ttDestroy

すべてのチェックポイント・ファイル、トランザクション・ログおよびデーモン・カタログ・エントリを含む(DSNは含まない)データベースを破棄します。CacheAdminWallet接続属性が1に設定されている場合、ttDestroyはOracleキャッシュ管理者資格証明を含む、関連するOracle Walletも削除します。

必要な権限

このユーティリティには、インスタンス管理者の権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このユーティリティはTimesTen Classicでサポートされていますが、TimesTen Scaleoutではサポートされません。

構文

ttDestroy {-h | -help | -?}
ttDestroy {-V | -version}
ttDestroy [[-wait] [-timeout secs]] [-force] {-connStr connection_string | 
 DSN | dspath}

オプション

ttDestroyには次のオプションがあります。

オプション 説明

-connStr connection_string

データベースの場所、ドライバ、および必要に応じてその他の接続属性設定を指定するODBC接続文字列。

DSN

破棄するデータベースのODBCデータソース名を指定します。

dspath

破棄するデータベースの完全修飾名。

これは接続に関連付けられたDSNではなく、データベースのODBC定義でDataStore=パラメータに指定した、データベースに関連付けられた完全修飾データベース・パス名です。

たとえば、ファイル/home/payroll/2011.ds0/home/payroll/2011.ds1およびいくつかのトランザクション・ログ・ファイル/home/payroll/2011.lognからなるデータベースの場合、dspath/home/payroll/2011です。

-h

-help

-?

使用方法のメッセージを出力して終了します。

-force

TimesTenの互換性のないバージョンまたは異なるインスタンスのファイルであっても破棄します。

-timeout seconds

ttDestroyが待機する時間を秒単位で指定します。タイムアウト値が指定されない場合、TimesTenは破棄の処理を再試行する前に5秒間待機します。

-V | -version

ttDestroyのリリース番号を出力し、終了します。

-wait

データベースが使用中などの一時的な条件によりデータベースを破棄できない場合、成功するまで継続的にttDestroyに破棄の処理を再試行させます。

% ttDestroy /users/pat/TimesTen/Daily/F112697

ノート

  • ttDestroyを使用することが、完全かつ安全にデータベースを削除する唯一の方法です。データベース・チェックポイントやトランザクション・ログ・ファイルを手動で削除しないでください。

  • ttDestroyでは、自動リフレッシュまたはAWTキャッシュ・グループからのOracle Databaseオブジェクトのクリーンアップは実行されません。データベースに自動リフレッシュまたはAWTキャッシュ・グループがある場合は、cachecleanup.sqlスクリプトを実行してOracle Database内のキャッシュ・オブジェクトをクリーン・アップし、データベースが破棄された後にクリーン・アップを実行するためのOracle SQLを生成します。