2 TimesTen Scaleoutの使用

この章では、SQL DeveloperでのTimesTen Scaleoutの使用について説明します。TimesTen Scaleoutの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドTimesTen Scaleoutの概要を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

「TimesTen Scaleout」ビューの表示

TimesTen Scaleoutグリッドとそのコンポーネントを作成、管理および参照できます。

SQL Developerのメイン・ページで、「ビュー」「TimesTen Scaleout」の順にクリックして「TimesTen Scaleout」ビュー・ページを表示します。

ノート:

「TimesTen Scaleout」ビュー・オプションが使用不可の場合は、「TimesTenおよびSQL Developerの環境変数の設定」で説明されている環境変数を設定してあることを確認してください。

「TimesTen Scaleout」ビュー・ノードは、SQL Developerページの左下隅に表示されます。

パスワードなしのSSH構成のテスト

TimesTen Scaleoutでは、各ホストのインスタンスのタイプ(管理インスタンスかデータ・インスタンスか)に関係なく、グリッドに含まれているすべてのホスト間で、パスワードなしのSSH (セキュア・シェル)が必要になります。scpリポジトリとして使用されるすべてのホストにも、パスワードなしのSSHが必要です。パスワードなしのSSHおよびリポジトリの構成の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドで、それぞれパスワードなしSSHの設定およびリポジトリの使用を参照してください。

SQL Developerには、グリッド内の各ホストがパスワードなしのSSHを介して相互にアクセスできることをテストするツールが備えられています。グリッド上のホスト間のパスワードなしのSSH接続をテストするには、次の手順を実行します。

  1. 「TimesTen Scaleout」ビュー・ノードで、「TimesTen Scaleout」フォルダを右クリックして、パスワードなしのSSHのテストを選択します。

    「パスワードなしのSSH構成のテスト」ダイアログが表示されます。「インスタンス管理者資格証明」リージョンを探します。

  2. 「インスタンス管理者」テキスト・フィールドに、グリッドを作成および管理するインスタンス管理者のユーザー名を入力します。
  3. デフォルトでは、「パスワードの使用」オプションが選択されています。「パスワードの使用」フィールドに、インスタンス管理者のパスワードを指定します。

    ノート:

    インスタンス管理者のパスワードを指定しないようにする場合は、「SSHキー・ファイルの使用」オプションを選択してからSSHキー・ファイルを参照して選択することで、SSHキー・ファイルを指定できます。SSHキー・ファイルを生成できます。

    「ホスト」リージョンで「ホストの追加」ボタンを探します。

  4. グリッド・トポロジに追加するホストごとに「ホストの追加」を1回クリックします。
  5. ホスト表の「ホスト・アドレス」列に、グリッド・トポロジを構成するすべてのホストのホスト・アドレスを入力します。

    ノート:

    使用しているホストの内部アドレスと外部アドレスが異なる場合は、内部ホスト・アドレスを使用します。

  6. 「テスト」をクリックします。

    選択したホストの数によっては、テストに数分かかる場合があります。「詳細」表の「結果」列および「ホスト」表の「テスト結果」列で、すべてのホストに「OK」というテキストが表示されます。「失敗」というテキストが表示されているホストがある場合は、その特定のホストにパスワードなしのSSHが構成されていることを確認してください。パスワードなしのSSHの構成の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドパスワードなしSSHの設定を参照してください。

    ダイアログの下にある「閉じる」ボタンを確認します。

  7. 「閉じる」をクリックします。

    「パスワードなしのSSH構成のテスト」ダイアログが閉じます。

TimesTen Scaleoutのグリッドで、すべてのホスト間のパスワードなしのSSH構成のテストを正常に完了しました。これで、グリッドを作成できるようになりました。

グリッドの使用

新しいグリッドの作成、既存のグリッドの管理、SQL Developerからのグリッドの削除、および様々なグリッド操作を実行できます。

グリッドの作成

「簡易グリッド・ウィザード」または「新規グリッド」オプションのどちらかを使用して、SQL Developerでグリッドを作成できます。上級ユーザーには、「新規グリッド」オプションをお薦めします。

グリッドを作成する前に、次のことを確認します。

「簡易グリッド・ウィザード」を使用するか「新規グリッド」オプションを使用するかを決定する際は、次の詳細を考慮してください。

  • どちらのオプションでもグリッド・モデルに対するすべての変更を適用できますが、「新規グリッド」オプションでのみ、モデルに対する変更を確認できます。

  • 「簡易グリッド・ウィザード」および「新規グリッド」オプションのどちらでも、指定したインストール場所にある、指定したすべてのホストに、TimesTenインストールが作成されます。

  • 「簡易グリッド・ウィザード」および「新規グリッド」オプションのどちらでも、データ・インスタンスが存在しない、指定したすべてのホスト上に、データ・インスタンスの場所が作成されます。

  • 「新規グリッド」オプションでのみ、管理インスタンスが作成されます。本番デプロイメントでは、スタンバイ管理インスタンスを作成することをお薦めします。TimesTenでグリッドに管理インスタンスが作成された後は、データ・インスタンスを追加できます。

TimesTen Scaleoutのオブジェクト名を決定する際には、いくつかの制限事項を考慮する必要があります。TimesTen Scaleout内のオブジェクト名に関する制限事項は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンスグリッド・オブジェクトとオブジェクトの命名を参照してください。

次のいずれかの手順でグリッドを作成できます。

「簡易グリッド・ウィザード」を使用したグリッドの作成

「TimesTen Scaleout」フォルダを右クリックして「簡易グリッド・ウィザード」を選択することで、「TimesTen Scaleout」ビュー・ノードから簡易グリッド・ウィザードを起動します。

「簡易グリッド・ウィザード」を初めて使用する場合は、「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されます。「簡易グリッド・ウィザード」の使用時に「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。パスワードなしのSSHの設定の詳細は、パスワードなしのSSH構成のテストを参照してください。

これで、アクティブ管理インスタンスを構成できるようになりました。グリッドのアクティブ管理インスタンスを構成するには、次の手順を実行します。

ノート:

「簡易グリッド・ウィザード」または「新規グリッド」オプションを使用して、アクティブ管理インスタンスを構成できます。本番システムの場合は、スタンバイ管理インスタンスも作成する必要があります。詳細は、「新しい管理インスタンスの作成」を参照してください。

  1. 「名前」テキスト・フィールドに、グリッドの名前を入力します。デフォルト名はgrid1です。

  2. 「K-safety」リストから、K-safetyレベルを選択します。K-safetyレベルは2以上にすることをお薦めします。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドK-safetyを参照してください。

  3. 「メンバーシップ構成」フィールドで、ZooKeeperメンバーシップ構成ファイルを指定します。テキスト・フィールドでファイルのパスを指定するか、「参照」ボタンを使用してファイルを特定することができます。ZooKeeperメンバーシップ構成ファイルの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドメンバーシップ・サービスとしてのApache ZooKeeperの構成を参照してください。

  4. デフォルトでは、「デフォルトの使用」チェック・ボックスを選択すると、管理インスタンスのホスト名が、オペレーティング・システムによってそのホストに割り当てられた名前と同じになります。管理インスタンスを含むホストに新しい名前を指定するには、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除し、「ホスト名」フィールドに名前を入力します。

  5. 管理インスタンスの内部アドレスと外部アドレスを、「内部アドレス」フィールドと「外部アドレス」フィールドに入力します。管理インスタンスの内部アドレスと外部アドレスの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド内部および外部ネットワークを参照してください。

  6. 「インスタンス名」フィールドに、管理インスタンスの名前を入力します。すべてのインスタンス名はデフォルトでinstance1になります。各オブジェクト・タイプには独自のネームスペースがあるため、ホスト名が異なる場合は、これらのインスタンス名は一意です。インスタンス・ネームスペースは、ホストごとにあり、host_name.instance_nameという形式で参照されます。「インスタンス名」フィールドで、管理インスタンスの一意の名前を指定できます。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンスグリッド・オブジェクトとオブジェクトの命名を参照してください。

  7. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。

  8. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。デフォルト値は6624

  9. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は6625

  10. 「管理ポート」フィールドで、管理ポート番号を指定します。デフォルト値は3754です。

    この管理ポートは、アクティブ管理インスタンスのTCP/IPポート番号の値です。

  11. 「ソフトウェアの場所」フィールドで、TimesTen配布ファイルの場所を指定します。テキスト・フィールドにパスを指定するか、「参照」ボタンを使用してファイルを特定できます。

  12. 「インストール場所」フィールドで、TimesTenでの配布ファイルのコピー先となるディレクトリを指定します。TimesTenでは、TimesTen Scaleoutのリリース番号に基づいて名前が付けられたディレクトリに、配布ファイルがコピーおよび抽出されます。たとえば、TimesTen Scaleout 22.1をインストールする場合、ファイルは、指定したインストール場所内のtt22.1.1.6.0ディレクトリに抽出されます。

  13. デフォルトでは、インスタンス管理者のプライマリ・ユーザー・グループがTimesTenインストールを所有します。別のユーザー・グループを指定するには、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除し、「TimesTenグループ」フィールドにユーザー・グループ名を指定します。その後は、グリッド内のすべてのインストールおよびインスタンスがこのユーザー・グループによって所有されます。

  14. 「インスタンス管理者」フィールドに、管理インスタンスのインスタンス管理者を入力します。含まれているすべてのホスト上のインスタンス管理者に、共通のユーザーIDと数値UIDが必要です。

  15. デフォルトでは、「パスワードの使用」オプションが選択されています。「パスワードの使用」フィールドに、インスタンス管理者のパスワードを指定します。

    ノート:

    インスタンス管理者のパスワードを指定しないようにする場合は、「SSHキー・ファイルの使用」オプションを選択してからSSHキー・ファイルを参照して選択することで、SSHキー・ファイルを指定できます。SSHキー・ファイルを生成できます。

  16. 以降の操作で、SQL Developerからインスタンス管理者パスワードの入力を求められないようにするには、「パスワードの保存」チェック・ボックスを選択します。

    これで、SQL Developerで構成を検証できるようになりました。「次」ボタンを探します。

  17. 「次」をクリックします。

    図2-1 「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログ - ステップ1/4

    図2-1の説明が続く
    「図2-1 「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログ - ステップ1/4」の説明

    SQL Developerにより、入力値が検証され、進捗ダイアログが表示されます。検証には数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「次」ボタンを再度クリックして入力値を再検証します。

    進捗ダイアログが閉じ、「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログがリフレッシュされます。これで、データ・インスタンスを追加できるようになりました。

データ・インスタンスをグリッドに追加するには:

ノート:

データ・インスタンスを追加したときには、実際にはSQL Developerによってホスト、インストールおよびデータ・インスタンスが追加されます。

  1. 「データ・インスタンス」フォルダを右クリックし、「新規」を選択して新しいデータ・インスタンスの情報を追加します。

  2. デフォルトを受け入れるか、「ホスト名」テキスト・フィールドにホスト名を指定します。「デフォルトの使用」チェック・ボックスを選択すると、データ・インスタンスのホスト名にデフォルトが使用されます。

  3. データ・インスタンスの内部アドレスと外部アドレスを、「内部アドレス」フィールドと「外部アドレス」フィールドに入力します。データ・インスタンスの内部アドレスと外部アドレスの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド内部および外部ネットワークを参照してください。

  4. 「インスタンス名」フィールドに、データ・インスタンスの名前を入力します。すべてのインスタンス名はデフォルトでinstance1になります。各オブジェクト・タイプには独自のネームスペースがあるため、ホスト名が異なる場合は、これらのインスタンス名は一意です。インスタンス・ネームスペースは、ホストごとにあり、host_name.instance_nameという形式で参照されます。「インスタンス名」フィールドでは、データ・インスタンスの一意の名前を指定できます。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンスグリッド・オブジェクトとオブジェクトの命名を参照してください。

  5. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenでのデータ・インスタンスの作成先となるディレクトリを指定します。

  6. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。デフォルト値は6624

  7. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は6625

  8. 「インストール場所」フィールドで、TimesTenでの配布ファイルのコピー先となるディレクトリを指定します。TimesTenでは、TimesTen Scaleoutのリリース番号に基づいて名前が付けられたディレクトリに、配布ファイルがコピーおよび抽出されます。たとえば、TimesTen Scaleout 22.1をインストールする場合、ファイルは、指定したインストール場所内のtt22.1.1.6.0ディレクトリに抽出されます。

    「保存」ボタンを探します。

  9. 「保存」をクリックして、データ・インスタンスの構成を保存します。

    図2-2 「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログ - ステップ2/4

    図2-2の説明が続く
    「図2-2 「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログ - ステップ2/4」の説明

    データ・インスタンスが正常に追加されました。データ・インスタンスを追加したときには、実際にはSQL Developerによってホスト、インストールおよびデータ・インスタンスが追加されます。これで、データ・インスタンスをさらに追加できるようになりました。

    次の方法を使用して、インストールおよびデータ・インスタンスとともにホストをさらに追加できます。

    • 新しいデータ・インスタンスを追加します。

      「データ・インスタンス」フォルダを右クリックし、「新規」を選択します。次に、ステップ2から9に従います。

    • 別のデータ・インスタンスの構成を複製します。

      複製するデータ・インスタンスを右クリックして、「複製」を選択します。SQL Developerによって新しいデータ・インスタンスが追加され、その構成値は、ホスト名、内部アドレスおよび外部アドレスを除き、元のデータ・インスタンスと同じになります。「ホスト名」、「内部アドレス」および「外部アドレス」テキスト・フィールドの値を必ず入力してください。

