属性の設定および表示

ttIsql「コマンド」のリストも参照してください。一部のコマンドは、setコマンドの属性として使用されます。その場合、それらの属性はsetコマンドがあってもなくても使用できます。

ブール属性では、ONおよびOFFまたは1および0の値を使用できます。

ttIsqlsetコマンドには次の属性があります。

属性 説明

all

showコマンドのみを使用します。すべてのttIsqlコマンドの設定を表示します。

autocommit [1|0]

AutoCommitを無効および有効にします。引数を指定しない場合は、現在の設定が表示されます。

autovariables [1|0]

autovariablesをオフまたはオンにします。最後にフェッチした行の各列と同じ名前を使用して自動バインド変数が作成されます。自動バインド変数は他のバインド変数と同様に使用できます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』「取得した列のバインド変数の自動作成」を参照してください。

columnlabels [0 | 1]

columnlabels機能の無効(0)と有効(1)を切り替えます。

引数を指定しない場合は、columnlabelsの現在の値が表示されます。

データ・ソースに接続した後のcolumnlabelsの初期値は無効(0)です。

値が有効(1)の場合は、SQLの結果の前に列名が表示されます。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

connstr

SQLDriverConnectコールによって、ドライバから返された接続文字列を出力します。これは、ttIsqlによるデータベースへの接続が成功した場合に出力される文字列と同じ文字列です。

define [&|c|on|off]

置換変数の接頭辞に使用する文字をcに設定します。

ONまたはOFFによって、ttIsqlがコマンドをスキャンして置換変数を検索し、その値に置換するかどうかを指定します。ONを指定すると、cの値がデフォルトの&に戻ります。(最近使用した文字には変更しません。)

ttIsqlのデフォルト値はOFF(変数の置換なし)です。デフォルトの説明は、「変数および出力を使用したパラメータの例」を参照してください。

dynamicloadenable [1|0]

Oracle DatabaseからTimesTenの動的キャッシュ・グループへのデータの動的ロードを有効または無効にします。デフォルトでは、Oracle Databaseからのデータの動的ロードが有効になっています。

echo [on | off]

setコマンドで使用した場合、run@または@@スクリプトに指定されているコマンドを実行すると、そのコマンドが端末に出力されます

offの場合、コマンドの出力は出力されますが、コマンド自体は出力されません。

editline [0 | 1]

editline機能の無効と有効を切り替えます。デフォルトでは、editlineは有効です。

editlineが無効になっている場合は、バックスペース文字によってすべての文字を削除できますが、editlineのその他の機能は使用できません。

err | error |errors [objecttype [schema.]name]

showコマンドを使用して、指定したPL/SQLオブジェクトに関するエラー情報を表示します。オブジェクト・タイプまたはオブジェクト名を指定しない場合は、ttIsqlは最後に作成しようとしたPL/SQLオブジェクトとみなし、そのオブジェクトのエラーが取得されます。指定のオブジェクトに関連付けられたエラーが見つからないか、または以前のPL/SQL DDLが存在しない場合は、ttIsqlによって「No errors」と表示されます。

feedback [on | off] rows

文の実行後のステータス・メッセージの表示を制御します。

rowsが指定されているときに、指定された以上の行数に文が影響を与えた場合は、feedbackによって、影響を受ける行数が示されます。影響を受ける行数が指定したしきい値よりも少ない場合、行数は出力されません。表、ビュー、順序、マテリアライズド・ビューまたは索引についてのフィードバックは提供されません。PL/SQLオブジェクトに対して使用可能です。

isolation [{READ_COMMITTED | 1}| {SERIALIZABLE | 0}]

分離レベルを設定します。引数を指定しない場合は、現在の値が表示されます。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

loboffset n

ttIsqlがLOBの結果値を出力するときに、その開始点として適用するオフセットを指定します。たとえば、LOBの値がABCEDFGで、オフセットが4の場合、ttIsqlは最初の3バイトをスキップしてDEFGを出力します。

