以前のリリースからのアップグレードについて

TimesTenリリース22.1.1.27.0以降では、TimesTenClassicカスタム・リソース定義(CRD)はv1およびv2スキーマ・バージョンを定義します。TimesTenオペレータは、これらのスキーマ・バージョンでのTimesTenClassicオブジェクトの作成、監視および管理をサポートします。TimesTen CRDの詳細は、「TimesTen CRDについて」を参照してください。

TimesTenリリース22.1.1.27.0にアップグレードする場合、次の点に注意してください:
  • TimesTenClassicオブジェクトは、v1またはv2スキーマのいずれかで作成できます。ただし、TimesTenオペレータの最新リリースに固有の属性を使用するには、v2スキーマ定義を使用してオブジェクトを定義する必要があります。これらの属性の詳細は、「TimesTenClassicSpecSpec」を参照してください。

  • Kubernetesでは、v2スキーマ・バージョンがデフォルト・バージョンとして使用されます。kubectl getコマンドを使用してTimesTenClassicオブジェクトをフェッチする場合、v1形式を明示的に要求しないかぎり、Kubernetesはオブジェクトをv2形式で返します。

  • Kubernetesは、複数のバージョンのCRDを同時にサポートするだけでなく、作成されたものとは異なるスキーマ・バージョンでオブジェクトを提供できます。あるスキーマ・バージョンで作成したTimesTenClassicオブジェクトは、別のスキーマ・バージョンでフェッチできます。たとえば、v2 TimesTenClassicオブジェクトを作成し、オブジェクトのv1バージョンとしてフェッチできます。

  • Kubernetesは、新しく作成されたオブジェクトを1つのスキーマ・バージョンを使用して格納します。Kubernetesは、TimesTenClassicオブジェクトをv2スキーマに格納します。v1 TimesTenClassicオブジェクトを作成すると、Kubernetesはオブジェクトをv2形式で格納します。

  • 次の構文を使用して、v2 TimesTenClassicオブジェクトを定義します:

    apiVersion: timesten.oracle.com/v2
    kind: TimesTenClassic

    apiVersiontimesten.oracle.com/v2を使用して、v2オブジェクトを作成するようにKubernetesに指示します。apiVersionの詳細は、「TimesTenClassic」を参照してください。