リポジトリの作成(repositoryCreate)

repositoryCreateコマンドは、グリッドに使用可能な新しいリポジトリを作成します。

ttGridAdmin repositoryCreate name 
                             -path path 
                             -method mount|scp
                             [-address internalAddress]

オプション

repositoryCreateコマンドには、次のオプションがあります。

オプション 説明

name

リポジトリの名前を指定します。これは、-pathによって指定された親ディレクトリの下に作成されるディレクトリの名前です。

-path path

リポジトリを作成する親ディレクトリへの完全修飾パス。このディレクトリは、リポジトリが配置されるシステムにすでに存在し、インスタンス管理者によって読取りおよび書込み可能である必要があります。

-method mountの場合、これは/net/mysys2/repositoriesなどの完全NFSパスです。

-method scpの場合、これは-addressで示されているシステム上にある/repositoriesなどのフルパスです。

-method mount|scp

グリッド・インスタンスがリポジトリにアクセスする方法を示します。サポートされているオプションは、mountまたはscpです。

  • mount: リポジトリは、各グリッド・ホスト上のNFSマウントを介してアクセスされます。

  • scp: リポジトリは、パスワードなしSSHを介してscpを使用する各グリッド・ホストによってアクセスされます。

ノート: 作成しているリポジトリに後でrepositoryAttachを使用する場合は、repositoryAttach-method設定がrepositoryCreateに使用している設定に一致する必要があります。

-address internalAddress

scpを介してアクセスするリポジトリの場合、このオプションは必須であり、リポジトリが作成されているシステムのDNS名またはIPアドレスを指定します。

「アドレス形式」も参照してください。

この例では、scpを使用して、システムmysys2上にリポジトリ/repositories/repo1を作成します。インスタンス管理者は、/repositoriesに対する書込み権限を持っている必要があります。

% ttGridAdmin repositoryCreate repo1 -path /repositories -method scp 
-address mysys2.example.com
Repository repo1 created

この例では、mountを使用してリポジトリを作成します。

% ttGridAdmin repositoryCreate repo1 -path /repositories -method mount
Repository repo1 created

repository.jsonファイルには、リポジトリに関する情報が含まれています。

ノート

  • リポジトリ・ディレクトリは、同期的に作成され、700の権限が設定されています。NFSマウントを介してアクセスするリポジトリの場合、リポジトリ・ディレクトリはpath/nameです。scpを介してアクセスするリポジトリの場合、リポジトリ・ディレクトリは@address:path/nameです。

  • リポジトリは、作成したらすぐに使用できます。

  • repositoryCreateでリポジトリを作成したら、repositoryAttachを使用して他のグリッドからアクセスできます。