10 Autonomous DatabaseでのOracle GoldenGateの使用
Oracle GoldenGateを使用して、Oracle Autonomous Databaseにデータをレプリケートできます。
内容は次のとおりです。
Autonomous Databaseを使用したデータのキャプチャとレプリケートについて
Oracle Autonomous Databaseから変更をキャプチャし、Oracle GoldenGateでサポートされるターゲット・データベースまたはプラットフォーム(他のOracle Autonomous Databaseインスタンスを含む)にレプリケートできます。
詳細は、Autonomous Databaseクイックスタート・ワークショップを参照してください。
ユースケース: Autonomous DatabaseにOracle GoldenGateを使用する場合
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スケーラブルなアクティブ/アクティブ型アーキテクチャ: ワークロードをスケール・アウトするために複数のデータベースにわたる変更を同期して、複数のデータ・センターまたはリージョン間でのリジリエンスとほぼ瞬時のフェイルオーバーを提供します。
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リアルタイム・データ・ウェアハウス: Oracle Autonomous Databaseシステム間で変更されたデータの連続的でリアルタイムのキャプチャおよび配信を提供します。
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ビッグ・データ統合: Oracle GoldenGate for Big Dataを使用すると、Oracle Autonomous Databaseからデータをレプリケートして、Big Dataのターゲットでサポートされるすべてのプラットフォームに対するリアルタイム・ストリーミング統合を実現できます。
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リアルタイム・ストリーミング分析: Oracle GoldenGateはOracle Stream Analyticsとシームレスに統合されています。ユーザーはイベント・ストリームに対して問合せを実行することでリアルタイムで目的のイベントを識別できます。ストリーム分析に基づいたリアルタイム監視、ストリーミング・データの変換またはアラートの生成を実現するカスタム操作ダッシュボードを作成できます。
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ハイブリッド・レプリケーション: Oracle GoldenGateは、Oracle Autonomous Databaseインスタンスからオンプレミスまたは別のクラウド・データベースやプラットフォームにデータをレプリケートします。
次の機能は、Always Free Autonomous Databaseでは使用できません:
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サプリメンタル・ロギング
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Oracle GoldenGate Extract
詳細は、Always Free Autonomous Databaseを参照してください。
Autonomous DatabasesでOracle GoldenGateを使用する場合のサポートの詳細
Oracle Autonomous Databaseにデータをレプリケートする前に、サポートされているデータ型と制限を確認してください。
Autonomous Databaseに対するOracle GoldenGate Replicatの制限事項
- サポートされているReplicat
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Oracle Autonomous DatabaseでOracle GoldenGateを使用する場合、様々なモードで次のReplicatの組合せがサポートされています:
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Oracle Autonomous Databaseでは、統合モードのパラレルReplicatがサポートされています。
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Oracle Autonomous Databaseでは、統合モードのクラシックReplicatおよび調整Replicatはサポートされていません。
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Oracle Autonomous Databaseでは、非統合モードのクラシックReplicat、調整ReplicatおよびパラレルReplicatがサポートされています。
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- DDLおよびDMLレプリケーションに対するデータ型の制限事項
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「サポートされていないOracleデータ型」の項を参照してください。
Autonomous Database on Dedicated Exadata Infrastructureドキュメントの特定のデータ型の使用に関する制限事項およびOracle Autonomous Database Serverlessの使用ガイドのデータ型も参照してください。
DDLレプリケーションは、Autonomous Databaseの制限に応じてサポートされます。
- アーカイブ・ログ保持のサポートの詳細
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2種類のAutonomous Database、つまりOracle Autonomous Database ServerlessとOracle Autonomous Database on Dedicated Exadata Infrastructureのログ保持動作は異なります。
