4 OracleデータベースのためのOracle GoldenGate Classic Architectureへのパッチ適用

Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateのパッチは、My Oracle Supportで入手可能な場合、MOSの「パッチと更新版」セクションにあります。

Oracle GoldenGateの累積パッチおよび個別パッチは、ベース・リリースまたは以前にパッチが適用されたリリースに加えて適用できる場合と、特定のOracle GoldenGateバージョンに適用する必要がある個別パッチの場合があります。後続のトピックの手順は、両方のタイプのパッチに適用されます。

Classic ArchitectureのOPatchを使用したパッチの準備とインストールについて学習します。

トピック:

Oracle GoldenGateのパッチのダウンロード

Oracle GoldenGate構成の一部となる各システムのOracle GoldenGateのビルドに適したパッチをダウンロードします。

  1. ブラウザを使用して、http://support.oracle.comに移動します。
  2. Oracle IDとパスワードでログインします。
  3. Patches and Upgrades・タブを選択します。
  4. 「検索」タブで、「Product or Family」をクリックします。
  5. 「Product」フィールドに、Oracle GoldenGateと入力します。
  6. 「リリース」ドロップダウン・リストから、ダウンロードするリリースのバージョンを選択します。
  7. 「プラットフォーム」がデフォルトとして次のフィールドに表示されることを確認し、プラットフォームをドロップダウン・リストから選択します。
  8. 最後のフィールドは空のままにします。
  9. 「検索」をクリックします。
  10. 「パッチの詳細検索結果」リストで、検索基準に最も合うパッチを選択し、選択したOracle GoldenGateのパッチが、使用するデータベースに対応していることを確認します。

    ビルドを選択すると、ビルドの説明の下にダイアログ・ボックスがポップアップし、ダウンロード・ページに進みます。

  11. ダウンロードする各パッチのパッチ・ファイル名のリンクをクリックします。File Download・ダイアログ・ボックスが表示されます。
  12. 「Open」または「保存」のいずれかを選択します。
    目的... 選択...

    パッチをただちに抽出

    「Open」を選択し、ファイル抽出ユーティリティを選択して、ファイル・システム上の場所へファイルを抽出します。

    パッチを保存し、後で抽出

    「保存」を選択し、ファイル・システム上のディレクトリに保存します。

ノート:

ソフトウェアをインストールする前に、Oracle GoldenGateリリース・ノートを参照し、新機能、パラメータの変更、アップグレード要件、既知の問題、または現在の構成に影響するバグ修正がないか確認してください。

OPatchを使用したOracle GoldenGate Classic Architechtureへのパッチ適用

パッチをインストールする前に、次の前提条件を実行します。

  1. OPatchの最新リリースをダウンロードしてインストールし、OPatchの最新リリースをインストールしたインストール・ディレクトリを記録します。

    OPatchのダウンロード場所の詳細は、最新のOPatch (6880880)バージョンのダウンロードおよびインストール方法(ドキュメントID 274526.1)を参照してください。

  2. Oracle GoldenGateパッチをダウンロードし、パッチZIPファイルの内容を格納するための場所を維持します。この場所または絶対パスは、後続のステップではpatch_top_dirと呼びます。

  3. patch_top_dirディレクトリにナビゲートし、次のコマンドを実行して、パッチZIPファイルの内容を以前に作成した場所に抽出します。

    $ cd patch_top_dir

    $ unzip patch_number_version_platform.zip

  4. 解凍したパッチ・ディレクトリにナビゲートします。

    $ cd patch_top_dir/patch_number_dir

  5. ORACLE_HOME環境変数をOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリに設定します。

    $ export ORACLE_HOME=GoldenGate_Installation_Path

  6. $ORACLE_HOMEおよびOPatchディレクトリの場所を含めるようにPATH環境変数を設定します。

    $ export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME:/OPatch
  7. 次のコマンドを実行して、パッチをインストールする際にOPatchがアクセスするOracleインベントリを確認します。

