8.5.6 ファセット検索ページの編集

ファセット検索ページ動作の属性による変更方法について学習します。

ヒント:

この項の例は、サンプル・データセットのプロジェクト・データで使用可能なEBA_PROJECT_TASKS表またはサンプル・データセットのEMP/DEPTで使用可能なEMP表に基づいて作成されています。サンプル・データセットをインストールするには、Oracle Application Express SQLワークショップ・ガイドサンプル・データセットの使用を参照してください。

8.5.6.1 ファセット検索の編集

ファセット検索ページを構成するコンポーネントを確認するには、ページ・デザイナで属性を表示します。

ファセット検索ページには、ユーザーが検索結果を絞り込んで、結果をレポートまたはカード・ビューで表示できるファセットされたリージョンがあります。

ノート:

カード・ページのSQL問合せには、CARD_MODIFIERSCARD_LINKなどの特殊な別名が含まれています。カードを新しいページにリンクするには、基礎となるSQL問合せのCARD_LINKが適切なターゲットを指すように更新する必要があります。例を参照するには、アクションを使用したカード・ページからのリンクを参照してください。

ファセット検索ページのコンポーネントを確認するには:

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「検索」リージョンを確認します。「レンダリング」タブの「左の列」の下で、「検索」リージョンを見つけて選択します。
    faceted_search_facets.pngの説明が続きます
    図faceted_search_facets.pngの説明

    「検索」のリージョン・タイプは、「ファセット検索」です。検索フィールドはファセットに表示されます。ファセットはアイテムに似ていますが、次のような固有の特性があります。

    • ネーミング規則: ファセットではアイテムと同じネーミング規則が使用されます。デフォルトでは、ウィザードによってファセット名の先頭にP<page no>_<item name>が付けられます(P5_SEARCHなど)

    • 複数列のフィルタリング: 検索ファセット・タイプは複数の列に基づいてフィルタ処理でき、外部でない場合は常にファセット・リージョンの最上部に表示されます。

    • 列に関連付け: ファセットは、レポート・リージョンの列に関連付けられます。

    • チェックボックスまたは選択リストのファセットの相違点: 「チェックボックス」または「選択リスト」などのファセット・タイプでは、ファセット値を選択または入力するためのUIを指定します。これらは、タイプ名が同じであっても、ページ・アイテムと同様には実装されません。このため、ほとんどの動的アクションはファセットに適用されません。

  3. ファセットを選択し、構成可能なオプションを確認します。
    ヘルプを表示するには、属性を選択して「ヘルプ」タブをクリックします。
  4. レポート・リージョンを確認します。「レンダリング」タブで、レポート・リージョン(プロジェクトのタスクなど)を見つけて選択します。
    faceted_report_region.pngの説明が続きます
    図faceted_report_region.pngの説明

    前述の例では、レポートの「タイプ」がローカル・データベースのSAMPLE$PROJECT_TASKS表を基にして作成された「クラシック・レポート」であることが属性に示されています。

8.5.6.2 ファセット検索ページの理解

ファセット検索ページを構成するリージョンについて学習します。

検索リージョンについて

ファセット検索ページには、ユーザーが検索結果を絞り込むことのできる「検索」リージョンと、クラシック・レポートまたはカード・レポートとして表示される「検索結果」リージョンがあります。

「検索」リージョンは、左ペインまたは「レンダリング」タブに表示されます。「検索」リージョンを選択すると、プロパティ・エディタに属性が表示されます。次の図では、「検索」リージョンの「タイプ」「ファセット検索」として定義されています。「フィルタ済リージョン」属性は、「検索結果」リージョンを識別します。この例では、「フィルタ済リージョン」は、「検索結果」という名前のクラシック・レポートです。

ヒント:

プロパティ・エディタの各属性には、関連付けられたヘルプがあることに注意してください。ヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。属性についてのヘルプが中央ペインに表示されます。

ファセットについて

検索ファセットは、「レンダリング」タブの「ファセット」の下に表示されます。ファセットを選択すると、関連する属性がプロパティ・エディタに表示されます。ファセットではアイテムと同じネーミング規則が使用されます。デフォルトでは、ウィザードによってファセット名にP<page no>_<item name>という規則で接頭辞が付けられます。たとえば、前の例では、最初のファセットの名前はP2_SEARCHです。

