メンバーシップ・サービスの設定

TimesTen Scaleoutには、サード・パーティのメンバーシップ・サービスとしてApache ZooKeeperが含まれています。ZooKeeperのインストール・ファイルは、TimesTen Scaleoutのインストール先のinstallation_dir/tt22.1.1.27.0/3rdparty/apache-zookeeper-3.8.4-bin.tar.gzファイルに含まれています。

TimesTen Scaleoutでの必要性に応じてメンバーシップ・サービスを構成して初期化するには、次のステップを実行します。

  1. Apache ZooKeeperのインストール

  2. ZooKeeperサーバーの構成

  3. ZooKeeperサーバーの起動

  4. クライアント構成ファイルの作成

ノート:

Apache ZooKeeperの構成を含む、TimesTen Scaleout内のメンバーシップ・サービスの詳細は、「TimesTen Scaleoutのメンバーシップ・サービスの概要」を参照してください。

Apache ZooKeeperのインストール

メンバーシップ・サーバーのロールに対して定義した各システム上で、Apache ZooKeeperを解凍します。

% mkdir -p /grid/membership
% tar -zvxf apache-zookeeper-3.8.4-bin.tar.gz -C /grid/membership

ZooKeeperサーバーの構成

メンバーシップ・サーバーとして定義されているすべてのシステム上でインストール・ファイルが使用可能になったら、それらのシステム上でzoo.cfgおよびmyidという構成ファイルを作成します。

% vi /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/conf/zoo.cfg

tickTime=250
initLimit=40
syncLimit=12
dataDir=grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/data
clientPort=2181
server.1=ms-host1:2888:3888
server.2=ms-host2:2888:3888
server.3=ms-host3:2888:3888
autopurge.snapRetainCount=3
autopurge.purgeInterval=1
4lw.commands.whitelist=stat, ruok, conf, isro

myidファイル内では、zoo.cfgファイルのserver.nパラメータと同じn値を割り当てる必要があります。たとえば、zoo.cfgファイル内では、ms-host1システムがserver.1として指定されているため、このシステムのmyidファイルには、1という値が記述された単一行が含まれている必要があります。

% vi /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/conf/myid

1

また、dataDirパラメータで指定された場所を作成します。

% mkdir -p /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/data

「メンバーシップ・サービスとしてのApache ZooKeeperの構成」を参照してください。

ZooKeeperサーバーの起動

メンバーシップ・サーバーのロールに対して定義したすべてのシステム上で、ZooKeeperサーバーを起動します。

% /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/bin/zkServer.sh start

ZooKeeperが正常に実行されていることを確認するには、次のコマンドを使用します。

% /grid/membership/apache-zookeeper-3.8.4-bin/bin/zkCli.sh -server ms-host1:2181

クライアント構成ファイルの作成

クライアント構成ファイルでは、すべてのメンバーシップ・サーバーのホスト名とクライアントTCP/IPポートを指定します。

次に示すように、アクティブ管理インスタンスのホストとして定義されているシステム上の任意のディレクトリ内に、クライアント構成ファイルを作成します。

% vi /mydir/membership.conf

Servers ms-host1!2181,ms-host2!2181,ms-host3!2181