    削除するデータ・インスタンスを右クリックして「削除」を選択すると、データ・インスタンスを削除できます。

  10. 意図するデータ・インスタンスをすべてグリッドに追加したら、「次」をクリックします。

    SQL Developerにより、入力値が検証され、進捗ダイアログが表示されます。検証には数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「次」ボタンを再度クリックして入力値を再検証します。

    進捗ダイアログが閉じ、「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログがリフレッシュされます。これで、ホストをデータ領域グループに割り当てることができるようになりました。

データの1つのフル・コピーを含むホストを単一のデータ領域グループにまとめます。データのコピーがk個あるため、データ領域グループは同じ数だけ存在し、それらには1からkまでの番号が付けられています。グリッドのK-safety構成に値としてkを設定します。1つのデータ領域グループ内のホストは、別のデータ領域グループ内のホストのグループから物理的に分離してください。同じデータ領域グループのホストに同時に障害が発生する可能性は高くなり、別のデータ領域グループのホストに同時に障害が発生する可能性は低くなります。データ領域グループの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータ領域グループへのホストの割当てを参照してください。

ノート:

データ領域グループにホストを割り当て、その変更をグリッド・モデルに適用すると、そのホストのデータ領域グループは変更できなくなります。

ホストをデータ領域グループに割り当てるには:

  1. データ領域グループに割り当てるホスト名を右クリックします。次に、ホストを割り当てるデータ領域グループを選択します。

    選択したデータ領域グループにホストが割り当てられます。

  2. ステップ1を繰り返して、すべてのホストをデータ領域グループに割り当てます。各データ領域グループに同じ数のホストがあることを確認します。
  3. すべてのホストをデータ領域グループに割り当てたら、「次」をクリックします。

    「簡易グリッド・ウィザード」がリフレッシュされ、グリッドの構成を含むサマリー表が表示されます。

  4. グリッドの構成設定が正しいことを確認し、「終了」をクリックします。

    「簡易グリッド・ウィザード」ダイアログが閉じ、「データの作成」進捗ダイアログが表示されます。ホストの数によっては、グリッドの作成に数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。エラー・ファイルが生成された場合は、「データの作成」進捗ダイアログに、エラー・ファイルがハイパーリンクとして表示されます。エラー・ファイルを保存し、ファイルにリストされているエラーをトラブルシューティングできます。

「新規TimesTen Scaleout」オプションを使用したグリッドの作成

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。「新規TimesTen Scaleout」オプションを使用して新しいグリッドを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「TimesTen Scaleout」ビュー・ノードで、「TimesTen Scaleout」フォルダを右クリックして、「新規TimesTen Scaleout」を選択します。

    「新規グリッド」オプションを初めて使用する場合は、「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されます。ダイアログで指定されている前提条件を満たしていることを確認します。「簡易グリッド・ウィザード」の使用時に「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。グリッドを作成するための前提条件の詳細は、「グリッドの作成」を参照してください。

    これで、アクティブ管理インスタンスを構成できるようになりました。

    ノート:

    「新規グリッド」オプションでは、アクティブ管理インスタンスを作成できます。詳細は、「新しい管理インスタンスの作成」を参照してください。

  2. 「名前」テキスト・フィールドに、グリッドの名前を入力します。デフォルト名はgrid1です。
  3. 「K-safety」リストから、K-safetyレベルを選択します。K-safetyレベルは2以上にすることをお薦めします。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドK-safetyを参照してください。
  4. 「メンバーシップ構成」フィールドで、ZooKeeperメンバーシップ構成ファイルを指定します。テキスト・フィールドでファイルのパスを指定するか、「参照」ボタンを使用してファイルを特定できます。ZooKeeperメンバーシップ構成ファイルの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドメンバーシップ・サービスとしてのApache ZooKeeperの構成を参照してください。
  5. デフォルトでは、「デフォルトの使用」チェック・ボックスを選択すると、アクティブ管理インスタンスのホスト名が、そのアクティブ管理インスタンスを含むホストにオペレーティング・システムによって割り当てられた名前と同じになります。管理インスタンスを含むホストに新しい名前を指定するには、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除し、「ホスト名」フィールドに名前を入力します。
  6. アクティブ管理インスタンスの内部アドレスと外部アドレスを、「内部アドレス」フィールドと「外部アドレス」フィールドに入力します。管理インスタンスの内部アドレスと外部アドレスの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド内部および外部ネットワークを参照してください。
  7. 「インスタンス名」フィールドに、アクティブ管理インスタンスの名前を入力します。すべてのインスタンス名はデフォルトでinstance1になります。各オブジェクト・タイプには独自のネームスペースがあるため、ホスト名が異なる場合は、これらのインスタンス名は一意です。インスタンス・ネームスペースは、ホストごとにあり、host_name.instance_nameという形式で参照されます。「インスタンス名」フィールドでは、アクティブ管理インスタンスの一意の名前を指定できます。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンスグリッド・オブジェクトとオブジェクトの命名を参照してください。
  8. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenでのアクティブ管理インスタンスの作成先となるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。
  9. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。デフォルト値は6624
  10. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。デフォルト値は6625
  11. 「管理ポート」フィールドで、管理ポート番号を指定します。デフォルト値は3754です。

    この管理ポートは、アクティブ管理インスタンスのTCP/IPポート番号の値です。

  12. 「ソフトウェアの場所」フィールドで、TimesTen配布ファイルの場所を指定します。テキスト・フィールドにパスを指定するか、「参照」ボタンを使用してファイルを特定できます。
  13. 「インストール場所」フィールドで、TimesTenでの配布ファイルのコピー先となるディレクトリを指定します。TimesTenでは、TimesTen Scaleoutのリリース番号に基づいて名前が付けられたディレクトリに、配布ファイルがコピーおよび抽出されます。たとえば、TimesTen Scaleout 22.1をインストールする場合、ファイルは、指定したインストール場所内のtt22.1.1.6.0ディレクトリに抽出されます。
  14. デフォルトでは、インスタンス管理者のプライマリ・ユーザー・グループがTimesTenインストールを所有します。別のユーザー・グループを指定するには、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除し、「TimesTenグループ」フィールドにユーザー・グループ名を指定します。その後は、グリッド内のすべてのインストールおよびインスタンスがこのユーザー・グループによって所有されます。
  15. 「インスタンス管理者」フィールドに、管理インスタンスのインスタンス管理者を入力します。含まれているすべてのホスト上のインスタンス管理者に、共通のユーザーIDと数値UIDが必要です。
  16. デフォルトでは、「パスワードの使用」オプションが選択されています。「パスワードの使用」フィールドに、インスタンス管理者のパスワードを指定します。

    ノート:

    インスタンス管理者のパスワードを指定しないようにする場合は、「SSHキー・ファイルの使用」オプションを選択してからSSHキー・ファイルを参照して選択することで、SSHキー・ファイルを指定できます。SSHキー・ファイルを生成できます。

  17. 以降の操作で、SQL Developerからインスタンス管理者パスワードの入力を求められないようにするには、「パスワードの保存」チェック・ボックスを選択します。

    これで、SQL Developerで構成を検証できるようになりました。「作成」ボタンを探します。

  18. 「作成」をクリックします。

    図2-3 「新規TimesTen Scaleout」ダイアログ

    図2-3の説明が続く
    「図2-3 「新規TimesTen Scaleout」ダイアログ」の説明

    SQL Developerにより、入力値が検証され、進捗ダイアログが表示されます。検証には数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「新規グリッド」オプションを再度使用してグリッドを作成します。

    「新規TimesTen Scaleout」ダイアログが閉じ、進捗ダイアログが表示されます。グリッドの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。エラー・ファイルが生成された場合は、「データの作成」進捗ダイアログに、エラー・ファイルがハイパーリンクとして表示されます。エラー・ファイルを保存し、ファイルにリストされているエラーをトラブルシューティングできます。

グリッドのアクティブ管理インスタンスが正常に作成されました。これで、スタンバイ管理インスタンスを追加することやデータ・インスタンスをさらに追加することができるようになりました。

グリッドの起動

グリッドのコンポーネント(データベース、管理インスタンス、データ・インスタンスなど)を起動できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。

ノート:

データベースのロード、管理インスタンスの起動またはデータ・インスタンスの起動を実行したが、進捗ダイアログが進行しない場合は、進捗ダイアログから操作を取り消すことができます。その後、「次」をクリックすると、SQL Developerによって、データベースがロードされていないか、インスタンスが停止していることを示す警告メッセージが表示されます。「はい」をクリックして次の起動ステップに進みます。

  1. グリッドの名前を右クリックし、「Grid Control」を選択して、「開始」を選択します。

    「グリッド・ウィザードの起動」ダイアログおよび「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「インスタンスの起動」ボタンを探します。

  2. 「インスタンスの起動」をクリックして管理インスタンスを起動します。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。管理インスタンスの起動には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべての管理インスタンスが稼働中です。」というテキストが表示されます。

    「次」ボタンを探します。

  3. 「次」をクリックします。

    「グリッド・ウィザードの起動」ダイアログがリフレッシュされ、「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「インスタンスの起動」ボタンを探します。

  4. 「インスタンスの起動」をクリックしてデータ・インスタンスを起動します。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。グリッド内のインスタンスの数によっては、インスタンスの起動に数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべてのデータ・インスタンスが稼働中です。」というテキストが表示されます。

    「次」ボタンを探します。

  5. 「次」をクリックします。

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが表示され、終了すると閉じます。「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「グリッド・ウィザードの起動」ダイアログがリフレッシュされます。

    「データベースのロード」ボタンを探します。

  6. 「データベースのロード」をクリックします。

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。データベースの数によっては、データベースのロードに数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべてのデータベースがロードされました。」というテキストが表示されます。

    「終了」ボタンを探します。

  7. 「終了」をクリックします。

    「グリッド・ウィザードの起動」ダイアログが閉じます。

グリッドが正常に起動されました。データベースに接続する前にデータベースを開く必要があることに注意してください。詳細は、「データベース操作の実行」を参照してください。

グリッドの停止

グリッドのコンポーネント(データベース、管理インスタンス、データ・インスタンスなど)を停止できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。

ノート:

データベースのアンロード、管理インスタンスの停止またはデータ・インスタンスの停止を実行したが、進捗ダイアログが進行しない場合は、進捗ダイアログから操作を取り消すことができます。その後、「次」をクリックすると、SQL Developerによって、データベースがロードされているか、インスタンスが起動していることを示す警告メッセージが表示されます。「はい」をクリックして、次の停止ステップに進みます。

  1. グリッドの名前を右クリックし、「Grid Control」を選択して、「シャットダウン」を選択します。

    「グリッド・ウィザードの停止」ダイアログおよび「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。データベースにオープン接続がある場合は、データベース表の「アプリケーション接続」列のリンクをクリックして、特定のデータベースへのアクティブな接続を表示します。グリッドを停止する前に必ず、データベースに接続されているすべてのアプリケーションを閉じてください。

    「データベースのアンロード」ボタンを探します。

  2. 「データベースのアンロード」をクリックします。

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。データベースの数によっては、データベースのアンロードに数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    ノート:

    • TimesTen Scaleout 18.1.2より前のバージョンのデータベースの場合は、データベースからアプリケーションを切断できないと、SQL Developerでそのデータベースをアンロードできない可能性があります。その場合は、データベースのアンロード・プロセスを取り消してステップ3に進み、データ・インスタンスのアンロードを試行できます。

    • TimesTen Scaleout 18.1.2以上のデータベースの場合は、「すべてのユーザー接続を強制的に切断」チェック・ボックスを使用できます。SQL Developerでは、トランザクション・モードおよび即時モードの使用によるユーザー接続の終了に失敗すると、すべてのユーザー接続の中止が試みられます。すべてのユーザー接続を強制的に切断すると、データが失われる可能性があります。

    「データベース情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべてのデータベースがアンロードされました。」というテキストが表示されます。

    「次」ボタンを探します。

  3. 「次」をクリックします。

    「グリッド・ウィザードの停止」ダイアログがリフレッシュされ、「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「インスタンスの停止」ボタンを探します。

  4. 「インスタンスの停止」をクリックします。

    ノート:

    必要に応じて、特定のデータ・インスタンスの「アクションの強制」チェック・ボックスを選択して、そのデータ・インスタンスを強制的に停止します。データ・インスタンスを強制的に停止すると、データが失われる可能性があります。データ・インスタンスを強制的に停止する前に、データのバックアップを作成することをお薦めします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。データ・インスタンスの停止には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべてのデータ・インスタンスが停止中です。」というテキストが表示されます。

    「次」ボタンを探します。

  5. 「次」をクリックします。

    「グリッド・ウィザードの停止」ダイアログがリフレッシュされ、「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。

    「インスタンスの停止」ボタンを探します。

  6. 「インスタンスの停止」をクリックします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンス情報を更新中」進捗ダイアログが閉じます。出力テキスト領域に、「すべての管理インスタンスが停止中です。」というテキストが表示されます。

    「終了」ボタンを探します。

  7. 「終了」をクリックします。

    「グリッド・ウィザードの停止」ダイアログが閉じます。

グリッドのコンポーネント(データベース、管理インスタンス、データ・インスタンスなど)が正常に停止されました。

SQL Developerへの既存のグリッドの追加

ttGridAdminユーティリティによって作成された既存のグリッドを、SQL Developer内の「TimesTen Scaleout」ビューに追加できます。その後、SQL Developerを使用してこのグリッドを管理できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。

  1. 「TimesTen Scaleout」ビュー・ノードで、「TimesTen Scaleout」フォルダを右クリックして、「既存のグリッドの管理」を選択します。

