ttCacheADGStandbyStateSet
Active Data Guard環境では、ユーザーはttCacheADGStandbyStateSet
組込みプロシージャをコールして、スタンバイOracleデータベースの状態をキャッシュ・エージェントに通知できます。
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スタンバイOracleデータベースの状態を
OK
に設定すると、キャッシュ・エージェントは、プライマリOracleデータベースからスタンバイOracleデータベースにレプリケートされたトランザクションのみを自動リフレッシュします。-
スタンバイOracleデータベースに障害が発生した場合、ttCacheADGStandbyTimeoutSet組込みプロシージャを使用してタイムアウトを設定してあると、タイムアウトに到達してもスタンバイOracleデータベースからの応答がない場合は、状態が
FAILED
に変更されます。 -
スタンバイOracleデータベースに障害が発生した場合、タイムアウトを設定していないと、(スタンバイOracleデータベースの状態を
FAILED
に設定していないかぎり)スタンバイOracleデータベースがリカバリされるまで自動リフレッシュが停止します。
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スタンバイOracleデータベースで障害が発生し、自動リフレッシュの一部として使用しないことがわかっている場合は、スタンバイOracleデータベースの状態を
FAILED
に設定します。状態をFAILED
に設定した場合、キャッシュ・エージェントはトランザクションがスタンバイOracleデータベースにレプリケートされることを待機しないで、プライマリOracleデータベースについてのみ自動リフレッシュを続行します。キャッシュ・エージェントは、スタンバイOracleデータベースがリカバリされ、現在はアクティブになっている場合でも、状態がOK
に変更されるまで自動リフレッシュにスタンバイOracleデータベースを含めません。
必要な権限
このプロシージャには、権限は必要ありません。
TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用
このプロシージャはTimesTen Classicでサポートされていますが、TimesTen Scaleoutではサポートされません。関連ビュー
このプロシージャには関連ビューはありません。
構文
ttCacheADGStandbyStateSet('[OK | FAILED]')
パラメータ
ttCacheADGStandbyStateSet
には、次のパラメータがあります。
パラメータ | 型 | 説明 |
---|---|---|
|
|
|
結果セット
ttCacheADGStandbyStateSet
は結果を返しません。
例
次の例では、ttCacheADGStandbyStateSet
組込みプロシージャをコールして、Active Data Guard環境内のスタンバイOracleデータベースの状態を最初にOK
に設定し、次にFAILED
に設定する方法を示します。ttCacheADGStandbyStateGet
組込みプロシージャは、スタンバイOracleデータベースの現在の状態の値を取得します。
Command> call ttCacheADGStandbyStateSet('OK'); Command> call ttCacheADGStandbyStateGet(); < OK > 1 row found. Command> call ttCacheADGStandbyStateSet('FAILED'); Command> call ttCacheADGStandbyStateGet(); < FAILED > 1 row found.