TimesTenClassicSpecSpec

TimesTenClassicSpecSpecはTimesTenClassicSpecに表示されます。

TimesTenオペレータは、v1およびv2スキーマ・バージョンをサポートしています。スキーマ・バージョンの詳細は、「TimesTen CRDについて」を参照してください。

次のフィールドは、v2スキーマのバージョンに固有です:
  • createASReadinessProbe

  • readOnlyRootFilesystem

  • replicas

  • replicationTopology

  • rollingUpdatePartition

  • terminationGracePeriod

次の表に、TimesTenClassicSpecSpecのフィールドの詳細を示します。次の点に注目してください。

  • 特に記載がないかぎり、表内のフィールドはv1スキーマ・バージョンとv2スキーマ・バージョンの両方でサポートされます。フィールドはアルファベット順です。

  • 型が数量のフィールドがいくつかあります。指定する値の形式は、Kubernetesのリソース制限と同じです。たとえば、200Gi、200G、1000Mi、1000Mなどです。

  • 内部使用のために予約されており、この表には記載されていないフィールドがあります。これらのフィールドの名前は通常、zzで始まります。たとえば、zzTestInfoは内部使用のために予約されています。

表19-3 TimesTenClassicSpecSpecの構文

フィールド タイプ 説明

additionalMemoryRequest

数量

TimesTenデータベースに必要な量以外の、リクエストするmemoryの量。

このメモリーは、TimesTenデーモン、サブデーモン、エージェントおよびクライアント/サーバー用に使用されます。

この値は、ユーザーが指定したか算出されたdatabaseMemorySizeに追加されます。この合計が、Kubernetesへのmemoryリクエストです。

デフォルトは2Giです。

agentAsyncTimeout

整数

TimesTenオペレータは時々、TimesTenインスタンスまたはデータベースに対して操作を実行する必要があります。TimesTenオペレータは、このような操作を実行する必要がある場合、適切なポッドのttコンテナで実行されているTimesTenエージェントに操作の実行を依頼します。このエージェントは、TimesTenコマンドおよびユーティリティを発行し、TimesTen ttIsqlユーティリティを使用して、適切なインスタンスまたはデータベースでSQL操作を実行します。

エージェントは、操作を同期的に(TimesTenオペレータが待機している間)または非同期的に(TimesTenオペレータが待機しておらず、その他のTimesTenオブジェクトに対して他の操作を実行できる間)実行します。

非同期で実行される操作は複製のみです。この場合、TimesTen Classicデータベースはアクティブ・ポッドからスタンバイ・ポッドにコピーされます。これは、アクティブ・スタンバイ・ペアの初期ロールアウトの一部として、およびそのライフサイクルの様々なタイミングで実行されます。

これらの複製操作には時間がかかる場合があり、データベースのサイズが増えるにつれて長時間になります。非同期操作がagentAsyncTimeout秒以内に完了しない場合、TimesTenオペレータは操作が失敗したと判断し、それに応じて動作します。

データベースが大きい場合は、agentAsyncTimeoutのデフォルト値を増やす必要がある場合があります。

デフォルトは600で、秒単位で表されます。

agentGetTimeout

整数

TimesTenオペレータがTimesTenエージェントによるhttps GETリクエストの処理を待機する時間(秒)。これには、TCPおよびTLS時間、およびTimesTenエージェントがGETリクエストを実装するのにかかる時間が含まれます。

デフォルトは60です。値0は、タイムアウトがないことを示します。タイムアウトを超えた場合、TimesTenオペレータはエージェントを停止とみなします。

agentPostTimeout

整数

TimesTenオペレータがTimesTenエージェントによるhttps POSTリクエストの処理を待機する時間(秒)。これには、TCPおよびTLS時間、およびTimesTenエージェントがPOSTリクエストを実装するのにかかる時間が含まれます。POSTリクエストには時間がかかる場合があり、時間はデータベースのサイズに比例する場合があります。(例として、データベースをアクティブからスタンバイに複製するPOSTリクエストがあります。)