この動作はSQL*PlusのLOBOFFSETと同じです。

long n

フェッチ時や出力時に表示するCLOB/BLOBデータの最大文字数、またはBLOBデータの最大バイト数をレポートまたは制御します。

デフォルト値は80です。

このコマンド設定は、セッション内のすべての接続に対して有効です。

longchunksize n

ttIsqlでLOBデータを取得するときに使用するチャンク・サイズを指定します。

multipleconnections [1 | ON] mc [1 | ON]

複数の接続の処理をレポートまたは可能にします。デフォルトでは、ttIsqlではユーザーは1つずつ接続をオープンすることができます。

引数1またはONが指定されている場合、プロンプトは現在の接続を含むように変更され、すべての複数接続機能が有効になります。

値が指定されていない場合、コマンドにはmultipleconnections設定の値が表示されます。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

ncharencoding [encoding]

NCHARの出力に使用する文字エンコードを指定します。有効な値はLOCALEまたはASCIIです。

LOCALEは、出力形式をロケール・ベースで設定します。

値を指定しない場合は、TimesTenではシステム固有の言語文字が使用されます。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

nulldisplaystring "string"

NULL値が結果セットに出現した場合に表示する文字列を設定または表示します。

このオプションはSQLユーザーには影響せず、単に結果セットにNULLが表示されます。

optfirstrow [1|0]

First Rowオプティマイザを有効または無効にします。

オプション引数を指定しない場合、First Rowオプティマイザが有効になります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

optprofile

現在のオプティマイザ・フラグの設定と結合順序を出力します。

この属性はsetコマンドで使用できません。

passthrough [0|1|2|3]

現在のトランザクションにキャッシュのパススルー・レベルを設定します。このコマンドを実行するにはAutoCommitを無効にする必要があるため、パススルー・レベルを設定する場合、ttIsqlは一時的にAutoCommitを無効にします。

0 - SQL文はTimesTenに対してのみ実行されます。

1: INSERTDELETEUPDATEおよびDDL以外の文がTimesTenで構文エラーを生成する場合、またはこれらの文で参照されている1つ以上の表がTimesTenに存在しない場合、INSERT、DELETE、UPDATEおよびDDL以外の文が渡されます。対象の表がTimesTenで見つからない場合、すべてのINSERTDELETEおよびUPDATE文が渡されます。DDL文は渡されません。

2 - 1と同じ動作に加え、READONLYのキャッシュ・グループ表に対して実行されたすべてのINSERTUPDATEおよびDELETE文が渡されます。

3 - COMMITおよびROLLBACK以外のすべてのSQL文と、オプティマイザ・フラグを設定または取得するTimesTen組込みプロシージャが渡されます。COMMITおよびROLLBACKは、TimesTenおよびOracle Databaseの両方で実行されます。

オプション引数を指定しない場合は、現在の設定が表示されます。

トランザクションが完了すると、パススルー値は、接続文字列またはDSNに定義されている値にリセットされます。いずれの値も指定されていなかった場合は、デフォルト設定にリセットされます。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

ノート: 一部のOracleオブジェクトは、ttIsqlで記述できない場合があります。

prefetchcount [prefetch_count_size]

現在の接続のプリフェッチ・カウント・サイズを設定します。オプション引数を省略した場合は、現在のプリフェッチ・カウント・サイズがレポートされます。プリフェッチ・カウント・サイズを設定した場合は、結果セットのフェッチ速度を改善できます。prefetch_count_size引数には0から128までの整数を指定できます。

プリフェッチ数を0 (ゼロ)に設定すると、TimesTenはデフォルトのプリフェッチ数を使用します。デフォルトのプリフェッチの値は、分離レベル固有です。コミット読取り分離モードでは、デフォルト値は5です。シリアライズ可能分離モードでは、デフォルト値は128です。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

prompt [string]

Command>プロンプトを指定した文字列に置き換えます。

プロンプトに空白を指定する場合は、文字列を引用符で囲む必要があります。先行する引用符および後続の引用符は削除されます。

プロンプトには、文字列書式指定子(%c)を埋め込むことができます。%cは、現在の接続名に変換されます。

querythreshold [seconds]

showコマンドで使用した場合は、QueryThreshold初期接続属性の値が表示されます。

setコマンドで使用した場合は、接続文字列またはodbc.iniファイルに設定されたQueryThreshold初期接続属性の値が変更されます。

問合せの実行可能秒数を示す値を秒単位で指定します。この秒数を超えると、警告がデーモン・ログに書き込まれます。

rowdelimiters [0|off] | [ {1|on} [begin [end [sep]]]]

