7 ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成
ダウンストリーム・マイニング構成の例は、次を参照してください。
例1: リアルタイム・モードでの1つのソース・データベースからのキャプチャ
例2: アーカイブログのみモードでの複数のソースからのキャプチャ
例3: リアルタイム・モードとアーカイブログのみモードが混在する複数ソースからのキャプチャ
内容は次のとおりです。
- ダウンストリーム・デプロイ用のキャプチャ・オプションの評価
ダウンストリーム・デプロイによってソース・データベースの負荷を軽減できます。 - ダウンストリーム・デプロイ用のソース・データベースの準備
ソース・データベースはREDOログをダウンストリーム・データベースに送り、Extractはダウンストリーム・データベースでログマイニング・サーバーを使用してREDOログをマイニングします。 - ダウンストリーム・マイニング・データベースの準備
ダウンストリーム・マイニング・データベースでは、アーカイブ・ログとオンラインREDOログの両方をソース・データベースから受け入れることができます。 - ダウンストリーム構成でのADGリダイレクションを使用したダウンストリームExtract登録の有効化
Oracle GoldenGateは、ダウンストリーム・マイニング・データベース構成でADGリダイレクションを使用したダウンストリームExtract登録をサポートしています。 - 例1: リアルタイム・モードでの1つのソース・データベースからのキャプチャ
この例では、ダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPにExtractをデプロイして、ソース・データベースDBMS1から変更をキャプチャします。 - 例2: アーカイブログのみモードでの複数のソースからのキャプチャ
次の例では、ダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPにExtractをデプロイして、データベースDBMS1およびDBMS2から変更をキャプチャします。 - 例3: リアルタイム・モードとアーカイブログのみモードが混在する複数ソースからのキャプチャ
次の例では、ダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPにExtractをデプロイして、データベースDBMS1、DBMS2およびDBMS3から変更をキャプチャします。
ダウンストリーム・デプロイ用のキャプチャ・オプションの評価
ダウンストリーム・デプロイによってソース・データベースの負荷を軽減できます。
ダウンストリーム・マイニング・データベースでは、アーカイブ・ログとオンラインREDOログの両方をソース・データベースから受け入れることができます。
複数のソース・データベースのREDOデータを1つのダウンストリーム・データベースに送信できます。ただし、ダウンストリーム・マイニング・データベースは、それらのソース・データベースの1つからのみオンラインREDOログを受け入れることができます。残りのソース・データベースはアーカイブ・ログを送る必要があります。
オンライン・ログがダウンストリーム・データベースに送られると、Extractによるリアルタイム・キャプチャが可能です。Extractでソース・ログからの読取りと同様に変更がキャプチャされます。オンラインREDOログをソース・データベースから受け入れるには、ダウンストリーム・マイニング・データベースにスタンバイREDOログが構成されている必要があります。
ダウンストリーム・マイニング構成を使用する場合、ソース・データベースとマイニング・データベースは、エンディアンとビット・サイズ(64ビット)が同じであることが必要です。たとえば、ソース・データベースがLinux 64ビットだとすると、マイニング・データベースを64ビットWindowsで実行できます(これらのエンディアンとビット・サイズが同じため)。親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成
ダウンストリーム・デプロイ用のソース・データベースの準備
ソース・データベースはREDOログをダウンストリーム・データベースに送り、Extractはダウンストリーム・データベースでログマイニング・サーバーを使用してREDOログをマイニングします。
この項では、次のプロセスについて説明します。
- ソース・ユーザー・アカウントの作成
ソース・データベースにExtractユーザーが必要です。Extractではこのユーザーの資格証明を使用してメタデータ問合せを行い、必要に応じてソース・データベースから列値をフェッチします。 - ソースからダウンストリーム・マイニング・データベースへのREDO転送の構成
ソース・データベースからダウンストリーム・マイニング・データベースへのREDOログ・ファイルの転送を設定し、REDOログ・ファイルを受け入れるためにダウンストリーム・マイニング・データベースを準備するには、このトピックで説明したステップを実行します。
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成
ソース・ユーザー・アカウントの作成
ソース・データベースにExtractユーザーが必要です。Extractではこのユーザーの資格証明を使用してメタデータ問合せを行い、必要に応じてソース・データベースから列値をフェッチします。
ソース・ユーザーはUSERIDALIAS
パラメータによって指定されます。
必要な権限を割り当てるには、「Oracle GoldenGate資格証明の確立」の手順に従います
親トピック: ダウンストリーム・デプロイ用のソース・データベースの準備
ソースからダウンストリーム・マイニング・データベースへのREDO転送の構成
ソース・データベースからダウンストリーム・マイニング・データベースへのREDOログ・ファイルの転送を設定し、ダウンストリーム・マイニング・データベースでこれらのREDOログ・ファイルを受け入れる準備をするには、このトピックで説明したステップを実行します。
複数のソースから1つのダウンストリーム・マイニング・データベースへのREDOの送信をサポートするためのルールを次に要約します。
-
