データベースのクローズ(dbClose)

dbCloseコマンドは、データベースをクローズして、アプリケーションがそのデータベースに接続できなくなるようにします。

ttGridAdmin dbClose name 
                    [-nowait | -wait [timeout]]

オプション

dbCloseコマンドには、次のオプションがあります。

オプション 説明

name

クローズするデータベースの名前。

-nowait | -wait [timeout]

このコマンドは状態の変更を開始し、それはグリッドのアクティブ管理インスタンスに記録されます。

-nowaitオプションを指定すると、コマンドは状態の変更を待機しないですぐに戻ります。これは、デフォルトの動作です。

-waitオプションを指定すると、データベース要素がグリッド内の各インスタンスでクローズされている場合、コマンドは状態の変更が完了することを待機します。必要に応じて、待機をtimeout秒の制限の対象にできます。それ以外の場合、またはtimeoutが0に設定されている場合、制限はありません。

大規模なグリッドでは、一般的に、-waitを使用することはお薦めしません。そのようにする場合は、タイムアウトを設定することをお薦めします。(「データベース管理操作」を参照してください。)

この例では、すべてのインスタンスで要素がクローズされることを待機しないでデータベースをクローズし、ステータスをチェックします(データベースが正常にクローズされた後)。

% ttGridAdmin dbClose database1
Database database1 close started
...
% ttGridAdmin dbStatus database1
Database database1 summary status as of Mon Nov 13 19:27:48 PST 2017
 
created,loaded-complete,closed
Completely created elements: 4 (of 4)
Completely loaded elements: 4 (of 4)
Completely created replica sets: 2 (of 2)
Completely loaded replica sets: 2 (of 2)
 
Open elements: 0 (of 4)

ノート

  • コマンドが完了すると、データベースは依然としてロードされていますが、接続に対してクローズされています。クローズされたデータベースにはインスタンス管理者のみが接続できます。

  • dbCloseを非同期に(待機しないで)実行する場合は、dbStatusコマンドを使用して、データベースがクローズされているかどうかを確認できます。

  • このコマンドは、既存のデータベース接続をクローズしません。以前にオープンした接続は、個別に終了する必要があります。

  • データベースをdbCloseでクローズしていた場合、それを再度クローズしようとすると、通常エラーが発生します。ただし、いずれかの要素が「close failed」状態の場合は、dbCloseを再試行できます。このようにすると、「close failed」状態の要素が「opened」状態に変更され、その結果、TimesTen Scaleoutはそれ自体を再度クローズすることを試みます。