ファセットはアイテムに似ていますが、次のような固有の特性があります。

  • 複数列のフィルタリング - 一般に「検索」と呼ばれる検索ファセット・タイプは複数の列に基づいてフィルタ処理でき、外部でない場合は常にファセット・リージョンの最上部に表示されます。

  • 列に関連付け - ファセットは、レポート・リージョンの列に関連付けられます。

  • チェックボックスまたは選択リストのファセットの相違点 - 「チェックボックス」または「選択リスト」などのファセット・タイプでは、UIでユーザーがデータを選択または絞り込むための方法を示します。ファセットはネーミング規則が同じでも、ページ・アイテムと同じようには実装されません。このため、ほとんどの動的アクションはファセットに適用されません。

検索結果について

ファセット検索ページには、クラシック・レポートまたはカード・レポートとして表示される「検索結果」リージョンがあります。次の例では、「検索結果」はEBA_PROJECT_TASKS表に作成されたクラシック・レポートです。

カード・ページ検索結果について

ファセット検索ページの検索結果は、カード・レポートとして表示できます。カード・ページのSQL問合せには、CARD_MODIFIERSCARD_LINKなどの特殊な別名が含まれています。カードを新しいページにリンクするには、基礎となるSQL問合せのCARD_LINKが適切なターゲットを指すように更新する必要があります。例を参照するには、アクションを使用したカード・ページからのリンクを参照してください。

8.5.6.3 ファセット検索リージョン属性の編集

リージョン属性を編集して、一般的な検索ファセット・リージョンの動作を変更します。

次の例では、リージョン属性「バッチ・ファセット変更」および「総行数の表示」を確認して編集する方法を示します。「バッチ・ファセット変更」は、ファセット値が変更されたときにレポート・フィルタをただちに実行するか、「適用」ボタンをクリックして個別に実行するかを制御します。「総行数の表示」は、行数の値をページに表示するかどうかを決定します。次の例は、サンプル・データセットであるプロジェクト・データで使用可能なEBA_PROJECT_TASKS表に基づいて作成されています。

ヒント:

属性のヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

検索ファセット・リージョン属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでファセット検索ページを表示します。
  2. 検索リージョン属性を表示します。
    1. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「検索」リージョンを選択します。
    2. プロパティ・エディタで、「属性」タブを選択します。
  3. 「バッチ・ファセット変更」を有効にします。

    「バッチ・ファセット変更」では、レポート・フィルタリングの実行方法を制御します。有効化し、ユーザーがファセットを選択すると、ファセットの下に「適用」ボタンが表示されます。ユーザーは、「適用」ボタンをクリックしてファセットを適用し、レポートをフィルタする必要があります。無効にした場合、ファセット値が変更されるとすぐにレポート・フィルタが実行されます。

    1. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「検索」リージョンを選択します。
    2. プロパティ・エディタで、「属性」タブを選択します。
    3. 「設定」で、「バッチ・ファセット変更」を有効にします。
    4. 「ページの保存と実行」をクリックします。

      レンダリングされたアプリケーションが表示されます。

      batch_facet_changes1.pngの説明が続きます
      図batch_facet_changes1.pngの説明
    5. 「検索」リージョンで、「Develop Production Partner Portal」などのプロジェクトを選択します。

      「適用」ボタンが表示されます。

      batch_facet_changes2.pngの説明が続きます
      図batch_facet_changes2.pngの説明
    6. 「適用」をクリックします。

      更新されたレポートが表示され、レポートの上にフィルタが表示されます。

    7. 実行時開発者ツールバーのページの編集XXをクリックして、ページ・デザイナに戻ります。
  4. 「総行数の表示」属性を確認します。

    「はい」に設定すると、総行数がレポートの上に表示されます。前述の図では、これによりTotal Row Count 17と表示されます。

    1. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「検索」リージョンを選択します。
    2. プロパティ・エディタで、「属性」タブを選択します。
    3. 「設定」「総行数の表示」を見つけます。オプションは次のとおりです。
      • いいえ: 「いいえ」の場合、総行数は表示されません。