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Oracle Autonomous Database Serverless: アーカイブ・ログ・ファイルは、最大48時間高速リカバリ領域(FRA)に保持されます。その後、ファイルはパージされ、アーカイブ・ログ・ファイルはNFSマウント・ストレージに移動されます。このストレージには、LogMinerからアクセスできます。3つのコピーが作成されます。LogMinerは、すべてのコピーにアクセスできる必要があります。これはOracle GoldenGate Extractに対して透過的です。7日が経過すると、NFSにマウントされたコピーは完全に削除されます。必要なアーカイブ・ログ・ファイルが7日より古い場合、Extractは
archived log unavailable
エラーで異常終了します。 -
Oracle Autonomous Database on Dedicated Exadata Infrastructure: Oracle Autonomous Data GuardまたはOracle GoldenGateが有効な場合、アーカイブ・ログ・ファイルは最大7日間高速リカバリ領域(FRA)に保持されます。その後、ファイルはパージされます。7日より前のアーカイブ・ログ・ファイルにアクセスするために、LogMinerで使用できるNFSマウント場所がありません。必要なアーカイブ・ログ・ファイルが7日より古い場合、Extractは
archived log unavailable
エラーで異常終了します。ノート:
データベース・インスタンスが15分を超えてクローズされた場合、保持時間は3日に設定し戻されます。これは、データベース・インスタンスがクローズされているかどうかに関係なく、アーカイブ・ログ・ファイルの保持が確認されるのは3日間のみであることを示します。ファイルは、データベース・インスタンスがクローズされていない場合のみ7日間保持されます。
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Autonomous DatabaseからキャプチャするExtractの構成
Oracle Autonomous Databaseは、Oracle GoldenGateと緊密に統合されています。Autonomous DatabaseインスタンスにExtractを設定する場合、従来のOracle Databaseと比較して、多くの違いがあります。
Oracle Autonomous Databaseセキュリティは、Extractが接続先の特定のテナントからのみ変更を取得できるようにすることで強化されています。ただし、ダウンストリームExtractはサポートされていません。
始める前に
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Autonomous Databaseで、事前作成されたOracle GoldenGateデータベース・ユーザー
ggadmin
をロック解除します。 -
データベース・インスタンスに接続するためのAutonomous Databaseクライアント資格証明を取得します。
内容は次のとおりです。
Oracle GoldenGate資格証明の確立
Autonomous Databaseからキャプチャする場合は、GGADMIN
アカウントのみが使用されます。GGADMIN
アカウントは、Autonomous Databaseのプロビジョニング時にデータベース内に作成されます。このアカウントはロックされています。Oracle GoldenGateに使用するために、そのロックを解除する必要があります。このアカウントは、Autonomous DatabaseのExtractとReplicatの両方に使用されるものとアカウントと同じです。
ALTER USER
コマンドを実行して、ggadmin
ユーザーのロックを解除し、そのパスワードを設定します。「クライアント側ツールによるAutonomous Databaseのユーザーの作成」を参照してください。
このALTER USER
コマンドは、Autonomous Databaseのadmin
アカウント・ユーザーが実行する必要があります。
ALTER USER ggadmin IDENTIFIED BY PASSWORD ACCOUNT UNLOCK;
Autonomous DatabaseからキャプチャするOracle GoldenGate Extractの構成の前提条件
-
Oracle Autonomous Database環境がプロビジョニングされ、実行されています。
-
Autonomous Databaseレベルのサプリメンタル・ロギングは、
ADMIN
またはGGADMIN
が有効にする必要があります。
Extract用のAutonomous Databaseサプリメンタル・ロギングの構成
GGADMIN
またはADMIN
アカウントとしてインスタンスにログインして、次のコマンドを実行します。ALTER PLUGGABLE DATABASE ADD SUPPLEMENTAL LOG DATA;
DROP
するには:ALTER PLUGGABLE DATABASE DROP SUPPLEMENTAL
LOG DATA;
SELECT MINIMAL FROM dba_supplemental_logging;
MINIMAL
-------
YES
このAutonomous Databaseインスタンスに対してサプリメンタル・ロギングが正しく設定されている場合、MINIMAL
列はYES
になります。
Autonomous DatabaseからキャプチャするExtractの構成
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Oracle Autonomous DatabaseインスタンスにOracle GoldenGateをインストールします。
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Autonomous Databaseクライアント資格証明を取得します。
Oracle Autonomous Databaseインスタンスへの接続を確立するには、クライアント資格証明ファイルをダウンロードします。クライアント資格証明をダウンロードするには、Oracle Cloud InfrastructureコンソールまたはDatabase Actions Launchpadを使用できます。クライアント資格証明のダウンロード(ウォレット)に関する項を参照してください。
