5 Oracle以外のデータベースのためのOracle GoldenGate Classic Architectureへのパッチ適用

Oracle以外のデータベースの場合、Oracle GoldenGate Classic Architectureパッチは完全インストールであり、新規インストールとして、または既存インストールの上に適用できます。

パッチのインストールを開始する前に、次のステップを実行します。
  1. (ソースおよびターゲット・システム)ソース・システムとターゲット・システムの現在のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリと、クラスタ内の共有ドライブにインストールしたすべての作業ディレクトリ(該当する場合)をバックアップします。

  2. (ソース・システム) Oracle GoldenGate構成のオブジェクトに対するユーザー・アクティビティを停止します。

  3. (ソース・システム)ソース・システムのGGSCIで、トランザクション・ログ内に処理するデータが残っていないことが示されるまで、LOGENDオプションを指定したSEND EXTRACTコマンドを発行します。

    GGSCI> SEND EXTRACT group LOGEND
  4. (ソース・システム) GGSCIで、Extractとデータ・ポンプを停止します。
     GGSCI> STOP EXTRACT group
  5. (ターゲット・システム)各ターゲット・システムのGGSCIで、証跡のすべてのデータの処理が完了したことを示す"At EOF"ステータスが表示されるまで、STATUSオプションを指定したSEND REPLICATコマンドを発行します。すべてのReplicatプロセスがAt EOFを戻すまで、すべてのターゲット・システムでこれを行う必要があります。

    GGSCI> SEND REPLICAT group STATUS
  6. (ターゲット・システム) GGSCIで、すべてのReplicatプロセスを停止します。

    GGSCI> STOP REPLICAT group
  7. (ソースおよびターゲット・システム) GGSCIで、ソース・システムとターゲット・システムのManagerを停止します。
    GGSCI> STOP MANAGER
  8. (DDLレプリケーションが有効にされているMySQLのソース)パッチ適用処理中に新しいDDL操作がないことを確認し、次のコマンドを実行してメタデータ・サーバーを停止します。

    ./ddl_install.sh stop user-id  password  port-number

    MySQL 5.7については、DDLレプリケーションが有効にされているOracle GoldenGate MySQL 5.7へのパッチ適用でパッチ適用の手順を参照してください。

Oracle GoldenGate用にリリースされたOracle以外のデータベースのパッチのインストールを開始するには、次のステップを実行します。
  1. Oracle GoldenGateの最新バージョンのZIPファイルを既存のOracle GoldenGateの場所にコピーします。これには、既存のZIPファイルを削除または置換します。

  2. zipファイルを解凍して展開します。これにより、Oracle GoldenGateのパッチ適用済バージョンがOracle GoldenGateの場所にインストールされますが、dirで始まるすべてのサブディレクトリ(証跡ファイルの場合はdirdat、チェックポイント表の場合はdirchkなど)は上書きされません。

    このタスクを実行するコマンドは、次のようになります。

    tar -xvf ggs_Linux_x64_MySQL_64bit.zip

    Windowsの場合、パッチファイルを解凍します。

  3. ノート:

    (SQL ServerのためのOracle GoldenGate Extractの場合のみ)このステップを実行する前に、「SQL ServerのためのOracle GoldenGateへのパッチ適用 - Extractの要件」のステップを確認します。

    ノート:

    (Oracle GoldenGate for PostgreSQLの場合のみ) Oracle GoldenGate for PostgreSQLインストールにパッチを適用してリリース・バージョン21.8.0.0.2以降にした場合は、ExtractやReplicatを再起動する前に、新しいドライバ・バージョンを利用するようにodbc.iniファイル内のDSNエントリを更新します。詳細は、Oracle GoldenGate for PostgreSQLにパッチを適用してリリース・バージョン21.8.0.0.2以降にする場合を参照してください。
    GGSCIで、次の順序に従って、ソース・システムとターゲット・システムのOracle GoldenGateプロセスを開始します。
    GGSCI> START MANAGER
    GGSCI> START EXTRACT group
    GGSCI> START EXTRACT pump
    GGSCI> START REPLICAT group
  4. (DDLレプリケーションが有効にされているMySQLのソース)次のコマンドを実行して、metadata_serverを再起動します。
    ./ddl_install.sh start user-id  password  port-number
  5. ExtractおよびReplicatプロセスが実行されていることを確認します。

SQL ServerのためのOracle GoldenGateへのパッチ適用 - Extractの要件

「異種データベースのためのOracle GoldenGateへのパッチ適用」の既存のパッチ適用の手順に従う必要があります。また、次のステップを使用して、TRANDATAが有効化されている各表についてADD TRANDATAを再実行する必要があります。
  1. すべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します。

  2. バイナリ置換の通常のパッチ手順に従いますが、Oracle GoldenGateプロセスは開始しません。詳細は、OPatchを使用したOracle GoldenGate Classic Architechtureへのパッチ適用を参照してください。

  3. 手動でデータベースのSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを停止します。ジョブが大規模なトランザクションを処理している場合は、実際に停止するまでに時間がかかる場合があります。

  4. Extractが停止したことを確認します。

  5. GGSCIを使用して、以前に有効にしたすべての表に対してADD TRANDATAを再度実行します。これらの表には、ハートビート表およびアクティブ/アクティブ構成のFILTERTABLEオブジェクトとして使用されるReplicatチェックポイント表が含まれます。

    ノート:

    DELETE TRANDATAコマンドは実行しないでください。

  6. 手動でSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを再起動します。

  7. Extract、Replicat、ManagerなどのOracle GoldenGateプロセスを手動で再起動します。

DDLレプリケーションが有効にされているOracle GoldenGate MySQL 5.7へのパッチ適用

DDLレプリケーションが有効にされているOracle GoldenGate MySQL 5.7にパッチを適用するには:

  1. 次のDDLインストール・スクリプトのstopオプションを使用して、メタデータ・サーバーを停止します。
    ./ddl_install.sh stop user-id  password  port-number
  2. インストール・ディレクトリ内のmetadata_server実行可能ファイルを置換します。

  3. DDLインストール・スクリプトのstartオプションを使用して、現在実行されているメタデータ・サーバーを起動します。
    ./ddl_install.sh start user-id  password  port-number

ノート:

metadata_serverの開始と停止の間に発行されたDDL操作は失われます。