管理の一時停止について
状況によっては、メンテナンス操作を手動で実行する必要があります。そのような状況では、オペレータによってグリッドおよびデータベースでの修復操作やリカバリ操作の実行が妨げられることや試みられることをなくす必要があります。
代替方法の1つは、オペレータの停止です(timesten-operator
デプロイメントの削除によって実行する)。この操作を実行すると、オペレータによって修復/リカバリ操作が妨げられることや実行されることがなくなります。ただし、Kubernetes環境に複数のTimesTenScaleoutオブジェクトをデプロイしてある場合にオペレータを削除すると、手動操作が必要なのはそのうちの1つのみである場合でも、すべてのTimesTenScaleoutオブジェクトが管理されなくなります。
または、あるTimesTenScaleoutオブジェクトに対して操作を実行しないようにオペレータに指示するという方法もあります。これを行うには、TimesTenScaleoutオブジェクトの.spec.ttspec.stopManaging
データ項目を指定します。オペレータによって.spec.ttspec.stopManaging
の値が確認され、前回それを確認した後に変更されていた場合は、そのTimesTenScaleoutオブジェクトの状態がManualInterventionRequired
に変更されます。これにより、オペレータによってグリッドとデータベースのステータスが確認されることがなくなります。オペレータによってポッド、コンテナ、およびこの特定のTimesTenScaleoutオブジェクトに関連付けられているインスタンスが確認されることもなくなります。TimesTenScaleoutオブジェクトの.spec.ttspec.stopManaging
データ項目の設定方法を示す例については、「管理の一時停止」を参照してください。
オペレータによってTimesTenScaleoutオブジェクトの管理が再開されるようにするには、そのオブジェクトの.spec.ttspec.reexamine
データ項目値を変更します。詳細は、「reexamineデータ項目の設定」を参照してください。
TimesTenScaleoutオブジェクト定義の詳細は、「TimesTenScaleoutSpecSpec」を参照してください。