キャッシュ・グループの概要
キャッシュ・グループでは、TimesTenデータベースにキャッシュされるOracleデータベースのデータを定義します。キャッシュ・グループは、単一のOracleデータベース表の全部または一部、あるいは一連の関連するOracleデータベース表をキャッシュするように定義できます。
図2-1に、単一のOracle Database表customer
のサブセットをキャッシュするtarget_customers
というキャッシュ・グループを示します。
1つのルート表および1つ以上の子表を定義すると、複数のOracleデータベース表を同じキャッシュ・グループにキャッシュできます。キャッシュ・グループには、ルート表を1つのみ含めることができます。
ルート表は外部キー制約のある表を参照しません。複数の表を持つキャッシュ・グループでは、各子表が外部キー制約を使用して同じキャッシュ・グループ内のルート表または別の子表を参照する必要があります。複数表キャッシュ・グループ内のキャッシュ表は、外部キー制約によってTimesTenデータベース内で相互に関連している必要があります。
「複数表のキャッシュ・グループ」を参照してください。
同じOracle Databaseと同期化する複数のTimesTenデータベースを作成できますが、それぞれが独立して動作します。そのため、別個のTimesTenデータベースにキャッシュされたデータは、Oracle Databaseと個別に同期化します。
1つのOracleデータベース表を、同じTimesTenデータベース内にある別々のキャッシュ・グループにキャッシュすることはできません。ただし、異なるTimesTenデータベースにある別々のキャッシュ・グループにキャッシュすることは可能です。別々のキャッシュ・グループに表がキャッシュされており、同じキャッシュ・インスタンスが複数のTimesTenデータベースで同時に変更された場合、キャッシュされたOracleデータベース表にこの変更が伝播される順序は保証されません。異なるTimesTenデータベース内のこのようなキャッシュ・グループの内容は、特定の時点で一貫していない可能性があります。