ノート:
自律型データベースへの管理者アクセス権がない場合は、資格証明ファイルをダウンロードして提供するようにサービス管理者に依頼してください。
次のステップでは、データベース・アクション起動パッドを使用してクライアント資格証明をダウンロードします。
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Oracle Autonomous Databaseアカウントにログインします。
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「データベース・インスタンス」ページで、「データベース・アクション」をクリックします。これにより、データベース・アクション起動パッドが起動します。起動パッドは、ADMINとしてデータベースにログインしようとします。これが成功しない場合は、データベースのADMINのユーザー名とパスワードの入力を求められます。
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データベース・アクション起動パッドの「管理」で、「クライアント資格証明(ウォレット)のダウンロード」を選択します。
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クライアント資格証明zipファイルを保護するためのパスワードを入力して、「ダウンロード」をクリックします。
ノート:
ウォレットのダウンロード時に指定するパスワードにより、ダウンロードしたクライアント資格証明ウォレットが保護されます。 -
資格証明
zip
ファイルをローカル・システムに保存します。
資格証明zip
ファイルには、次のファイルが含まれています。-
cwallet.sso
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ewallet.p12
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keystore.jks
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ojdbc.properties
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sqlnet.ora
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tnsnames.ora
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truststore.jks
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ewallet.pem
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README.txt
sqlnet.ora
およびtnsnames.ora
ファイルを参照して更新(必要な場合)します。 -
-
Autonomous Databaseインスタンスに接続するように、Oracle GoldenGateが稼働しているサーバーを構成します。
-
Oracle GoldenGateがインストールされているサーバーにログインします。
-
Oracle Autonomous Databaseインスタンスからダウンロードした資格証明
zip
ファイルをOracle GoldenGateサーバーに転送します。 -
Oracle GoldenGateサーバーで、新しいディレクトリ(たとえば、
/u02/data/adwc_credentials
)に資格証明ファイルを解凍します。これがキー・ディレクトリになります。 -
接続の詳細を構成するには、Oracle GoldenGateインスタンスのOracle Clientの場所から
tnsnames.ora
ファイルを開きます。 -
LOW
コンシューマ・グループdbname_low
を含む接続文字列(たとえば、graphdb1_low
)を使用して、ローカルtnsnames.ora
ファイルに移動します。Oracle Database Net Servicesリファレンスのtnsnames.oraファイルのローカル・ネーミング・パラメータを参照してください。
ノート:
資格証明ファイルで提供されるtnsnames.ora
ファイルには、次のように識別できる3つのデータベース・サービス名が含まれています。ADWC_Database_Name_low ADWC_Database_Name_medium ADWC_Database_Name_high
Oracle GoldenGateには
ADWC_Database_Name_low
を使用するようにお薦めします。Oracle Autonomous Database Serverlessの使用ガイドのAutonomous Databaseの事前定義済データベース・サービス名、またはOracle Autonomous Database on Dedicated Exadata InfrastructureのAutonomous Databaseの事前定義済データベース・サービス名を参照してください。 -
Oracle GoldenGateインスタンスの
tnsnames.ora
ファイルを編集して、tnsnames.ora
ファイルで使用可能な接続詳細がキー・ディレクトリ(Autonomous Databaseからダウンロードした資格証明zip
ファイルを解凍したディレクトリ)に含まれるようにします。Sample Connection String adw1_low. = (description= (retry_count=20)(retry_delay=3) (address=(protocol=tcps)(port=1522)(host=adb-preprod.us-phoenix-1.oraclecloud.com)) (connect_data=(service_name=okd2ybgcz4mjx94_graphdb1_low.adb.oraclecloud.com)) (security=(ssl_server_cert_dn="CN=adwc-preprod.uscom-east-1.oraclecloud.com,OU=Oracle BMCS US,O=Oracle Corporation,L=Redwood City,ST=California,C=US")) )