デフォルトは600です。値0は、タイムアウトがないことを示します。タイムアウトを超えた場合、TimesTenオペレータはPOSTリクエストが失敗したとみなします。

agentTcpTimeout

整数

TimesTenオペレータがTimesTenエージェントとの通信時にTCPハンドシェイクを待機する時間(秒)。

デフォルトは10です。値0は、タイムアウトがないことを示します。タイムアウトを超えた場合、TimesTenオペレータはエージェントを停止とみなします。

agentTlsTimeout

整数

TimesTenオペレータがTimesTenエージェントとの通信時にTLS (https)資格証明交換を待機する時間(秒)。

デフォルトは10です。値0は、タイムアウトがないことを示します。タイムアウトを超えた場合、TimesTenオペレータはエージェントを停止とみなします。

automaticMemoryRequests

ブール

TimesTenオペレータによってTimesTenポッドに対する適切なメモリー制限およびリスエストの設定を試みるかどうかを指定します。

有効な値は次のとおりです。
  • true (デフォルト): TimesTenオペレータによってメモリー制限およびリクエストの設定が試みられます。

  • false: TimesTenオペレータによってメモリー制限およびリクエストは設定されません。

bothDownBehavior

文字列

TimesTenClassicオブジェクトがBothDown状態になると、TimesTenオペレータはbothDownBehavior設定を調べて何をするかを決定します。指定できる値は、Best (デフォルト)またはManualです。BothDownを参照してください。

cacheCleanup

ブール

このTimesTenClassicオブジェクトの削除時にOracle Databaseのメタデータをクリーン・アップするかどうかを指定します。TimesTen Cacheにのみ使用します。

有効な値は次のとおりです。

  • true (または指定なし): メタデータはクリーン・アップされます。

  • false: メタデータはクリーン・アップされません。

『Oracle TimesTen In-Memory Databaseキャッシュ・ガイド』自動リフレッシュが有効になっているキャッシュ・グループで使用されるOracle Databaseオブジェクトの削除を参照してください。

createASReadinessProbe

ブール

TimesTenオペレータで、レプリケートされたTimesTenClassicオブジェクトの準備プローブを作成するかどうかを決定します。

有効な値は次のとおりです。

  • true (デフォルト): TimesTenオペレータは準備プローブを作成します。

  • false: TimesTenオペレータは準備プローブを作成しません。

「TimesTenコンテナの準備プローブについて」を参照してください。

v2スキーマのバージョンでサポートされています。

daemonLogCPURequest

数量

daemonlogコンテナに対してリクエストされたCPUの量。

デフォルトは200m (CPUの5分の1)です。

daemonLogMemoryRequest

数量

daemonlogコンテナに対してリクエストされたメモリーの量。

デフォルトは200Miです。

daemonLogSidecar

ブール

各TimesTenポッドにデーモン・ログ・コンテナを作成するかどうかを指定します。このコンテナは、(ttmesg.logの) TimesTenデーモン・ログをstdoutに書き込みます。これにより、Kubernetesはこれらのログを記録します。

有効な値は次のとおりです。

  • true (または指定なし): デーモン・ログ・コンテナが作成されます。

  • false: デーモン・ログ・コンテナは作成されません。

databaseCPURequest

数量

この値を指定して、ttコンテナに必要なCPUの量をTimesTenオペレータに示します。これには、TimesTenデーモン、サブデーモン、レプリケーション・エージェント、キャッシュ・エージェントおよびクライアント/サーバーによって使用されるCPUが含まれます。

デフォルト値はありません。

databaseMemorySize

数量

この値を指定すると、データベースの要素に必要な共有メモリーの量をTimesTenオペレータに示すことができます。

値を指定した場合は、その値が使用されます。値を指定しなかった場合、TimesTenオペレータでは、提供したdb.iniファイルが参照されて必要サイズの特定が試みられます。

TimesTenオペレータでデータベース・サイズを特定できない場合は、値580911104が使用されます。これは、PermSizeが200MBであるデフォルト・データベースに必要なサイズであり、2Miに切り上げられます。これは実験の場合は役立つ可能性がありますが、本番環境では不十分である可能性があります。

TimesTenでは、ConfigMapまたはシークレットを使用することでTimesTenオペレータにdb.iniファイルを提供することと、databaseMemorySizeを指定しないようにすることをお薦めします。

ノート:

初期化コンテナを使用することでdb.iniファイルを提供する場合は、databaseMemorySizeを指定する必要があります。

dbConfigMap

文字列の配列

予測ボリュームに含める1つ以上のConfigMapの名前。この予測ボリュームは、TimesTenコンテナに/ttconfigとしてマウントされます。dbConfigMapまたはdbSecretを指定しない場合は、他の手段を使用してメタデータ・ファイルを/ttconfigディレクトリに配置する必要があります。「/ttconfigディレクトリの移入」を参照してください。

dbSecret

文字列の配列

予測ボリュームに含める1つ以上のシークレットの名前。この予測ボリュームは、TimesTenコンテナに/ttconfigとしてマウントされます。dbSecretまたはdbConfigMapを指定しない場合は、他の手段を使用してメタデータ・ファイルを/ttconfigディレクトリに配置する必要があります。「/ttconfigディレクトリの移入」を参照してください。

exporterCPURequest

数量

exporterコンテナに対してリクエストされたCPUの量(このコンテナがプロビジョニングされている場合)。

デフォルトは200m (CPUの5分の1)です。

exporterMemoryRequest

数量

exporterコンテナに対してリクエストされたメモリーの量(このコンテナがプロビジョニングされている場合)。

デフォルトは200Miです。

image

文字列

作成されたコンテナで実行されるTimesTenイメージの名前。

デフォルト値はありません。imageの名前を指定する必要があります。

imagePullPolicy

文字列

Kubernetesがイメージ・リポジトリからTimesTenイメージをプルするかどうか、およびいつプルするかを指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • Always

  • IfNotPresent (デフォルト)

  • Never

ノート: 値の大/小文字は区別されます。

imagePullSecret

文字列

指定されたTimesTenイメージをそのイメージ・リポジトリからフェッチするための権限を認証してKubernetesに付与するために使用されるイメージ・プル・シークレット。

デフォルト値はありません。image pull secretの名前を指定する必要があります。

imageUpgradeStrategy

文字列

TimesTenオペレータが自動アップグレードを実行するかどうかを指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • Auto (または指定なし): TimesTenオペレータは自動アップグレードを実行します。

  • Manual: TimesTenオペレータは自動アップグレードを実行しません。

値の大/小文字は区別されます。「アップグレードの実行」を参照してください。

logStorageClassName

文字列

TimesTenデータベース・トランザクション・ログ・ファイルの永続ボリュームをリクエストするために使用される記憶域クラスの名前。このフィールドはオプションです。

logStorageSelector

metav1.LabelSelector

永続ボリュームを使用してTimesTenトランザクション・ログを格納する場合、使用するボリュームの主要な決定要因は、指定したlogStorageClassNameフィールドです。オプションで、logStorageSelectorフィールドを使用してラベル・セレクタを指定できます。このラベル・セレクタにより、ボリューム・セットがさらにフィルタ処理されます。参照:

https://kubernetes.io/docs/concepts/storage/persistent-volumes/#selector

logStorageSize

文字列

TimesTenトランザクション・ログにプロビジョニングされる記憶域の量。トランザクション・ログ・ファイルに必要な記憶域の量の決定の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』TimesTenの記憶域のプロビジョニングを参照してください

デフォルトは50Giです。このデフォルト値は、製品の試験やデモ目的で使用する場合に適しています。ただし、本番環境では、50Giより大きな値を選択することを検討してください。このマニュアルの例では、本番環境を想定して、250Giの値を使用しています。

memoryWarningPercent

整数

実行時に、コンテナのメモリー使用量がその制限のパーセンテージ(両方ともcgroupによって報告される)を超える場合は、TimesTenオペレータによって、この発生を通知するイベントが生成されます。

このメモリー使用量とは、コンテナのmemory割当てを指しています。

デフォルトは90です。

pollingInterval

整数

TimesTenオペレータがTimesTenClassicアクティブ・スタンバイ・ペア・オブジェクトのステータスをチェックする頻度(秒単位)を指定します。たとえば、この値を10に設定すると、TimesTenオペレータは10秒ごとにTimesTenClassicオブジェクトのステータスをチェックします。

この値は、unreachableTimeoutと相互に作用します。pollingInterval値は、unreachableTimeout値よりも小さくする必要があります。