      • はい: 「はい」の場合、前の図に示すように、現在のファセットの上部に総行数が表示されます。

        「現在のファセットの表示」がセレクタの場合、そのセレクタが定義されている場所に総行数が表示されます。ウィザードでは、デフォルトで、ページ上にactive_facetsという要素が作成され、レポートの上に表示されます。「現在のファセットの表示」が「いいえ」で、「総行数の表示」が「はい」の場合、総行数がファセット・リージョンの上部に表示されます。

      • セレクタ: 「セレクタ」の場合、セレクタが定義されている場所に総行数が表示されます。このオプションを使用すると、総行数をページの任意の場所に配置できます。

    4. 実行時開発者ツールバーのページの編集XXをクリックして、ページ・デザイナに戻ります。
  5. 「保存」または「ページの保存と実行」をクリックします。

8.5.6.4 ファセット属性の編集

ファセット属性を編集して、ファセットの動作を変更します。

次の例では、ページ・デザイナでファセット属性「クライアント側のフィルタ」および「依存先」を確認して編集し、ファセットの動作を変更する方法を示します。「クライアント側のフィルタ」を有効にすると、ユーザーがファセット・リストをフィルタできる検索フィールドが追加されます。「依存先」の場合、1つのファセットの表示は別のファセットに依存します。次の例も、サンプル・データセットであるプロジェクト・データ内で使用可能なEBA_PROJECT_TASKS表に基づいて作成されています。

ヒント:

属性のヘルプを表示するには、プロパティ・エディタで属性を選択し、中央ペインで「ヘルプ」タブをクリックします。

ファセット属性を表示および編集するには:

  1. ページ・デザイナでファセット検索ページを表示します。
  2. ファセットP2_PROJECT_IDのファセット属性を表示します。
    1. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「検索」リージョンを見つけてファセットP2_PROJECT_IDを選択します。
    2. プロパティ・エディタ(または右ペイン)で、「LOV」グループを検索します。

      「LOV」グループは、P2_PROJECT_IDファセットが共有コンポーネントとして作成された値リストであることを示します。

      ヒント:

      LOVまたは個別値によって返されるアイテムの最大数は5,000です。LOVに5,000を超えるアイテムが返される場合、ファセット検索によりLOVが値5,000で警告なしに切り取られます。開発者としてログインした場合、2,000を超えるLOVアイテムが返されると、Application Expressでランタイム・エラーが発生します。これらのエラーは、LOVが返す値が多すぎて、ファセット検索UIが役に立たなくなることを示しています。
    3. プロパティ・エディタで、「ソース」グループを見つけます。

      「ソース」グループは、P2_PROJECT_IDファセットがNumberのデータ型を持つPROJECT_ID列に基づくことを示します。

  3. 「クライアント側のフィルタ」属性を有効にすることによって、「プロジェクト」フィルタを「検索」リージョンに追加します。
    1. 「レンダリング」タブで P2_PROJECT_IDファセットを選択します(まだ選択していない場合)。
    2. プロパティ・エディタで、「リスト・エントリ」を検索して「クライアント側のフィルタ」を有効にします。

      ヒント:

      「リスト・エントリ」グループで、「「チャート」を表示」および「最初にチャートを表示」属性に注意してください。これらの属性を使用して、特定のファセットに「「チャート」を表示」アイコンを含めるかどうかを宣言的に制御します。
    3. 変更内容を確認します。「ページの保存と実行」をクリックします。

      ファセット検索ページが表示され、新しいフィルタ・プロジェクト・フィールドが表示されます。

    4. 新しいフィルタ・プロジェクト・フィールドをテストします。たとえば、キーワード「develop」を入力すると、「プロジェクト」リストが更新され、そのフレーズを含む検索ファセットのみが表示されます。
    5. 実行時開発者ツールバーのページの編集XXをクリックして、ページ・デザイナに戻ります。
  4. 「依存先」属性を有効にして、選択したプロジェクトのマイルストンのみを表示します。
    1. 「レンダリング」タブで、「検索」リージョンを見つけてP2_MILESTONE_IDファセットを選択します。
    2. プロパティ・エディタで「依存先」を見つけて「ファセット」P2_PROJECT_IDを選択します。
    3. 変更内容を確認します。「ページの保存と実行」をクリックします。

