新機能

この項では、このマニュアルで説明するOracle TimesTen In-Memory Databaseリリース22.1の新機能の概要、および各機能の詳細への参照先を示します。

リリース22.1.1.17.0の新機能

  • 以前は、クライアントDSNでユーザー名とパスワードを個別に指定するか、接続属性を使用して、TimesTenデータベースへの接続を開くときにのみ資格証明を指定できました。現在は、接続を開くときに、ウォレットの場所が指定されているOracleウォレット内にユーザー資格証明を指定できるようになりました。推奨される方法は、資格証明をOracleウォレットに格納することです。

    「接続時のユーザー資格証明の指定」を参照してください。

リリース22.1.1.3.0の新機能

  • アプリケーション・プロセスでTimesTenのダイレクト・ドライバとクライアント/サーバー・ドライバの両方を使用する場合は、ODBCドライバ・マネージャとリンクする必要があります。このリリースでは、TimesTen固有のドライバ・マネージャが提供されています。TimesTenドライバ・マネージャは、このユースケース専用に設計された透過的でオーバーヘッドが少ないオプションであり、すべてのTimesTen機能をサポートしています。「ODBCドライバ・マネージャを使用した接続」を参照してください。

リリース22.1.1.1.0の新機能

  • SELECT文を実行すると、結果セットが返されます(存在する場合)。クライアント・ドライバは、結果セット・バッファに適合する行の最大数を結果セットから格納します。結果セット・バッファの最大サイズ、または結果セット・バッファに格納できる行の最大数を調整することで、パフォーマンスを向上させることができます。詳細は、「クライアント結果セット・バッファのサイズ設定」を参照してください。

  • TimesTen Classicには、2つのLRUエージング・ポリシーがあります。

    • 使用中の永続メモリーの量に対して設定されたしきい値に基づくLRUエージング。

    • キャッシュ・グループの指定されたルート表の行しきい値に基づくLRUエージング。

    詳細は、「使用状況ベースのエージング」および「表の行しきい値に基づくLRUエージングの定義」を参照してください。

  • ttPageLevelTableInfo組込みプロシージャでは、TimesTenが空のスロットを再利用して空のページを解放するか、新しいページが新しい行を格納するために割り当てられているかを判断するために、各表のページ割当てが表示されます。詳細は、「エージングの有効性の判断」を参照してください。

  • 新しいenduringのRAMポリシーがあります。(手動のRAMポリシーと同様に)データベースからデータを手動でロードおよびアンロードできるだけでなく、共有メモリー・セグメントをアタッチ、デタッチおよび解放することもできます。デタッチしても、共有メモリー・セグメントは引き続き存在し、アタッチするときに再利用できます。詳細は、「RAMポリシーの指定」および「共有メモリー・セグメントのデタッチ、アタッチおよび解放」を参照してください。

  • TimesTen Classicの場合、ルート・ユーザーは、TimesTenデーモンの自動管理(起動および停止を含む)に使用するsystemdを設定できます。詳細は、「TimesTenデーモンの自動起動」および「systemdを使用したTimesTenデーモンの自動管理」を参照してください。