Exadata Database Machineコンポーネントのモニタリング

Enterprise Managerでは、次のコンポーネントの詳細情報が収集されます。

Exadata Storage Server

Enterprise Managerエージェントは、ssh、ExaCLIまたはRESTful APIからのcellcliコールによってExadata Storage Serverのメトリックを収集できます。SNMPトラップは、サブスクライブ済のアラート条件によってEnterprise Managerエージェントに送信されます。

cellcliによるモニタリングには、各Exadata Storage Serverのエージェント・ユーザーとExadata Storage Serverモニター・ユーザーの間にSSH等価が設定されている必要があります。

ホームページで、次のような豊富なストレージ・データが収集されます。

  • 集約ストレージ・メトリック。

  • SNMPによるExadata Storage Serverアラート(プッシュ)。

  • 容量。

  • データベース・レベルのメトリック。

Cisco/RoCEスイッチ(システム・インフラストラクチャ・スイッチ)

Enterprise Managerエージェントは、リモートのSNMP getコールを実行して、Cisco/RoCEスイッチのメトリック・データを収集します。このデータには、次の詳細も含まれます。

  • ステータス/可用性

  • ポートのステータス

  • バイタル・サイン: CPU、メモリー、電源、温度

  • ネットワーク・インタフェースの様々なデータ

    • 受信トラフィックのエラー、トラフィックのKB/秒およびパーセンテージ

    • 送信トラフィックのエラー、トラフィックのKB/秒およびパーセンテージ

    • 管理および操作の帯域幅(MB/秒)

ILOMターゲット(システム・インフラストラクチャ・サーバー)

Enterprise Managerエージェントは、各SIサーバー・ターゲットに対して、リモートのSSHコールを実行します。

次の詳細情報が収集されます。

  • レスポンス - 可用性

  • センサー・アラート

    • 温度

    • 電圧

    • ファンのスピード

    • 構成データ: ファームウェアのバージョン、シリアル番号など。

root以外のユーザーを使用したシステム・インフラストラクチャILOMサーバー・ターゲットのモニター

次の手順に従って、ILOMサーバー・ターゲットをモニターするためのroot以外のユーザーを作成します。
  1. ブラウザ・コンソールからILOMサーバーにログインします。

  2. ILOM管理に移動します。左側のパネルで、「ユーザー管理」をクリックします。

  3. 「ユーザー」セクションで、「ユーザーの追加」をクリックします。「ユーザーの追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「ユーザーの追加」ダイアログ・ボックスで、新しいILOMのroot以外のユーザーを作成します。ユーザー名パスワードを指定し、ロール権限コンソール(c)および読取り専用(o)を有効にします。

  5. この新規ユーザーを保存し、ユーザー詳細を確認します。

ノート:

root以外のユーザーを使用する場合は、SNMPv3ユーザー/SNMP v2コミュニティ文字列とSNMPサブスクリプションをサーバーに手動で作成して、SNMPトラップを受信します。

電力配分装置(PDU)

Enterprise Managerエージェントは、リモートのSNMP getコールを実行し、各PDUからSNMPトラップ(プッシュ)を受信します。収集される詳細は、次のとおりです:

  • レスポンスおよびpingステータス。

  • フェーズの値。

インフィニバンド・スイッチ(システム・インフラストラクチャ・スイッチ)

Enterprise Managerエージェントは、メトリックを収集するインフィニバンド・スイッチに対して、リモートのSSHコールを実行します。インフィニバンド・スイッチは、すべてのアラートのSNMPトラップ(プッシュ)を送信します。

モニタリングでは、次のようなメトリックの収集のために、rootユーザーまたはilom-adminユーザーのssh equivalenceが必要になります。

  • レスポンス

  • 各種センサーのステータス

    • ファン

    • 電圧

    • 温度

  • ポートのパフォーマンス・データ

  • ポートの管理