバージョン12.2以上の場合は、再配置先のCDBのウォレット・パスワードを入力します。ソース・データベースのバージョンが12.2より前の場合は、ソースのウォレット・パスワードも入力する必要があります。ソースPDBでTDEが有効にされている場合は、TDEが有効にされているCDBに対してのみ再配置できます。
    5. 宛先CDBをソースCDBに接続する既存のデータベース・リンクがある場合は、既存のデータベース・リンクを選択します。

      既存のデータベース・リンクで必要な権限は、'CREATE SESSION'、'SYSOPER'および'CREATE PLUGGABLE DATABASE'です。

      ノート:

      このステップはオプションです。既存のデータベース・リンクを選択しないと、新しいデータベースが自動的に作成されます。
    6. 次の再配置モードのいずれかを選択します。
      • 「最大可用性」の場合、PDBの再配置後すぐに接続記述子を更新する必要はありません。必要であれば、後で実行できます。

      • 「通常の可用性」の場合、PDBの再配置後に「接続記述子」を更新する必要があります。

  6. 「再配置」をクリックします。

    ノート:

    • PDBの他のパラメータを編集するには、「拡張」をクリックしてパラメータを編集でき、これはPDBクローン・ウィザードと類似しています。詳細は、クローン・ウィザードを使用したフル・クローン・プラガブル・データベースの作成を参照してください。

    • 再配置モードとして「最大可用性」を選択した場合、PDBがソースCDBの管理対象ターゲットとして表示されます。ただし、そこにはPDBステータスが常にダウンと表示されます。PDBがソースCDBに表示されないようにするには、接続記述子を手動で更新して、ソースCDBから次のコマンドを実行します。

      emcli complete_post_pdb_relocation -pdb_target_name="source pluggable database target name" -input_file="path of the input file containing properties" 

      入力ファイルに記述する必要があるプロパティは次のとおりです。

      • SRC_CDB_CRED = SYSDBAソース・コンテナ・データベース資格証明(形式 - CRED_NAME:OWNER)。

      • SRC_HOST_CRED = ソース・コンテナ・データベース・ホスト資格証明(形式 - CRED_NAME:OWNER)。

      コマンド例: emcli complete_post_pdb_relocation -pdb_target_name="PRODCDB_GEN" -input_file=data:/u01/post_relocate.props

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの削除

この項では、PDBの切断および削除について説明します。この章の内容は次のとおりです。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの切断および削除

この項では、Cloud Controlを使用してPDBを切断および削除する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

ノート:

この項での説明する方法を使用するかわりに、EM CLIを使用して、PDBを切断および削除できます。詳細は、プラガブル・データベースの切断および削除を参照してください。

プラガブル・データベースを切断および削除するための前提条件

Cloud Controlを使用してPDBを切断および削除する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Controlでのソフトウェア・ライブラリの設定方法の詳細は、「Oracleソフトウェア・ライブラリの設定」を参照してください。

  • 切断および削除するPDBは、最低1回はオープンしている必要があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、(切断および削除するPDBを含む) CDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

プラガブル・データベースの切断および削除

Cloud Controlを使用してPDBをそのCDBから切断するには、次のステップを実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    ノート:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。
  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「CDB」セクションで、PDBを切断するCDBを選択します。

    ノート:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合は、このステップをスキップします。
  3. 「PDB操作」セクションで、「プラガブル・データベースの切断」を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。
    図13-37に、プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールを示します。

    図13-37 プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール


    プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール

    ノート:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。sysdbaユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。
  5. 「プラガブル・データベースの切断」ウィザードのPDBの選択ページの「プラガブル・データベースの選択」セクションで、切断するPDBを選択します。一度切断されたPDBは停止および削除されるので注意してください。
  6. 「CDBホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。
    図13-38に、「PDBの選択」ページを示します。

    図13-38 「プラガブル・データベースの切断: PDBの選択」ページ


    「PDBの選択」ページ

  7. 宛先ページで、PDBを切断するために生成するPDBテンプレートのタイプおよび格納する場所を選択します。PDBテンプレートは、すべてのデータファイルおよびメタデータXMLファイルで構成されます。
    • CDBホスト(PDBを切断するCDB)にPDBテンプレートを格納する場合、「ターゲット・ホスト・ファイル・システム」を選択します。
      • 単一のアーカイブ・ファイル(データファイルを含むTARファイルおよびそれに含まれるメタデータXMLファイル)を生成する場合、「PDBアーカイブの生成」 を選択します。アーカイブ・ファイルを作成できる場所を選択します。

        ノート:

        ソースCDBおよびターゲットCDBで記憶域にファイル・システムを使用している場合、このオプションを選択することをお薦めします。記憶域としてASMを使用しているPDBでは、このオプションはサポートされません。
      • アーカイブ・ファイル・セット(すべてのデータファイルを含む個別のDFBファイルおよび個別のメタデータXMLファイル)を生成する場合、「PDBファイル・セットの生成」を選択します。DBFおよびXMLファイルを作成できる場所を選択します。

        ノート:

        ソースCDBおよびターゲットCDBで記憶域にASMを使用している場合、このオプションを選択することをお薦めします。
      • メタデータXMLファイルのみ生成し、データファイルは現在の場所にそのままにする場合、PDBメタデータ・ファイルの生成を選択します。メタデータXMLファイルを作成できる場所を選択します。
    • Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)にPDBテンプレートを格納する場合、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。
      • 単一のアーカイブ・ファイル(データファイルを含むTARファイルおよびそれに含まれるメタデータXMLファイル)を生成する場合、「PDBアーカイブの生成」を選択します。アーカイブ・ファイル・セット(すべてのデータファイルを含む個別のDFBファイルおよび個別のメタデータXMLファイル)を生成する場合、「PDBファイル・セットの生成」を選択します。メタデータXMLファイルのみ生成し、データファイルは現在の場所にそのままにする場合、PDBメタデータ・ファイルの生成を選択します。
      • 一意のPDBテンプレート名を入力します。

        テンプレートは、次の形式でデフォルトの場所に作成されます。

        Database Configuration/<db_release>/<platform>/Database Templates

        たとえば、

        Database Configuration/12.1.0.0.2/unix/Database Templates

      • ソフトウェア・ライブラリにアップロードする前にEnterprise Managerでアーカイブを作成できる一時的な場所を入力します。
    図13-39に、「宛先」ページを示します。

    図13-39 「プラガブル・データベースの切断: 宛先」ページ


    「宛先」ページ

    TDE対応PDBの場合

    PDBがTDE対応の場合は、ウォレット・パスワード、ウォレット・トランスポート・シークレット、および切断操作後にウォレットが保存されるウォレット・ロケーションを入力します。保存されたエクスポート済の暗号化キーが配置されるウォレットの場所は、ASMディスク・グループにすることはできません。また、ファイル・システムに配置する場合、SYMLINKにすることはできません。TDE対応PDBの切断に必要なフィールドを示す図。ウォレット・パスワードとウォレット・ロケーションを入力します。

    ノート:

    このステップは、PDBテンプレートの場所がターゲット・ホスト・ファイル・システムとして選択されている場合にのみ適用できます。PDBテンプレートの場所がソフトウェア・ライブラリとして選択されている場合は、PDBのウォレット・パスワードのみを入力します。
  8. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。
    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

    図13-40に、「スケジュール」ページを示します。

    図13-40 「プラガブル・データベースの切断: スケジュール」ページ


    「スケジュール」ページ

  9. 「次」をクリックします。
  10. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。
    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

    図13-41に、「確認」ページを示します。

    図13-41 「プラガブル・データベースの切断: 確認」ページ


    「確認」ページ

  11. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。
    PDBを切断および削除すると、Enterprise Managerのジョブ・システムによりプラガブル・データベースの切断ジョブが作成されます。このジョブの詳細の表示については、「プラガブル・データベース切断ジョブの詳細の表示」を参照してください。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの削除

この項では、Cloud Controlを使用してPDBをCDBから完全に削除する方法について説明します。

OCIリソースでPDBを管理している場合は、OCIに必要なすべての前提条件と検出が実行されていることを確認してください。詳細は、「(オプション) OCIリソースへのエージェントのデプロイ」を参照してください。

特に、この項には次の内容が含まれます。

プラガブル・データベースを削除するための前提条件

Cloud Controlを使用して一連のPDBをCDBから完全に削除する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • Oracle Databaseプラグイン用に12.1.0.5 Enterprise Managerがダウンロードされ、デプロイされている必要があります。

    プラグインのダウンロード方法およびデプロイ方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Controlでのソフトウェア・ライブラリの設定方法の詳細は、「Oracleソフトウェア・ライブラリの設定」を参照してください。

  • 削除するPDBは、1回以上オープンされている必要があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、(削除するPDBを含む) CDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

プラガブル・データベースの削除

Cloud Controlを使用して一連のPDBをCDBから完全に削除するには、次のステップを実行します。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    ノート:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. 「プラガブル・データベースのプロビジョニング」コンソールの「CDB」セクションで、PDBを削除するCDBを選択します。

    ノート:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合は、このステップをスキップします。

  3. 「PDB操作」セクションで、プラガブル・データベースの削除を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。

    図13-42に、プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールを示します。

    図13-42 プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソール


    プラガブル・データベース・コンソール

    ノート:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。sysdbaユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。