    「既存のグリッドの管理」ダイアログが表示されます。「ホスト・アドレス」テキスト・フィールドを探します。

  2. 「ホスト・アドレス」フィールドで、グリッドのアクティブ管理インスタンスの外部アドレスを指定します。
  3. 「インスタンス・ホーム」フィールドで、アクティブ管理インスタンスのインスタンス・ホーム・ディレクトリを指定します。
  4. 「インスタンス管理者」フィールドに、アクティブ管理インスタンスのインスタンス管理者を入力します。
  5. デフォルトでは、「パスワードの使用」オプションが選択されています。「パスワードの使用」フィールドに、インスタンス管理者のパスワードを指定します。

    ノート:

    インスタンス管理者のパスワードを指定しないようにするには、「SSHキー・ファイルの使用」オプションを選択してからSSHキー・ファイルを参照して選択することで、SSHキー・ファイルを指定します。SSHキー・ファイルを生成できます。

  6. 以降の操作で、SQL Developerからインスタンス管理者パスワードの入力を求められないようにするには、「パスワードの保存」チェック・ボックスを選択します。

    これで、SQL Developerで構成を検証できるようになりました。「テスト」ボタンを探します。

  7. 「テスト」をクリックします。

    進捗ダイアログが表示されます。テスト・プロセスには数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    テスト・プロセスが完了すると、「グリッドの有無のテスト」ダイアログが表示されます。「OK」ボタンを探します。

  8. 「OK」をクリックします。

    「グリッドの有無のテスト」ダイアログが閉じます。これで、既存のグリッドの構成を保存できるようになりました。

    「OK」ボタンを探します。

  9. 「OK」をクリックします。

    SQL Developerにより、入力値が検証され、進捗ダイアログが表示されます。検証には数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、無効な入力値を修正します。

    SQL Developerで検証が完了すると、「既存のグリッドの管理」確認ダイアログが表示されます。「OK」ボタンを探します。

  10. 「OK」をクリックします。

    「既存のグリッドの管理」ダイアログが閉じます。

既存のグリッドがSQL Developerに正常に追加されました。これで、SQL Developerでグリッドを管理できるようになりました。

SQL Developerからのグリッド・エントリの削除

SQL Developerからグリッド・エントリを削除できます。この場合、グリッドをインストールしたホストからはグリッドとそのオブジェクトは削除されず、「TimesTen Scaleout」ビューのみからグリッド・エントリが削除されます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックして、「削除」を選択します。

    「グリッドの削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「グリッドの削除」ダイアログが閉じ、SQL Developerによって、グリッド・エントリが「TimesTen Scaleout」ビューから削除されます。

「TimesTen Scaleout」ビューからグリッド・エントリが正常に削除されました。

グリッド・モデルの使用

TimesTen Scaleoutでは、現在の構造ではなく、グリッドに必要な構造を記述するモデル内でグリッドの単一中央構成を維持します。このモデルは、インストール、ホスト、データベース、インスタンスなど、グリッドのすべてのコンポーネントの完全なリストであるモデル・オブジェクトを持つグリッドの望ましい論理トポロジを表します。

SQL Developerでは、グリッド・モデルを操作できます。グリッド・モデルに関しては次の手順を実行できます。

グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用

グリッド・モデルに対してオブジェクトを追加または削除した後は、これらの変更をグリッド・モデルに適用する必要があります。モデルに対して加えた変更は、即座にではなく、明示的に適用して初めてグリッドに反映されます。変更を適用した後、最新バージョンのモデルに加えられた変更が、TimesTen Scaleoutによって操作グリッドに実装されます。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドグリッドの中央構成を参照してください。

たとえば、新しいインストールおよびデータ・インスタンスを最新バージョンのモデルに追加した場合、モデルに変更を適用すると、そのホストのインストールとデータ・インスタンスの両方を作成および初期化するために必要な操作がすべて実行されます。

グリッド・モデルの変更をグリッドに適用する操作によって、リソースが大量に消費されます。グリッド・モデルに複数の変更を加える場合は、グリッドに変更を適用する前に、グリッド・モデルに対してすべての変更を加えます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックして、「グリッド・モデル」を選択し、「変更の適用」を選択します。

    「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」ダイアログが表示されます。グリッド・モデルの比較には数分かかる場合があります。

    • SQL Developerで現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間の変更が検出されなかった場合、「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」ダイアログに「最新モデルは、現在のモデルによって最新状態になっています。」というテキストが表示されます。「Close」をクリックしてダイアログを閉じます。

    • SQL Developerによって現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間の変更が検出された場合は、「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログが表示されます。変更表を探します。

  2. 表にリストされている変更が、グリッドに適用することを意図しているグリッド・モデルの変更であることを確認します。
  3. 「はい」をクリックします。

    「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログが閉じ、「変更の適用」ダイアログが表示されます。グリッド・モデルの変更の数によっては、グリッド・モデルへの変更の適用に数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

  4. 「閉じる」をクリックします。

    「変更の適用」ダイアログが閉じます。

グリッド・モデルの変更がグリッドに正常に適用されました。

グリッド・モデルのエクスポート

グリッドの現在のモデルをエクスポートできます。SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックして、「グリッド・モデル」を選択し、「エクスポート」を選択します。

    「グリッド・モデルのエクスポート」ダイアログが表示されます。「エクスポートするバージョンの選択」リージョンを探します。

  2. 「エクスポートするバージョンの選択」リージョンで、エクスポートする構成のバージョンを選択します。オプションは次のとおりです。
    • 現行: グリッドの現在のグリッド・モデル。

    • 最新: グリッドに未適用の最新のグリッド・モデル。

    • バージョン: 構成ファイルのバージョン。「バージョン」ラジオ・ボタンの右にあるテキスト・フィールドを使用して、エクスポートするバージョンを選択します。

    「参照」ボタンを探します。

  3. 「参照」をクリックします。

    「エクスポート・ファイル」ダイアログが表示されます。グリッド・モデル・ファイルをエクスポートする場所を指定します。

  4. 「ファイル名」テキスト・フィールドで、グリッド・モデルの名前を指定し、「保存」をクリックします。

    「エクスポート・ファイル」ダイアログが閉じます。「エクスポート」ダイアログで、「エクスポート」ボタンを探します。

  5. 「エクスポート」をクリックします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログおよび「グリッド・モデルのエクスポート」ダイアログが閉じます。「グリッド・モデルのエクスポート」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  6. 「閉じる」をクリックします。

    「グリッド・モデルのエクスポート」進捗ダイアログが閉じます。

グリッド・モデル・ファイルが正常にエクスポートされました。

グリッド・ビューに表示されるグリッド・モデルの変更

SQL Developerのグリッド・ビューに表示されるグリッド・モデルを選択できます。SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

グリッド・ノードを右クリックし、「グリッド・モデル」を選択して、「同期対象」を選択し、次のいずれかのオプションを選択します。

  • 最新: グリッド・モデルに適用されていない最新のオブジェクト変更がすべて表示されます。

  • 現行: グリッド・モデルに適用されたオブジェクトのみが表示されます。

SQL Developerによって、グリッド・ビューに表示されるグリッド・モデルが変更されます。

グリッド・モデルに対する変更の表示

現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルとの差異を表示できます。最新グリッド・モデルでの変更内容はまだ適用されていません。SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

グリッド・ノードを右クリックし、「グリッド・モデル」を選択して、「変更の表示」を選択します。

「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが表示されます。

  • 現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルとの間に変更がない場合は、「最新モデルは、現在のモデルによって最新状態になっています。」というメッセージが表示されます。「閉じる」をクリックします。

  • 現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルの間に変更がある場合は、「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが閉じ、「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログが表示されます。これで、グリッド・モデルに対する変更内容を確認して、「閉じる」をクリックできるようになりました。

グリッドの計画

TimesTen Scaleoutでグリッドとデータベースを構成する前に、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドグリッドの計画に記載されている情報を収集する必要があります。

ホストの使用

データ・インスタンス用および管理インスタンス用に使用できるホストを追加および削除できます。ホストをデータ領域に割り当てて、ホスト上でコマンドを実行することもできます。ホストに関しては次の手順を実行できます。

ホストの追加

データ・インスタンスまたは管理インスタンスをホストに追加する前に、まずそのホストをグリッド・モデルに追加する必要があります。構成するインスタンスは、ホストごとに1つのみにすることをお薦めします。ホストを追加するには、すべての構成パラメータを手動で指定するか、既存ホストの構成を複製します。複製できるのは既存の構成のみであるため、少なくとも次のものを手動で構成する必要があります。

  • アクティブ管理インスタンス(それに関連付けられているホストおよびインストールを含む)。なお、アクティブ管理インスタンスはグリッドの作成時に作成されます。

  • 単一のデータ・インスタンス(それに関連付けられているホストとインストールを含む)。

この項の内容は次のとおりです。

新規ホストの手動構成

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを右クリックして、「新規ホスト」を選択します。

    「新規ホスト」ダイアログが表示されます。「ホスト名」テキスト・フィールドを探します。

    ノート:

    場合によっては、「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されます。ダイアログで指定されている前提条件を満たしていることを確認します。「パスワードなしSSH」ダイアログが再度表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。グリッドを作成するための前提条件の詳細は、「グリッドの作成」を参照してください。

  2. オペレーティング・システムによって割り当てられた、デフォルトのホスト名を選択できます。または、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除して、ホストの名前を「ホスト名」フィールドに入力することで、独自の名前を指定できます。
  3. 管理インスタンスの内部アドレスと外部アドレスを、「内部アドレス」フィールドと「外部アドレス」フィールドに入力します。管理インスタンスの内部アドレスと外部アドレスの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド内部および外部ネットワークを参照してください。
  4. 「データ領域グループ」ドロップダウン・リストから、ホストを割り当てるデータ領域グループを選択します。
  5. 「閉じる」をクリックします。
  6. すべてのグリッド・コンポーネントを追加した後にのみ、グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

    グリッド・モデルに新規ホストが正常に追加されました。

既存ホストの構成の複製

インスタンス(管理またはデータ)のホストを新規作成するときに、既存のホストの構成を、それに関連付けられているインストールとインスタンスを含めて、複製できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを展開して、クローンを作成するホストを右クリックし、「クローン」を選択します。

    ノート:

    場合によっては、「パスワードなしSSH」ダイアログが表示されます。ダイアログで指定されている前提条件を満たしていることを確認します。「パスワードなしSSH」ダイアログが再度表示されないようにするには、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。続いて、「はい」ボタンをクリックします。グリッドを作成するための前提条件の詳細は、「グリッドの作成」を参照してください。

    スタンバイ管理インスタンス用にアクティブ管理インスタンスの構成を複製している場合は、「管理インスタンス」ダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。スタンバイ管理インスタンスを構成しない場合は、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。次に、「はい」ボタンをクリックして、新しいデータ・インスタンス用にデータ・インスタンス構成を複製します。

    「ホストのクローン作成」ダイアログが表示されます。

  2. オペレーティング・システムによって割り当てられた、デフォルトのホスト名を選択できます。または、「デフォルトの使用」チェック・ボックスの選択を解除して、ホストの名前を「ホスト名」フィールドに入力することで、独自の名前を指定できます。
  3. 管理インスタンスの内部アドレスと外部アドレスを、「内部アドレス」フィールドと「外部アドレス」フィールドに入力します。管理インスタンスの内部アドレスと外部アドレスの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド内部および外部ネットワークを参照してください。

    これで、ホストを複製できるようになりました。「OK」ボタンを探します。

  4. 「OK」をクリックします。

    「ホストのクローン作成」ダイアログが閉じ、「ホストのクローン作成」進捗ダイアログが表示されます。ホストのクローン作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ホストのクローン作成」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。
  6. ホストを編集して、このホストの物理グループまたはデータ領域グループを変更します。グリッドにモデルの変更を適用する前に変更できるのは、この新規ホストのデータ領域グループのみです。詳細は、「ホストの編集」を参照してください。
  7. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

ホストは、そのインストールおよびインスタンスを含め、正常に複製されました。このホスト用にインストールまたはインスタンスを作成する必要はありません。

ホストの編集

ホストのデータ領域グループおよび物理グループを編集できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを展開して、編集するホストを右クリックし、「編集」を選択します。

    「ホストの編集」ダイアログが表示されます。

  2. 「データ領域グループ」ドロップダウン・リストから、ホストを割り当てるデータ領域グループを選択します。

    データ領域グループにホストを割り当て、その変更をグリッド・モデルに適用すると、そのホストのデータ領域グループは変更できなくなります。

  3. このホストの物理グループを選択するには、「物理グループ」フィールドの右にある「選択」ボタンをクリックします。

    「物理グループ」ダイアログが表示されます。「除外」リストと「選択済」リストを探します。ホストを割り当てる物理グループを見つけます。

  4. 「除外」リストで、ホストを割り当てる物理グループを含む行を見つけます。ホスト名をダブルクリックします。ホストを複数の物理グループに割り当てる場合は、追加の物理グループに対応する物理グループ名をダブルクリックします。
  5. 「選択済」リストで、ホストの取消し元の物理グループが含まれる行を見つけます。ホスト名をダブルクリックします。複数の物理グループを取り消す場合は、追加の物理グループに対応する物理グループ名をダブルクリックします。

    「除外」リストを参照し、ホストの取消し元の物理グループがリストに含まれていることを確認します。「選択済」リストで、ホストを割り当てる物理グループがリストに含まれていることを確認します。「OK」ボタンを探します。