データベースがファイアウォールで保護されている環境内にある場合、データベースに直接アクセスできない可能性があります。既存のHTTPプロキシを使用すると、sqlnet.ora
およびtnsnames.ora
に次の変更を加えることで、そのファイアウォールを通過できます。sqlnet parameters
address modification of tns_alias
ネットワークのタイムアウトまたは接続の喪失が原因でExtractが応答しなくなった場合は、次の内容をtnsnames.ora
ファイルの接続プロファイルに追加できます。(DESCRIPTION = (RECV_TIMEOUT=30) (ADDRESS_LIST = (LOAD_BALANCE=off)(FAILOVER=on)(CONNECT_TIMEOUT=3)(RETRY_COUNT=3) (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = adb-preprod.us-phoenix-1.oraclecloud.com)(PORT = 1522))
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ウォレットを構成するには、Oracle GoldenGateインスタンスのOracle Clientの場所に
sqlnet.ora
ファイルを作成します。cd /u02/data/oci/network/admin ls sqlnet.ora tnsnames.ora
Oracle Cloud MarketplaceでのOracle GoldenGateの使用のAutonomous Databaseクライアント資格証明を参照してください。
-
この
sqlnet.ora
ファイルを編集して、キー・ディレクトリが含まれるようにします。WALLET_LOCATION = (SOURCE = (METHOD = file) (METHOD_DATA = (DIRECTORY="/u02/data/adwc_credentials"))) SSL_SERVER_DN_MATCH=yes
-
- GGSCIを起動します。
./ggsci
-
Extractデータベース(または同じ権限を持つユーザー)の資格証明を作成します。この場合、
GGADMIN
がユーザーであり、Autonomous Databaseに接続して、データベース接続が必要になるコマンドを実行するために使用されます。また、Extractデータベース接続のためのUSERIDALIAS
パラメータにも使用します。ALTER CREDENTIALSTORE ADD USER ggadmin@dbgraph1_low PASSWORD complex_password alias adb_alias
-
DBLOGIN
を使用してデータベースに接続します。DBLOGIN
ユーザーは、adb_alias
アカウント・ユーザーであることが必要です。DBLOGIN USERIDALIAS adb_alias
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ADD TRANDATA
またはADD SCHEMATRANDATA
を使用して、キャプチャする表のサプリメンタル・ロギングを構成します。データベース・インスタンスに直接接続しているため、これらのコマンドにデータベース名を含める必要はありません。次に例を示します。ADD TRANDATA HR.EMP
またはADD SCHEMATRANDATA HR
「Autonomous DatabaseからキャプチャするOracle GoldenGate Extractの構成の前提条件」を参照してください。
-
ハートビート表を追加します。
ADD HEARTBEATTABLE
-
Extractを追加してOracle Autonomous Databaseインスタンスからキャプチャするように構成します。Extractの作成ステップは、「プライマリExtractの構成」を参照してください。
Oracle GoldenGate Extractは、Oracle Autonomous Databaseインスタンスと連携して、特定のデータベース・インスタンスからのみ取得するように設計されています。つまり、データベース・インスタンス名は
TABLE
またはMAP
文に必要ではありません。次の例では、exte
というExtract (Oracle Autonomous Databaseから取得するために必要)を作成し、これをすぐに開始するように指示します。ADD EXTRACT exte, INTEGRATED TRANLOG, BEGIN NOW
特定のテーブルをキャプチャするには、2つのパーツ・オブジェクト名を使用します。たとえば、Oracle Autonomous Databaseインスタンスの表HR.EMP
からキャプチャするには、このエントリをExtractパラメータ・ファイルで使用します。TABLE HR.EMP;
COUNTRY.EMPLOYEE
にHR.EMP
をレプリケートする場合、map文は次のようになります。MAP HR.EMP, TARGET COUNTRY.EMPLOYEE;
-
Oracle Autonomous DatabaseインスタンスにExtractを登録します。たとえば、
exte
というExtractを登録するには、次のコマンドを使用します。REGISTER EXTRACT exte DATABASE
-
この時点で、Extractを起動して、Oracle Autonomous Databaseインスタンスへのデータ・レプリケーションを実行できます。次に例を示します。
START EXTRACT exte
これで、Oracle Autonomous Database用にExtractを構成するプロセスが完了し、その他のExtractプロセスと同様に使用できます。
Autonomous Databaseに適用するReplicatの構成
Oracle GoldenGateがサポートする任意のソース・データベースまたはプラットフォームからAutonomous Databaseにレプリケートできます。
内容は次のとおりです。
- Autonomous DatabaseへのOracle GoldenGate Replicatの構成の前提条件
