TimesTenコンテナに関するリクエストと制限の指定について

TimesTen ClassicおよびTimesTen Scaleoutの場合、TimesTenオペレータは、daemonlogおよびexporterコンテナのメモリーおよびCPUリクエストのデフォルト値を提供します。TimesTen Scaleoutの場合は特に、TimesTenオペレータは、管理インスタンスのttコンテナおよびzookeeperコンテナに対するCPUおよびメモリー・リクエストのデフォルト値を提供します。これらのデフォルトをオーバーライドするには、TimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutオブジェクト定義の.spec.ttspecセクションで特定のデータ項目を指定します。

これらのデータ項目は次のとおりです。
  • daemonLogMemoryRequest

  • daemonLogCPURequest

  • exporterMemoryRequest

  • exporterCPURequest

  • mgmtMemoryRequest: (TimesTen Scaleout)

  • mgmtCPURequest: (TimesTenScaleout)

  • zookeeperMemoryRequest: (TimesTen Scaleout)

  • zookeeperCPURequest: (TimesTen Scaleout)

TimesTenオペレータは、ttコンテナのCPUリクエストのデフォルト値を提供しません。このCPUリクエストの値を指定する場合は、TimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutオブジェクト定義で.spec.ttspec.databaseCPURequestデータ項目を使用します。

これらのデータ項目の詳細は、TimesTenClassicSpecSpecおよびTimesTenScaleoutSpecSpecを参照してください。

TimesTenオペレータがメモリー、CPUリクエストおよび制限に関する情報を収集し、その情報をKubernetesに渡す方法を確認しましょう。2つの方法があります。
  • リクエストおよび制限には、.spec.ttspec内の特定のデータ項目を使用します。これがデフォルトの方法であり、お薦めの方法です。TimesTenオペレータは、TimesTenClassicおよびTimesTenScaleoutオブジェクト定義の.spec.ttspecセクションに特定のデータ項目を提供し、これらのデータ項目の情報をKubernetesに渡します。TimesTenオペレータは、ttコンテナの適切なメモリー・リクエストおよび制限も自動的に決定します。

  • リクエストおよび制限にテンプレートを使用: この方法では、テンプレート内の情報メモリー、CPUリクエストおよび制限情報を使用します。この方法では、TimesTenコンテナのメモリーおよびCPUリクエストの値を指定します。TimesTenオペレータは、この情報をKubernetesに渡します。

具体的なデータ項目については、この章の後続のセクションで詳しく説明します。

データ項目の要約を次に示します。
  • automaticMemoryRequests

  • databaseCPURequest

  • databaseMemorySize

  • additionalMemoryRequest

  • memoryWarningPercent

これらのデータ項目の詳細は、TimesTenClassicSpecSpecおよびTimesTenScaleoutSpecSpecを参照してください。