オンラインREDOログをダウンストリーム・マイニング・データベースのスタンバイREDOログに送信するよう構成できるのは、1つのソース・データベースのみです。このソース・データベースの
log_archive_dest_n
設定にTEMPLATE
句を含めることはできません。 -
オンラインREDOログをダウンストリーム・マイニング・データベースのスタンバイREDOログに送信しないソース・データベースには、
log_archive_dest_n
パラメータにTEMPLATE
句を指定する必要があります。 -
ダウンストリーム・マイニング・データベースに送信する各ソース・データベースは一意の
DBID
を持つ必要があります。これらのソース・データベースのv$database
ビューからDBID
列を選択し、DBIDが一意であることを確認します。 -
ダウンストリーム・マイニング・データベースに対して、
FAL_SERVER
値を設定する必要があります。FAL_SERVER
は、スタンバイ・データベースのフェッチ・アーカイブ・ログ(FAL)サーバーを指定します。値はOracle Netサービス名のリストで、スタンバイ・データベース・システムで、目的のFALサーバーをポイントするように正しく構成されていることを前提とします。リストには、ダウンストリーム・データベースにREDOを送信する可能性のある任意のデータベースのNetサービス名が含まれます。 -
REDO転送を使用する場合、ネットワーク待機時間のためREDOの処理に遅延が生じる可能性があります。Extractでは、この待機時間はソース・データベースから受信したLCR間の遅延を測定し、その遅延を報告することでモニタリングされます。待機時間がしきい値を超える場合、レポート・ファイル内に警告メッセージが表示され、ラグが標準的な値まで減少すると後続の情報メッセージが表示されます。しきい値のデフォルト値は10秒です。
ノート:
ソース・データベースから送られたアーカイブ・ログは、外部アーカイブ・ログと呼ばれます。外部アーカイブ・ログの格納にダウンストリーム・マイニング・データベースのリカバリ領域を使用することはできません。そのような構成は、Extractではサポートされません。フラッシュ・リカバリ領域(FRA)に格納された外部アーカイブ・ログは、RMANジョブによって自動的に削除されることはありません。そうしたアーカイブ・ログは手動でパージする必要があります。
これらの手順では、必要に応じて複数のソースからREDOを転送するための要件が考慮されています。これらのソースのそれぞれについてExtractプロセスを構成する必要があります。
REDO転送を構成する手順
親トピック: ダウンストリーム・デプロイ用のソース・データベースの準備
ダウンストリーム・マイニング・データベースの準備
ダウンストリーム・マイニング・データベースでは、アーカイブ・ログとオンラインREDOログの両方をソース・データベースから受け入れることができます。
次の項で、ダウンストリーム・マイニング・データベースを準備する方法について説明します。
- ダウンストリーム・マイニング・ユーザー・アカウントの作成
- Extractのマイニング・データベースでの登録
ダウンストリーム・データベースの使用時にREDOデータをキャプチャするには、データベース・ログマイニング・サーバーを作成する必要があります。 - ローカルREDOログ・ファイルをアーカイブするためのマイニング・データベースの構成
- ダウンストリーム・マイニング・データベースのウォレットの構成
- リアルタイム・キャプチャ用のダウンストリーム・マイニング・データベースの準備
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成
ダウンストリーム・マイニング・ユーザー・アカウントの作成
ダウンストリーム・マイニング構成を使用する場合、ダウンストリーム・データベースにExtractマイニング・ユーザーが必要です。マイニングExtractプロセスはこのユーザーの資格証明を使用して、ダウンストリーム・ログマイニング・サーバーと対話します。ダウンストリーム・マイニング・ユーザーは、MININGUSERALIAS
オプションを使用したTRANLOGOPTIONS
パラメータで指定します。ご使用のデータベース・バージョン用の正しい資格証明を割り当てるには、「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照してください。
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの準備
Extractのマイニング・データベースでの登録
ダウンストリーム・データベースの使用時にREDOデータをキャプチャするには、データベース・ログマイニング・サーバーを作成する必要があります。
ログマイニング・サーバーの作成によって、ソース・データベースのスナップショットがソース・データベースのREDOストリームにキャプチャされます。ソース・マルチテナント・コンテナ・データベースで、Extractに含める各プラガブル・データベースにExtractを登録します。
警告:
Extractが処理を開始するログ・ストリームの最初のSCNを確認してください。Extractの開始SCN値を、REGISTER EXTRACT
コマンドで基礎となるデータベース・キャプチャ・プロセスが作成されたときに指定された最初のSCNより小さい値にすることはできません。SCN
オプションを使用できます。
ノート:
REGISTER
コマンドがすぐに復帰した場合でも、プロセスの登録は、完了に数分かかる場合があります。
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの準備
ローカルREDOログ・ファイルをアーカイブするためのマイニング・データベースの構成
この手順では、REDOデータをオンラインREDOログにアーカイブするようダウンストリーム・マイニング・データベースを構成します。これらは、ダウンストリーム・マイニング・データベースで生成されるREDOログです。
Extractをリアルタイム統合キャプチャ・モードで実行する場合、ダウンストリーム・マイニング・データベースでアーカイブを有効にする必要がありますが、これはアーカイブ・ログのみキャプチャの場合も推奨されます。統合キャプチャ・モードのExtractはデータベースの状態情報を書き込みます。ダウンストリーム・マイニング・データベースでディスクの障害や破損があった場合、アーカイブと通常のバックアップによって、この状態情報をリカバリできます。