この値は正の整数にする必要があります(0より大きな値)。デフォルトは5です。

prometheus

TimesTenClassicSpecSpecPrometheus

TimesTenエクスポータをデプロイするかどうかを指定します。指定した場合、エクスポータはデプロイされます。prometheusオブジェクトのフィールドは、TimesTenClassicSpecSpecPrometheusで定義されます。

readOnlyRootFilesystem

ブール

TimesTenオペレータによって、コンテナ・イメージがTimesTenコンテナで読取り専用でマウントされるかどうかを決定します。また、TimesTenオペレータが空のディレクトリをプロビジョニングするかどうかを決定し、これをすべてのTimesTenポッド内のすべてのTimesTenコンテナの/tmpディレクトリ上にマウントします。これには、各ポッドのttdaemonlogおよびexporterコンテナが含まれています。

有効な値は次のとおりです。

  • true (デフォルト): TimesTenオペレータは空のディレクトリをプロビジョニングし、これを/tmpディレクトリ上にマウントします。また、TimesTenオペレータは、読取り専用としてマウントされたコンテナ・イメージを使用してこれらのコンテナを作成します。

  • false: TimesTenオペレータは空のディレクトリをプロビジョニングせず、読取り専用としてマウントされたコンテナ・イメージを持つコンテナを作成しません。

独自のコンテナを指定した場合、TimesTenオペレータはコンテナ・イメージを読取り専用として自動的にマウントしません。

v1 TimesTenClassicオブジェクトをアップグレードし、そのTimesTenClassicオブジェクトに関連付けられているポッドを置き換えた場合、readOnlyRootFilesystemは設定されません。

v2スキーマのバージョンでサポートされています。

reexamine

文字列

TimesTenClassicオブジェクトがManualInterventionRequired状態の場合、TimesTenオペレータはpollingInterval秒ごとにreexamine値を調べます。このオブジェクトの最後の反復以降に値が変更された場合、TimesTenオペレータはこのオブジェクトのTimesTenコンテナの状態を調べます。「レプリケート・オブジェクトのManualInterventionRequired状態について」および「1つのデータベースの起動について」を参照してください。

repCreateStatement

文字列

repReturnServiceAttributeフィールドとrepStoreAttributeフィールドにより、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームを構成するために使用するCREATE ACTIVE STANDBY文を部分的に制御できます。ただし、これらのフィールドは、すべてのレプリケーション・オプションを設定するメカニズムは提供しません。

repCreateStatementフィールドにより、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション構成をより詳細に制御できます。レプリケーション・スキームを定義する場合は、repCreateStatementアプローチまたはrepReturnServiceAttributeアプローチとrepStoreAttributeアプローチのいずれかを選択する必要があります。1つのTimesTenClassicオブジェクト定義で両方のアプローチを同時には使用できません。たとえば、repCreateStatementフィールドとrepReturnServiceAttributeフィールドを単一のTimesTenClassicオブジェクト定義で使用することはできません。ただし、repReturnServiceAttributeフィールドとrepStoreAttributeフィールドを単一のTimesTenClassicオブジェクト定義で使用できます。

repCreateStatementの使用例:

apiVersion: timesten.oracle.com/v2
kind: TimesTenClassic
metadata:
 name: sample
spec:
  ttspec:
 repCreateStatement: |
      create active standby pair
        "{{tt-name}}" on "{{tt-node-0}}",
        "{{tt-name}}" on "{{tt-node-1}}"
      RETURN TWOSAFE
      store "{{tt-name}}" on "{{tt-node-0}}"
        PORT {{tt-rep-port}} FAILTHRESHOLD 10 TIMEOUT 5 
        DISABLE RETURN ALL 10
      store "{{tt-name}}" on "{{tt-node-1}}"
        PORT {{tt-rep-port}} FAILTHRESHOLD 10 TIMEOUT 5 
        DISABLE RETURN ALL 10

TimesTenオペレータによって置換が実行されます。

  • {{tt-name}}: TimesTenClassicオブジェクトの名前。(たとえば、sample。)

  • {{tt-node-0}}: TimesTenClassicオブジェクトの-0ポッドの完全修飾DNS名。(たとえば、sample-0.sample.mynamespace.svc.cluster.local。)

  • {{tt-node-1}}: TimesTenClassicオブジェクトの-1ポッドの完全修飾DNS名。(たとえば、sample-1.sample.mynamespace.svc.cluster.local。)

