キャッシュ・ポリシーの設定

オプション

ttAdminには、キャッシュ用の次のオプションがあります。

オプション 説明

-connStr connection_string

データベースの場所、ドライバ、および必要に応じてその他の接続属性設定を指定するODBC接続文字列。

DSN

管理するデータベースのODBCデータソース名。

-cachePolicy

データベースに対してキャッシュ・エージェントを開始するタイミングを決定するために使用するポリシーを定義します。

manual(デフォルト) - キャッシュ・エージェントを手動で起動および停止する必要があります。

always - キャッシュ・エージェントはデータベースに対して常時実行されます。このオプションは、キャッシュ・エージェントをただちに起動し、デーモンが再起動されると、キャッシュ・エージェントが再起動されます。

norestart - エラーが発生した後、データベースに対するキャッシュ・エージェントは再起動されません。

-cacheStart

データベースに対してキャッシュ・エージェントを開始します。

-cacheStop

データベースに対するキャッシュ・エージェントを停止します。キャッシュ・グループを削除または変更した直後にキャッシュ・エージェントを停止しないでください。かわりに、少なくとも2分間待機します。待機しないと、キャッシュ・エージェントは、自動リフレッシュ機能で使用されたOracle Databaseオブジェクトをクリーン・アップできないことがあります。

-cachePwd

自動リフレッシュ・キャッシュ・グループおよび非同期ライトスルー・キャッシュ・グループを管理するキャッシュ管理ユーザーIDに関連付けられたパスワード。キャッシュ管理ユーザーは、拡張された権限を持っています。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』「Oracleキャッシュ管理ユーザーへの権限の付与」を参照してください。

-cacheUid

キャッシュ管理ユーザーID。キャッシュ管理ユーザーは、自動リフレッシュ・キャッシュ・グループおよび非同期ライトスルー・キャッシュ・グループを管理します。キャッシュ管理ユーザーは、拡張された権限を持っています。

詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』「Oracleキャッシュ管理ユーザーへの権限の付与」を参照してください。

-cacheUidGet

指定されたデータベースの現在のキャッシュ管理ユーザーIDを取得します。

-cacheUidPwdSet

-cacheUidおよび-cachePwdオプションを使用して、指定したデータベースのキャッシュ管理のユーザー名およびパスワードを登録します。次の点に注意してください:

  • CacheAdminWallet接続属性は、-cacheUidPwdSetオプションで設定されたOracleキャッシュ管理ユーザーの資格証明がシステム管理のOracle Walletに格納されることを指定します。CacheAdminWallet接続属性をデフォルト値の0に設定すると、TimesTenは以前に定義した資格証明を暗号化してメモリーに格納します。値を1に設定すると、TimesTenは資格証明を格納するOracle Walletを作成します。「CacheAdminWallet」を参照してください。
  • 新しいデータベースごとにキャッシュ管理ユーザーIDとパスワードを1回だけ登録します。

  • DDLReplicationLevelのすべてのレベルにおいて、キャッシュ・エージェントまたはレプリケーション・エージェントが実行されている場合は、-cacheUidPwdSetオプションを使用してキャッシュ管理ユーザー名およびパスワードを登録できます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』「アクティブ・スタンバイ・ペアでのDDL変更」を参照してください。

  • キャッシュ管理ユーザーIDは、データベースにキャッシュ・グループがある間はリセットできません。キャッシュ管理パスワードはいつでも変更できます。

-stopTimeout secs

secs秒数内にキャッシュ・エージェントが停止しない場合は、TimesTenデーモンがこれを停止するように指定します。

0を設定すると、デーモンはキャッシュ・エージェントを無期限に待機する可能性があります。デフォルト値は100秒です。

DSN database1に参照されるデータベースには、Oracle Databaseからキャッシュされたデータが含まれます。次のttAdminコマンドを実行して、database1用のキャッシュ・エージェントを開始します。

% ttAdmin -cacheStart database1

また、-cachePolicyオプションを使用して、TimesTen Data Managerデーモンに、Data Managerが起動するたびにキャッシュ・エージェントを開始させるように設定できます。

% ttAdmin -cachePolicy always database1

キャッシュ・エージェントの自動開始をオフにするには、次のコマンドを実行します。

% ttAdmin -cachePolicy manual database1

キャッシュ管理のユーザーIDとパスワードを設定するには、-cacheUidおよび-cachePwdを指定して-cacheUidPwdSetを使用します。例:

% ttAdmin -cacheUidPwdSet -cacheUid cacheadmin -cachePwd orapwd database1

database1の現在のキャッシュ管理ユーザーIDを取得するには、次のようにします。

% ttAdmin -cacheUidGet database1

ノート

いずれのキャッシュ機能も、キャッシュ・エージェントを開始してから使用する必要があります。キャッシュ・オプションを使用するには、DSNにOracleNetServiceNameの値を指定する必要があります。

自動リフレッシュまたは非同期ライトスルー・キャッシュ・グループを使用する場合は、キャッシュ管理ユーザーIDとパスワードを指定する必要があります。このユーザー・アカウントで、自動リフレッシュおよび非同期ライトスルー処理が実行されます。

Oracle Databaseからデータをロードするには、TimesTenキャッシュ・エージェントを実行している必要があります。このためには、ORACLE_HOME環境変数にOracleインストールのパスが設定されている必要があります。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』「キャッシュ・エージェントの管理」を参照してください。