UTL_FILE

UTL_FILEパッケージを使用すると、PL/SQLプログラムでオペレーティング・システムのテキスト・ファイルの読取りと書込みが可能になります。

現在のリリースでは、このパッケージは事前に定義された一時ディレクトリのアクセスにのみ制限されます。『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート』を参照してください。

ノート:

デフォルトでは、ユーザーにはUTL_FILEに対する実行権限はありません。TimesTenでUTL_FILEを使用するには、次の例に示すとおり、ADMINユーザーまたはインスタンス管理者が、明示的にEXECUTEを実行して権限を付与する必要があります。

GRANT EXECUTE ON SYS.UTL_FILE TO scott;

表7-10に、UTL_FILEのサブプログラムを示します。

表7-10 UTL_FILEのサブプログラム

サブプログラム 説明

FCLOSEプロシージャ

ファイルをクローズします。

FCLOSE_ALLプロシージャ

すべてのファイル・ハンドルをクローズします。

FCOPYプロシージャ

ファイルの連続する部分を新しく作成されたファイルにコピーします。

FFLUSHプロシージャ

保留中のすべての出力を物理的にファイルに書き込みます。

FGETATTRプロシージャ

ファイルの属性を読み取って返します。

FGETPOSプロシージャ

ファイル内の現在の相対オフセット位置をバイト単位で戻します。

FOPENファンクション

入力または出力に使用するファイルをオープンします。

FOPEN_NCHARファンクション

入力または出力に使用するファイルをUnicodeでオープンします。

FREMOVEプロシージャ

十分な権限がある場合、ファイルを削除します。

FRENAMEプロシージャ

既存のファイルの名前を新しい名前に変更します(UNIXのmvコマンドと同様)。

FSEEKプロシージャ

ファイル・ポインタを指定されたバイト数だけファイル内で前後に調整します。

GET_LINEプロシージャ

オープン・ファイルからテキストを読み取ります。

GET_LINE_NCHARプロシージャ

オープン・ファイルからテキストをUnicodeで読み取ります。

GET_RAWファンクション

RAW文字列値をファイルから読み込み、読み込んだバイトの数だけ、ファイルのポインタを前方に調整します。

IS_OPENファンクション

ファイル・ハンドルがオープン・ファイルを参照しているかどうかを判断します。

NEW_LINEプロシージャ

1つ以上のオペレーティング・システム固有の行終了記号をファイルに書き込みます。

PUTプロシージャ

文字列をファイルに書き込みます。

PUT_LINEプロシージャ

ファイルに1行書き込み、オペレーティング・システム固有の行終了記号を1つ追加します。

PUT_LINE_NCHARプロシージャ

Unicode行をファイルに書き込みます。

PUT_NCHARプロシージャ

Unicode文字列をファイルに書き込みます。

PUT_RAWファンクション

RAWデータ値を入力として受け入れ、出力バッファに書き込みます。

PUTFプロシージャ

これはPUTプロシージャと同様ですが、書式付きです。

PUTF_NCHARプロシージャ

これはPUT_NCHARプロシージャと同様ですが、書式付きです。Unicode文字列を書式付きでファイルに書き込みます。