  • {{tt-rep-port}}: TimesTenオペレータによって選択されるかrepPortフィールドで指定されているTCPポート。

repCreateStatementフィールドを使用すると、レプリケーション構成をほぼ完全に制御できます。TimesTenオペレータにより、定義した文が実行されます(いくつかの値を置換した後)。定義したCREATE文をTimesTenオペレータが使用するため、指定した文が正確で適切であることを確認してください。アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームの作成に失敗すると、TimesTenClassicオブジェクトはInitializing状態からFailed状態に遷移します。次に、TimesTenClassicオブジェクトを削除して、保持しているリソースをクリーン・アップする必要があります。「TimesTenClassicオブジェクトの高レベル状態について」を参照してください。

構成には、次の制限があります。

  • アクティブ・スタンバイ・ペアである必要があります。

  • サブスクライバで構成しないでください。

『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』CREATE ACTIVE STANDBY PAIRおよび『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームの定義を参照してください。

replicas

整数

レプリケートされないデータベース構成に有効です。

プロビジョニングするTimesTenポッドの数。

replicasは、replicationTopologyの値がnoneの場合にのみ指定できます。

最小値は1です。最大値は3です。デフォルトは1です。

TimesTenClassicオブジェクトの作成後は、replicasの値を変更できません。

詳細は、「TimesTen Classicデータベースの作成」を参照してください。

v2スキーマでサポートされています。

replicationCipherSuite

文字列

TimesTenレプリケーションで使用される暗号化アルゴリズムを指定します。指定した場合、レプリケーション・トラフィックは暗号化されます。

1つ以上の値を指定できます。指定できる値は、次のとおりです。

  • SSL_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256

  • SSL_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384

詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイド』Client/Serverでの証明書の使用についてを参照してください。

replicationSSLMandatory

整数

レプリケーションにSSL暗号化が必須かどうかを指定します。

有効な値は次のとおりです。

  • 0 (または指定なし): SSL暗号化はレプリケーションには必須ではありません。

  • 1: レプリケーションにはSSL暗号化が必須です。

このフィールドは、replicationCipherSuiteが指定された場合にのみ調べられます。

『Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイド』クライアント/サーバーでの証明書の使用についてを参照してください。

replicationTopology

文字列

レプリケーションを構成するかどうかを決定します。

有効な値は次のとおりです。
  • activeStandbyPair (デフォルト): TimesTenオペレータは、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームを構成します。

  • none: TimesTenオペレータはレプリケーションを構成しません。かわりに、レプリケートされない構成を構成し、replicasフィールドを使用して、作成するTimesTenポッドの数を決定します。

詳細は、「TimesTen Classicデータベースの作成」を参照してください。

v2スキーマのバージョンでサポートされています。

repPort

整数

レプリケーションに使用されるTCPポート。デフォルトは4444です。

repReturnServiceAttribute

文字列

repReturnServiceAttributeフィールドを使用して、ReturnServiceAttribute句を指定できます。この句は、CREATE ACTIVE STANDBY PAIR文の構文の一部です。指定する情報は、TimesTenオペレータによってアクティブ・スタンバイ・ペアのCREATE ACTIVE STANDBY PAIR文に含まれています。repCreateStatementフィールドを指定している場合は、repReturnServiceAttributeフィールドを指定しないでください。

repReturnServiceAttributeフィールド(またはrepCreateStatementフィールド)を指定しない場合、デフォルトはNO RETURNです。

CREATE ACTIVE STANDBY PAIR文およびReturnServiceAttribute句の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』CREATE ACTIVE STANDBY PAIRおよび『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームの定義を参照してください。

repStateTimeout

整数

TimesTen ttRepStateGet組込みプロシージャでレポートされたとおり、レプリケートされたデータベースがrecoveringレプリケーション状態のままになる時間(秒)。recoveringレプリケーション状態は、障害が発生した後にデータベースがアクティブ・データベースと更新を同期していることを示します。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』ttRepStateGetを参照してください。

デフォルトは30です。

repStoreAttribute

文字列

repStoreAttributeフィールドを使用して、StoreAttribute句を指定できます。この句は、CREATE ACTIVE STANDBY PAIR文の一部です。指定する情報は、TimesTenオペレータによってアクティブ・スタンバイ・ペアのCREATE ACTIVE STANDBY PAIR文に含まれています。repCreateStatementフィールドを指定している場合は、repStoreAttributeフィールドを指定しないでください。

repStoreAttributeフィールド(またはrepCreateStatementフィールド)を指定しない場合、デフォルトはPORT repPort FAILTHRESHOLD 0です。

repStoreAttributeを指定する場合は、ポートを指定する必要があります。このポートはレプリケーションで使用されます。ポートは、repPortフィールドに指定されたポートと一致する必要があります(または、repPortが指定されていない場合、デフォルト値と一致する必要があります)。ポートが一致しない場合、TimesTenClassicオブジェクトはFailed状態になります。

