23 DockerfileのARG

TimesTenコンテナ・イメージを取得するためのオプションがいくつかあります。これらのオプションの1つは、独自のTimesTenコンテナ・イメージを作成することです。TimesTenは、この目的のためにDockerfileを提供します。TimesTenコンテナ・イメージの詳細は、「TimesTenコンテナ・イメージおよびコンテナ・レジストリのオプションについて」を参照してください。

Dockerfileでは、多数のARGがサポートされています。これらのARGを使用すると、Dockerfileの属性(およびその結果のイメージ)をオーバーライドできます。これらのARGは、docker buildコマンドラインで指定します。

次の表に、サポートされているARGを示します:

表23-1 DockerfileのARG

ARG名 デフォルト値 説明

TT_BASE

container-registry.oracle.com/os/oraclelinux:8

ベース・イメージの名前。

UNZIP_BASE

container-registry.oracle.com/os/oraclelinux:8

TimesTenディストリビューションの解凍に使用されるイメージの名前。

TT_DISTRO

amd64ノードとarm64ノードのどちらを使用しているかに応じて、timesten22.1.1.30.0.server.linux8664.zipまたはtimesten22.1.1.30.0.server.linuxarm64.zip

コンテナ・イメージに含めるTimesTenディストリビューションの名前。

マルチアーキテクチャKubernetesクラスタへのTimesTen Kubernetesオペレータのデプロイの詳細は、「マルチアーキテクチャKubernetesクラスタでのデプロイについて」を参照してください。

TT_RELEASE

22.1.1.30.0

$TT_DISTROに含まれるTimesTenリリースのリリース番号(ドット付き10進形式)。

TT_USER

timesten

コンテナ・イメージで作成されるLinuxユーザーの名前。これは、TimesTenを実行するユーザーです。

TimesTenを実行する別のユーザーを定義するには、docker buildコマンドラインでこのARGを指定します。

TT_UID

3429

$TT_USERの数値UID。

$TT_USERに別のUIDを定義するには、docker buildコマンドラインでこのARGを指定します。

TT_GROUP

timesten

コンテナ・イメージで作成されるLinuxグループの名前。これは、TimesTenユーザー・グループの名前です。

TimesTenグループに別の名前を定義するには、docker buildコマンドラインでこのARGを指定します。

TT_GID

3429

$TT_GROUPの数値GID。

$TT_GROUPに別のGIDを定義するには、docker buildコマンドラインでこのARGを指定します。

TT_EXTRA_LINUX_PACKAGES

デフォルト値はありません。

yum installコマンドでコンテナ・イメージにインストールする追加のLinuxパッケージ。