ローカルREDOログ・ファイルをアーカイブする手順
これらの初期化パラメータの詳細は、Oracle Data Guard概要および管理ガイドのプライマリ・データベース初期化パラメータの設定を参照してください。
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの準備
ダウンストリーム・マイニング・データベースのウォレットの構成
ソース・データベースおよびダウンストリーム・データベースでTDEが有効になっている場合は、ダウンストリーム・マイニング・データベースとソース・データベースでソース・ウォレットまたはキーが同じである必要があります。
-
shutdown immediate
コマンドを使用してダウンストリーム・データベースを停止します。 -
ダウンストリーム・データベース・ビューでウォレット・ディレクトリを削除します。
rm $T_WORK/wallet/*
-
$T_WORK/wallet/*
をソース・データベース・ビューからダウンストリーム・データベース・ビューにコピーします。 -
ダウンストリーム・データベースを再起動します。
-
ソース・データベース・ビューおよびダウンストリーム・データベース・ビューでチェックサムを実行して、一致を確認します。
cksum $T_WORK/wallet/*
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの準備
リアルタイム・キャプチャ用のダウンストリーム・マイニング・データベースの準備
この手順は、ダウンストリーム・マイニング・データベースでリアルタイム・キャプチャを使用する場合にのみ必要です。アーカイブ・ログのみキャプチャ・モードを使用する場合は必要ありません。リアルタイム・キャプチャを使用する場合、「ローカルREDOログ・ファイルをアーカイブするためのマイニング・データベースの構成」に示すようにローカルREDOデータをアーカイブするようダウンストリーム・データベースがすでに構成されているものとします。
スタンバイREDOログ・ファイルの作成
次のステップでは、スタンバイREDOログ・ファイルをダウンストリーム・マイニング・データベースに追加する手順を概説します。スタンバイREDOログの作成ルールを次に要約します。
-
各スタンバイREDOログ・ファイルのサイズは、少なくともREDOソース・データベースの最大REDOログ・ファイルと同程度である必要があります。管理を簡単にするために、ソース・データベースのすべてのREDOログ・ファイルとダウンストリーム・マイニング・データベースのスタンバイREDOログ・ファイルを同じサイズにすることをお薦めします。
-
スタンバイREDOログは、ソース・データベースのREDOスレッドごとにソース・データベースのREDOログより1つ以上多い数のREDOログ・グループを持つ必要があります。
スタンバイREDOログ・ファイルの追加に必要な特定のステップやSQL文は、環境によって異なります。スタンバイREDOログ・ファイルのデータベースへの追加の詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理11gリリース2 (11.2)』を参照してください。
ノート:
1つのダウンストリーム・マイニング・データベースにREDOを送信するソース・データベースが複数ある場合、それらのソースのうち1つのみがマイニング・データベースのスタンバイREDOログにREDOを送信できます。このソース・データベースからのREDOをマイニングするExtractプロセスはリアルタイム・モードで実行できます。他のソース・データベースはすべてアーカイブ・ログのみをダウンストリーム・マイニング・データベースに送信し、このデータを読み取るExtractはアーカイブ・ログのみモードで実行されるよう構成される必要があります。
スタンバイREDOログ・ファイルを作成する手順
ダウンストリーム構成でのADGリダイレクションを使用したダウンストリームExtract登録の有効化
Oracle GoldenGateは、ダウンストリーム・マイニング・データベース構成でADGリダイレクションを使用したダウンストリームExtract登録をサポートしています。
この方法では、カスケード・モードで構成されたアクティブ・データガード(ADG)を使用して、ダウンストリーム・マイニング・データベースにREDOログを転送し、ダウンストリームExtractとともに使用します。これにより、ソース・データベースのオーバーヘッドが削減されます。
Extractは、ソースレス・オプションを使用して起動する必要があります。そうすることで、非ネイティブのデータ型をフェッチする必要があるときには、ソース・データベースに接続するかわりに、FETCHUSERID
またはFETCHUSERIDALIAS
を使用してADGに接続するようにします。
ノート:
SCHEMATRANDATA
およびTRANDATA
は、コマンドがスタンバイで実行された場合でも、実際のDML操作が行われるプライマリ・データベースで実際のログ・グループが作成および管理されます。
-
SCHEMATRANDATA
-
TRANDATA
-
FLUSH SEQUENCE
-
TRACETABLE
-
HEARTBEATTABLE
-
REGISTER EXTRACT
この機能はCDBでサポートされ、ワイルドカード登録をサポートします。これは、Oracle Database 21c以降を使用している場合にのみサポートされます。
ADGリダイレクションを使用したダウンストリームExtract登録を有効にする方法
-
次の例に示すように、ADGスタンバイに
LOG_ARCHIVE_DESTINATION_N (LAD)
を追加します。alter system set log_archive_dest_3='service=service name mining db ASYNC NOREGISTER VALID_FOR(STANDBY_LOGFILES,STANDBY_ROLES) DB_UNIQUE_NAME=db unique name of 3rd db' scope=both