      ファセット検索ページが表示されます。「マイルストン」リストは表示されなくなります。

    4. 「Develop Production Partner Portal」などのプロジェクトを選択します。

      「マイルストン」リストが表示されますが、「Develop Production Partner Portal」プロジェクトに関連付けられたマイルストンのみが表示されることに注意してください。

8.5.6.5 新規ファセットの追加

ページ・デザイナで「ファセット」を右クリックし、コンテキスト・メニューからファセットの追加を選択して、新規ファセットを追加します。

ファセットは特定のデータベース列にマップされます。新しいファセットを作成する場合は、「チェック・ボックス・グループ」、「入力フィールド」、「ラジオ・グループ」、「範囲」、「検索フィールド」または「選択リスト」タイプを作成できます。

「レンダリング」タブでファセットの順序を変更することで、UIでのファセットの順序を制御できます。検索ファセットは1つのみ設定でき、「レンダリング」タブ内のどこにあるかに関係なく、ファセット・リージョンの上部に表示する必要があります。

次の例は、入力フィールド・ファセットを作成して、指定された金額(ドル)以下の従業員給与をフィルタする方法を示しています。この例では、入力フィールド・ファセットは、サンプル・データセットのEMP/DEPTで使用可能なEMP表のSAL列にマップされます。

入力フィールド・ファセットを作成するには:

  1. ページ・デザイナでファセット検索ページを表示します。
  2. 新しいファクトを作成します。
    1. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「検索」リージョンを見つけます。
    2. 「ファセット」を右クリックし、コンテキスト・メニューからファセットの作成を選択します。

      「レンダリング」タブに新しいファセットが表示されます。この例では、ファセットの名前はP3_NEWです。

  3. 「レンダリング」タブで、新しいファセットを選択し、プロパティ・エディタ(右ペイン)で次の属性を更新します。
    1. 識別、タイプ: このアイテムのレンダリング方法を指定します。「入力フィールド」を選択します。
    2. ラベル、ラベル: ファセットのラベルを入力します。ラベルは、ファセットが表示されている場合にのみページに表示されます。次のように入力します。
      Salary Less than
    3. 設定、比較演算子: 比較操作を選択します。「次以下」を選択します。
    4. 設定、現行ラベル: 現在のファセット領域でこのファセットに表示するテキストを指定します。現在の値は、%0プレースホルダで参照する必要があります。次のように入力します。
      Less than %0
    5. 設定、接尾辞テキスト: 入力フィールドの後に表示するテキストを指定します。次のように入力します。
      Dollars
  4. ファセットを適切なデータベース列にマップします。
    • ソース、データベース列: このファセットのソースとして使用されるデータベース列名(大文字と小文字を区別)を入力します。このファセットはSAL列にマップされるため、SALと入力します。
  5. ファセットが「検索」ファセットの後に表示されるようにファセットの位置を変更します。
    • レイアウト、順序: 30と入力します。

    ヒント:

    「レンダリング」タブのP3_NEWファセットを適切な場所にドラッグ・アンド・ドロップすることもできます。
  6. 変更内容を確認します。「ページの保存と実行」をクリックします。

    次の例は、「検索」リージョンの新しい入力ファセットを示しています。この例では、値1000がSalary Less thanファセットに入力されています。「検索結果」リージョンのレポートには、給与が$1000未満の2人の従業員が表示されます。

8.5.6.6 ファセット・グループの作成

複数のフラグ列を持つデータ・モデルのファセット・グループを作成します。

複数のフラグ列を持つデータ・モデルでは、細かすぎるファセット検索UIになる可能性があります。フラグ列には、通常、YesNoなどの2つの値(In StockOrderableなど)が表示されます。ファセット検索UIを合理化するために、複数のチェック・ボックスを含む1つのファセットを表示するファセット・グループを作成できます。

ファセット・グループを作成するには:

  1. ページ・デザイナでファセット検索ページを表示します。
  2. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「検索」リージョンを見つけます。
  3. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「ファセット」を右クリックし、コンテキスト・メニューからファセット・グループの作成を選択します。

