TimesTenのPro*C/C++プリコンパイラ・オプション

この項では、TimesTenでのPro*C/C++プリコンパイラ・オプションの使用について説明します。

プリコンパイラ・オプションのサポート

TimesTenでサポートされているプリコンパイラ・オプションを示します。

表4-2を参照してください。

ノート:

TimesTenでは、アドバンスト・キューイング、データベース最適化、ユーザー定義オブジェクトの機能や関連するオプションはサポートされていません。また、TimesTenではCPOOL=NOのみがサポートされ、関連するオプションはサポートされていません。

表4-2 TimesTenのPro*C/C++プリコンパイラ・オプションのサポート

オプション ノート

AUTO_CONNECT

サポートされる値: NO(デフォルト)

CHAR_MAP

ノートなし

CLOSE_ON_COMMIT

サポートされている値: YES

Oracle Databaseデフォルト値のNOは、TimesTenによって上書きされます。

CODE

ノートなし

COMP_CHARSET

ノートなし

CONFIG

ノートなし

CPOOL

サポートされる値: NO(デフォルト)

CPP_SUFFIX

ノートなし

DB2_ARRAY

ノートなし

DBMS

サポートされる値: NATIVE(デフォルト)

DEF_SQLCODE

ノートなし

DEFINE

ノートなし

DYNAMIC

ノートなし

ERRORS

ノートなし

FIPS

ノートなし

HEADER

ノートなし

HOLD_CURSOR

ノートなし

IMPLICIT_SVPT

サポートされる値: NO(デフォルト)

INAME

ノートなし

INCLUDE

ノートなし

INTYPE

ノートなし

LINES

ノートなし

LNAME

ノートなし

LTYPE

ノートなし

MAX_ROW_INSERT

ノートなし

MAXLITERAL

ノートなし

MAXOPENCURSORS

ノートなし

MODE

ノートなし

NATIVE_TYPES

ノートなし

NLS_CHAR

ノートなし

NLS_LOCAL

サポートされる値: NO(デフォルト)

ONAME

ノートなし

ORACA

ノートなし

PAGELEN

ノートなし

PARSE

ノートなし

PREFETCH

ノートなし

RELEASE_CURSOR

ノートなし

SELECT_ERROR

ノートなし

SQLCHECK

該当なし

すべてのSQLCHECK設定を指定できますが、TimesTenではプリコンパイル時のセマンティック・チェックはサポートされていません。

Pro*C/C++アプリケーションでPL/SQLが使用される場合は、常にPro*C/C++はSQLCHECK設定がSEMANTICSである場合と同様に動作します。

重要: SEMANTICS(または同義のFULL)の設定では、プリコンパイルのセマンティック・チェックが実行されない場合にも、常にデータベースへの接続が行われます。

「セマンティック・チェックの制限事項」を参照してください。

STMT_CACHE

ノートなし

SYS_INCLUDE

ノートなし

THREADS

ノートなし

TYPE_CODE

ノートなし

UNSAFE_NULL

ノートなし

USERID

ノートなし

UTF16_CHARSET

サポートされる値: NCHAR_CHARSET

VARCHAR

ノートなし

ノート:

TimesTenでは、CLOSE_ON_COMMITのデフォルト値はサポートされていません。TimesTenでは、CLOSE_ON_COMMIT=YESのみサポートされています。

プリコンパイラ・オプションの設定

プリコンパイラ・オプションは、いくつかの方法で設定できます。

  • コンパイル時に、構成ファイルpcscfg.cfgまたはPro*C/C++コマンドラインで設定

    コマンドライン設定は、構成ファイルでの設定よりも優先されます。

  • 実行時に、EXEC ORACLE OPTIONコマンドで設定

    実行時の設定は、コンパイル時の設定よりも優先されます。

たとえば、TimesTenに付属の構成ファイルの一部を次に示します。

ltype=short
parse=full
close_on_commit=yes
...

次のコマンドラインは、構成ファイルでのltype=short設定よりも優先されます。

% proc ltype=long ... iname=sample.pc

次の実行時コマンドは、コマンドラインからのltype=long設定よりも優先されます。

EXEC ORACLE OPTION LTYPE=NONE;