インスタンスの作成(instanceCreate)

instanceCreateコマンドは、モデルにインスタンスを定義します。

ttGridAdmin instanceCreate  hostname[.instancename]
                            -location path
                            [-type management|data]
                            [-installation name]
                            [-daemonport n]
                            [-csport n]  
                            [-mgmtport n] 
                            [-comment comment]
                            [-walletDir path]

オプション

instanceCreateコマンドには、次のオプションがあります。

オプション 説明

hostname[.instancename]

hostnameはインスタンスを作成するホストの名前で、必要に応じてinstancenameを指定してモデル内のインスタンスの名前を指定できます。デフォルトはinstance1です。

-location path

指定したホストでの、インスタンスを作成するディレクトリへのパス。指定されたディレクトリが存在する必要はありません。

-type management|data

どのタイプのインスタンスを定義するかを指定します。デフォルトはデータ・インスタンスです。

-installation name

インスタンスが使用するインストールの名前。このオプションは、ホストにインストールが1つのみ存在する場合には必要ありません。

-daemonport n

インスタンスのTimesTenメイン・デーモンがリスニングするポート番号。デフォルトは6624です。

重要: システムに複数のインスタンス(管理インスタンスやデータ・インスタンスなど)を作成する場合は、一意のポート番号を指定する必要があります。

-csport n

TimesTenクライアント/サーバーのサーバーがリスニングするポート番号。デフォルトは6625です。

重要: システムに複数のインスタンス(管理インスタンスやデータ・インスタンスなど)を作成する場合は、一意のポート番号を指定する必要があります。

-mgmtport n

管理インスタンスの場合、アクティブ管理インスタンス上の管理データがレプリケートされるときにレプリケーションによって使用されるポート番号。デフォルトは3754です。

-comment comment

インスタンス・オブジェクトにコメントを関連付けます。空白がある場合には、コメントを引用符で囲みます。コメントは、instanceListコマンドの出力に格納され、含められます。

-walletDir path

作成されるグリッドの最初の管理インスタンスの場合、暗号化情報を含むOracleウォレットが保存されるディレクトリへのパス。この暗号化情報には、キャッシュ管理、クライアント/サーバーおよびメンバーシップ・サービスの資格証明が含まれます。

デフォルトは、timesten_home/infoです。

複数のインスタンスのウォレットを同じディレクトリ(NFS経由などでインスタンス間で共有できるディレクトリ)に格納できます。

% ttGridAdmin instanceCreate mysys3host.griddata1
-location /sw/tten/grid/ttinstances -daemonPort 20000 -csPort 21000
Instance griddata1 on Host mysys3host created in Model

ノート

  • このコマンドは、物理インスタンスを作成しません。これは、モデルにインスタンス・オブジェクトを定義します。modelApplyコマンドが物理インスタンスを作成します。

  • 次の前提条件に注意してください。

    • ホストにインストール・オブジェクトが関連付けられている必要があります。installationCreateコマンドを使用します。

    • データ・インスタンスの場合、ホストがデータ領域グループに存在する必要があります。そうでない場合は、モデルの適用時に物理インスタンスを作成できません。

      hostListコマンドを使用して、ホストがデータ領域グループに属しているかどうかを確認できます。また、必要に応じてhostModifyコマンドを使用して、データ領域グループを割り当てることができます。

  • timesten_homeディレクトリはlocation/nameです。この例では、場所は/sw/tten/ttinstancesで、インスタンス名はgriddata1で、timesten_home/sw/tten/ttinstances/griddata1になります。

  • 一部のインスタンス設定は、後で必要に応じてinstanceModifyコマンドを介して変更できます。