  6. 「OK」をクリックします。

    「物理グループ」ダイアログが閉じます。「ホストの編集」ダイアログで、「OK」ボタンを探します。

  7. 「OK」をクリックします。

    「ホストの編集」ダイアログが閉じ、「ホストの編集」進捗ダイアログが表示されます。ホストの編集には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ホストの編集」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  8. 「閉じる」をクリックします。
  9. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

ホストを正常に編集できました。

データ領域グループへのホストの割当て

ホストがまだデータ領域グループに関連付けられていない場合は、そのホストをデータ領域グループに割り当てることができます。ホストがデータ領域グループに割り当てられた後で、そのホストを再割当てすることはできません。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを右クリックして、データ領域グループへの割当てを選択します。

    「データ領域グループへのホストの割当て」ダイアログが表示されます。データ領域グループに割り当てるホストを見つけます。

  2. データ領域グループに割り当てるホスト名を右クリックします。次に、ホストを割り当てるデータ領域グループを選択します。

    選択したデータ領域グループにホストが割り当てられます。この手順を繰り返して、すべてのホストをデータ領域グループに割り当てます。各データ領域グループに同じ数のホストがあることを確認します。

  3. すべてのホストをデータ領域グループに割り当てたら、「OK」をクリックします。

    図2-4 「データ領域グループへのホストの割当て」ダイアログ

    図2-4の説明が続く
    「図2-4 「データ領域グループへのホストの割当て」ダイアログ」の説明

    「データ領域グループへのホストの割当て」進捗ダイアログが表示されます。データ領域グループへのホストの割当てには、数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「データ領域グループへのホストの割当て」進捗ダイアログおよび「データ領域グループへのホストの割当て」ダイアログが閉じます。

  4. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データ領域グループにホストが正常に割り当てられました。

ホストでのコマンドの実行

グリッドに含まれているホスト上でコマンドを実行できます。SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

ノート:

「コマンドの実行」ダイアログでは、コマンドを実行するホストを1つ以上選択できます。1つのコマンドを複数のホストで同時に実行できます。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを展開して、コマンドを実行するホストを右クリックし、「コマンドの実行」を選択します。

    「コマンドの実行」ダイアログが表示されます。「コマンドの実行」ダイアログの右側で「除外」フォルダを探します。

    ノート:

    各ホストのデータ領域グループを表示するには、「コマンドの実行」ダイアログの下部にある「データ領域グループの表示」チェック・ボックスを選択します。このオプションを使用すると、「含める」および「除外」フォルダ内のホストが、各ホストのデータ領域グループに基づいて分類されます。

  2. 「除外」フォルダで、コマンドを実行するホストを探します。ホスト名を右クリックして、「移動」を選択します。コマンドを実行するホストを追加する場合は、対応するホスト名を右クリックして、追加のホストに対して「移動」を選択します。

    「含める」フォルダを調べて、コマンドを実行するホストがリストに含まれていることを確認します。「除外」フォルダを調べて、コマンドを実行しないホストがリストに含まれていることを確認します。「実行コマンド」テキスト・フィールドを探します。

  3. 「実行コマンド」テキスト・フィールドに、選択したホスト上で実行するコマンドを入力します。

    「実行」ボタンを探します。

  4. 「実行」をクリックします。

    TimesTen Scaleoutによって、選択したすべてのホストでコマンドが実行されます。SQL Developerには、すべてのホストの出力を含むタブが表示されます。ホストのタブをクリックすると、その特定のホストのコマンド出力を表示できます。「保存」ボタンをクリックして、ホストの出力を保存できます。「すべて保存」ボタンをクリックして、すべてのホストの出力を保存することもできます。

    グリッドからホスト上で正常にコマンドを実行できました。「実行」コマンドのテキスト・フィールドに新しいコマンドを入力して、「実行」ボタンをクリックすると、追加のコマンドを実行できます。ホストでのコマンドの実行が終了したら、「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    「実行」コマンド・ダイアログが閉じます。

ホストの削除

グリッド・モデルからホストを削除できます。ホストを削除する前に、このホストのデータベースからグリッド内の他のホストにすべてのデータを移行したことを確認してください。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「ホスト」オプションを展開して、削除するホストを右クリックし、「削除」を選択します。

    「ホストの削除」警告ダイアログが表示され、このホストのデータベースからグリッド内の他のホストにすべてのデータを移行するように警告されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「ホストの削除」警告ダイアログが閉じ、「ホストの削除」進捗ダイアログが表示されます。ホストの削除には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ホストの削除」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。
  4. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

ホストが正常に削除されました。

インストールの使用

グリッドに含まれているホストに対してインストールを作成または削除できます。インストールに関しては次の手順を実行できます。

新規インストールの作成

グリッドに含まれているホスト上に新しいインストールを作成できます。どのホストにも、インストールが関連付けられている必要があります。ホストは、インストール・ファイルの専用コピーを所有するか、ネットワーク接続ストレージを介して1つ以上のホストとインストールを共有することができます。インストールの共有の場合は、共有されているインストール・ファイルの場所を含むインストール・モデル・オブジェクトがそのホストに関連付けられている必要があります。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インストールを作成するホストの順に展開し、「インストール」オプションを右クリックして、「新規インストール」を選択します。

    「新規インストール」ダイアログが表示されます。「インストール名」テキスト・フィールドを探します。

  2. インストールの名前を指定しない場合、TimesTen Scaleoutでは、インストールの名前としてinstallation1が設定されます。同じホストに関連付けられた後続のインストールは、デフォルトでinstallationnになります。ここでのnは、最も大きい番号が付いたインストール名を基準とした、次の連番です。たとえば、installation1という名前のインストールがある場合、デフォルト値はinstallation2です。

    「新規インストール」ダイアログの「ソースの選択」リージョンを探します。

  3. 「場所」フィールドで、TimesTen配布ファイルをコピーできる、選択したホスト上のディレクトリを指定します。
  4. 「ソースの選択」ラジオ・ボタンから、次のいずれかのインストール・ソースを選択します。
既存のソースの使用

「既存のソースの使用」オプションを使用すると、既存のTimesTenインストールをグリッドの一部であるホストからコピーできます。「既存のソースの使用」オプションを選択する前に、「新規インストールの作成」のステップ3までを完了してください。

  1. 「ホスト」ドロップダウン・リストから、コピーする既存のインストールが含まれるホストを選択します。

    「インストール」ドロップダウン・リストがリフレッシュされ、選択したホストの使用可能なインストールが表示されます。選択したホストにTimesTenインストールが含まれていない場合、SQL Developerではソースを「新規ソース」に切り替えます。

  2. 「インストール」ドロップダウン・リストから、コピーするインストールを選択します。
  3. 「OK」をクリックします。

    「新規インストール」ダイアログが閉じ、「グリッド・モデルにインストールを作成中。」進捗ダイアログが表示されます。新規インストールの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「グリッド・モデルにインストールを作成中。」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  4. 「閉じる」をクリックします。
  5. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

新規TimesTenインストールが正常に作成されました。

新規ソース

「新規ソース」オプションを使用すると、グリッドに含まれているホスト上の新しい配布ファイルを使用できます。「新規ソース」オプションを選択する前に、「新規インストールの作成」のステップ3までを完了してください。

  1. 「ホスト」ドロップダウン・リストから、コピーする新しい配布ファイルが含まれているホストを選択します。
  2. 「場所」フィールドで、TimesTen配布ファイルがある、指定したホスト上のディレクトリを指定します。
  3. 「OK」をクリックします。

    「新規インストール」ダイアログが閉じ、「グリッド・モデルにインストールを作成中。」進捗ダイアログが表示されます。新規インストールの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「グリッド・モデルにインストールを作成中。」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  4. 「閉じる」をクリックします。
  5. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

新規TimesTenインストールが正常に作成されました。

インストールの削除

グリッドに含まれているホストから既存のTimesTenインストールを削除できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インストールを削除するホスト「インストール」オプションの順に展開し、インストールを右クリックして、「削除」を選択します。

    「インストールの削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「インストールの削除」ダイアログが閉じ、「インストールの削除」進捗ダイアログが表示されます。インストールの削除には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。
  4. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

TimesTenインストールが正常に削除されました。

管理インスタンスの使用

TimesTenでは、アクティブ管理インスタンスおよびスタンバイ管理インスタンスという、1つまたは2つの管理インスタンスを使用して、TimesTen Scaleoutを管理します。

  • グリッドの構成を使用および制御する操作はすべて、アクティブ管理インスタンスから実行する必要があります。

  • 障害から保護し、グリッド管理の可用性を高めるために、スタンバイ管理インスタンスを追加することをお薦めします。TimesTen Scaleoutでは、2つ目の管理インスタンスが自動的にスタンバイとして構成されます。

SQL Developerで「簡易グリッド・ウィザード」または「新規グリッド」オプションを使用してグリッドを作成すると、TimesTenによってアクティブ管理インスタンスが作成されます。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド管理インスタンスを参照してください。

管理インスタンスに関しては次の手順を実行できます。

新規管理インスタンスの作成

新しい管理インスタンスの作成は、次のどちらかのために実行します。

  • 障害から保護するためやグリッド管理の可用性を高めるためにスタンバイ管理インスタンスを作成します。

  • 既存のアクティブ管理インスタンスまたはスタンバイ管理インスタンスを置き換えるために管理インスタンスを作成します(たとえば、管理インスタンスに障害が発生した場合、または管理インスタンスのホストをリタイアさせる場合)。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックして、「グリッド管理」を選択し、「新規管理インスタンス」を選択します。

    「新規管理インスタンス」ダイアログが表示されます。「ホストの選択」リージョンを探します。

  2. 「ホストの選択」ドロップダウン・リストから、管理インスタンスを作成するホストを選択します。

    新しいホストを追加する場合は、「ホストの選択」ドロップダウン・リストの横にある「新規」ボタンをクリックします。「新規ホスト」ダイアログの詳細は、「ホストの追加」を参照してください。

  3. 「インストールの選択」ドロップダウン・リストから、管理インスタンスに使用するインストールを選択します。既存のTimesTenインストールがないホストを選択した場合は、選択したホストにインストールを作成する必要があります。

    新しいインストールを作成する場合は、「インストールの選択」ドロップダウン・リストの横にある「新規」ボタンをクリックします。「新規インストール」ダイアログの詳細は、「新規インストールの作成」を参照してください。

  4. 「インスタンス名」フィールドに、管理インスタンスの名前を入力します。デフォルト値はinstance1です。
  5. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。
  6. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、TimesTenデーモン・ポートのデフォルト値は6624です

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスのデーモン・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのデーモン・ポートが6624の場合、デフォルト値は6724です。

  7. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、TimesTenクライアント/サーバー・ポートのデフォルト値は<ph varref="tt64defserverport"/>です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートが<ph varref="tt64defserverport"/>の場合、デフォルト値は6725です。

  8. 「管理ポート」フィールドで、管理ポート番号を指定します。

    この管理ポートは、アクティブ管理インスタンスのTCP/IPポート番号の値です。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、管理ポートのデフォルト値は<ph varref="tt64defclusterdaemonport"/>です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスの管理ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスの管理ポートが<ph varref="tt64defclusterdaemonport"/>の場合、デフォルト値は3854です。

  9. 「OK」をクリックします。

    図2-5 「新規管理インスタンス」ダイアログ

    図2-5の説明が続く
    「図2-5 「新規管理インスタンス」ダイアログ」の説明

    「グリッド・オブジェクトを作成中」進捗ダイアログが表示されます。選択したインスタンス・ディレクトリが存在しない場合は、新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

    管理インスタンスの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「管理インスタンス」ダイアログが閉じます。

    「閉じる」ボタンを探します。

  10. 「閉じる」をクリックします。
  11. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

TimesTen管理インスタンスが正常に作成されました。

管理インスタンスの置換

管理インスタンスを新しいインスタンスに置き換えることができます。これは、既存の管理インスタンスに障害が発生した場合や、既存の管理インスタンスのホストをリタイアさせて新しいホストに置き換える場合に役立ちます。

管理インスタンスを置換できるのは、グリッドにアクティブ管理インスタンスとスタンバイ管理インスタンスの両方がある場合のみです。

アクティブ管理インスタンスを置換すると、TimesTen Scaleoutによってスタンバイ管理インスタンスがアクティブ管理インスタンスに昇格されます。その後、TimesTen Scaleoutによって元のアクティブ管理インスタンスが削除され、新しい管理インスタンスがスタンバイ管理インスタンスとして追加されます。

スタンバイ管理インスタンスを置換すると、TimesTen Scaleoutによって現在のスタンバイ管理インスタンスが削除され、新しい管理インスタンスがスタンバイ管理インスタンスとして追加されます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「管理インスタンス」オプションを展開し、管理インスタンスを右クリックして、「置換」を選択します。

    「管理インスタンスの置換」ダイアログが表示されます。

  2. 「インストールの選択」ドロップダウン・リストから、管理インスタンスに使用するインストールを選択します。既存のTimesTenインストールがないホストを選択した場合は、選択したホストにインストールを作成する必要があります。

    新しいインストールを作成する場合は、「インストールの選択」ドロップダウン・リストの横にある「新規」ボタンをクリックします。「新規インストール」ダイアログの詳細は、「新規インストールの作成」を参照してください。

  3. 「インスタンス名」フィールドに、管理インスタンスの名前を入力します。デフォルト値はinstance1です。
  4. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。
  5. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、TimesTenデーモン・ポートのデフォルト値は6624です

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスのデーモン・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのデーモン・ポートが6624の場合、デフォルト値は6724です。

  6. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。
    • TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、TimesTenクライアント/サーバー・ポートのデフォルト値は6625です

    • TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートが6625の場合、デフォルト値は6725です。

