TimesTenポッドの高レベル状態について
TimesTenオペレータは、各TimesTenポッドの個々の正常性および状態を追跡します。オペレータが状態をチェックする頻度は、pollingIntervalの値で定義します。pollingIntervalの詳細は、「TimesTenClassicSpecSpec」を参照してください
TimesTenオペレータは、レプリケート・オブジェクトとレプリケートされないオブジェクトの類似した状態を保持します。ただし、状態の値は異なる場合があります。次の表に、状態がレプリケート・オブジェクトでサポートされるのか、レプリケートされないオブジェクトでサポートされるのか、あるいはその両方でサポートされるのかを示します:
| 状態 | レプリケート・オブジェクト | レプリケートされないオブジェクト |
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CatchingUp
スタンバイは、アクティブからデータベースを複製するプロセスを完了しました。新しく作成されたスタンバイは、複製操作の実行中にアクティブで実行されたすべてのトランザクションにキャッチアップします。
HealthyActive
TimesTenClassicオブジェクトがReexamine状態の場合、TimesTenオペレータは両方のTimesTenインスタンスの状態を調べます。TimesTenオペレータは、どちらのインスタンス(ある場合)に適切に構成されたアクティブ・データベース(または適切に構成されたスタンバイ・データベース)が含まれるかを認識しません。オペレータは、確認するために両方のインスタンスを調べる必要があります。正常なインスタンスが見つかり、そのインスタンスに適切に構成されたアクティブ・データベースが含まれている場合、ポッドの状態はHealthyActiveと報告されます。
HealthyStandby
TimesTenClassicオブジェクトがReexamine状態の場合、TimesTenオペレータは両方のTimesTenインスタンスの状態を調べます。TimesTenオペレータは、どちらのインスタンス(ある場合)に適切に構成されたスタンバイ・データベース(または適切に構成されたアクティブ・データベース)が含まれるかを認識しません。オペレータは、確認するために両方のインスタンスを調べる必要があります。正常なインスタンスが見つかり、そのインスタンスに適切に構成されたスタンバイ・データベースが含まれている場合、ポッドの状態はHealthyStandbyと報告されます。
Initializing
ttコンテナで次の処理を実行するようにTimesTenエージェントに指示します:
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TimesTenインストール環境を作成します。
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TimesTenインスタンスを作成します。このインスタンスは、作成されたインストールを使用します。
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インスタンスにTimesTen構成ファイルを作成します。
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TimesTenインスタンスを起動します。
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TimesTenデータベースの作成
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該当する場合は、データベース・ユーザーを作成します。
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該当する場合は、データベース・スキーマ、表、ビュー、プロシージャおよびその他のデータベース・オブジェクトを作成します。
前の操作の実行中、TimesTenポッドの状態はInitializingです。これらの操作が正常に完了すると、TimesTenオペレータによってTimesTenポッドの状態がNormalに変更されます。いずれかの操作が失敗した場合、TimesTenオペレータは状態をTerminalに変更します。
ManualInterventionRequired
レプリケートされないオブジェクトの場合、TimesTenポッドがManualInterventionRequired状態になると、TimesTenオペレータはTimesTenまたはTimesTenデータベースの状態を認識しません。TimesTenオペレータはこれ以降の処理を実行しません。TimesTenポッドおよびTimesTenClassicオブジェクトを調べます。問題を修正したら、TimesTenオペレータに、オブジェクトおよびTimesTenポッドをReexamine状態にするように指示できます。
Normal
TimesTenClassicオブジェクトのStatefulSetの一部としてKubernetesによって新しいポッドおよびPVCが起動されると、TimesTenオペレータは、ポッドのttコンテナで様々な処理を実行するようにTimesTenエージェントに指示します:これらの処理が実行されている間、状態はInitializingです。操作が正常に完了すると、TimesTenオペレータによってTimesTenポッドの状態がNormalに変更されます。
OtherDown
ポッドとポッド内のTimesTenコンポーネントは正常な状態ですが、このポッド内のTimesTenは別のポッド内のTimesTenに障害があると判定しています。特に、OtherDown状態は、このポッドにアクティブなデータベースが含まれていて、そのデータベースのピアがfailThresholdに達したことを示します。このポッド内のデータベースは、ピアが遠すぎるためにピアのトランザクション・ログを保持しなくなっています。ピアをリカバリするには、アクティブ・データベースを再複製する必要があります。TimesTenオペレータがこれを自動的に実行します。
Reexamine
レプリケートされないオブジェクトの場合、TimesTenオブジェクトがManualInterventionRequired状態の場合は、.spec.ttspec.reexamineデータ項目を指定すると、TimesTenオペレータによってそのオブジェクトの管理が引き継がれます。TimesTenオペレータはオブジェクトをReexamine状態にします。その後、オペレータはポッド内のTimesTenおよびTimesTenデータベースの状態を調べます。
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正常の場合、オペレータはTimesTenClassicオブジェクトを
AllReplicasReady状態にし、TimesTenポッドをNormal状態にします。 -
正常でない場合、オペレータはTimesTenClassicオブジェクトおよび異常なポッドを
ManualInterventionRequired状態にします。
UpgradeFailed
レプリケート・オブジェクトの場合、このポッドのTimesTenで自動アップグレードが試行され、アップグレードに失敗します。「TimesTen Classicデータベースのアップグレードについて」を参照してください。