CREATE ACTIVE STANDBY PAIR文およびStoreAttribute句の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』CREATE ACTIVE STANDBY PAIRおよび『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームの定義を参照してください。

resetUpgradeState

文字列

resetUpgradeStateフィールドを使用すると、オンライン・アップグレードを取り消すことができます。

rollingUpdatePartition

整数

レプリケートされない構成のアップグレードに固有です。Kubernetesは、rollingUpdatePartition値以上の序数値でポッドをアップグレードします。序数値がrollingUpdatePartitionより小さいポッドはアップグレードされません。

たとえば、レプリケートされないポッドが3つ(replicas = 3で、ポッドはsamplerep-0samplerep-1およびsamplerep-2)あり、rollingUpdatePartition1に設定した場合、samplerep_1およびsamplerep-2ポッドはアップグレードされますが、samplerep-0ポッドはアップグレードされません。

デフォルトは0です。

詳細は、このマニュアルの「アップグレードの実行」およびKubernetesドキュメントの「Partitioned rolling updates」を参照してください。

v2スキーマのバージョンでサポートされています。

stopManaging

文字列

TimesTenClassicオブジェクトのstopManagingの値を変更すると、TimesTenオペレータはオブジェクトをManualInterventionRequired状態にします。「レプリケート・オブジェクトのManualInterventionRequired状態について」および「1つのデータベースの起動について」を参照してください。

storageClassName

文字列

TimesTenデータベースの永続ボリュームをリクエストするために使用される記憶域クラスの名前。

デフォルト値はありません。記憶域クラスの名前を指定する必要があります。

storageSelector

metav1.LabelSelector

永続ボリュームを使用してTimesTenデータベースを格納する場合、使用するボリュームの主要な決定要素は、指定するStorageClassNameです。オプションで、storageSelectorフィールドを使用してラベル・セレクタを指定できます。このラベル・セレクタにより、ボリューム・セットがさらにフィルタ処理されます。参照:

https://kubernetes.io/docs/concepts/storage/persistent-volumes/#selector

storageSize

文字列

TimesTenおよびデータベースにプロビジョニングされる記憶域の量。TimesTenに必要な記憶域の量の決定の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』TimesTenの記憶域のプロビジョニングを参照してください。

デフォルトは50Giです。このデフォルト値は、製品の試験やデモ目的で使用する場合に適しています。ただし、本番環境では、50Giより大きな値を選択することを検討してください。このマニュアルの例では、本番環境を想定して、250Giの値を使用しています。

terminationGracePeriod

整数

Kubernetesがポッドの正常な停止を待機してから強制的に終了されるまでの時間(秒)。

デフォルトは、構成によって異なります:
  • レプリケートされる構成(アクティブ・スタンバイ・ペア): デフォルトは10秒です。

  • レプリケートされない構成: デフォルトは300秒です。

v2スキーマのバージョンでサポートされています。

unreachableTimeout

整数

TimesTenオペレータがフェイルオーバーの処理を実行するか問題からのリカバリを実行するまでに、TimesTenインスタンスまたはTimesTenデータベースが使用できなくなる秒数。

この値は、pollingIntervalと相互に作用します。pollingInterval値は、unreachableTimeout値よりも小さくする必要があります。

この値は正の整数にする必要があります(0より大きな値)。デフォルトは30です。

upgradeDownPodTimeout

整数

TimesTenClassicオブジェクトがWaitingForActive状態のままになる最大秒数。この期間の後、TimesTenClassicオブジェクトがまだWaitingForActive状態の場合、ManualInterventionRequired状態に遷移します。

デフォルトは0です(タイムアウトがないことを意味します。TimesTenClassicオブジェクトは、必要に応じて永久に待機します)。

WaitingForActive状態およびManualInterventionRequired状態の詳細は、「TimesTenClassicオブジェクトの高レベル状態について」を参照してください。