入力ファイルからSQL*Loaderへのロードの構成

この方法では、初期ロードExtractはソース表からソース・レコードを抽出し、抽出ファイルに外部ASCII形式で書き込みます。ファイルはSQL*Loaderによって読み取られます。ロード時、第4章で構成した変更同期グループによって増分変更がレプリケートされ、ロードの結果に反映されます。ロード処理の一環として、Oracle GoldenGateで初期ロードReplicatを使用して、データベース・ユーティリティに必要な実行ファイルと制御ファイルを作成します。制御ファイルは動的に生成され、変換ルールで事前構成できないため、すべてのデータ変換はソース・システムで初期ロードExtractによって実行される必要があります。

ファイルからSQL*Loaderへのロードを構成する手順

  1. ソースおよびターゲット・システムでGGSCIを実行します。
  2. 両方のシステムでManagerを起動します。
    START MANAGER
    
  3. ソース・システムで、初期ロードExtractパラメータ・ファイルを作成します。
    EDIT PARAMS initial-load Extract
    
  4. 次に示す順序で初期ロードExtractパラメータを入力します。パラメータ文ごとに新しい行を開始します。次の例は、マルチテナント・コンテナ・データベースに関連付けられている3つの部分からなる表名を示しています。
    SOURCEISTABLE
    USERIDALIAS tiger1
    RMTHOST fin1, MGRPORT 7809 ENCRYPT AES192, KEYNAME securekey2
    ENCRYPTTRAIL AES192
    FORMATASCII, SQLLOADER
    RMTFILE /ggs/dirdat/ie
    TABLE hq.hr.*;
     
    パラメータ 説明

    SOURCEISTABLE

    Extractを、ソース表から直接レコードを抽出する初期ロード・プロセスとして指定します。

    USERIDALIAS alias

    Extractに割り当てられているデータベース・ログイン資格証明のエイリアスを指定します。この資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに存在している必要があります(「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照)

    RMTHOST hostname, MGRPORT portnumber[, ENCRYPT algorithm KEYNAME keyname]

    ターゲット・システム、Managerが稼働しているポート、およびTCP/IP経由でのデータ暗号化(オプション)を指定します。

    ENCRYPTTRAIL algorithm

    リモート・ファイルでデータを暗号化します。詳細情報。

    FORMATASCII, SQLLOADER

    SQL*Loaderに対応した、固定長でASCII形式のリモート・ファイルを作成します。このパラメータは、RMTFILEの前にリストする必要があります。

    RMTFILE path

    Extractによって作成され、ロード・データが書き込まれる抽出ファイルの絶対パスまたはフルパス名を指定します。

    TABLE [container.]schema.table;

    キャプチャする表を指定します。

    • マルチテナント・コンテナ・データベースの場合、containerはプラガブル・データベースの名前です。3つの部分からなる名前を使用するかわりに、SOURCECATALOGパラメータを使用してデフォルトのプラガブル・データベースを指定できます。

    • schemaは、スキーマ名です。

    • tableは、表名です。

  5. パラメータ・ファイルを保存して閉じます。
  6. ターゲット・システムで、初期ロードReplicatパラメータ・ファイルを作成します。
    EDIT PARAMS initial-load Replicat
    
  7. 次に示す順序で初期ロードReplicatパラメータを入力します。パラメータ文ごとに新しい行を開始します。次の例は、マルチテナント・コンテナ・データベースに関連付けられている3つの部分からなるソース表名を示しています。
    GENLOADFILES sqlldr.tpl 
    USERIDALIAS tiger2
    EXTFILE /ggs/dirdat/ie
    ASSUMETARGETDEFS
    MAP hq.hr.*, TARGET hr2.*;
     
    パラメータ 説明

    GENLOADFILES template

    データベース・ユーティリティの実行ファイルと制御ファイルを生成します。

    USERIDALIAS alias

    Replicatに割り当てられているユーザーのデータベース・ログイン資格証明のエイリアスを指定します。この資格証明は、Oracle GoldenGate資格証明ストアに存在している必要があります(「Oracle GoldenGate資格証明の確立」を参照)

    EXTFILE path

    ExtractパラメータRMTFILEで指定した抽出ファイルを指定します。

    ASSUMETARGETDEFS

    ソースとターゲットの表が、セマンティクスを含めて同一であるものとします。ソースとターゲットの定義が異なる場合、変更同期と初期ロードの両方のプロセスが使用するソース定義ファイルを作成して指定する必要があります。

    MAP [container.]schema.table, TARGET schema.table;

    ソース表とターゲット表の関係を指定します。

    • ソースがマルチテナント・コンテナ・データベースの場合、containerはこのMAP 文で指定されたソース・オブジェクトを含むプラガブル・データベースの名前です。3つの部分からなる名前を使用するかわりに、SOURCECATALOGパラメータを使用してデフォルトのソース・プラガブル・データベースを指定できます。

    • schemaは、スキーマ名です。

    • tableは、表名です。

  8. パラメータ・ファイルを保存して閉じます。