バッチ・モードまたは対話モードでのttIsqlの使用
ttIsql
ユーティリティは、バッチ・モードまたは対話モードで使用できます。
ttIsql
を対話モードで使用する場合、ユーザーはコンソールからttIsql
に直接コマンドを入力します。ttIsql
をバッチ・モードで使用する場合は、コマンドを含むファイルの名前を指定して、事前に準備したttIsql
コマンドのスクリプトを実行します。
通常、バッチ・モードは、次のようなタスクで使用します。
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表統計の更新、データベースの圧縮、ログ・ファイルのパージなどの定期的なメンテナンス処理の実行。
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表、索引、およびキャッシュ・グループを作成し、その表にデータを移入することによるデータベースの初期化。
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一般的な問合せを実行することによる簡単なレポートの作成。
対話モードは、次のような処理に適しています。
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TimesTen機能の検証、代替設計のテストおよび問合せパフォーマンスの向上。
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データベース統計の調査による、データベース問題の解決。
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通常どおりには実行されないその他のデータベース・タスク。
デフォルトでは、シェルからttIsql
を起動すると、ttIsql
は対話モードになります。ttIsql
ユーティリティは、Command>
プロンプトを表示することによって、有効なttIsql
組込みコマンドまたはSQL文の入力を求めます。次の例では、ttIsql
を対話モードで起動し、connect
コマンドをdatabase1
DSNを使用して実行し、TimesTenデータベースに接続します。
C:\>ttIsql
Copyright (c) 1996, 2024 Oracle. All rights reserved.
Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql.
Command> connect database1;
Connection successful:
DSN=database1;DataStore=/disk1/databases/database1;DatabaseCharacterSet=AL32UTF8;
ConnectionCharacterSet=AL32UTF8;PermSize=128;
(Default setting AutoCommit=1)
Command>
ttIsql
を使用してデータベースに接続する際には、ttIsql
コマンドラインでDSNまたは接続文字列を指定することも可能です。connect
コマンドが暗黙的に実行されます。
C:\>ttIsql -connstr "DSN=database1"
Copyright (c) 1996, 2024 Oracle. All rights reserved.
Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql.
connect "DSN=database1";
Connection successful:
DSN=database1;DataStore=/disk1/databases/database1;DatabaseCharacterSet=AL32UTF8;
ConnectionCharacterSet=AL32UTF8;PermSize=128;
(Default setting AutoCommit=1)
Command>
バッチ・モードは、2つの異なる方法で使用できます。最も一般的な方法は、ttIsql
コマンドラインで、実行するファイルの名前を-f
オプションの後に指定する方法です。
たとえば、CREATE TABLE
文を含むファイルを実行する場合は次のようになります。
C:\>ttIsql -f create.sql -connstr "DSN=database1"
Copyright (c) 1996, 2024 Oracle. All rights reserved.
Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql.
connect "DSN=database1";
Connection successful:
DSN=database1;DataStore=/disk1/databases/database1;DatabaseCharacterSet=AL32UTF8;
ConnectionCharacterSet=AL32UTF8;PermSize=128;
(Default setting AutoCommit=1)
run "create.sql"
CREATE TABLE LOOKUP (KEY NUMBER NOT NULL PRIMARY KEY, VALUE CHAR (64))
exit;
Disconnecting...
Done.
C:\>
バッチ・モードを使用するもう1つの方法は、対話形式のコマンド・プロンプトからrun
コマンドを直接入力する方法です。実行するttIsql
組込みコマンドおよびSQL文を含むファイルの名前をrun
コマンドの後に指定します。
Command> run "create.sql"; CREATE TABLE LOOKUP (KEY NUMBER NOT NULL PRIMARY KEY, VALUE CHAR (64)) Command>