23 TimesTen Kubernetesオペレータの環境変数

TimesTenオペレータには環境変数があります。operator.yamlおよびcluster_operator.yamlファイルには、これらの環境変数が含まれています。必要に応じて、これらの環境変数のデフォルト設定を変更できます。TimesTenオペレータの詳細は、「TimesTenオペレータについて」を参照してください。

次の表では、これらの変数について説明します。

表23-1 TimesTenオペレータの環境変数

環境変数 説明

CREATE_SERVICEMONITOR

TimesTenオペレータがKubernetes ServiceMonitorオブジェクトを作成するかどうかを決定します。

有効な値は次のとおりです。
  • "1" (デフォルト): TimesTenオペレータはServiceMonitorオブジェクトを作成します。

  • "0": TimesTenオペレータはServiceMonitorオブジェクトを作成しません。

EXPOSE_METRICS"0"に設定され、CREATE_SERVICEMONITOR"1" (デフォルト)に設定されている場合、CREATE_SERVICEMONITOR"0"に設定されているかのように処理されます。

「TimesTen Kubernetesオペレータからのメトリックの公開」を参照してください。

EXPOSE_METRICS

TimesTenオペレータ・メトリックがTimesTenオペレータのポッドの外部で公開されるかどうかを決定します。

有効な値は次のとおりです。
  • "1" (デフォルト): メトリックをTimesTenオペレータ・ポッドの外部で公開します。

  • "0": メトリックをTimesTenオペレータ・ポッドの外部で公開します。

EXPOSE_METRICS"0"に設定され、CREATE_SERVICEMONITOR"1" (デフォルト)に設定されている場合、CREATE_SERVICEMONITOR"0"に設定されているかのように処理されます。

また、EXPOSE_METRICS"0"に設定されている場合、METRICS_SCHEMEの値は無視され、httpが常に使用されます。

「TimesTen Kubernetesオペレータからのメトリックの公開」を参照してください。

EXPOSE_PROBES

有効性プローブをTimesTenオペレータのポッドの外部に公開するかどうかを決定します。

有効な値は次のとおりです。
  • "1" (デフォルト): プローブを公開します。

  • "0": プローブを公開しません。

JAVA_HOME

JavaがインストールされるTimesTenコンテナ・イメージ内の場所を指定します。

デフォルト: /usr/java/jdk-21

別の場所を使用する場合は、この環境変数の値を変更します。

METRICS_SCHEME

TimesTenオペレータ・メトリックをhttpsまたはhttpで使用可能にするかどうかを決定します。

有効な値は次のとおりです。
  • "https" (デフォルト): httpsが使用されます。

  • "http": httpが使用されます。

EXPOSE_METRICS"0"に設定されている場合、METRICS_SCHEMEの値は無視され、httpが常に使用されます。

「TimesTen Kubernetesオペレータからのメトリックの公開」を参照してください。

TT_CONNECTION_MANAGER

TimesTenオペレータの接続マネージャを有効にするかどうかを決定します。

有効な値は次のとおりです。
  • "1" (デフォルト): 接続マネージャを有効にします。

  • "0" : 接続マネージャを有効にしません。

TimesTenオペレータのメトリックを無効にした場合、またはメトリックにhttpsを使用しない場合、接続マネージャは有効になりません。たとえば、METRICS_SCHEME"http"に設定する、またはEXPOSE_METRICS"0"に設定すると、TT_CONNECTION_MANAGERは無視され、"0"として処理されます。

「接続マネージャについて」を参照してください。

TT_CONNECTION_MANAGER_NODEPORT

Kubernetesクラスタ外のアプリケーションが接続マネージャを使用するときに使用するポート番号を決定します。

Kubernetesクラスタ外部からこのポート番号を使用して、Kubernetesクラスタ内の任意のノード上で接続マネージャにアクセスできます。

デフォルトは32625です。有効な値は、30000から32767です。

ポート番号を変更するには、この環境変数を使用します。

TT_MAX_RECONCILES

TimesTenオペレータが同時に処理するTimesTenClassicオブジェクトの数を決定します。

有効な値は次のとおりです。
  • "2" (デフォルト): TimesTenオペレータは、一度に最大2つのTimesTenClassicオブジェクトを(パラレルで)処理します。

  • "1": TimesTenオペレータは、一度に最大1つのTimesTenClassicオブジェクトを処理します。

パフォーマンス上の理由から、デフォルト値は変更しないことをお薦めします。

TT_OPERATOR_SAN

TimesTenオペレータ・メトリックおよび接続マネージャへのアクセスを制御する目的でTimesTenオペレータによって作成されるTLS証明書にサブジェクト代替名(SAN)を追加します。
  • Kubernetesクラスタ内からメトリックおよび接続マネージャを使用する場合、この環境変数を設定する必要はありません。

  • Kubernetesクラスタの外部からメトリックまたは接続マネージャ(あるいはその両方)を使用する場合は、クラスタ内のノードのSANを定義する必要があります。SAN値には、DNS名(ワイルドカードを使用可能)またはIPアドレスを指定できます。値は、"1.2.3.4,1.2.3.5,*.mycluster.example.org"などのSAN値のカンマ区切りリストです。ワイルドカードの単一レベルを指定できます。

デフォルトでは、SANは指定されていません。