5 Oracle以外のデータベースのためのOracle GoldenGate Classic Architectureへのパッチ適用
Oracle以外のデータベースの場合、Oracle GoldenGate Classic Architectureパッチは完全インストールであり、新規インストールとして、または既存インストールの上に適用できます。
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(ソースおよびターゲット・システム)ソース・システムとターゲット・システムの現在のOracle GoldenGateインストール・ディレクトリと、クラスタ内の共有ドライブにインストールしたすべての作業ディレクトリ(該当する場合)をバックアップします。
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(ソース・システム) Oracle GoldenGate構成のオブジェクトに対するユーザー・アクティビティを停止します。
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(ソース・システム)ソース・システムのGGSCIで、トランザクション・ログ内に処理するデータが残っていないことが示されるまで、
LOGEND
オプションを指定したSEND EXTRACT
コマンドを発行します。GGSCI> SEND EXTRACT group LOGEND
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(ソース・システム) GGSCIで、Extractとデータ・ポンプを停止します。
GGSCI> STOP EXTRACT group
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(ターゲット・システム)各ターゲット・システムのGGSCIで、証跡のすべてのデータの処理が完了したことを示す"
At EOF
"ステータスが表示されるまで、STATUS
オプションを指定したSEND REPLICATコマンドを発行します。すべてのReplicatプロセスがAt EOF
を戻すまで、すべてのターゲット・システムでこれを行う必要があります。GGSCI> SEND REPLICAT group STATUS
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(ターゲット・システム) GGSCIで、すべてのReplicatプロセスを停止します。
GGSCI> STOP REPLICAT group
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(ソースおよびターゲット・システム) GGSCIで、ソース・システムとターゲット・システムのManagerを停止します。
GGSCI> STOP MANAGER
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(DDLレプリケーションが有効にされているMySQLのソース)パッチ適用処理中に新しいDDL操作がないことを確認し、次のコマンドを実行してメタデータ・サーバーを停止します。
./ddl_install.sh stop user-id password port-number
MySQL 5.7については、DDLレプリケーションが有効にされているOracle GoldenGate MySQL 5.7へのパッチ適用でパッチ適用の手順を参照してください。
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Oracle GoldenGateの最新バージョンのZIPファイルを既存のOracle GoldenGateの場所にコピーします。これには、既存のZIPファイルを削除または置換します。
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zipファイルを解凍して展開します。これにより、Oracle GoldenGateのパッチ適用済バージョンがOracle GoldenGateの場所にインストールされますが、
dir
で始まるすべてのサブディレクトリ(証跡ファイルの場合はdirdat
、チェックポイント表の場合はdirchk
など)は上書きされません。このタスクを実行するコマンドは、次のようになります。
tar -xvf ggs_Linux_x64_MySQL_64bit.zip
Windowsの場合、パッチファイルを解凍します。
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ノート:
(SQL ServerのためのOracle GoldenGate Extractの場合のみ)このステップを実行する前に、「SQL ServerのためのOracle GoldenGateへのパッチ適用 - Extractの要件」のステップを確認します。ノート:
(Oracle GoldenGate for PostgreSQLの場合のみ) Oracle GoldenGate for PostgreSQLインストールにパッチを適用してリリース・バージョン21.8.0.0.2以降にした場合は、ExtractやReplicatを再起動する前に、新しいドライバ・バージョンを利用するようにodbc.ini
ファイル内のDSNエントリを更新します。詳細は、Oracle GoldenGate for PostgreSQLにパッチを適用してリリース・バージョン21.8.0.0.2以降にする場合を参照してください。GGSCIで、次の順序に従って、ソース・システムとターゲット・システムのOracle GoldenGateプロセスを開始します。GGSCI> START MANAGER GGSCI> START EXTRACT group GGSCI> START EXTRACT pump GGSCI> START REPLICAT group
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(DDLレプリケーションが有効にされているMySQLのソース)次のコマンドを実行して、
metadata_server
を再起動します。./ddl_install.sh start user-id password port-number
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ExtractおよびReplicatプロセスが実行されていることを確認します。
SQL ServerのためのOracle GoldenGateへのパッチ適用 - Extractの要件
TRANDATA
が有効化されている各表についてADD TRANDATA
を再実行する必要があります。
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すべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します。
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バイナリ置換の通常のパッチ手順に従いますが、Oracle GoldenGateプロセスは開始しません。詳細は、OPatchを使用したOracle GoldenGate Classic Architechtureへのパッチ適用を参照してください。
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手動でデータベースのSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを停止します。ジョブが大規模なトランザクションを処理している場合は、実際に停止するまでに時間がかかる場合があります。
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Extractが停止したことを確認します。
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GGSCIを使用して、以前に有効にしたすべての表に対して
ADD TRANDATA
を再度実行します。これらの表には、ハートビート表およびアクティブ/アクティブ構成のFILTERTABLE
オブジェクトとして使用されるReplicatチェックポイント表が含まれます。ノート:
DELETE TRANDATA
コマンドは実行しないでください。 -
手動でSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを再起動します。
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Extract、Replicat、ManagerなどのOracle GoldenGateプロセスを手動で再起動します。
DDLレプリケーションが有効にされているOracle GoldenGate MySQL 5.7へのパッチ適用
DDLレプリケーションが有効にされているOracle GoldenGate MySQL 5.7にパッチを適用するには:
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次のDDLインストール・スクリプトの
stop
オプションを使用して、メタデータ・サーバーを停止します。./ddl_install.sh stop user-id password port-number
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インストール・ディレクトリ内の
metadata_server
実行可能ファイルを置換します。 -
DDLインストール・スクリプトのstartオプションを使用して、現在実行されているメタデータ・サーバーを起動します。
./ddl_install.sh start user-id password port-number
ノート:
metadata_server
の開始と停止の間に発行されたDDL操作は失われます。