    「レンダリング」タブにファセット・グループが表示され、PX_NEWという名前の新しいチェック・ボックスが表示されます。

  4. 新しいファセット・グループのラベルを更新します。
    1. 「レンダリング」タブで、新しいファセット・グループ「新規」を選択します(まだ選択していない場合)。
    2. プロパティ・エディタで、「ラベル」属性を編集します。
  5. チェック・ボックス「PX_NEW」を編集します
    1. 「レンダリング」タブで、チェック・ボックス・ファセット「PX_NEW」を選択します。
    2. プロパティ・エディタで、次のチェック・ボックス属性を編集します。
      • 識別、名前: このアイテムの名前を更新します。

      • 設定、デフォルトの使用 - 「デフォルトの使用」を無効にします。

        「チェック済値」属性が表示されます。

      • 設定、チェック済値: ユーザーがチェック・ボックスを選択した場合にページ・アイテムに格納される値を入力します。値は255文字以内で指定できます。

      • ソース、データベース列: このファセットのソースとして使用されるデータベース列名(大文字と小文字を区別)を入力します。

      • ソース、データ型 - 基礎となるデータベース列のデータ型を選択します。

  6. ファセット・チェック・ボックスをさらに追加します。
    1. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「チェックボックス」を右クリックし、チェック・ボックスの作成を選択します。
      「PX_NEW」という新しいチェック・ボックスが表示されます。
    2. プロパティ・エディタ(または右ペイン)で、次のチェック・ボックス属性を編集します。
      • 識別、名前: このアイテムの名前を更新します。

      • 設定、設定: 「カスタム」を選択します。

      • 設定、チェック済値: ユーザーがチェック・ボックスを選択した場合にページ・アイテムに格納される値を入力します。値は255文字以内で指定できます。

      • データベース列: このファセットのソースとして使用されるデータベース列名(大文字と小文字を区別)を入力します。

      • データ型: 基礎となるデータベース列のデータ型を選択します。

  7. すべてのファセット・チェック・ボックスが追加されるまで、前のステップを繰り返します。
  8. 変更内容を確認します。「ページの保存と実行」をクリックします。

8.5.6.7 単一ファセット・チャートの構成

ファセット検索リージョンでの単一ファセット・チャートの表示方法および表示/非表示を宣言的に制御するように、リージョンおよびファセット属性を構成します。

デフォルトでは、ウィザードを使用して数を計算するファセットを作成する場合、数を計算する各ファセットにはファセット・カウントに基づくチャートが含まれます。ユーザーが「「チャート」を表示」アイコンをクリックすると、ポップアップ・ダイアログにチャートが表示されます。ユーザーは、ダイアログの右側にあるチャート・アイコンをクリックして、棒グラフと円グラフを切り替えることができます。リージョンおよびファセット属性を構成して、これらのチャートを表示するかどうかを制御できます。

ノート:

ファセット数に基づいた単一チャートの例は、ファセット検索の例を参照してください。

ファセット・チャートを制御するリージョンおよびファセット属性を構成するには:

  1. ファセット検索リージョン属性を編集します。
    1. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「検索」リージョンを選択します。
    2. プロパティ・エディタ(右ペイン)で、「属性」タブを選択します。
    3. 設定、チャートの表示: オプションは次のとおりです。
      • ポップアップ: ファセット・ヘッダーに「「チャート」を表示」アイコンを表示します。ユーザーが「「チャート」を表示」アイコンをクリックすると、ポップアップ・ダイアログにチャートが表示されます。

      • いいえ: ファセット・ヘッダーに「「チャート」を表示」アイコンは表示されません。

        また、この属性が「いいえ」に設定されている場合、ファセット属性「「チャート」を表示」および「最初にチャートを表示」は適用できません。

      • セレクタ: ページのどこかに配置する要素のセレクタを指定します。ユーザーが「「チャート」を表示」アイコンをクリックすると、チャートがこの要素に追加されます。このオプションを使用すると、ダッシュボードのような領域内のチャートをページの任意の場所に配置できます。

        たとえば、ページ上の任意の場所に静的コンテンツ・リージョンを追加し、次のようにidを使用して<div>を追加したとします。

        <div id='facetDashboardArea'></div>

        「チャート・セレクタ」属性に、次のように入力します。

        #facetDashboardArea

    4. 設定、トップNの値のチャートを表示: この属性を使用して、各ファセットのチャートに表示する値の最大数を制御します。値10は、ファセット・チャートに最大でも最初の10アイテム表示されることを意味します。ファセットの「上位件数でソート」属性が「オン」の場合、これは上位10個の件数値になります。

