インストールの作成(installationCreate)

installationCreateコマンドは、モデルにTimesTenインストールを定義します。

ttGridAdmin installationCreate hostname[.installname]
                               -location path
                               [-source where]
                               [-comment comment]

オプション

installationCreateコマンドには、次のオプションがあります。

オプション 説明

hostname[.installname]

hostnameはインストールを作成するホストの名前で、必要に応じてinstallnameを指定してモデルでのインストールの名前を指定できます。デフォルトはinstallation1です。

-location path

指定したホストでの、インストールを作成するディレクトリへのパス。指定したディレクトリは、存在する必要はありませんが、存在する場合には空である必要があります。

-source where

インストールのコピー元の場所。この場所は、グリッドの一部であるシステム上にある必要はありません。必要に応じて、次のいずれかの形式で指定できます。

/path
address:/path
address!/path
[address]:/path

pathがディレクトリの場合は、既存のTimesTenインストールの最上位のtt22.1.1.21.0ディレクトリである必要があります。ファイルの場合は、TimesTenインストールに展開される.zipファイルである必要があります。addressはDNS名またはIPアドレスです。

addressを指定した場合、パスワードなしSSHを使用して、そのアドレスを持つシステムからインストール・ソースをフェッチします。IPv6アドレスのようにアドレス自体にコロンがある場合は、4つ目の形式を使用する必要があります。

デフォルトは、ttGridAdminの実行元であるアクティブ管理インスタンスに関連付けられたインストールの場所です。

「アドレス形式」も参照してください。

-comment comment

インストール・オブジェクトにコメントを関連付けます。空白がある場合には、コメントを引用符で囲みます。コメントは、installationListコマンドの出力に格納され、含められます。

ホストmysys4hostのインストールを作成し、デフォルトのソースの場所を使用します。(この例は、mysys1から実行されました。)

% ttGridAdmin installationCreate mysys4host.installcreate 
-location /sw/tten/grid/ttinstls/installcreate
Installation installcreate on Host mysys4host created in Model

今回は、ソースの場所を指定します。

% ttGridAdmin installationCreate mysys4host.installcreate2
-location /sw/tten/grid/ttinstls/installcreate2 -source 
mysys1:/sw/tten/grid/ttinstls/myinstl/tt22.1.1.21.0
Installation installcreate2 on Host mysys4host created in Model

ノート

  • このコマンドは、物理インストールを作成しません。これは、モデルにインストール・オブジェクトを定義します。(modelApplyコマンドがインストールを作成します。)

  • 同じTimesTenリリースの複数のインストール・オブジェクトが、同じ物理インストールを指すことができます。ただし、異なるリリースからのインストールに対して同じホスト上の同じ場所を指定することはできません。