キャッシュ接続プールのサイズ設定
キャッシュ接続プールのサイズを適切に設定すると、ttCacheConnPoolSet
組込みプロシージャを使用した接続との競合を回避できます。
ttCacheConnPoolSet
組込みプロシージャは、これらのパラメータの値をOracleデータベースに保存します。これらの値は、TimesTenサーバーを再起動するときにデフォルト値として使用されます。各TimesTenサーバーに適用されると、TimesTenデータベースのすべてのクライアント/サーバー・アプリケーションにわたるキャッシュ接続プールに指定された値が使用されます。
TimesTenサーバーの起動後にこれらの値を変更する場合は、ttCacheConnPoolSet
組込みプロシージャを使用して、Oracleデータベースのキャッシュ接続プール・サイズ設定パラメータを変更できます。その後、次のいずれかの方法でTimesTenサーバーを再初期化できます。
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新しいサイズ設定パラメータを使用してサーバー(およびすべての子サーバー・プロセス)を再初期化するには、TimesTenサーバーを再起動します。
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ttCacheConnPoolApply
組込みプロシージャを使用して、Oracleデータベースに保存されたキャッシュ接続プール・パラメータを指定し、各TimesTenサーバーを動的に再初期化します。「キャッシュ接続プールのサイズ設定変更の動的な適用」を参照してください。
ttCacheConnPoolSet
組込みプロシージャは、直接接続、シングル・スレッド・クライアント/サーバー接続またはマルチスレッド・クライアント/サーバー接続から実行できます。
ノート:
『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』の「ttCacheConnPoolSet」を参照してください。
たとえば、次の例では、起動時にプールされる接続の最小数が10、最大数が32、増分が1になります。クライアントによる最大アイドル時間は10秒に設定されます。また、すべての動的ロード処理は、キャッシュ接続プールからの接続が使用可能になるまで待機します。
Command> call ttCacheConnPoolSet(10, 32, 1, 10, 0);
キャッシュ接続プールの最小サイズと最大サイズを、必要なときに接続が使用可能なレベルに設定します。プールで使用可能な接続がない場合、動的ロード処理は、プールからの接続が使用可能になるまで停止します(ConnNoWait=1
を設定しないかぎり)。Oracleデータベースへの接続がタイムアウトになると、接続の切断を示すエラーを受け取ります。TimesTenでロールバックが必要になる場合があります。
ttCacheConnPoolGet
組込みプロシージャを使用して、キャッシュ接続プールのパラメータが何であるかを問い合せることができます。
「キャッシュ接続プールの管理の例」を参照してください。