オプション3: コンテナ・イメージの作成

独自のTimesTenコンテナ・イメージを作成するタスクを次に示します:

タスク1: TimesTenディストリビューションのダウンロードと解凍

TimesTenディストリビューションをdownload_locationにダウンロードします。
開発ホストで、任意のディレクトリから次のことを実行します。
- TimesTenディストリビューションのサブディレクトリを1つ作成します。この例では、installation_dirサブディレクトリを作成します。
- TimesTenオペレータ・ディストリビューションの2つ目のサブディレクトリを作成します。この例では、kube_filesサブディレクトリを作成します。
```
mkdir -p installation_dir
mkdir -p kube_files
```
TimesTenディストリビューションのサブディレクトリに移動します。次に、以前にダウンロードしたTimesTenディストリビューションをこのサブディレクトリにコピーします。
```
cd installation_dir
cp download_location/timesten2211270.server.linux8664.zip .
```
TimesTenディストリビューションを解凍します。
```
unzip timesten2211270.server.linux8664.zip
```
出力は、次のようになります。
```
Archive:  timesten2211270.server.linux8664.zip
   creating: tt22.1.1.27.0/
   ...
   creating: tt22.1.1.27.0/kubernetes/
 extracting: tt22.1.1.27.0/kubernetes/operator.zip
...
```
TimesTen Kubernetesオペレータ・ディストリビューションはinstallation_dir/tt22.1.1.27.0/kubernetes/operator.zipです。

ノート:
TimesTenディストリビューションは削除しないでください。後で必要になります。

前のステップで作成したTimesTen Kubernetesオペレータのサブディレクトリに移動します。(この例では、kube_filesです。)次に、TimesTen Kubernetesオペレータ・ディストリビューションを解凍します。

cd kube_files
unzip installation_dir/tt22.1.1.27.0/kubernetes/operator.zip

出力は、次のようになります。

Archive:  installation_dir/tt22.1.1.27.0/kubernetes/operator.zip
   ...
   creating: helm/
   creating: helm/ttclassic/
   ...
   creating: helm/ttcrd/
   ...
   creating: helm/ttoperator/
   ...
   creating: deploy/
  inflating: deploy/crd.yaml
  inflating: deploy/service_account.yaml
  inflating: deploy/operator.yaml
   creating: image/
  inflating: image/Dockerfile
   creating: operator/
  ...

タスク2: コンテナ・イメージの作成

TimesTenは、TimesTen Kubernetesオペレータ・ディストリビューションでTimesTenコンテナ・イメージを作成するために必要なファイルを提供します。この例では、解凍したTimesTen Kubernetesオペレータ・ディストリビューションが含まれているディレクトリはkube_filesです。

開発ホストで、解凍したTimesTen Kubernetesオペレータ・ディストリビューションのimageディレクトリ(この例ではkube_files/image)に移動します。
```
cd kube_files/image
```
TimesTenディストリビューションをディレクトリにコピーします。前の例では、installation_dirディレクトリを作成しました。このディレクトリには、TimesTenディストリビューションが含まれています。
```
cp installation_dir/timesten2211270.server.linux8664.zip .
```
開発ホストで、kube_files/imageディレクトリに移動します(このディレクトリに移動していない場合)。次に、docker buildコマンドを使用して、TimesTenコンテナ・イメージを作成します。
この例では、コマンドラインで次のDockerfileのARGを指定します。
- TT_DISTRO: TimesTenディストリビューションを含むファイルの名前(この例ではtimesten2211270.server.linux8664.zip)。
- TT_RELEASE: ドット付き形式のTimesTenリリースの名前(この例では22.1.1.27.0)。
```
docker build -t ttimage:22.1.1.27.0 \
--build-arg TT_DISTRO=timesten2211250.server.linux8664.zip \
--build-arg TT_RELEASE=22.1.1.27.0 .
```
ビルド・プロセスが開始されます。完了すると、次のような出力が表示されます:
```
Successfully tagged ttimage:22.1.1.27.0
```
コンテナ・イメージの名前はttimage:22.1.1.27.0です。

おめでとうございます。TimesTenコンテナ・イメージが正常に作成されました。コンテナ・イメージの名前を保存します。後で必要になります。

次のステップ

「パート2: Kubernetesクラスタのコンテナ・レジストリの選択」に進みます。