ttAgingLRUConfig

ttAgingLRUConfigプロシージャは、行が占めるMBの割合に関して、Least Recently Used (LRU)エージングを設定します。LRUエージング・ポリシーで定義されている、すべての通常の表で使用できます。

LRUエージングを使用すると、最低使用頻度のデータを削除することによって、TimesTenデータベースで使用するメモリーの量を、指定されたしきい値の範囲内に維持できます。使用中のデータベース領域が指定されているしきい値を超えると、データが削除されます。

キャッシュ・グループの場合、LRUエージングはキャッシュ・インスタンス全体のルート表で定義されます。LRUエージングは、明示的にロードされる自動リフレッシュ・キャッシュ・グループを除いて、すべてのキャッシュ・グループ・タイプに対して定義できます。動的キャッシュ・グループには、デフォルトでLRUエージングが定義されます。明示的にロードされるキャッシュ・グループの場合、時間ベースのエージングを使用します。

キャッシュ表の場合、エージング・ポリシーはルート表に定義されますが、キャッシュ・グループのすべての表に適用されます。エージング・ポリシーは、CREATE TABLEまたはALTER TABLE SQL文を使用して、エージング・ポリシーが作成または変更されるときに表に定義されます。

必要な権限­­

このプロシージャには、現在の値を問い合せるための権限は必要ありません。現在の値を変更するには、ADMIN権限が必要です。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャはTimesTen Classicでサポートされていますが、TimesTen Scaleoutではサポートされません。

関連ビュー

このプロシージャには関連ビューはありません。

構文

ttAgingLRUConfig([LowUsageThreshHold], [HighUsageThreshHold], [AgingCycle])

パラメータ

ttAgingLRUConfigには、次のオプションのパラメータがあります。

パラメータ 説明

lowUsageThreshold

BINARY_FLOAT

データベースのPermSize割合の下限値を設定、表示またはリセットします(小数で指定)。これはしきい値範囲の最小値であり、この値を下回るとLRUエージングが停止します。デフォルトの下限しきい値は0.8(80パーセント)です。

highUsageThreshold

BINARY_FLOAT

データベースのPermSize割合の上限値を設定、表示またはリセットします(小数で指定)。これはしきい値範囲の最大値であり、この値を上回るとLRUエージングがアクティブになります。デフォルトの上限しきい値は0.9(90パーセント)です。

agingCycle

TT_INTEGER

エージングが実行されるサイクル間隔(分単位)を設定、表示またはリセットします。デフォルトは1分です。このプロシージャを使用してエージングのサイクル間隔を変更すると、サイクルは、このプロシージャがコールされる時間に基づいてリセットされます。たとえば、このプロシージャを午後12時にコールし、15分のサイクルを指定すると、エージングは、12時15分、12時30分、12時45分というように実行されます。

サイクルが値0に設定されると、エージングは1秒に一度実行されます。

結果セット

ttAgingLRUConfigは次の結果を返します。

説明

lowUsageThreshold

BINARY_FLOAT NOT NULL

データベースのPermSize割合の下限値に関する現在の設定(小数)。

highUsageThreshold

BINARY_FLOAT NOT NULL

データベースのPermSize割合の上限値に関する現在の設定(小数)。

agingCycle

TT_INTEGERNOT NULL

エージング・サイクル間の時間に関する現在の設定(分単位)。

エージングしきい値の下限を75%、上限を95%、エージング・サイクル間隔を5分に設定するには、次のように実行します。

CALL ttAgingLRUConfig (.75, .90, 5);
<.7500000, .9000000, 5>

LRUエージング・ポリシーを指定して定義したすべての表の現在のLRUエージング・ポリシーを表示するには、パラメータなしでttAgingLRUConfigをコールします。

CALL ttAgingLRUConfig();

表がデフォルトのしきい値およびエージング・サイクルで定義される場合、プロシージャは次の結果を返します。

<.8000000, .9000000, 1>
1 row found.

しきい値の下限を60%、エージング・サイクルを5分に変更し、しきい値の上限は変更しない場合は、次のようにします。

CALL ttAgingLRUConfig (60,,5);
< .6000000, .9000000, 5 >
1 row found.

ノート:

このプロシージャの値は、システム障害が発生した後でも維持されます。

パラメータを指定せずにこのプロシージャをコールすると、現在のLRUエージング属性設定が返されます。

関連項目