  7. 「管理ポート」フィールドで、管理ポート番号を指定します。

    この管理ポートは、管理インスタンスのTCP/IPポート番号の値です。

    TimesTenインスタンスのないホストを選択した場合、管理ポートのデフォルト値は3754です。

    TimesTenインスタンスのあるホストを選択した場合、デフォルト値は、元のインスタンスの管理ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスの管理ポートが3754の場合、デフォルト値は3854です。

  8. 「OK」をクリックします。

    図2-6 「管理インスタンスの置換」ダイアログ

    図2-6の説明が続きます
    「図2-6 「管理インスタンスの置換」ダイアログ」の説明

    「管理インスタンスの置換」進捗ダイアログが表示されます。選択したインスタンス・ディレクトリが存在しない場合は、新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

    管理インスタンスの置換には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「管理インスタンスの置換」ダイアログが閉じます。

    「閉じる」ボタンを探します。

  9. 「閉じる」をクリックします。
  10. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

管理インスタンスが正常に置換されました。

アクティブ管理インスタンスとスタンバイ管理インスタンスの切替え

現在のスタンバイ管理インスタンスをグリッドのアクティブ管理インスタンスに切り替えることができます。アクティブ管理インスタンスを切り替える前に、グリッドに管理インスタンスが2つあることを確認してください。アクティブ管理インスタンスとスタンバイ管理インスタンスを切り替える理由の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド管理インスタンスのフェイルオーバーの管理を参照してください。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックし、「グリッド管理」を選択して、アクティブの切替えを選択します。

    「アクティブ管理インスタンスの切替え」進捗ダイアログが表示されます。スタンバイ管理インスタンスの確認には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「アクティブ管理インスタンスの切替え」進捗ダイアログが閉じ、「アクティブ管理インスタンスの切替え」確認ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「アクティブ管理インスタンスの切替え」確認ダイアログが閉じ、「アクティブ管理インスタンスの切替え」進捗ダイアログが表示されます。

    アクティブ管理インスタンスの切替えには数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。
  4. 切替えによる変更内容をグリッド・モデルに適用します。グリッドへのモデルに対する変更内容の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。
  5. 新しいスタンバイ管理インスタンスを起動します。詳細は、「管理インスタンスの制御」を参照してください。

アクティブ管理インスタンスがスタンバイ管理インスタンスと正常に切り替えられました。

管理インスタンスの制御

スタンバイ管理インスタンスを起動または停止できます。

  • 通常は、次のようなシナリオでスタンバイ管理インスタンスを起動します。アクティブ管理インスタンスに障害が発生し、スタンバイをアクティブに昇格させてから、スタンバイを起動します。これにより、元のアクティブ管理インスタンスがスタンバイ管理インスタンスになります。詳細は、アクティブ管理インスタンスとスタンバイ管理インスタンスの切替えを参照してください。

  • スタンバイ管理インスタンスに障害が発生した場合か、なんらかの理由でスタンバイ管理インスタンスを停止する必要がある場合(再起動させるためやメンテナンスを実行するためなど)には、スタンバイ管理インスタンスを停止できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「管理インスタンス」を右クリックし、「グリッド管理」を選択して、次のいずれかのオプションを選択します。
    • スタンバイの起動: このオプションにより、スタンバイ管理インスタンスを起動します。

    • スタンバイの停止: このオプションにより、スタンバイ管理インスタンスを停止します。

    確認ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

    すでに起動しているスタンバイ管理インスタンスを起動しようとすると、進捗ダイアログにエラー・メッセージが表示されます。これは、すでに停止しているスタンバイ管理インスタンスを停止しようとした場合も同様です。

  2. 「はい」をクリックします。

    確認ダイアログが閉じ、進捗ダイアログが表示されます。スタンバイ管理インスタンスの起動および停止には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

スタンバイ管理インスタンスが正常に起動または停止されました。

アクティブ管理インスタンスでのコマンドの実行

シェル端末を開いて、アクティブ管理インスタンスのホストでコマンドを実行できます。これは、SQL Developerでサポートされていない可能性がある特定のttGridAdminユーティリティ・コマンドを実行する場合に便利です。ttGridAdminコマンドの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory DatabaseリファレンスttGridAdminを参照してください。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。

  • グリッドの名前を右クリックして、「実行」を選択し、「シェル」を選択します。

    SQL Developerに、シェル端末を含むタブが表示されます。このシェル端末を使用して、アクティブ管理インスタンスのホストでコマンドを実行できます。

データ・インスタンスの使用

グリッドに含まれているホストに対してデータ・インスタンスを作成または削除できます。

新規データ・インスタンスの作成

データ・インスタンスは、グリッド内のデータベースごとに1つの要素を格納します。グリッドは、各データベース内のデータを複数のデータ・インスタンスにわたり分散します。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータ・インスタンスを参照してください。

データ・インスタンス・ウィザードを使用して、または特定のホスト上で直接、新しいデータ・インスタンスを作成できます。新しいデータ・インスタンスを作成する前に、データベース分散のためのデータ・インスタンスの作成先となるホストが、データ領域グループに割り当てられていることを確認します。データ領域グループに割り当てられていないホストにデータ・インスタンスを作成しようとした場合、TimesTen Scaleoutでそのデータ・インスタンスは作成されません。データ領域グループへのホストの割当ての詳細は、「データ領域グループへのホストの割当て」を参照してください。

次のいずれかのオプションを使用して、データ・インスタンスを作成します。

新規データ・インスタンス・ウィザード

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。

グリッドの名前を右クリックして、「新規データ・インスタンス」を選択します。

次に、「新規管理インスタンスの作成」で説明されているステップを、ステップ2から実行します。これはデータ・インスタンスの作成であるため、管理ポートは指定しないでください。

特定のホスト上の新規データ・インスタンス

グリッドに含まれているホストに新規データ・インスタンスを作成できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスを作成するホストの順に展開し、「インスタンス」オプションを右クリックして、「新規インスタンス」を選択します。

    「新規インスタンス」ダイアログが表示されます。「インスタンス名」テキスト・フィールドを探します。

  2. 「インスタンス名」フィールドに、データ・インスタンスの名前を入力します。デフォルト値はinstance1です。
  3. 「インスタンスの場所」フィールドで、TimesTenによってインスタンスが作成されるディレクトリを指定します。TimesTenによって、指定したディレクトリ内に、インスタンス名を持つディレクトリが作成されます。たとえば、インスタンス名がinstance1で、インスタンスの場所が/TimesTen/instance/の場合は、TimesTenによって、/TimesTen/instance/instance1/ディレクトリにインスタンスが作成されます。
  4. 「デーモン・ポート」フィールドで、TimesTenデーモンのポート番号を指定します。デフォルトでは、デフォルト値は、元のインスタンスのデーモン・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのデーモン・ポートが6624の場合、デフォルト値は6724です。
  5. 「クライアント/サーバー・ポート」フィールドで、TimesTenクライアント/サーバーのポート番号を指定します。デフォルトでは、デフォルト値は、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートに100を加算したものになります。たとえば、元のインスタンスのクライアント/サーバー・ポートが6625の場合、デフォルト値は6725です。
  6. 「インストール」ドロップダウン・リストから、TimesTenでインスタンスの作成に使用するインストールを選択します。このドロップダウン・リストには、新しいインスタンスを作成するホストで使用可能なインストールのみが表示されます。

    別のホストにあるインストールを使用するか、新しいインストール・ソースを使用する場合は、「インストール」ドロップダウン・リストの横にある「新規」ボタンをクリックします。「新規インストール」ダイアログの詳細は、「新規インストールの作成」を参照してください。

  7. 「OK」をクリックします。

    図2-7 「新規インストール」ダイアログ

    図2-7の説明が続く
    「図2-7 「新規インストール」ダイアログ」の説明

    「新規インスタンス」ダイアログが閉じ、「新規インスタンス」進捗ダイアログが表示されます。選択したインスタンス・ディレクトリが存在しない場合は、新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

    データ・インスタンスの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  8. 「閉じる」をクリックします。
  9. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

TimesTenデータ・インスタンスが正常に作成されました。

データ・インスタンスの編集

データ・インスタンスのインストールを編集できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスが存在するホスト「インスタンス」オプションの順に展開し、データ・インスタンスを右クリックして、「編集」を選択します。

    「インスタンスの編集」ダイアログが表示されます。

  2. 「インストール」ドロップダウン・リストから、データ・インスタンスに使用する新しいインストールを選択します。
  3. 「OK」をクリックします。

    「インスタンスの編集」ダイアログが閉じ、「インスタンスの編集」進捗ダイアログが表示されます。データ・インスタンスの編集には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「インスタンスの編集」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  4. 「閉じる」をクリックします。

    「インスタンスの編集」進捗ダイアログが閉じます。

  5. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。
  6. インスタンスを再起動します。詳細は、インスタンスおよびサーバーの起動または停止を参照してください。

データ・インスタンスを正常に編集できました。

インスタンスおよびサーバーの起動または停止

TimesTenインスタンスとTimesTenサーバーを起動または停止できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスが存在するホスト「インスタンス」オプションの順に展開し、インスタンスを右クリックして、次のいずれかのオプションを選択します。
    • 開始: このオプションにより、TimesTenインスタンスを起動します。

    • サーバーの起動: このオプションにより、TimesTenサーバーを起動します。

    • 停止: このオプションにより、TimesTenインスタンスを停止します。

    • サーバーの停止: このオプションにより、TimesTenサーバーを停止します。

    確認ダイアログが表示されます。「OK」ボタンを探します。

    ノート:

    ただちにサービスを起動または停止し、警告を無視する場合は、「アクションの強制」チェック・ボックスを選択します。

  2. 「OK」をクリックします。

    確認ダイアログが閉じます。TimesTenインスタンスまたはTimesTenサーバーの起動または停止には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

データ・インスタンスのホストにおけるコマンドの実行

特定のデータ・インスタンスでコマンドを実行できます。SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. グリッドの名前を右クリックして、「実行」を選択し、データ・インスタンスのコマンドを選択します。

    または、「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、データ・インスタンスが存在するホスト「インスタンス」オプションの順に展開し、インスタンスを右クリックして、「コマンドの実行」を選択するという方法もあります。

  2. 次に、「ホストでのコマンドの実行」で説明されているステップを、ステップ2から実行します。

データ・インスタンスの削除

グリッドに含まれているホストから既存のデータ・インスタンスを削除できます。

ノート:

削除できるのは、停止しているデータ・インスタンスのみです。データ・インスタンスの停止の詳細は、「インスタンスおよびサーバーの起動または停止」を参照してください。

データ・インスタンスを削除する前に、このデータ・インスタンスのすべてのデータを他のデータ・インスタンスに分散してあることを確認してください。データ・インスタンスを削除する前に、データの分散先となる要素の数を減らす処理の一部として、データ・インスタンスの削除、置換または除外が必要です。これには、モデルの現行バージョンからデータ・インスタンスを削除するのみでなく、データベースの分散マップからデータ・インスタンスの要素を削除する必要もあります。詳細は、データベースの分散マップの定義を参照してください。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「ホスト」オプション、インスタンスを削除するホスト「インストール」オプションの順に展開し、インスタンスを右クリックして、「削除」を選択します。

    「インスタンスの削除」ダイアログが表示されます。このデータ・インスタンスのデータベース内のすべてのデータを他のデータ・インスタンスのデータベース内に移行してあることを確認します。

    「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「インスタンスの削除」ダイアログが閉じ、「インスタンスの削除」進捗ダイアログが表示されます。データ・インスタンスの削除には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    「インスタンスの削除」進捗ダイアログが閉じます。

  4. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

TimesTenデータ・インスタンスが正常に削除されました。

構成ファイルの使用

グリッドの複数の構成ファイルをインポートおよびエクスポートできます。

ノート:

特定の構成のファイルをインポートしていない場合、その構成のファイルはエクスポートできません。

  • メンバーシップ構成: このファイルには、グリッドのメンバーシップ・サービス構成用の構成パラメータが含まれています。メンバーシップ・サービスの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドTimesTen Scaleoutのメンバーシップ・サービスの概要を参照してください。

  • インスタンス構成: このファイルには、グリッド内の各インスタンスで使用される構成パラメータが含まれています。このファイルの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドインスタンス構成属性のインポート(instanceConfigImport)を参照してください。

  • SQLNet: このsqlnet.oraファイルには、ttLoadFromOracleユーティリティを介してOracleデータベースと対話するための、グリッドの構成パラメータが含まれています。

  • TNS名: このtnsnames.oraファイルには、ttLoadFromOracleユーティリティを介してOracleデータベースと対話するための、グリッドの構成パラメータが含まれています。

構成ファイルを使用して実行できる操作を次に示します。

構成ファイルのインポート

複数のタイプの構成ファイルをインポートできます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、構成ファイル名を右クリックして、「インポート」を選択します。

    「インポート」ダイアログが表示されます。「参照」ボタンを探します。

  2. 「参照」をクリックします。

    「ファイルのインポート」ダイアログが表示されます。構成ファイルを参照します。

  3. 使用する構成ファイルを選択し、「開く」をクリックします。

    「ファイルのインポート」ダイアログが閉じます。「インポート」ダイアログで、「インポート」ボタンを探します。

  4. 「インポート」をクリックします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerにより、指定した構成ファイルが有効なファイルであることが確認されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログおよび「構成のインポート」ダイアログが閉じます。構成のインポート進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    「構成のインポート」進捗ダイアログが閉じます。

  6. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

グリッド・モデルに構成ファイルが正常にインポートされました。

構成ファイルのエクスポート

複数のタイプの構成ファイルをエクスポートできます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、構成ファイル名を右クリックして、「エクスポート」を選択します。

