5.5.5 データ型の処理

Oracleのプロパティ・グラフ・サポートは、値のデータ型に基づいて要素のキー/値ペアを索引付けおよび格納します。データ型処理の主な目的は、数値や日付範囲の問合せなど、包括的な問合せのサポートを提供することです。

デフォルトでは、特定のキー/値ペアに対する検索は、その値のデータ型に基づく問合せ式まで行われます。たとえば、キー値ペアage:30を持つ頂点を検索する場合は、整数のデータ型が指定されたすべての年齢フィールドに対して問合せが実行されます。値が問合せ式である場合は、API get(String key, Object value, Class dtClass, Boolean useWildcards)をコールすることにより、検索する値のデータ型クラスも指定できます。データ型を指定しないと、問合せ式はすべての使用可能なデータ型と一致します。

Boolean演算子を使用する処理の場合、以降の各キー値ペアは、データ型の接頭辞/接尾辞を追加する必要があるので、問合せは適切な一致を検出できます。