Autonmous DatabaseへのOracle GoldenGateデータ・レプリケーションを構成するための前提条件について説明します。 - Autonomous Databaseに適用するReplicatの構成
Autonomous DatabaseへのOracle GoldenGate Replicatの構成の前提条件
Autonmous DatabaseへのOracle GoldenGateデータ・レプリケーションを構成するための前提条件について説明します。
-
Oracle GoldenGate Extractプロセスが構成されていて、Autonomous Databaseターゲットにデータを適用するReplicatが実行されている場所に証跡を書き込むソース・データベース。
-
Oracle Autonomous Database環境がプロビジョニングされ、実行されています。
- Autonomous Database用のOracle GoldenGate Replicatの構成
Autonomous Database用にOracle GoldenGate Replicatを構成するステップについて説明します。 - Autonomous Databaseクライアント資格証明の取得
Autonomous Databaseへの接続を確立する方法について説明します。
Autonomous Database用のOracle GoldenGate Replicatの構成
Autonomous Database用にOracle GoldenGate Replicatを構成するステップについて説明します。
ノート:
手順については、すでにソース環境が構成されていることを前提としています。Autonomous Database環境へのレプリケーションを構成するために必要なステップについて説明します。
-
オンプレミスのOracle GoldenGateの場合は、Oracle GoldenGateがインストールされていることを確認します。
Oracle GoldenGateクラシック・アーキテクチャは、Marketplace for Oracle Autonomous Database Serverlessを使用したAutonomous Databaseの取得をサポートしています。
-
GGSCIを起動します。
./ggsci
-
Autonomous Databaseインスタンスには、Oracle GoldenGateオンプレミス用に作成された
ggadmin
という事前作成済ユーザーがあります。ggadmin
ユーザーには、Replicatが動作するために必要な権限が付与されています。これは、Oracle GoldenGateの処理に使用されるオブジェクト(チェックポイント表やハートビート・オブジェクトなど)が格納されるユーザーになります。デフォルトでは、このユーザーはロックされています。ggadmin
ユーザーのロックを解除するには、任意のSQLクライアント・ツールを使用して、ADMIN
ユーザーとしてOracle Autonomous Databaseインスタンスに接続します。データベース・アクションを使用したAutonomous Databaseでのユーザーの作成を参照してください。 -
ALTER USER
コマンドを実行して、ggadmin
ユーザーのロックを解除し、そのパスワードを設定します。これは、Autonomous Databaseに対するDBLOGIN
操作のために、GGSCIで使用します。Replicatで使用して、Oracle GoldenGateがAutonomous Databaseに接続してデータを適用できるようにします。データベース・アクションを使用したAutonomous Databaseでのユーザーの作成を参照してください。ALTER USER ggadmin IDENTIFIED BY p0$$word ACCOUNT UNLOCK;
自律型データベース・クライアント資格証明の取得
Autonomous Databaseへの接続を確立する方法について説明します。
ノート:
Oracle Autonomous Databaseへの管理者アクセス権がない場合は、資格証明ファイルをダウンロードして提供するようにサービス管理者に依頼してください。次のステップでは、データベース・アクション起動パッドを使用してクライアント資格証明ファイルをダウンロードします。
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Autonomous Databaseアカウントにログインします。
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「データベース・インスタンス」ページで、「データベース・アクション」をクリックします。これにより、データベース・アクション起動パッドが起動します。起動パッドは、ADMINとしてデータベースにログインしようとします。これが成功しない場合は、データベースのADMINのユーザー名とパスワードの入力を求められます。
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データベース・アクション起動パッドの「管理」で、「クライアント資格証明(ウォレット)のダウンロード」を選択します。
-
クライアント資格証明zipファイルを保護するためのパスワードを入力して、「ダウンロード」をクリックします。
ノート:
ウォレットのダウンロード時に指定するパスワードにより、ダウンロードしたクライアント資格証明ウォレットが保護されます。 -
資格証明ZIPファイルをローカル・システムに保存します。資格証明ZIPファイルには次のファイルが含まれています。
-
cwallet.sso
-
ewallet.p12
-
keystore.jks
-
ojdbc.properties
-
sqlnet.ora
-
tnsnames.ora
-
truststore.jks
-
ewallet.pem
-
README.txt
Oracle Autonomous Databaseインスタンスと連動するようにOracle GoldenGateを構成するときには、sqlnet.ora
およびtnsnames.ora
ファイルを参照して更新(必要な場合)します。
Autonomous Databaseに適用するReplicatの構成
この項では、すでにソース環境が構成されていることを前提として、Oracle Autonomous Database環境でレプリケーションを確立するために必要なステップについて説明します。
