ttIsqlの'editline'機能の使用(LinuxおよびUNIXのみ)

LinuxおよびUNIXシステムでは、editlineライブラリを使用して、emacs (デフォルト)またはviバインディングを設定すると、前のttIsqlコマンドをスクロールしたり、編集して再送信することができます。

この機能は、Windowsでは使用不可および不要です。

ttIsqlのeditline機能を無効にするには、ttIsqlコマンドのset editline offを使用します。

設定およびキーストロークに関する情報を、エディタのタイプごとに説明します。

emacsバインディング

emacsバインディングを使用するには、~/.editrc ファイルを作成し、そのファイルの最後の行にbindを挿入してttIsqlを実行します。editline libによって、現行のバインディングが表示されます。

emacsバインディングでttIsqlを使用する場合のキーストロークは、次のとおりです。

キーストローク 処理

[←]

挿入点を左に移動します。後退します。

[→]

挿入点を右に移動します。前進します。

[↑]

表示されているコマンドの1つ前のコマンドにスクロールします。カーソルは行末に移動します。

[↓]

最新のコマンド履歴項目までスクロールします。カーソルは行末に移動します。

[Ctrl] + [A]

挿入点を行の先頭まで移動します。

[Ctrl] + [E]

挿入点を行末まで移動します。

[Ctrl] + [K]

コマンドライン上の現在の位置から行末までの文字を保存して削除します。

[Ctrl] + [Y]

以前保存した文字をリストア(Yank)して現在の挿入点に挿入します。

[Ctrl] + [F]

右に1文字移動します([→]を参照)。

[Ctrl] + [B]

左に1文字移動します([←]を参照)。

[Ctrl] + [P]

前の履歴に移動します([↑]を参照)。

[Ctrl] + [N]

次の履歴に移動します([↓]を参照)。

[ESC] + [k]、または[Ctrl] + [↑]

1行上にスクロールして、複数行のPL/SQLブロック内で編集します。

[ESC] + [j]、または[Ctrl] + [↓]

1行下にスクロールして、複数行のPL/SQLブロック内で編集します。

viバインディング

viバインディングを使用するには、${HOME}/.editrcファイルを作成し、そのファイルにbind -vを挿入してttIsqlを実行します。

現在の設定を取得するには、${HOME}/.editrc ファイルを作成し、そのファイルの最後の行にbindを挿入します。ttIsqlを実行すると、editline libによって現在のバインディングが表示されます。

viバインディングでttIsqlを使用する場合のキーストロークは、次のとおりです。

キーストローク 処理

[←]、[h]

挿入点を左に移動します(後退)。

[→]、[l]

挿入点を右に移動します(前進)。

[↑]、[k]

履歴内の前のコマンドにスクロールします。カーソルは行末に移動します。

[↓]、[j]

履歴内の次のコマンドにスクロールします。カーソルは行末に移動します。

[Esc]

viコマンド・モード。

0, $

挿入点を行の先頭に移動します。カーソルは行末に移動します。

[i]、[I]

挿入モード。行の先頭の挿入モードです。

[a]、[A]

追加(後ろに挿入)モード。行末に追加します。

[R]

置換モード。

[C]

行末まで変更します。

[B]

前の単語まで移動します。

[e]

単語末まで移動します。

[Ctrl] + [P]

前の履歴に移動します([↑]を参照)。

[Ctrl] + [N]

次の履歴に移動します([↓]を参照)。