    $ opatch lsinventory

    このコマンドでエラーが表示された場合は、Oracleサポート・サービスに問い合せて問題を解決してください。

  8. OPatchの前提条件チェックを実行し、合格することを確認します。

    $ opatch prereq CheckConflictAgainstOHWithDetail -ph ./

    エラーが表示された場合は、エラー・タイプを特定します。OPatchでは、競合は次のタイプに分けられます。

    • ORACLE_HOMEにすでに適用されているパッチとの競合: この場合、パッチのインストールを停止し、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

    • 適用しようとしているパッチのサブセットである、ORACLE_HOMEにすでに適用されているパッチとの競合: この場合、新しいパッチにはORACLE_HOMEの既存のパッチの修正がすべて含まれているため、パッチのインストールを続けます。サブセットのパッチは、新しいパッチのインストール前に自動的にロールバックされます。

  9. Oracle GoldenGateにパッチを適用する前に、ExtractやReplicatなどのすべてのプロセスを停止し、Oracle GoldenGate MonitorのJAgentやパフォーマンス・メトリック・サービスなどの他のすべてのサービスを停止してください。

    1. すべてのプロセスを停止するには、GoldenGateソフトウェアのホームにあるOracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェース(ggsci)を使用します。

      $ ./ggsci
    2. ExtractおよびReplicatプロセスおよび配布パスを停止します。
      GGSCI> STOP ER *
    3. 監視が有効な場合は、GoldenGate Monitor JAgentおよびパフォーマンス・メトリック・サービスを停止します。

      GGSCI> STOP PMSRVR
      GGSCI> STOP JAGENT
    4. Managerプロセスを停止します。
      GGSCI> STOP MGR!
    5. 再チェックして、すべてのプロセスが停止したことを確認します。

      GGSCI> INFO ALL
    6. Oracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェースを終了します。

      GGSCI> EXIT

    パッチをインストールするには、次のステップを実行します。

  10. 次のコマンドを実行してパッチをインストールします。

    $ opatch apply

    OPatchコマンドが起動すると、パッチが検証され、Oracle GoldenGateリリースのORACLE_HOMEにすでにインストールされているソフトウェアと競合しないことが確認されます。

  11. パッチのインストールが完了したら、次のコマンドを実行して、Oracleインベントリにインストールされたパッチが含まれていることを確認します。

    $ opatch lsinventory
  12. Managerを起動し、続いてGoldenGate Monitor JAgent、パフォーマンス・メトリック・サービス、Oracle GoldenGateプロセスなどの他のサービスを開始します。

    1. すべてのプロセスおよびサービスを開始するには、GoldenGateソフトウェアのホームにあるOracle GoldenGateソフトウェア・コマンド・インタフェース(ggsci)を使用します。

      $ ./ggsci
    2. Managerプロセスを起動します。

      GGSCI> START MGR
    3. 監視が有効な場合は、GoldenGate Monitor JAgentおよびパフォーマンス・メトリック・サービスを開始します。

      GGSCI> START PMSRVR
      GGSCI> START JAGENT
    4. ExtractおよびReplicatを開始します。

      GGSCI> START ER *
    5. ステータスを確認し、すべてのプロセスおよびサービスが実行中であることを確認します。

      GGSCI> INFO ALL

OPatchを使用したOracleおよびOracle以外のデータベースのパッチのアンインストール

パッチをアンインストールするには、次のステップに従います。
  1. 最新のOPatchバージョンをインストールし、必要な環境変数を設定し、Oracle GoldenGateのプロセスとサービスを停止します。パッチのインストール・ステップについては、前のトピックで説明しています。

  2. patch_top_dir/patch_numberディレクトリに移動します。
    $ cd patch_top_dir/patch_number
  3. 次のコマンドを実行してパッチをアンインストールします。

    $ opatch rollback -id patch_number
  4. Oracle GoldenGateホームからサービスおよびプロセスを開始します。