4 OracleデータベースのためのOracle GoldenGate Classic Architectureへのパッチ適用
Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのパッチは、My Oracle Supportで入手可能な場合、MOSの「パッチと更新版」セクションにあります。
Oracle GoldenGateの累積パッチおよび個別パッチは、ベース・リリースまたは以前にパッチが適用されたリリースに加えて適用できる場合と、特定のOracle GoldenGateバージョンに適用する必要がある個別パッチの場合があります。後続のトピックの手順は、両方のタイプのパッチに適用されます。
Classic ArchitectureのOPatchを使用したパッチの準備とインストールについて学習します。
トピック:
Oracle GoldenGateのパッチのダウンロード
Oracle GoldenGate構成の一部となる各システムのOracle GoldenGateのビルドに適したパッチをダウンロードします。
ノート:
ソフトウェアをインストールする前に、Oracle GoldenGateリリース・ノートを参照し、新機能、パラメータの変更、アップグレード要件、既知の問題、または現在の構成に影響するバグ修正がないか確認してください。
OPatchを使用したOracle GoldenGate Classic Architechtureへのパッチ適用
パッチをインストールする前に、次の前提条件を実行します。
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OPatchの最新リリースをダウンロードしてインストールし、OPatchの最新リリースをインストールしたインストール・ディレクトリを記録します。
OPatchのダウンロード場所の詳細は、最新のOPatch (6880880)バージョンのダウンロードおよびインストール方法(ドキュメントID 274526.1)を参照してください。
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Oracle GoldenGateパッチをダウンロードし、パッチZIPファイルの内容を格納するための場所を維持します。この場所または絶対パスは、後続のステップでは
patch_top_dir
と呼びます。 -
patch_top_dir
ディレクトリにナビゲートし、次のコマンドを実行して、パッチZIPファイルの内容を以前に作成した場所に抽出します。$ cd patch_top_dir
$ unzip patch_number_version_platform.zip
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解凍したパッチ・ディレクトリにナビゲートします。
$ cd patch_top_dir/patch_number_dir
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ORACLE_HOME
環境変数をOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリに設定します。$ export ORACLE_HOME=GoldenGate_Installation_Path
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$ORACLE_HOME
およびOPatch
ディレクトリの場所を含めるようにPATH
環境変数を設定します。$ export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME:/OPatch
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次のコマンドを実行して、パッチをインストールする際にOPatchがアクセスするOracleインベントリを確認します。
$ opatch lsinventory
このコマンドでエラーが表示された場合は、Oracleサポート・サービスに問い合せて問題を解決してください。
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OPatchの前提条件チェックを実行し、合格することを確認します。
$ opatch prereq CheckConflictAgainstOHWithDetail -ph ./
エラーが表示された場合は、エラー・タイプを特定します。OPatchでは、競合は次のタイプに分けられます。
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ORACLE_HOME
にすでに適用されているパッチとの競合: この場合、パッチのインストールを停止し、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
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適用しようとしているパッチのサブセットである、
ORACLE_HOME
にすでに適用されているパッチとの競合: この場合、新しいパッチにはORACLE_HOME
の既存のパッチの修正がすべて含まれているため、パッチのインストールを続けます。サブセットのパッチは、新しいパッチのインストール前に自動的にロールバックされます。
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Oracle GoldenGateにパッチを適用する前に、ExtractやReplicatなどのすべてのプロセスを停止し、Oracle GoldenGate MonitorのJAgentやパフォーマンス・メトリック・サービスなどの他のすべてのサービスを停止してください。
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すべてのプロセスを停止するには、GoldenGateソフトウェアのホームにあるOracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェース(
ggsci
)を使用します。$ ./ggsci
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ExtractおよびReplicatプロセスおよび配布パスを停止します。
GGSCI> STOP ER *
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監視が有効な場合は、GoldenGate Monitor JAgentおよびパフォーマンス・メトリック・サービスを停止します。
GGSCI> STOP PMSRVR GGSCI> STOP JAGENT
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Managerプロセスを停止します。
GGSCI> STOP MGR!
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再チェックして、すべてのプロセスが停止したことを確認します。
GGSCI> INFO ALL
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Oracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェースを終了します。
GGSCI> EXIT
パッチをインストールするには、次のステップを実行します。
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次のコマンドを実行してパッチをインストールします。
$ opatch apply
OPatch
コマンドが起動すると、パッチが検証され、Oracle GoldenGateリリースのORACLE_HOME
にすでにインストールされているソフトウェアと競合しないことが確認されます。 -
パッチのインストールが完了したら、次のコマンドを実行して、Oracleインベントリにインストールされたパッチが含まれていることを確認します。
$ opatch lsinventory
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Managerを起動し、続いてGoldenGate Monitor JAgent、パフォーマンス・メトリック・サービス、Oracle GoldenGateプロセスなどの他のサービスを開始します。
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すべてのプロセスおよびサービスを開始するには、GoldenGateソフトウェアのホームにあるOracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェース(
ggsci
)を使用します。$ ./ggsci
-
Managerプロセスを起動します。
GGSCI> START MGR
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監視が有効な場合は、GoldenGate Monitor JAgentおよびパフォーマンス・メトリック・サービスを開始します。
GGSCI> START PMSRVR GGSCI> START JAGENT
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ExtractおよびReplicatを開始します。
GGSCI> START ER *
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ステータスを確認し、すべてのプロセスおよびサービスが実行中であることを確認します。
GGSCI> INFO ALL
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OPatchを使用したOracleおよびOracle以外のデータベースのパッチのアンインストール
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最新のOPatchバージョンをインストールし、必要な環境変数を設定し、Oracle GoldenGateのプロセスとサービスを停止します。パッチのインストール・ステップについては、前のトピックで説明しています。
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patch_top_dir/patch_number
ディレクトリに移動します。$ cd patch_top_dir/patch_number
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次のコマンドを実行してパッチをアンインストールします。
$ opatch rollback -id patch_number
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Oracle GoldenGateホームからサービスおよびプロセスを開始します。