以前のリリースからのアップグレードについて

TimesTenリリース22.1.1.27.0以降では、TimesTenClassicカスタム・リソース定義(CRD)で異なるスキーマ・バージョンが定義されます。TimesTenオペレータは、これらのスキーマ・バージョンでのTimesTenClassicオブジェクトの作成、監視および管理をサポートします。TimesTen CRDの詳細は、「TimesTen CRDについて」を参照してください。

TimesTenリリース22.1.1.27.0以上では、次の点に注意してください:
  • 異なるスキーマ・バージョンでTimesTenClassicオブジェクトを作成できます。ただし、TimesTenオペレータの最新リリースに固有の属性を使用するには、v3スキーマ定義を使用してオブジェクトを定義する必要があります。これらの属性の詳細は、「TimesTenClassicSpecSpec」を参照してください。

  • Kubernetesでは、v3スキーマ・バージョンがデフォルト・バージョンとして使用されます。kubectl getコマンドを使用してTimesTenClassicオブジェクトをフェッチする場合、別の形式を明示的に要求しないかぎり、Kubernetesはオブジェクトをv3形式で返します。

  • Kubernetesは、複数のバージョンのCRDを同時にサポートするだけでなく、作成されたものとは異なるスキーマ・バージョンでオブジェクトを提供できます。あるスキーマ・バージョンで作成したTimesTenClassicオブジェクトは、別のスキーマ・バージョンでフェッチできます。たとえば、v3 TimesTenClassicオブジェクトを作成し、そのオブジェクトの別のバージョンとしてフェッチできます。

  • Kubernetesは、新しく作成されたオブジェクトを1つのスキーマ・バージョンを使用して格納します。Kubernetesは、TimesTenClassicオブジェクトをv3スキーマに格納します。

  • v3 TimesTenClassicオブジェクトを定義するには、次の構文を使用します:

    apiVersion: timesten.oracle.com/v3
    kind: TimesTenClassic

    apiVersiontimesten.oracle.com/v3を使用すると、v3オブジェクトを作成するようにKubernetesに指示されます。apiVersionの詳細は、「TimesTenClassic」を参照してください。

ノート:

v1スキーマ・バージョンは非推奨です。これは完全にサポートされていますが、将来のリリースでは削除される予定です。