  5. プラガブル・データベースの削除ウィザードの「PDBの選択」ページで、「追加」をクリックします。削除するPDBを選択し、「選択」をクリックします。

    ノート:

    スナップ・クローン方式を使用して作成されたPDBを削除する場合は、CDBホスト上のPDBマウント・ポイントがクリーンアップされます。記憶域サーバー上の対応する記憶域ボリュームも削除されます。この操作は元に戻すことができません。

  6. 「CDBホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

    削除するために選択したPDBの1つ以上が、別のPDBのスナップ・クローンの場合は、特権ホスト資格証明(rootユーザーの資格証明)も指定する必要があります。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

    図13-43に、「PDBの選択」ページの「CDBホスト資格証明」セクションを示します。

    図13-43 「プラガブル・データベースの削除: 資格証明」の指定


    資格証明の指定

  7. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。

    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

    図13-44に、「スケジュール」ページを示します。

    図13-44 「プラガブル・データベースの削除: スケジュール」ページ


    「スケジュール」ページ

  8. 「次」をクリックします。
  9. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。

    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

    図13-45に、「確認」ページを示します。

    図13-45 「プラガブル・データベースの削除: 確認」ページ


    「確認」ページ

  10. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。

    図13-46に、「プロシージャ・アクティビティ」ページを示します。

    図13-46 「プラガブル・データベースの削除: プロシージャ・アクティビティ」ページ


    「プロシージャ・アクティビティ」ページ

    PDBを削除すると、Enterprise Managerジョブ・システムによって、プラガブル・データベースの削除ジョブが作成されます。このジョブの詳細の表示は、「プラガブル・データベースの削除ジョブの詳細の表示」を参照してください。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースのジョブ詳細の表示

この項では、PDBの作成、切断、または削除時にEnterprise Managerジョブ・システムで作成されるジョブの詳細の表示について説明します。次の項目が含まれます。

プラガブル・データベースの作成ジョブの詳細の表示

PDBジョブの作成の詳細を表示するには、次のステップに従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「プロシージャ・アクティビティ」を選択します。
  2. 必要とするPDBジョブの作成を含むデプロイメント・プロシージャをクリックします。
  3. デプロイメント・プロシージャ・ステップを展開します。PDB作成ジョブを選択します。
  4. 「ジョブ・サマリー」をクリックします。
  5. ジョブ詳細のサマリーを表示するには、「サマリー」をクリックします。

    「構成データの準備」ステップで、PDBの作成を準備します。

    「前提条件の確認」ステップで、PDB作成の前提条件を確認します。

    「検証と準備」ステップで、PDB作成前のタスクが実行されます。

    「構成の実行」ステップで、PDBの作成が実行されます。実行されるタスクおよびステータスの詳細は、ホストにあるリモート・ログ・ファイルを参照してください。

    「構成後処理」ステップで、新規に作成されたPDB詳細を使用してEnterprise Managerが更新され、カスタム・スクリプトが実行されます。

  6. PDBジョブの作成プロセスを視覚的に表示するには、「結果」をクリックします。

    「構成の進行状況」セクションで、ジョブの完了率と、保留中、現在実行中および完了したジョブ・ステップのリストを表示できます。エラー、警告およびログも表示できます。現在実行中のジョブ・ステップのログの末尾が表示されます。

プラガブル・データベースの切断ジョブの詳細の表示

PDBジョブの切断の詳細を表示するには、次のステップに従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「プロシージャ・アクティビティ」を選択します。
  2. 必要とするPDBジョブの切断を含むデプロイメント・プロシージャをクリックします。
  3. デプロイメント・プロシージャ・ステップを展開します。PDBジョブの切断を選択します。
  4. 「ジョブ・サマリー」をクリックします。
  5. ジョブ詳細のサマリーを表示するには、「サマリー」をクリックします。

    「構成データの準備」ステップで、PDBの切断を準備します。

    「前提条件の確認」ステップで、PDB切断の前提条件を確認します。

    「検証と準備」ステップで、PDB切断前のタスクが実行されます。

    「構成の実行」ステップで、PDBの切断が実行されます。実行されるタスクおよびステータスの詳細は、ホストにあるリモート・ログ・ファイルを参照してください。

    「構成後処理」ステップで、切断されたPDB詳細を使用してEnterprise Managerが更新されます。

  6. PDBジョブの切断プロセスを視覚的に表示するには、「結果」をクリックします。

    「構成の進行状況」セクションで、ジョブの完了率と、保留中、現在実行中および完了したジョブ・ステップのリストを表示できます。エラー、警告およびログも表示できます。現在実行中のジョブ・ステップのログの末尾が表示されます。

