ttCacheAllowFlushAwtSet

ttCacheAllowFlushAwtSet組込みプロシージャは、AWTキャッシュ・グループに対してFLUSH CACHE GROUP文を実行できるようにします。

このプロシージャは、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』「同期されていないデータがキャッシュ・グループ内にある場合」の項で説明されているように、特定のリカバリ・シナリオでのみ使用する必要があります。

enableFlushパラメータを1に設定している場合は、ttCacheAllowFlushAwtSet組込みプロシージャを実行する前に、自動コミットを無効に設定します。そうしない場合、このパラメータは組込みプロシージャの実行後に、直接自動的に0にリセットします。その後、FLUSH CACHE GROUP文を実行してttCacheAllowFlushAwtSet組込みプロシージャを実行した後にコミットを実行して、enableFlushパラメータを0にリセットします。

必要な権限

このプロシージャには、権限は必要ありません。

TimesTen ScaleoutおよびTimesTen Classicでの使用

このプロシージャはTimesTen Classicでサポートされていますが、TimesTen Scaleoutではサポートされません。

関連ビュー

このプロシージャには関連ビューはありません。

構文

ttCacheAllowFlushAwtSet (enableFlush)

パラメータ

ttCacheAllowFlushAwtSetには、次のパラメータがあります。

パラメータ 説明

allow

TT_INTEGERNOT NULL

0 - AWTキャッシュ・グループに対してFLUSH CACHE GROUP文を実行できません(これは意図した制約です)。

1 - ユーザーはAWTキャッシュ・グループに対してFLUSH CACHE GROUP文を実行できますが、これはリカバリのためにのみ実行する必要があります。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』「同期されていないデータがキャッシュ・グループ内にある場合」の項を参照してください。

結果セット

ttCacheAllowFlushAwtSetは結果を返しません。

次の例では、ttCacheAllowFlushAwtSet組込みプロシージャを実行して、marketbasket AWTキャッシュ・グループに対して最初にFLUSH CACHE GROUP文の実行を許可し、その後禁止する方法を示します。

Command> set autocommit off;
         CALL ttCacheAllowFlushAwtSet(1);
         FLUSH CACHE GROUP marketbasket;
         CALL ttCacheAllowFlushAwtSet(0);
         COMMIT;

関連項目