グリッド・オブジェクトとオブジェクト・ネーミング
グリッドの各エンティティ(各ホスト、インスタンス、インストールおよびリポジトリなど)は、名前付きオブジェクトとして定義されています。
このようなタイプのエンティティを表す各オブジェクト・タイプには、それぞれ独自のネームスペースがあります。xyzという名前のホストとxyzという名前のリポジトリを競合することなく保持できます。また、インスタンス・ネームスペースおよびインストール・ネームスペースがホストごとに設定されます。たとえば、host1上にinstance1という名前のインスタンスと、host2上にinstance1という名前のインスタンスを競合することなく保持できます。
このようなオブジェクト・ネーミング階層は、toplevelobject.nextlevelobectという完全修飾名を使用して、ttGridAdmin構文で表現できます。たとえば、host1.instance1やhost2.instance1です。ホストにインスタンスまたはインストール(必要に応じて)が1つのみ存在する場合、ttGridAdmin構文でインスタンスまたはインストールを指定するには、hostnameを指定することのみが必要です(hostname.instancenameやhostname.installnameのように指定する必要はありません)。
グリッド・エンティティに対する、ttGridAdminによるインスタンスやインストールの作成や削除などの操作は、モデル内の対応するオブジェクトを介して管理されます。物理エンティティ自体は、モデルがttGridAdmin modelApplyコマンドによって適用されるまで、作成されることも削除されることもありません。たとえば、host1.instance1という名前のインスタンスを削除する場合、instanceDeleteコマンドがモデルからhost1.instance1という名前のオブジェクトを削除し、modelApplyコマンドが物理インスタンス(インスタンス・ホーム・ディレクトリおよびその下にあるすべてのもの)を削除します。
グリッド・モデルでのオブジェクト・ネーミングでは次の制限に注意してください。
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名前には、ASCII文字のみを使用する必要があります。
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使用できる文字は、アルファベット、数字、ハイフン(
-)およびアンダースコア(_)です。 -
データベース定義名および接続可能オブジェクト名は、32文字に制限されます(ODBCの制限事項による)。
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他のすべてのオブジェクト名は256文字に制限されます。
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オブジェクト名は、大/小文字が区別されません(このため、同じホスト上にインスタンス
instanceとインスタンスInstanceを保持することはできません)が、ttGridAdminコマンドで指定されたとおりに表示されます。instanceCreateコマンドにMyInstanceを指定した場合は、そのように表示されます。 -
AllやDefaultなど予約された名前を付けることはできません。