プラガブル・データベースの削除ジョブの詳細の表示

PDBの削除ジョブの詳細を表示するには、次のステップに従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「プロシージャ・アクティビティ」を選択します。
  2. 必要なPDBの削除ジョブが含まれるデプロイメント・プロシージャをクリックします。
  3. デプロイメント・プロシージャ・ステップを展開します。PDBの削除ジョブを選択します。
  4. 「ジョブ・サマリー」をクリックします。
  5. ジョブ詳細のサマリーを表示するには、「サマリー」をクリックします。

    「構成データの準備」ステップで、PDBの削除を準備します。

    「検証と準備」ステップで、PDB削除前のタスクが実行されます。

    「構成の実行」ステップで、PDBの削除が実行されます。実行されるタスクおよびステータスの詳細は、ホストにあるリモート・ログ・ファイルを参照してください。

    「構成後処理」ステップでは、削除されたPDB詳細によってEnterprise Managerが更新されます。

  6. PDBの削除ジョブのプロセスを視覚的に表示するには、「結果」をクリックします。

    「構成の進行状況」セクションで、ジョブの完了率と、保留中、現在実行中および完了したジョブ・ステップのリストを表示できます。エラー、警告およびログも表示できます。現在実行中のジョブ・ステップのログの末尾が表示されます。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの管理

この項では、Cloud Controlを使用してPDBの管理タスクを実行する方法について説明します。次の項目が含まれます。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの切替え

ユーザー権限の付与やパフォーマンス・レポート作成などのタスクを実行していて、同じタスクを別のPDBで実行する必要がある場合、Cloud Controlを使用して別のPDBに切り替えることができます。同じ機能のページにアクセスしたまま、PDB間で切り替えるには、次のステップに従います。

  1. 現在のPDBから、任意のPDBのスコープ・ページ(アドバンスト・キューの管理ページなど)を選択します。

    ウィンドウの左上隅で、PDBの名前が更新され、ドロップダウン・メニューとしてコンテキスト・スイッチャが表示されます。

  2. コンテキスト・スイッチャをクリックして、ドロップダウン・メニュー表示します。このメニューには、最後に使用したPDBが表示されます。

    このリストからPDBを選択します。

  3. ページが更新され、システム・キューが表示されます。
  4. コンテキスト・スイッチャをクリックして、ドロップダウン・メニュー表示します。このメニューに希望のPDBが表示されない場合、「すべてのコンテナ」を選択します。
  5. 「コンテナの切替え」ウィンドウが開き、モニター対象ターゲットで使用可能なすべてのPDBが表示されます。

    このリストからPDBを選択し、「OK」をクリックします。

  6. ページが更新され、選択したPDBのデータが表示されます。

Enterprise Managerを使用したプラガブル・データベースの状態の変更

Cloud Controlを使用して単一インスタンスのPDBの状態をオープンまたはクローズに変更するには、次のステップを実行します。

  1. 「Oracle Database」メニューから、「制御」「プラガブル・データベースのオープン/クローズ」を選択します。

  2. 「プラガブル・データベースのオープン/クローズ」ページで、PDBをリストから選択します。

  3. 「アクション」ドロップダウン・メニューをクリックし、適切なアクションを選択します。「オープン」「読取り専用でオープン」および「クローズ」のいずれかを選択できます。

  4. 確認ダイアログ・ウィンドウで、「はい」をクリックして、変更を完了します。選択内容の進行状況を示す処理中ダイアログ・ウィンドウが表示されます。

  5. 状態の変更が完了したら、「プラガブル・データベースのオープン/クローズ」ページが、PDBの新しい状態を示すために更新されます。

クラスタ/RACのPDBの状態を、オープンまたはクローズに変更するには、次のステップに従います。

  1. 「Oracle Database」メニューから、「制御」「プラガブル・データベースのオープン/クローズ」を選択します。
  2. 「プラガブル・データベースのオープン/クローズ」ページで、PDBをリストから選択します。RACインスタンスは、そのインスタンス上で、PDBの現在の状態とともに表示されます。
  3. PDBを選択すると、異なるRACインスタンス上のPDBの状態を示すために、リストの下にパネルが表示されます。オープンおよびクローズのオプションは、RACインスタンスのパネル上のPDBに適用します。任意の数の使用可能なRACインスタンス上で、PDBをオープンまたはクローズできます。
  4. 確認ダイアログ・ウィンドウで、「はい」をクリックして、変更を完了します。選択内容の進行状況を示す処理中ダイアログ・ウィンドウが表示されます。
  5. 状態の変更が完了したら、「プラガブル・データベースのオープン/クローズ」ページが、PDBの新しい状態を示すために更新されます。