    「エクスポート」ダイアログが表示されます。「エクスポートするバージョンの選択」リージョンを探します。

  2. 「エクスポートするバージョンの選択」リージョンで、エクスポートする構成のバージョンを選択します。オプションは次のとおりです。
    • 現行: グリッドに適用されている現在の構成ファイルです。

    • 最新: まだグリッドに適用されていない最新の構成ファイルです。

    • バージョン: 選択できる構成ファイルのバージョンです。このオプションを選択した場合は、「バージョン」ラジオ・ボタンの右にあるテキスト・フィールドを使用して、エクスポートするバージョンを選択します。

    「参照」ボタンを探します。

  3. 「参照」をクリックします。

    「エクスポート・ファイル」ダイアログが表示されます。構成ファイルをエクスポートする場所を指定します。

  4. 「ファイル名」テキスト・フィールドで、構成ファイルの名前を指定し、「保存」をクリックします。

    「エクスポート・ファイル」ダイアログが閉じます。「エクスポート」ダイアログで、「エクスポート」ボタンを探します。

  5. 「エクスポート」をクリックします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「ファイルの場所を検証中」進捗ダイアログおよび「構成のエクスポート」ダイアログが閉じます。「構成のエクスポート」進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  6. 「閉じる」をクリックします。

    「構成のエクスポート」進捗ダイアログが閉じます。

グリッド・モデルから構成ファイルが正常にエクスポートされました。

データベースの使用

グリッドに対してデータベースを作成または削除できます。

データベース・ウィザードを使用するかどうかを決定するときには、データベース・ウィザードではグリッド・モデルに対する変更がウィザードの最後に自動的に適用されるということを考慮に入れてください。グリッド・モデルを適用する前にモデルの変更を検証する場合は、データベース定義を作成した後、その定義からデータベースを作成します。

データベースに関しては次の手順を実行できます。

データベース・ウィザードによるデータベースの作成

データベース・ウィザードまたはデータベース定義を使用して、グリッドにデータベースを作成できます。詳細は、「データベース定義の使用」を参照してください。

データベースを作成する前に、次のことを確認してください。

  • 機能グリッドがあることを確認します。詳細は、グリッドの作成およびSQL Developerへの既存のグリッドの追加を参照してください。

  • グリッドに少なくともグリッドのK-safetyレベルと同数のデータ・インスタンスがあることを確認します。たとえば、K-safetyレベルが2の場合は、2つ以上のデータ・インスタンスが必要です。データ・インスタンスの追加の詳細は、「データ・インスタンスの使用」を参照してください。

  • 各データ領域グループが、同じ数のデータ・インスタンスに関連付けられていることを確認します。データ・インスタンスではなく、ホストがデータ領域グループに割り当てられます。各ホストに単一のデータ・インスタンスを置くことをお薦めします。データ領域グループへのホストの割当ての詳細は、「データ領域グループへのホストの割当て」を参照してください。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「データベース」オプションを右クリックし、「新規データベース」を選択します。

    「TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード」ダイアログおよび「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが表示されます。

    グリッド・モデルに変更を加え、そのモデルの変更を適用していない場合は、「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが閉じ、「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログが表示されます。このダイアログには、グリッド・モデルで追加、変更または削除されたオブジェクトが表示されます。データベースを作成する場合はグリッド・モデルの変更を適用する必要があるため、必ずこれらのグリッド・モデルの変更を適用してください。「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログの「OK」ボタンを探します。

    グリッドへのモデルに対する変更の適用の詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

    グリッド・モデルに変更を加えていない場合は、「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログの「閉じる」ボタンを見つけます。

  2. 表示されるダイアログに応じて、「OK」または「閉じる」をクリックします。

    表示されるダイアログに応じて、「現在のグリッド・モデルでの変更」ダイアログまたは「現在のグリッド・モデルと最新のグリッド・モデルを比較中」進捗ダイアログが閉じます。「TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード」が表示されます。

    「データベース名」フィールドを探します。

  3. 「データベース名」テキスト・フィールドに、データベースの名前を入力します。デフォルト値はdatabase1です。

    ノート:

    オプションで、データベース定義ファイルをインポートして、データベース定義の属性値をロードできます。データベース定義ファイルでは、ファイル名拡張子として.dbdefを使用する必要があります。

    データベース定義ファイルをインポートするには、「定義のインポート」ボタンをクリックします。次に、データベース定義ファイルを選択し、「開く」をクリックします。データベース定義ファイルをインポートする前に、ウィザードで属性値が設定されていた場合、その属性値は、データベース定義ファイルで定義されている値に変更されます。

    データベース定義ファイルをインポートした後も、ウィザード内でデータベース定義を編集できます。データベース定義の編集を止めるには、ステップ5にスキップします。

    データベース定義ファイルの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータベース定義ファイルの作成を参照してください。

    グリッドにすでにデータベースが含まれている場合は、元のデータベースのデータベース名に1を加算したものがデフォルト値になります。たとえば、元のデータベース名がdatabase1の場合、デフォルト値はdatabase2です。

  4. データベースの接続属性を設定します。次の接続属性を設定できます。
    • データ・ストア属性: データベースの作成時に設定される属性。

      ノート:

      DataStore属性の有効なパスを設定していることを確認してください。このパスは、すべてのデータ・インスタンスのすべてのホストで有効である必要があります。

      LogDirを指定し、DataStoreとは異なる場所にすることがベスト・プラクティスとなります。データベースおよびユーザー・ファイルの場所に関するその他の考慮事項は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストール、移行およびアップグレード・ガイドインストールおよびデプロイメントの計画を参照してください。

    • 最初の接続属性: データベースがメモリーにロードされるときに設定される属性。

    • 一般的な接続属性: 各接続によって設定され、接続されている間保持される属性。これらの属性は接続可能オブジェクトに追加され、データベース定義には含まれません。

    前述の接続属性のタイプに含まれる属性を設定するには、該当するタブを選択します。接続属性の各タブには、属性とデフォルト値のリストが示されます。属性の「値」列の値をダブルクリックすると、属性の値を編集できます。接続属性に応じて、テキスト・フィールドまたは有効な値のドロップダウン・リストで値を編集できます。

    接続属性タブの下にあるドロップダウン・リストから接続属性を選択し、「追加」をクリックすると、接続属性を追加できます。ドロップダウン・リストに接続属性が表示されていない場合は、「新規属性」オプションを選択し、接続属性表の「属性」列に接続属性名を入力します。

    接続属性表から接続属性を選択して、「削除」をクリックすると、接続属性を削除できます。

    有効な接続属性および値の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス属性のリストを参照してください。

  5. 接続属性を設定したら、「次」をクリックします。

    図2-8 TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード - ステップ1/3

    図2-8の説明が続きます
    「図2-8 TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード - ステップ1/3」の説明

    SQL Developerにより、接続属性値が検証されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「次」ボタンを再度クリックして入力値を再検証します。

    ディレクトリ属性の確認ダイアログが表示されます。ディレクトリの確認には数分かかる場合があります。選択したデータベース・ディレクトリがデータ・インスタンスのホスト上に存在しない場合は、そのホストに新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

    ノート:

    SQL Developerによって、使用可能なデータ・インスタンスのすべてのホストに、選択したデータベース・ディレクトリが作成されます。

    ディレクトリ属性の確認ダイアログが閉じ、「TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード」ダイアログがリフレッシュされます。データベース分散マップを探します。

  6. データベースのデータ・インスタンスの最大数を指定します。デフォルト値は、データベースのレプリカ・セットとデータ領域グループの数によって決まります。すべてのレプリカ・セットが完了し、各データ領域グループに同じ数のデータ・インスタンスが含まれている必要があります。SQL Developerからのデータ・インスタンスの提案を確認し、必要な変更を加えます。完全なレプリカ・セットを作成するために、各データ領域グループに同じ数のデータ・インスタンスが含まれていることを確認してください。データ領域グループに含まれているデータ・インスタンスの数が同じでない場合は、「適用」ボタンをクリックするとエラー・ダイアログが表示されます。

    ノート:

    このウィザードで分散マップを構成しない場合は、「データベース配布のスキップ」チェック・ボックスを選択し、「次」をクリックします。データベースの分散マップの定義の詳細は、「データベースの分散マップの定義」を参照してください。

    提案されたデータ・インスタンスを削除する場合は、インスタンス名を右クリックして、「削除」を選択します。

    「使用可能」列からデータ・インスタンスを追加する場合は、インスタンス名を右クリックして、「追加」を選択します。

  7. データ分散用のデータ・インスタンスをすべて選択したら、「次」をクリックします。

    図2-9 TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード - ステップ2/3

    図2-9の説明が続きます。
    「図2-9 TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード - ステップ2/3」の説明

    「TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード」がリフレッシュされ、データベースの構成を含むサマリー表が表示されます。

  8. データベースの構成設定が正しいことを確認し、「終了」をクリックします。

    ノート:

    オプションで、「定義のエクスポート」ボタンをクリックして、データベース定義を.dbdefファイルとして保存することもできます。

    「TimesTen Scaleoutデータベース・ウィザード」ダイアログが閉じ、「データベースを作成中」進捗ダイアログが表示されます。分散マップに含まれるデータ・インスタンスの数によっては、データベースの作成に数分かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。エラー・ファイルが生成された場合は、「データベースを作成中」進捗ダイアログにエラー・ファイルがハイパーリンクとして表示されます。エラー・ファイルを保存し、ファイルにリストされているエラーをトラブルシューティングできます。

    ノート:

    SQL Developerからエラーが表示された場合、またはデータベース作成プロセスを取り消す場合は、グリッド・ナビゲータを確認して、データベースおよび定義ファイルが作成されたかどうかを確認します。データベースまたはデータベース定義が作成された場合は、そのデータベースおよびデータベース定義を破棄します。次に、新規データベースを作成します。データベースの破棄の詳細は、「データベースの破棄」を参照してください。

  9. 「閉じる」をクリックします。

    「データベースを作成中」進捗ダイアログが閉じます。

グリッドにデータベースが正常に作成されました。

アプリケーションをデータベースに接続する前に、データベースがオープン状態であること、およびデータベースに接続するための適切な権限を持つユーザーが作成されていることを確認します。データベースをオープンする方法については、「データベース操作の実行」および「ホストでのコマンドの実行」で、データベースのオープンとホストでのコマンドの実行の詳細をそれぞれ参照してください。

SQL Developerを使用してデータベースのユーザーを作成するには、ホスト・ダイアログの「実行」コマンドを介してttIsqlユーティリティを使用します。このユーティリティは、データベースの任意のデータ・インスタンスで実行できます。

次のコマンドを実行すると、データベースdatabase1に、パスワードterryを持つユーザーterryが作成されます。その後、terryadmin権限が付与されます。

ttisql -e 'CREATE USER terry IDENTIFIED BY terry;GRANT ADMIN TO terry;' DSN=database1

ユーザーの作成の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイドアクセス制御の管理を参照してください。

データベース定義の使用

データベース定義には、TimesTen Scaleoutデータベースの説明が含まれます。これは、データベース名およびデータベースに関連付けられている属性を定義します。データベース定義が現行バージョンのモデルに追加されると、データベースを作成するために使用できるようになります。データベース定義ファイルの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータベース定義ファイルの作成を参照してください。

データベース定義に関しては次の手順を実行できます。

データベース定義を作成します

データベース定義を作成できます。SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

ノート:

新しいデータベース定義を作成すると、TimesTenによって、この新しいデータベース定義の直接接続可能オブジェクトも作成されます。詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド接続可能オブジェクトの作成を参照してください。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを右クリックして、「新規データベース定義」を選択します。

    「新規データベース定義」ダイアログが表示されます。「データベース名」フィールドを探します。

  2. 「データベース名」テキスト・フィールドに、データベースの名前を入力します。デフォルト値はdatabase1です。

    ノート:

    オプションで、データベース定義ファイルをインポートすることもできます。詳細は、データベース定義のインポートを参照してください。

    データベース定義ファイルをインポートした後も、ウィザード内でデータベース定義を編集できます。これ以上データベース定義を編集しない場合は、ステップ4に進みます。

    グリッドにすでにデータベースが含まれている場合は、元のデータベースのデータベース名に1を加算したものがデフォルト値になります。たとえば、元のデータベース名がdatabase1の場合、デフォルト値はdatabase2です。

  3. データベース定義の接続属性を設定します。次の接続属性を設定できます。
    • データ・ストア属性: データベースの作成時に設定される属性。

      ノート:

      DataStore属性の有効なパスを設定していることを確認してください。このパスは、すべてのデータ・インスタンスのすべてのホストで有効である必要があります。

      LogDirを指定し、DataStoreとは異なる場所にすることがベスト・プラクティスとなります。データベースおよびユーザー・ファイルの場所に関する追加の考慮事項は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストール、移行およびアップグレード・ガイドインストールおよびデプロイメントの計画に関する項を参照してください。

    • 最初の接続属性: データベースがメモリーにロードされるときに設定される属性。

    • 一般的な接続属性: 各接続によって設定され、接続されている間保持される属性。

    前述の接続属性のタイプに含まれる属性を設定するには、該当するタブを選択します。接続属性の各タブには、属性とデフォルト値のリストが示されます。属性の「値」列の値をダブルクリックすると、属性の値を編集できます。接続属性に応じて、テキスト・フィールドまたは有効な値のドロップダウン・リストで値を編集できます。

    接続属性タブの下にあるドロップダウン・リストから接続属性を選択し、「追加」をクリックすると、接続属性を追加できます。ドロップダウン・リストに接続属性が表示されていない場合は、「新規属性」オプションを選択し、接続属性表の「属性」列に接続属性名を入力します。