このステップにより、ADGスタンバイの
standby_logfiles
が転送および生成されます。 -
次の例に示すように、ログをマイニング・データベースに送るようにADGスタンバイの
LOG_ARCHIVE_CONFIG
を設定します。ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_CONFIG=‘dg_config(db unique name of 1st db,db unique name of 2nd db,db unique name of 3rd db)’ scope=both;
-
マイニング・データベースで、受信する
standby_logfiles
をマイニング・データベースに格納する場所を設定します。alter system set log_archive_dest_2='location=USE_DB_RECOVERY_FILE_DEST VALID_FOR=(STANDBY_LOGFILE,ALL_ROLES)' scope=both
-
次の例に示すように、マイニング・データベースで
LOG_ARCHIVE_CONFIG
を実行して、Extractプロセスがマイニング・データベースでそれらを読み取れるようにします。ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_CONFIG=‘dg_config(db unique name of 1st db, db unique name of 2nd db, db unique name of 3rd db)’ scope=both
-
ダウンストリームExtractの場合、データベース接続がGGSCIおよび管理クライアント用に適切に構成されるようにする必要があります。Extractを登録するとき、読取り専用アクティビティ用に開いているADGスタンバイへの
DBLOGIN
接続が行われていることを確認する必要があります。Extractを追加して登録するには、次のコマンドを使用します。dblogin userid ggadmin@inst2, password ggadmin (inst2 is the ADG not primary) miningdblogin userid ggadmin@inst3, password ggadmin (inst3 is the mining database)
-
次に、
NOUSERID
パラメータを使用するExtractを登録します。add extract ext1, integrated tranlog, begin now register extract ext1 database
-
Extractの登録後、このExtractを使用してデータをマイニングし、正常にExtractを開始できます。
例1: リアルタイム・モードでの1つのソース・データベースからのキャプチャ
この例では、ダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPにExtractをデプロイして、ソース・データベースDBMS1から変更をキャプチャします。
ノート:
例では、必要なスタンバイREDOログ・ファイルを「ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成」に記載されているように作成してあるものとします。
次のユーザーが存在するものとします。
-
DBMS1にユーザーGGADM1。Extractはこの資格証明を使用して、DBMS1からデータとメタデータをフェッチします。このユーザーはOracle GoldenGate資格証明ストアに
ggadm1
のエイリアスを持っており、ggadm1@dbms1
としてログインします。DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、ソース・データベースで適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。 -
DBMSCAPにユーザーGGADMCAP。Extractはこの資格証明を使用して、論理変更レコードをダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPのログマイニング・サーバーから取得します。このユーザーはOracle GoldenGate資格証明ストアに
ggadmcap
のエイリアスを持っており、ggadmcap@dbmscap
としてログインします。DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、マイニング・データベースで適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。
- ローカルREDOをアーカイブするためのマイニング・データベースの準備
- ソース・データベースから受信したREDOをスタンバイREDOログにアーカイブするためのマイニング・データベースの準備
- REDOをマイニング・データベースに送信するためのソース・データベースの準備
- DBMSCAPでのExtract (ext1)の設定
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成
ソース・データベースから受信したREDOをスタンバイREDOログにアーカイブするためのマイニング・データベースの準備
ソース・データベースから受信したREDOをスタンバイREDOログにアーカイブするためにマイニング・データベースを準備する手順:
例2: アーカイブログのみモードでの複数のソースからのキャプチャ
次の例では、ダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPにExtractをデプロイして、データベースDBMS1およびDBMS2から変更をキャプチャします。
次のユーザーが存在するものとします。
-
DBMS1にユーザーGGADM1。Extractはこの資格証明を使用して、DBMS1からデータとメタデータをフェッチします。
DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、DBMS1で適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。 -
