4 TimesTen Scaleoutのユーティリティ

この章では、TimesTen Scaleoutでのみサポートされているユーティリティの概要と、リファレンス情報を次の各項で示します。

• 概要

• ユーティリティ・リスト

TimesTen Classicでのみサポートされているユーティリティ、またはTimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされているユーティリティの詳細は、「ユーティリティ」を参照してください。

概要

TimesTenユーティリティのオプションでは、1文字のオプションを除いて、大/小文字は区別されません。-timeoutと-TimeOutは同じ意味で使用できます。ただし、-vと-Vはそれぞれ一意のオプションです。

すべてのユーティリティでは、成功した場合は0が返され、エラーが発生した場合は0以外が返されます。

ノート:

この章に示されているユーティリティ名およびオプションでは、大/小文字は区別されません。これらは、例および構文の記述をわかりやすくするために、大/小文字混在で示されています。

ユーティリティ・リスト

この章では、「TimesTen Scaleoutでのみサポートされているユーティリティの説明」にリストされているユーティリティについて説明します。

「その他のユーティリティの説明」にリストされているユーティリティについては、「ユーティリティ」を参照してください。

TimesTen Scaleoutでのみサポートされているユーティリティの説明

名前	説明
ttGridAdmin	TimesTen Scaleoutグリッドを管理します。
ttGridRollout	新規グリッドおよびデータベースを作成します。

その他のユーティリティの説明

名前	説明	TimesTen Scaleoutでの使用
ttAdmin	データベース・ポリシーを指定または変更します。	いいえ
ttAdoptStores	TimesTenインストールのデータベースを、メジャー・リリースが同じでマイナー・リリースが異なる新しいTimesTenインストールに移動します。	いいえ
ttBackup	データベースのバックアップ・コピーを作成します(これにより、後でttRestoreユーティリティを使用してそのデータベースをリストアできます)。	いいえ
ttBulkCp	TimesTen表とASCIIファイルとの間でデータをコピーします。	いいえ
ttCapture	TimesTenの状態に関する情報を取得します。	いいえ
ttCheck	TimesTenデータベースの内部一貫性チェックを行います。	いいえ
ttCreateCerts	証明書とウォレットを管理します。	はい
ttCacheInfo	Oracle Database表の変更ログ表情報と、キャッシュされたOracle Database表に対して発行されたDDL文の追跡に使用されるOracle Databaseオブジェクトに関する情報を返します。	はい
ttCWAdmin	Oracle Clusterwareの高可用性フレームワークを利用するTimesTenアクティブ・スタンバイ・ペアを管理します。	いいえ
ttDaemonAdmin	TimesTenのメイン・デーモンおよびサーバーを起動および停止します。	いいえ
ttDaemonLog	デーモン・ログ・メッセージを制御および表示します。	いいえ
ttDestroy	すべてのチェックポイント・ファイル、トランザクション・ログおよびデーモン・カタログ・エントリを含むデータベースを破棄します。	いいえ
ttExporter	TimesTen Prometheusエクスポータを起動または構成します。	はい
ttInstallationCheck	TimesTenのインストールに含まれるすべてのファイルを調べ、インストールのシグネチャを生成します。	はい
ttInstallDSN	指定された入力ファイルにリストされている1つ以上のエントリに対して、WindowsクライアントDSNを生成して、ODBCパネルにシステムDSNとしてインストールします。	はい
ttInstanceCreate	新しいTimesTenインスタンスを作成します。	はい
ttInstanceDestroy	既存のTimesTenインスタンスを破棄します。	はい
ttInstanceModify	インスタンスの特定の属性を変更します。	はい
ttIsql	SQL文を対話型で実行します。	はい
ttMigrate	TimesTenオブジェクトを保存およびリストアします。	可。ただし、TimesTen ClassicからTimesTen Scaleoutへの移行の場合のみ。
ttRepAdmin	既存のレプリケーション定義とステータスを表示、設定、変更および監視します。	いいえ
ttRestore	ttBackupユーティリティを使用して作成されたバックアップからデータベースを作成します。	いいえ
ttSchema	データベースのスキーマまたは選択されたオブジェクトを出力します。	はい
ttSize	指定した表(データベース内のビューを含む)に指定された数の行が追加されて、サイズが大きくなったときの領域の消費量を見積もります。	はい
ttStats	データベース・メトリックを監視するか、メトリックのスナップショットを取得して比較します。	はい
ttStatus	TimesTenの現在の状態を説明する情報を表示します。	はい。ローカル・インスタンスに関する情報を取得する場合のみです。
ttTail	データベースからTimesTenの内部トレース情報をフェッチして、stdoutに表示します。	いいえ
ttTraceMon	TimesTenの内部トレース機能を有効または無効にします。	いいえ
ttUser	ユーザーIDとパスワードを安全にOracle Walletに格納し、PWDCrypt接続属性のハッシュ・パスワードを取得するのに役立ちます。	はい
ttVersion	TimesTenリリース情報をリストします。	はい
ttXactAdmin	未処理の各トランザクションの所有者、ステータス、ログおよびロックの情報を表示します。	いいえ
ttXactLog	TimesTenトランザクション・ログのコンテンツの形式が整えられたダンプを表示します。	はい。ただし、単一の要素に関する問題の診断に制限されます。