    接続属性表から接続属性を選択して、「削除」をクリックすると、接続属性を削除できます。

    有効な接続属性および値の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス属性のリストを参照してください。

  4. 接続属性の設定を終えたら、「OK」をクリックします。

    SQL Developerにより、接続属性値が検証されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングし、「OK」ボタンを再度クリックして入力値を再検証します。

    ディレクトリ属性の確認ダイアログが表示されます。ディレクトリの確認には数分かかる場合があります。選択したデータベース・ディレクトリがデータ・インスタンスのホスト上に存在しない場合は、そのホストに新しいディレクトリを作成するかどうかを確認する確認ダイアログが表示されます。この警告ダイアログが表示されたら、「はい」をクリックします。

    ノート:

    SQL Developerによって、使用可能なデータ・インスタンスのすべてのホストに、選択したデータベース・ディレクトリが作成されます。

    ディレクトリ属性の確認ダイアログが閉じ、「データベース定義の作成」進捗ダイアログが表示されます。データベース定義の作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    「データベース定義の作成」進捗ダイアログが閉じます。

  6. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データベース定義および直接接続可能オブジェクトが正常に作成されました。

ノート:

データベース定義を作成すると、SQL Developerのグリッド・ノードの「データベース」ノードの下に、データベース定義のデータベース・アイコンが表示されます。ただし、データベース定義からデータベースを作成するまでは、このデータベースに対するデータベース操作は実行できません。詳細は、「データベース定義からのデータベースの作成」を参照してください。

データベース定義のインポート

データベース定義ファイルをインポートして、データベース定義の属性値をロードできます。データベース定義ファイルでは、ファイル名拡張子として.dbdefを使用する必要があります。データベース定義ファイルの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータベース定義ファイルの作成を参照してください。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「定義のインポート」ボタンをクリックします。
  2. データベース定義ファイルを選択し、「開く」をクリックします。

    データベース定義ファイルをインポートする前に、ウィザードで属性値が設定されていた場合、その属性値は、データベース定義ファイルで定義されている値に変更されます。

    これで、データベース定義ファイルがインポートされました。

  3. オプションで、ウィザード内でデータベース定義を編集することもできます。詳細は、データベース定義の編集を参照してください。
  4. 「OK」をクリックします。
データベース定義からのデータベースの作成

データベース定義からデータベースを作成できます。SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

データベース定義がすでに別のデータベースで使用されている場合は、SQL Developerからエラー・メッセージが表示されます。データベースを作成できるのは、別のデータベースの作成に使用されていないデータベース定義からのみです。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを展開して、データベース定義の名前を右クリックし、「データベースの作成」を選択します。

    SQL Developerのメイン・ページの右下隅に、「発行されたコマンド」ダイアログが表示され、「データベースを作成中」進捗ダイアログが表示されます。「発行されたコマンド」ダイアログの「OK」ボタンを探します。

  2. 「OK」をクリックします。

    「発行されたコマンド」ダイアログが閉じます。データベースの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    ノート:

    SQL Developerからエラーが表示された場合、またはデータベース作成プロセスを取り消す場合は、グリッド・ナビゲータを確認して、データベースおよび定義ファイルが作成されたかどうかを確認します。データベースまたはデータベース定義が作成された場合は、データベースおよびデータベース定義を削除します。次に、新規データベースを作成します。データベースの削除の詳細は、「データベースの破棄」を参照してください。

データベース定義からデータベースが正常に作成されました。これで、データベースの分散マップを指定する準備が整いました。詳細は、TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータベースの分散マップの定義を参照してください。

アプリケーションをデータベースに接続する前に、データベースがオープン状態であること、およびデータベースに接続するための適切な権限を持つユーザーが作成されていることを確認します。データベースのオープンとホストでのコマンドの実行の詳細は、それぞれ「データベース操作の実行」および「ホストでのコマンドの実行」を参照してください。

SQL Developerを使用してデータベースのユーザーを作成するには、ホスト・ダイアログの「実行」コマンドを介してttIsqlユーティリティを使用します。このユーティリティは、データベースの任意のデータ・インスタンスで実行できます。

次のコマンドを実行すると、データベースdatabase1に、パスワードterryを持つユーザーterryが作成されます。その後、terryCREATE SESSION権限が付与されます。

ttisql -e 'CREATE USER terry IDENTIFIED BY terry;GRANT CREATE SESSION TO terry;' DSN=database1

ユーザーの作成の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseセキュリティ・ガイドアクセス制御の管理を参照してください。

データベース定義の編集

既存のデータベース定義を編集できます。

既存のデータベース定義を編集する前に、次の手順を実行します。

  • データベース接続属性を編集する必要があり、編集対象のデータベース定義から作成されたデータベースがある場合は、そのデータベースを停止し、破棄して、新しいデータベース接続属性を使用してそれを再作成する必要があります。データベースを破棄するとそのすべてのデータが失われることに注意してください。

  • 一般的な接続属性は接続可能オブジェクトに関連付けられているため、一般的な接続属性を編集する必要がある場合は、該当する接続可能オブジェクトを編集します。詳細は、「接続可能オブジェクトの編集」を参照してください。

  • オープン状態のデータベースのデータベース定義の初期接続属性を編集した場合、データベースをアンロードして再ロードするまで、これらの変更は適用されません。データベース定義を編集するとき、データベースがオープンしている場合は、SQL Developerによって警告メッセージが表示されます。データベースのオープンおよびクローズ操作の詳細は、「データベース操作の実行」を参照してください。

データベース定義を編集するには、SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを展開して、データベース定義の名前を右クリックし、「編集」を選択します。

「データベース定義の編集」ダイアログおよび「データベースの存在のチェック」進捗ダイアログが表示されます。

  • 編集対象のデータベース定義から作成された、オープン状態のデータベースがある場合は、「データベースの存在のチェック」進捗ダイアログが閉じ、「開いているデータベースを編集中」警告ダイアログが表示されます。以降の操作で「開いているデータベースを編集中」の警告が表示されないようにする場合は、「次回このメッセージを表示しない」チェック・ボックスを選択します。次に、「OK」をクリックします。

  • 編集対象のデータベース定義から作成された、オープン状態のデータベースがない場合は、「データベースの存在のチェック」進捗ダイアログが閉じます。

「データベース定義の作成」で説明されているステップを、ステップ3から実行します。

データベース定義のエクスポート

既存のデータベース定義をエクスポートできます。これは、新しいデータベース定義の定義をインポートするために使用できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを展開して、データベース定義の名前を右クリックし、「エクスポート」を選択します。

    「定義のエクスポート」ダイアログが表示されます。

  2. データベース定義ファイルをエクスポートする場所を指定します。
  3. 「ファイル名」テキスト・フィールドで、データベース定義ファイルの名前を指定し、「保存」をクリックします。

    「定義のエクスポート」ダイアログが閉じます。

データベース定義ファイルを正常にエクスポートできました。

データベース定義を削除します

グリッド・モデルからデータベース定義を削除できます。ただし、既存のデータベースを参照しているデータベース定義は削除できません。まず、データベースを破棄する必要があります。詳細は、「データベースの破棄」を参照してください。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「データベース定義」オプションを展開して、データベース定義の名前を右クリックし、「削除」を選択します。

    「データベース定義の削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「データベース定義の削除」ダイアログが閉じ、「データベース定義の削除」進捗ダイアログが表示されます。「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。
  4. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データベース定義が正常に削除されました。

データベースの分散マップの定義

データベース定義から新しいデータベースの分散マップを定義できます。また、既存のデータベースの分散マップを再定義することもできます。分散マップを定義中または再定義中のデータベースにはアクセスできません。SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。詳細は、TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータベースの分散マップの定義を参照してください。

ノート:

既存のデータベースの分散マップを再定義するには、数時間かかることがあります。分散マップを再定義する前に、このデータベースにアクセスする必要がないことを確認してください。

  1. 「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を右クリックして、再分散を選択します。

    データベースのための分散ダイアログが表示されます。データベース分散マップを探します。

  2. データの分散先となる要素の数を増やす処理や減らす処理の一部として、データ・インスタンスの追加、削除、置換または除外を実行できます。ただし、これには、モデルの現行バージョンに対してデータ・インスタンスを追加または削除するのみでなく、データベースの分散マップに対してデータ・インスタンスの要素を追加または削除する必要もあります。

    ノート:

    データ・インスタンスの追加、削除または除外の理由および結果の詳細は、TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータベースへのデータの再分散を参照してください。

    • 「使用可能」列からデータ・インスタンスを追加するには、インスタンス名を右クリックして、「追加」を選択します。

    • 提案されたデータ・インスタンスを削除するには、インスタンス名を右クリックして、「削除」を選択します。

    • 削除するデータ・インスタンスを置換するには、「削除と置換」を選択し、新しいデータ・インスタンスを選択します。

    • データ・インスタンスを除外するには、インスタンス名を右クリックして、「除外」を選択します。データ・インスタンスを除外すると、データが失われます。

    • データ・インスタンスを除外および置換するには、「除外と置換」を選択し、新しいデータ・インスタンスを選択します。

    ノート:

    完全なレプリカ・セットを作成するために、各データ領域グループに同じ数のデータ・インスタンスが含まれていることを確認してください。データ領域グループに含まれているデータ・インスタンスの数が同じでない場合は、「適用」ボタンをクリックするとエラー・ダイアログが表示されます。

  3. データ分散用のデータ・インスタンスをすべて選択したら、「適用」をクリックします。

    図2-10 適用前の分散マップ

    図2-10の説明が続きます
    「図2-10 適用前の分散マップ」の説明

    「操作を実行中」進捗ダイアログが表示されます。新しいデータベースの分散マップの定義には数分かかる場合があります。既存のデータベースのデータを再分散する場合、再分散には数時間かかることがあります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    データベースの分散マップが適用されると、「操作を実行中」進捗ダイアログが閉じ、データベースのための分散ダイアログがリフレッシュされます。分散マップは、レプリカ・セットおよびデータ領域グループ内でデータ・インスタンスがどのように分散されているかを示します。

    図2-11 適用後の分散マップ

    図2-11の説明が続きます
    「図2-11 適用後の分散マップ」の説明

    「閉じる」ボタンを探します。

  4. 「閉じる」をクリックします。

    データベースのための分散ダイアログが閉じます。

データベースの分散マップを正常に定義できました。

データベース操作の実行

TimesTenデータベースの開始、ロード、オープン、停止、クローズおよびアンロードを実行できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を右クリックして、次のいずれかのオプションを選択します。

ノート:

データベースの現在の状態によっては、特定の操作を実行できない場合があります。SQL Developerが特定の操作を実行できない場合、エラーまたは警告メッセージが表示されます。たとえば、すでにオープンしているデータベースをオープンすることはできません。

  • 開始: データベースのすべての要素を該当するホストのメモリーにロードし、データベースでユーザー接続を有効にします。このオプションは、データベースをロードしてオープンする操作を実行することと同じです。

  • ロード: データベースのすべての要素を該当するホストのメモリーにロードします。

  • 開く: データベースでユーザー接続を有効にします。

  • 停止: データベースへの新規ユーザー接続を無効にして、データベースのすべての要素を該当するホストのメモリーからアンロードします。このオプションは、データベースをクローズしてアンロードする操作を実行することと同じです。

  • 閉じる: データベースへの新しいユーザー接続を無効にします。

  • アンロード: データベースのすべての要素を該当するホストのメモリーからアンロードします。

SQL Developerによって、選択した操作が実行されます。操作には、数分かかる場合があります。

ノート:

「停止」、「閉じる」または「アンロード」オプションを選択した場合は、操作を続行するかどうかを確認する警告ダイアログが表示されます。

  • TimesTen Scaleout 18.1.2より前のバージョンのデータベースの場合、このダイアログには、クリックすることで自分のデータベースへの現在の接続を表示できる、数値のハイパーリンクが含まれています。

  • TimesTen Scaleout 18.1.2以上のデータベースの場合、このダイアログには、停止またはアンロードのオプションの「すべてのユーザー接続を強制的に切断」チェック・ボックスが含まれています。選択した場合、SQL Developerでは、トランザクション・モードおよび即時モードの使用によるユーザー接続の終了に失敗すると、すべてのユーザー接続の中止が試みられます。すべてのユーザー接続を強制的に切断すると、データが失われる可能性があります。

SQL Developerのメイン・ウィンドウの右下隅に進捗ダイアログが表示されます。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

「TimesTen Scaleout」ビュー・リージョンでデータベースの名前をダブルクリックすると、データベースのステータスを確認できます。データベースのステータスがすでにオープンになっている場合は、データベースのステータス・ウィンドウの左上隅にあるリフレッシュ・ボタンをクリックすると、データベースのステータスをリフレッシュできます。

データベースに対する操作が正常に実行されました。

接続可能オブジェクトの使用

直接接続可能オブジェクトおよびクライアント/サーバー接続可能オブジェクトに関して様々な操作を実行できます。接続可能オブジェクトによって、すべてのデータ・インスタンスの構成ファイルにDSNが作成されます。アプリケーションでは、このDSNを使用してデータベースに接続できます。DSNに含まれる接続属性は、接続可能オブジェクトのタイプによって異なります。接続属性の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス接続属性を参照してください。

使用可能な接続可能オブジェクトには、次の2つのタイプがあります。

  • 直接接続可能オブジェクト: データベース定義と接続可能オブジェクトの両方で定義される接続属性を持つシステムDSNを作成します。

  • クライアント/サーバー接続可能オブジェクト: 使用可能な1つまたはすべてのデータ・インスタンスのTTC_SERVER属性と接続可能オブジェクトで定義される接続属性を持つ、クライアントDSNを作成します。