      ヒント:

      現在の表示チャートのセットはブラウザ・セッション記憶域に格納されているため、「トップNの値のチャートを表示」への変更が表示される前にリージョンをリセットする必要がある場合があります。

  2. ファセット属性を構成します。
    1. 「レンダリング」タブで、「検索」リージョンを見つけてファセットを選択します。
    2. プロパティ・エディタで、次のファセット属性を編集します。
      • リスト・エントリ、件数の計算: 単一ファセット・チャートはファセット数に基づきます。ファセット・ヘッダーに「「チャート」を表示」アイコンを表示するには、「件数の計算」を有効にする必要があります。

      • リスト・エントリ、チャートの表示: ファセット・ヘッダーに「チャートの表示」アイコンを表示または非表示にするには、このオプションを有効または無効にします。

      • リスト・エントリ、最初にチャートを表示: 最初にチャートを表示するには、このオプションを有効にします。チャートを最初に表示できるのは、「「チャート」を表示」属性が「セレクタ」に設定されている場合のみです。

      ヒント:

      現在の表示チャートのセットはブラウザ・セッション記憶域に格納されているため、「最初にチャートを表示」への変更が表示される前にリージョンをリセットする必要がある場合があります。

  3. 「保存」または「ページの保存と実行」をクリックします。

8.5.6.8 範囲ファセットの静的値リストの編集

静的値リストとして表示される範囲ファセットを編集します。

次の例は、静的値リストとしてレンダリングされるファセットの編集方法を示しています。次の例は、サンプル・データセットであるプロジェクト・データ内で使用可能なEBA_PROJECT_TASKS表のCOST列に基づいて作成されています。この例では、次の図に示す「コスト」リストを更新して、最初の2行が300ではなく500ずつ増加して表示されるようにする方法を示します。

cost_list.pngの説明が続きます
図cost_list.pngの説明

静的値リストとして表示されるファセットを編集するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでファセット検索ページを表示します。
  2. 「レンダリング」タブ(または左ペイン)で、「検索」リージョンを見つけてP2_COSTなどのファセットを選択します。

    プロパティ・エディタ(または右ペイン)では、「タイプ」属性でP2_COSTが「範囲」として定義されたことを示していることに注意してください。

    cost_facet.pngの説明が続きます
    図cost_facet.pngの説明
  3. 値リストの編集
    1. 「LOV」グループを検索します。
    2. 「静的値」をクリックします。
      select_static_values.pngの説明が続きます
      図select_static_values.pngの説明

      「静的値」ダイアログが表示されます。

      static_values_dialog.pngの説明が続きます
      図static_values_dialog.pngの説明

      「表示値」で特定のセパレータをハードコード化しないように、「静的値」ダイアログでは、実行時に適切なNLSセパレータに置換される置換文字列が使用されます。

      この例では、置換文字列#G#がNLSグループ・セパレータのカンマ(,)で置換されます。その他のリストには、実行時にNLS小数点セパレータで置換される#D#置換文字列を含めることができます。

      したがって、この例では、1#G#000 - 2#G#000が実行時に1,000 – 2,000として表示されます。

    3. 500の増分を使用するように、最初の2つのファセットの「表示値」と「戻り値」を更新します。
      • 行1:

        • 表示値: <300<500に更新

        • 戻り値: |300|500に更新

      • 行2:

        • 表示値: 300 - 1#G#000500 - 1#G#000に更新

        • 戻り値: 300|1000500|1000に更新

      static_values_dialog_new.pngの説明が続きます。
      図static_values_dialog_new.pngの説明
    4. 「OK」をクリックして、変更を受け入れます。
  4. 変更内容を確認します。「ページの保存と実行」をクリックします。

    更新されたファセット検索ページが表示されます。「コスト」リストの最初の2つのファセットは、< 500および500 - 1,000と表示されることに注意してください。

    cost_list_new.pngの説明が続きます
    図cost_list_new.pngの説明