-
「Autonomous DatabaseへのOracle GoldenGate Replicatの構成の前提条件」に示したステップを実行します。
-
「Autonomous Database用のOracle GoldenGate Replicatの構成」に示したステップを実行します。
-
「Autonomous Databaseクライアント資格証明の取得」に示したステップを実行します。
-
Oracle GoldenGateがインストールされているサーバーにログインします。
-
Oracle Autonomous Databaseからダウンロードした資格証明
zip
ファイルをOracle GoldenGateインスタンスに転送します。 -
Oracle GoldenGateインスタンスで、新しいディレクトリ
/u02/data/adwc_credentials
に資格証明ファイルを解凍します。これがキー・ディレクトリになります。 -
接続の詳細を構成するには、Oracle GoldenGateインスタンスのOracle Clientの場所から
tnsnames.ora
ファイルを開きます。cd /u02/data/adwc_credentials ls tnsnames.ora
-
Oracle GoldenGateインスタンスの
tnsnames.ora
ファイルを編集して、tnsnames.ora
ファイルで使用可能な接続詳細がキー・ディレクトリ(Oracle Autonomous Databaseからダウンロードした資格証明zip
ファイルを解凍したディレクトリ)に含まれるようにします。Sample Connection String graphdb1_low = (description= (retry_count=20)(retry_delay=3)(address=(protocol=tcps)(port=1522)(host=adb-preprod.us-phoenix-1.oraclecloud.com)) (connect_data=(service_name=okd2ybgcz4mjx94_graphdb1_low.adb.oraclecloud.com)) (security=(ssl_server_cert_dn="CN=adwc-preprod.uscom-east-1.oraclecloud.com,OU=Oracle BMCS US,O=Oracle Corporation,L=Redwood City,ST=California,C=US")))
ネットワークのタイムアウトまたは切断のためにReplicatが応答しなくなった場合は、次の内容をtnsnames.ora
ファイルの接続プロファイルに追加してください。(DESCRIPTION = (RECV_TIMEOUT=120) (ADDRESS_LIST = (LOAD_BALANCE=off)(FAILOVER=on)(CONNECT_TIMEOUT=3)(RETRY_COUNT=3) (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = adb-preprod.us-phoenix-1.oraclecloud.com)(PORT = 1522))
ノート:
資格証明ファイルで提供されるtnsnames.ora
ファイルには、次のように識別できる3つのデータベース・サービス名が含まれています。
Oracle GoldenGateレプリケーションには、ADWC_Database_Name_low ADWC_Database_Name_medium ADWC_Database_Name_high
ADWC_Database_Name_low
を使用します。 -
ウォレットを構成するには、Oracle GoldenGateインスタンスのOracle Clientの場所に
sqlnet.ora
ファイルを作成します。cd /u02/data/oci/network/admin ls sqlnet.ora tnsnames.ora
-
この
sqlnet.ora
ファイルを編集して、キー・ディレクトリが含まれるようにします。WALLET_LOCATION = (SOURCE = (METHOD = file) (METHOD_DATA = (DIRECTORY="/u02/data/adwc_credentials"))) SSL_SERVER_DN_MATCH=yes
-
GGSCIを使用して、Oracle GoldenGateデプロイメントにログインします。
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Replicatが使用するための
GGADMIN
ユーザーとパスワードを格納する資格証明を作成します。たとえば:ADD CREDENTIALSTORE ALTER CREDENTIALSTORE ADD USER ggadmin@databasename_low PASSWORD complex_password alias adb_alias
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Replicatを追加してOracle Autonomous Databaseに配信するように構成します。Replicatの作成時には、前のステップで作成した別名を使用します。Replicatおよびその他のプロセスの設定については、「Oracle GoldenGate Replicatの構成」を参照してください。
ノート:
クラシックReplicat、調整Replicatおよび非統合モードのパラレルReplicatを使用できます。Oracle Autonomous Databaseでは、統合モードのパラレルReplicatもサポートされています。 -
この時点で、Replicatを起動して、Autonomous Databaseへのデータのレプリケーションを実行できます。
ノート:
Oracle Autonomous Databaseは、アイドル状態が60分以上のReplicatをタイムアウトにして切断します。Replicatは、アイドル状態になった後で変更を適用しようとすると(新しい変更を取得した場合)、データベース・エラーが発生して異常終了します。タイムアウトになったときに手動でReplicatを再起動しなくても済むように、
AUTORESTART
プロファイルを指定してOracle GoldenGateを構成することをお薦めします。