    詳細は、TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータベース接続を参照してください。

接続可能オブジェクトに対する次の操作を実行できます。

接続可能オブジェクトの作成

直接接続可能オブジェクトおよびクライアント/サーバー接続可能オブジェクトを作成できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を展開し、「直接接続可能オブジェクト」または「クライアント/サーバー接続可能オブジェクト」オプションを右クリックして、「新規接続可能オブジェクト」を選択します。

    「新規接続可能オブジェクト」ダイアログが表示されます。「接続可能オブジェクト名」テキスト・フィールドを探します。

  2. 「接続可能オブジェクト名」テキスト・フィールドに、接続可能オブジェクトの名前を入力します。
  3. 「インスタンスへの接続」ドロップダウン・リストから、アプリケーションがクライアント/サーバーDSNを介して接続する特定のインスタンスを選択します。デフォルト値は「いずれかのインスタンス」で、この場合、アプリケーションは使用可能な任意のデータ・インスタンスを介してデータベースに接続できます。

    ノート:

    オプションで、接続可能オブジェクト・ファイルをインポートして、接続可能オブジェクトの接続属性値をロードできます。接続可能オブジェクト・ファイルでは、ファイル名拡張子として.connectを使用する必要があります。

    接続可能オブジェクト・ファイルをインポートするには、「定義のインポート」ボタンをクリックします。次に、接続可能オブジェクト・ファイルを選択し、「開く」をクリックします。接続可能オブジェクト・ファイルをインポートする前に、ウィザードで接続属性値が設定されていた場合、その接続属性値は、接続可能オブジェクト・ファイルで定義されている値に変更されます。

    接続可能オブジェクト・ファイルをインポートした後も、ウィザード内で接続可能オブジェクト定義を編集できます。これ以上接続可能オブジェクト定義を編集しない場合は、ステップ5に進みます。

    接続可能オブジェクト・ファイルの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイド接続可能オブジェクト・ファイルの作成を参照してください。

  4. 接続可能オブジェクトの接続属性を設定します。

    接続属性を追加するには、「インスタンスへの接続」ドロップダウン・リストの下にあるドロップダウン・リストから接続属性を選択し、「追加」をクリックします。ドロップダウン・リストに接続属性が表示されていない場合は、「新規属性」オプションを選択し、接続属性表の「属性」列に接続属性名を入力します。接続属性に応じて、テキスト・フィールドまたは有効な値のドロップダウン・リストで値を編集できます。

    接続属性表から接続属性を選択して、「削除」をクリックすると、接続属性を削除できます。

    接続属性および値の詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス接続属性を参照してください。

  5. 接続属性の設定を終えたら、「OK」をクリックします。

    「新規接続可能オブジェクト」ダイアログが閉じ、接続可能オブジェクトを作成中進捗ダイアログが表示されます。接続可能オブジェクトの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  6. 「閉じる」をクリックします。

    接続可能オブジェクトを作成中進捗ダイアログが閉じます。

  7. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データベースの接続可能オブジェクトが正常に作成されました。

接続可能オブジェクトの編集

既存の接続可能オブジェクトを編集できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「データベース定義」オプション、データベースの名前の順に展開し、「クライアント/サーバー接続可能オブジェクト」または「直接接続可能オブジェクト」のいずれかのオプションを展開して、接続可能オブジェクトの名前を右クリックし、「編集」を選択します。

    「接続可能オブジェクトの編集」ダイアログが表示されます。

  2. 「接続可能オブジェクトの作成」で説明されているステップを、ステップ3から実行します。
接続可能オブジェクトのエクスポート

既存の接続可能オブジェクトをエクスポートできます。このエクスポートされた接続可能オブジェクト・ファイルを使用して、新しい接続可能オブジェクトの定義をインポートできます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「データベース定義」オプション、データベースの名前の順に展開し、「クライアント/サーバー接続可能オブジェクト」または「直接接続可能オブジェクト」のいずれかのオプションを展開して、接続可能オブジェクトの名前を右クリックし、「エクスポート」を選択します。

    「接続可能オブジェクト定義の保存」ダイアログが表示されます。

  2. 接続可能オブジェクト・ファイルをエクスポートする場所を指定します。
  3. 「ファイル名」テキスト・フィールドで、接続可能オブジェクト・ファイルの名前を指定し、「保存」をクリックします。

    「接続可能オブジェクト定義の保存」ダイアログが閉じます。

接続可能オブジェクト・ファイルが正常にエクスポートされました。

接続可能オブジェクトの削除

グリッド・モデルから接続可能オブジェクトを削除できます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプション、「データベース定義」オプション、データベースの名前の順に展開し、「クライアント/サーバー接続可能オブジェクト」または「直接接続可能オブジェクト」のいずれかのオプションを展開して、接続可能オブジェクトの名前を右クリックし、「削除」を選択します。
  2. 「はい」をクリックします。

    「接続可能オブジェクトの削除」ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    「接続可能オブジェクトの削除」ダイアログが閉じ、「接続可能オブジェクトの削除」進捗ダイアログが表示されます。「閉じる」ボタンを探します。

  4. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

接続可能オブジェクトが正常に削除されました。

データベースへのアクティブな接続の表示

データベースへのすべてのアクティブ接続を表示できます。これは、データベースの破棄やデータベースのクローズなど、特定のデータベース操作を安全に実行できるかどうかを判断する場合に役立ちます。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を選択します。

    データベースのステータスが表示されるか、すでに表示されている場合はリフレッシュされます。ステータス・ページ内のその他のアイテムの詳細は、TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドデータベース、レプリカ・セットおよび要素のステータスの表示を参照してください。database_nameに接続されているアプリケーションの数のラベルの隣にある接続数のリンクを見つけます。

  2. database_nameに接続されているアプリケーションの数のラベルの隣にある接続数のリンクをクリックします。

    図2-12 アプリケーション接続数リンク

    図2-12の説明が続きます
    「図2-12 アプリケーション接続数リンク」の説明

    データベースの情報を更新中進捗ダイアログが表示されます。データベース情報がロードされると、データベースの情報を更新中進捗ダイアログが閉じ、「接続詳細」ダイアログが表示されます。

    図2-13 「接続詳細」ダイアログ

    図2-13の説明が続きます
    「図2-13 「接続詳細」ダイアログ」の説明

    「接続詳細」ダイアログでは、データベース・データ・インスタンスまたは特定のデータ・インスタンスへの接続をすべて表示できます。「インスタンス」ドロップダウン・リストを使用して、接続を表示するインスタンスを選択します。システム接続を表示する場合は、「システム接続を含める」チェック・ボックスを選択します。「接続名」テキスト・フィールドを使用して、選択したインスタンスへの使用可能な接続すべてに対するフィルタを作成することもできます。

    ノート:

    TimesTen Scaleout 18.1.1.3以上のデータベースの場合は、接続表から行を選択すると、下に要素、ホスト、インスタンス、接続ID、接続名、プロセスIDおよび接続タイプに関する追加情報が示されます。プロキシ接続の場合は、プロキシのホスト、インスタンス、接続IDおよびプロセスIDに関する情報も示されます。クライアント/サーバー接続の場合は、クライアントのホスト、アドレスおよび接続IDに関する情報も示されます。

  3. 「OK」ボタンをクリックして、「接続詳細」ダイアログを閉じます。

データベースの破棄

データベースを破棄できます。

データベースを破棄する前に、次のことを確認してください。

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「データベース」オプションを展開し、データベースの名前を右クリックして、「破棄」を選択します。

    「データベースの破棄」ダイアログが表示されます。

    続行する前に、データベースへのアクティブな接続がないことを確認します。ダイアログの上部にある数字のハイパーリンクをクリックすると、データベースの接続の詳細が表示されます。データベースへの重要な接続がないことを確認するか、アクティブな接続を適切に閉じてください。

    データベースへのアクティブな接続数が0の場合は、続行できます。

  2. テキスト・フィールドに、インスタンス管理者名を入力します。
  3. データベースのデータベース定義を削除する場合は、「データベース定義の削除」というテキストの左側にあるチェック・ボックスを選択します。
  4. 「OK」をクリックします。

    データベースを破棄中ダイアログが表示されます。データベースの破棄には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「閉じる」ボタンを探します。

  5. 「閉じる」をクリックします。

    データベースを破棄中進捗ダイアログおよび「データベースの破棄」ダイアログが閉じます。

  6. グリッドに行った変更を適用します。詳細は、「グリッドへのグリッド・モデルの変更の適用」を参照してください。

データベースが正常に破棄されました。

リポジトリの使用

グリッドでは、リポジトリに多数のコレクションが含まれています。コレクションは、データベースのバックアップ、データベース・エクスポート、または保存された一連のデーモン・ログと構成ファイルです。TimesTen Scaleoutでは、リポジトリを、各ホストにNFSを使用してマウントされるディレクトリ・パスとして、または各ホストに直接マウントされないディレクトリ・パスとして定義できます。1つのリポジトリを複数のグリッドで使用できますが、各グリッドがそのリポジトリに関連付けられていることが条件となります。

グリッドに対してリポジトリを作成およびデタッチできます。リポジトリの詳細は、Oracle TimesTen In-Memory Database Scaleoutユーザーズ・ガイドリポジトリの使用を参照してください。

リポジトリに関しては次の手順を実行できます。

リポジトリの作成

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「リポジトリ」を右クリックして、「リポジトリの作成」を選択します。

    「リポジトリの作成」ダイアログが表示されます。「リポジトリ名」フィールドを探します。

  2. 「リポジトリ名」フィールドで、リポジトリの名前を指定します。
  3. 「場所」フィールドで、NFSを使用して各ホストにマウントされる場所、またはSSHまたはSCPを使用してアクセス可能な各ホスト上のディレクトリ・パスとして場所を指定します。
  4. 「方法」ドロップダウン・リストから、マウント・オプションを選択します。
    • マウント: NFSを使用してグリッドの各ホスト上にマウントされるディレクトリ・パスとして、リポジトリを作成します。

    • SCP: グリッドの各ホスト上に直接マウントされないディレクトリ・パスとして、リポジトリを作成します。

  5. SCP方式を選択した場合は、「アドレス」フィールドで、リポジトリが存在するホストの完全修飾ドメイン名を指定します。
  6. 「OK」をクリックします。

    「リポジトリの作成」ダイアログが閉じ、「リポジトリの作成」進捗ダイアログが表示されます。リポジトリの作成には数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「リポジトリの作成」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  7. 「閉じる」をクリックします。

    「リポジトリの作成」進捗ダイアログが閉じます。

リポジトリが正常に作成されました。このリポジトリを、グリッド・モデルのリポジトリ・フォルダで使用できるようになりました。

リポジトリのデタッチ

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューを有効にしてあることと、グリッド・ノードが展開されていることを確認します。

  1. 「グリッド・モデル」オプションを展開し、「リポジトリ」を展開して、リポジトリの名前を右クリックし、「デタッチ」を選択します。

    「リポジトリのデタッチ」警告ダイアログが表示されます。「はい」ボタンを探します。

  2. 「はい」をクリックします。

    「リポジトリのデタッチ」ダイアログが閉じ、「リポジトリのデタッチ」進捗ダイアログが表示されます。リポジトリのデタッチには数分かかる場合があります。SQL Developerでエラー・メッセージが表示された場合は、エラーをトラブルシューティングします。

    「リポジトリのデタッチ」進捗ダイアログで、「閉じる」ボタンを探します。

  3. 「閉じる」をクリックします。

    「リポジトリのデタッチ」進捗ダイアログが閉じます。

リポジトリが正常にデタッチされました。

ログの検査

グリッド内の各インスタンス上のサポート・ログおよびユーザー・ログを確認できます。これらのログは、グリッドのエラーのトラブルシューティングに役立つ場合があります。グリッドに含まれるインスタンスごとに、次のログを表示できます。

  • サポート・ログ

  • ユーザー・エラー・ログ

SQL Developerのメイン・ページを開き、「TimesTen Scaleout」ビューが有効になっていることを確認します。

  1. グリッド・ノードを右クリックして、「ログの検査」を選択し、「サポート・ログ」またはユーザー・エラー・ログを選択します。

    選択したオプションに応じて、「サポート・ログの検査」またはユーザー・エラー・ログの検査ダイアログが表示されます。

  2. 「使用可能なインスタンス」フォルダで、ログを表示するインスタンスを探します。インスタンス名を右クリックして、「ロード/アンロード」を選択します。ログを表示するインスタンスを追加する場合は、対応するインスタンス名を右クリックして、追加のインスタンスの「ロード/アンロード」を選択します。

    ノート:

    ログ・パネルが展開されていて、ダイアログのインスタンス・パネルが隠れている場合は、ログ・パネルの左端にカーソルを置き、サイズ変更矢印を使用してログ・パネルのサイズを変更します。

    インスタンスのログを閉じる場合は、「ログの表示」フォルダで、ログを閉じるインスタンスを探します。次に、インスタンス名を右クリックして、「ロード/アンロード」を選択します。

    フィルタの作成、フィルタされたログの保存、ログのリフレッシュまたはログに対するその他の様々な操作を実行する場合は、「ログ」メニュー・ボタンをクリックします。「ログ」メニュー・ボタンは、「サポート・ログの検査」またはユーザー・エラー・ログの検査ダイアログの左上隅にあります。

  3. ログの確認が終了したら、「取消」をクリックします。

    選択したオプションに応じて、「サポート・ログの検査」またはユーザー・エラー・ログの検査ダイアログが閉じます。

グリッドのインスタンスのサポート・ログまたはユーザー・エラー・ログを正常に確認できました。