DBMS2にユーザーGGADM2。Extractはこの資格証明を使用して、DBMS2からデータとメタデータをフェッチします。
DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、DBMS2で適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。 -
DBMSCAPにユーザーGGADMCAP。Extractはこの資格証明を使用して、論理変更レコードをダウンストリーム・マイニング・データベースのログマイニング・サーバーから取得します。
DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、ダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPで適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。
この手順では、ダウンストリーム・マイニング・データベースがアーカイブ・ログ・モードで構成されていることも前提とします。
- ローカルREDOをアーカイブするためのマイニング・データベースの準備
- ソース・データベースからのREDOをアーカイブするためのマイニング・データベースの準備
- REDOをマイニング・データベースに送信するための最初のソース・データベースの準備
- REDOをマイニング・データベースに送信するための2番目のソース・データベースの準備
- ダウンストリーム・マイニング・データベースでのExtractの設定
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成
ソース・データベースからのREDOをアーカイブするためのマイニング・データベースの準備
ダウンストリーム・マイニング・データベースでDG_CONFIG
を設定します。
ALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_CONFIG='DG_CONFIG=(dbms1,dbms2, dbmscap)'
例3: リアルタイム・モードとアーカイブログのみモードが混在する複数ソースからのキャプチャ
次の例では、ダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPにExtractをデプロイして、データベースDBMS1、DBMS2およびDBMS3から変更をキャプチャします。
ノート:
この例では、必要なスタンバイREDOログ・ファイルを「ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成」に記載されているように作成してあるものとします。
次のユーザーが存在するものとします。
-
DBMS1にユーザーGGADM1。Extractはこの資格証明を使用して、DBMS1からデータとメタデータをフェッチします。
DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、DBMS1で適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。 -
DBMS2にユーザーGGADM2。Extractはこの資格証明を使用して、DBMS2からデータとメタデータをフェッチします。
DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、DBMS2で適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。 -
DBMS3にユーザーGGADM3。Extractはこの資格証明を使用して、DBMS3からデータとメタデータをフェッチします。
DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、DBMS3で適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。 -
DBMSCAPにユーザーGGADMCAP。Extractはこの資格証明を使用して、論理変更レコードをダウンストリーム・マイニング・データベースのログマイニング・サーバーから取得します。
DBMS_GOLDENGATE_AUTH.GRANT_ADMIN_PRIVILEGE()
プロシージャをコールして、ダウンストリーム・マイニング・データベースDBMSCAPで適切な権限がこのユーザーに付与されているものとします。
この手順では、ダウンストリーム・マイニング・データベースがアーカイブ・ログ・モードで構成されていることも前提とします。
この例では、DBMS3によって送信されるREDOデータはリアルタイム・モードでマイニングされ、DBMS1およびDBMS2から送信されるREDOデータはアーカイブログのみモードでマイニングされます。
- ローカルREDOをアーカイブするためのマイニング・データベースの準備
- ソース・データベースからREDOを受け入れるためのマイニング・データベースの準備
- REDOをマイニング・データベースに送信するための最初のソース・データベースの準備
- REDOをマイニング・データベースに送信するための2番目のソース・データベースの準備
- REDOをマイニング・データベースに送信するための3番目のソース・データベースの準備
- ダウンストリーム・マイニング・データベースでのExtractの設定
親トピック: ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成
ソース・データベースからREDOを受け入れるためのマイニング・データベースの準備
REDOデータは、ダウンストリーム・マイニング・データベースのスタンバイREDOログに受け入れられるため、正しいサイズに設定されたスタンバイREDOログが適切な数存在する必要があります。スタンバイ・ログを構成していない場合は、「ダウンストリーム・マイニング・データベースの構成」を参照してください。
ダウンストリーム・マイニング・データベースでのExtractの設定
このステップでは、DBMS1およびDBMS2によって送信されたアーカイブ・ログからキャプチャするようダウンストリーム・データベースでExtractを設定します。