結果セットの行デリミタを制御します。onの場合、ユーザー問合せはbeginendが指定されないかぎり、行が<>で区切られます。endが指定されない場合は、beginと同じ値に設定されます。sepが指定されない場合は、デフォルトの「,」が適用されます。すべての結果セットがこの制御の影響を受けるわけではありません。

デフォルトはonです。

serveroutput [on | off]

setコマンドでonに設定して使用した場合は、SQL文を実行するたびに、出力可能な情報がすべて表示されます。出力を保存するようにPL/SQL DBMS_OUTPUTパッケージを設定して、このコマンドで出力を取得できるようにしている場合は、この出力をI/Oのデバッグに使用できます。

このコマンドを使用するとパフォーマンスが低下することがあるため、デフォルトではoffになっています(サーバー出力は表示されません)。serveroutputonに設定した場合は、TimesTenで使用されるバッファのサイズに制限がありません。

DBMS_OUTPUT.ENABLEは接続単位であるため、set serveroutput onは現在の接続にのみ影響を及ぼします。

このコマンドは、passthroughモードではサポートされません。

showcurrenttime [1|true|on] | [0|false|off]

現在のウォール・クロック時間の出力を有効または無効にします。

showplan [0 | 1]

このトランザクションの選択/更新/削除の計画の表示を有効(1)または無効(0)にします。引数を省略した場合、計画の表示は有効になります。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

sqlquerytimeout [seconds]

アプリケーションでの後続のコールに戻る前にSQL文の実行を待機する秒数を指定します。

時間を指定しなかった場合または0 (ゼロ)秒を指定した場合は、現在のタイムアウト値が表示されます。

secondsの値は、0以上である必要があります。この属性によって、Oracle Database上でのキャッシュ操作が停止されることはありません(このような操作には、PassThrough文、フラッシング、手動ロード、手動リフレッシュ、同期ライトスルー、伝播および動的ロードが含まれます)。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

クライアント・タイムアウト、SQLタイムアウトおよびPL/SQLタイムアウトの間の関係の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』「SQLおよびPL/SQLのタイムアウト値の選択」を参照してください。

timing [1|0]

問合せタイミングの出力を有効または無効にします。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

tryhash [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでのハッシュ索引の使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

trymaterialize [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでの実体化を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

trymergejoin [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでのマージ結合の使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

trynestedloopjoin [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでのネステッド・ループ結合の使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

tryrowid [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでのrowIDスキャン・ヒントを有効または無効にします。

tryrowlocks [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでの行レベル・ロックの使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

tryserial [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでのシリアル・スキャンの使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

trytmphash [1|0]

オプティマイザによる一時的なハッシュ索引の使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

trytbllocks [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでの表レベル・ロックの使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を設定することもできます。

trytmptable [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでの一時表の使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

trytmprange [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでの一時範囲索引の使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

tryrange [1|0]

オプティマイザによるトランザクション・レベルでの範囲索引の使用を有効または無効にします。AutoCommitは無効にする必要があります。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

verbosity [level]

冗長レベルを変更します。冗長レベル引数は0、1、2、3または4の整数値です。オプションの引数を省略すると、現在の冗長レベルがレポートされます。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。

vertical [{0 | off} | {1 | on} | statement]

vertical設定の現在の値を設定または表示します。デフォルト値は0(無効)です。

statementを指定した場合、コマンドでは指定された文に対して一時的にverticalを有効にします。この形式は、verticalフラグが無効になっている場合にのみ有効です。

vertical設定では、結果セットの表示形式が制御されます。設定した場合、結果セットは、各列が個別の行にあり列ラベルとともに表示される垂直形式で表示されます。

setコマンドを指定しないでこの属性を有効にすることもできます。