ttCapture

ttCaptureユーティリティは、コマンドの使用時にTimesTenの状態に関する情報を取得します。この情報は、問題を診断する場合に役立つことがあります。TimesTenカスタマ・サポートでは、現場のカスタマの問題を診断するために、繰り返し追加情報の提供をお願いする必要がある場合があります。

TimesTenカスタマ・サポートでは、このユーティリティで収集された情報の提供をお願いする場合があります。この情報は、サポート電子メールで送信できます。

このユーティリティではエラーの解釈は行われません。状態に関する情報のみが収集され、ttCaptureユーティリティを起動したディレクトリにあるttcapture.date.number.logファイルに出力が送信されます。通常、このユーティリティではサポート事例に関係する一般的な情報が収集されます。

ノート:

ディレクトリとファイル名は、それらの間にスペースがある場合には常に二重引用符で囲む必要があります。

必要な権限

このユーティリティには、インスタンス管理者の権限が必要です。

接続文字列またはDSNに認証情報が指定されていない場合、続行する前にユーザーIDおよびパスワードの入力が求められます。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このユーティリティは、TimesTen ClassicとTimesTen Scaleoutの両方でサポートされています。

構文

ttCapture {-h | -help | -?}
ttCapture {-V | -version}
ttCapture [-noinstinfo] [-nosysinfo] [-stdout | -dest dir] [-logdir dir] 
 [dspath | DSN]
ttCapture [-noinstinfo] [-nosysinfo] [-stdout | -dest dir] [-logdir dir] 
 [-noconnect] [dspath | DSN]
ttCapture -noconnect [dspath | DSN]

オプション

ttCaptureには次のオプションがあります。

オプション 説明

-dest dir

指定されたディレクトリに出力ファイルを書き込みます。

DSN

チェックするデータベースのODBCデータソース名を指定します。

dspath

評価するデータベースの完全修飾名を指定します。これは接続に関連付けられたDSNではなく、データベースのODBC定義でDataStore=パラメータに指定した、データベースに関連付けられた完全修飾データベース・パス名です。

たとえば、ファイル/home/payroll/2011.ds0/home/payroll/2011.ds1およびいくつかのトランザクション・ログ・ファイル/home/payroll/2011.lognからなるデータベースの場合、dspath/home/payroll/2011です。

ノート: DSNオプションとdspathオプションは相互に排他的です。いずれのオプションも指定しない場合、ttCaptureはデータベース情報を表示しません。

-h

-help

-?

使用方法のメッセージを出力して終了します。

-logdir dir

ログ・ディレクトリの位置を指定します。-dspathオプションを付けて使用する必要があります。指定しない場合、ログ・ディレクトリを使用できないことがあります。

-noconnect

ユーティリティがDSNに接続せずに、DSNの情報を取得する必要があることを指定します。

指定された場合、ttConfiguration出力やレプリケーション・スキームなどの一部の情報が出力には含まれなくなります。

このオプションは、大規模なデータベースをロードすることを望まない場合や接続障害で問題を報告する際に役立ちます。

-noinstinfo

ttCaptureがインストール情報を取得しないことを示します。

-nosysinfo

ttCaptureがシステム情報を取得しないことを示します。

-stdout

UNIXおよびLinuxシステムの場合、すべての出力はファイルに書き込まれるのではなく、ttCaptureによってstdoutに書き込まれます。Windowsでは、ttCaptureによってコマンド・プロンプトに書き込まれます。

-V | -version

ttCaptureのリリース番号を出力し、終了します。

test_dbデータベースのデータを収集し、データベースのチェックポイント・ファイルをディレクトリD:\my_data\recover\test_dbに書き込むには、次のコマンドを使用します。

% ttCapture -dest "D:\my_data\recover\test_db" test_db

ノート:

このユーティリティは、TimesTen Data Managerがインストールされている場合にのみサポートされます。