パッチ計画について

パッチ計画は、1つ以上のターゲットに1グループとして適用するパッチの統合リストを作成するのに役立ちます。パッチ計画では、構成変更管理プロセスの主要ステップに対応する状態(ステータス)を保持します。表示権限のある管理者またはロールがパッチ計画にアクセスできます。

パッチ計画では、次のパッチ・タイプをサポートします。

  • パッチ(個別)
    • 個別パッチ: 必要に応じて提供される単一のバグ修正、またはバグ修正のコレクションが含まれます。顧客固有のセキュリティ・バグ修正が含まれていることもあります。
    • 診断パッチ: 単一の修正またはバグ修正のコレクションの診断または検証を支援します。
    • パッチ・セット更新(PSU): 特定の製品またはコンポーネント用の、影響が大きくリスクが低い証明された修正のコレクションが含まれます。
    • クリティカル・パッチ・アップデート(CPU): セキュリティ・バグ修正のコレクションが含まれます。
  • パッチ・セット

    ノート:

    • Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用して、パッチ・セットをOracle Fusion Middlewareソフトウェア(Oracle WebLogic Server、Oracle SOA InfrastructureおよびOracle Service Busを含む)およびOracle Fusion Applicationソフトウェアに適用することはサポートされていません。同様に、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用してバンドル・パッチをOracle Identity Managementソフトウェアに適用することはサポートされていません。
    • パッチ・セットとパッチの両方を1つのパッチ・プランに追加することはできません。かわりに、パッチ・セットに対して1つのパッチ計画、パッチに対して別のパッチ計画を作成できます。

計画のターゲットにパッチを追加できるのは、パッチのリリースとプラットフォームが追加対象のターゲットと同一の場合のみです。追加するパッチの製品が、パッチの追加対象のターゲットに関連付けられている製品と異なる場合は、警告が表示されます。警告は表示されますが、計画にパッチを追加できます。

パッチ計画を使用することによって、任意のターゲットにパッチを適用できます。また、計画ではFusion MiddlewareおよびCloud Controlのパッチを各環境と比較して検証し、インストールされているパッチとの競合をチェックします。サポートされているミドルウェア・ターゲットの詳細は、ミドルウェアのプロビジョニングの概要を参照してください。

パッチ計画は、追加するパッチに応じて、パッチの適用に使用する適切なデプロイメント・プロシージャを自動的に選択します。様々なターゲット・タイプに使用するパッチ適用デプロイメント・プロシージャの詳細は、パッチ適用にサポートされているターゲット、リリースおよびデプロイメント・プロシージャを参照してください。

ノート:

  • パッチ計画は、現在ハードウェアまたはオペレーティング・システム・パッチ適用では利用できません。
  • 表示権限のある管理者またはロールがパッチ計画にアクセスできます。パッチ計画およびパッチ・テンプレートに必要なロールおよび権限の詳細は、「必要なロールを持つ管理者の作成」を参照してください。