1 SQL Developerの使用の前提条件

TimesTenまたはTimesTen In-Memory DatabaseでSQL Developerを使用する前に、次のタスクを実行する必要があります。

SQL Developerのインストールおよび起動の詳細は、『Oracle SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

TimesTenおよびSQL Developerの環境変数の設定

SQL DeveloperからTimesTenデータベースへアクセスするには、TimesTen Data ManagerまたはTimesTen Clientと同じシステムにSQL Developerをインストールします。SQL Developerを使用してローカル・データベースにアクセスする場合は、TimesTen Data Managerと同じシステムにSQL Developerをインストールします。SQL Developerを使用してリモート・データベースにアクセスする場合は、TimesTen Clientと同じシステムにSQL Developerをインストールします。

SQL Developerを起動する前に、LinuxおよびUNIXシステムではtimesten_home/bin/ttenv.shまたはtimesten_home/bin/ttenv.cshシェル・スクリプト、Microsoft Windowsシステムではtimesten_home\bin\ttenv.batバッチ・ファイル、またはmacOSではtimesten_home/bin/ttenv.shを実行します。シェル・スクリプトまたはバッチ・ファイルによって、環境変数が追加または変更されます。

  • CLASSPATHには、LinuxおよびmacOSシステムではTimesTenのtimesten_home/install/lib/ttjdbc8.jarファイル、Microsoft WindowsシステムではTimesTenのtimesten_home\install\lib\ttjdbc8.jarファイルが含まれています。SQL Developerリリース20.2では、Java Development Kit (JDK) 8をインストールしておく必要があります。

    SQL Developerで使用しているサード・パーティのJDBCドライバを確認するには、「ツール」メニューで「プリファレンス」を選択します。「プリファレンス」ダイアログで、「データベース」ノードの左にある「+」をクリックします。「サード・パーティJDBCドライバ」を選択します。TimesTen JDBCドライバを含むすべてのサード・パーティJDBCドライバのパス名を表示します。

  • LD_LIBRARY_PATHには、LinuxシステムではTimesTenのtimesten_home/install/libディレクトリが含まれています。

  • PATHには、LinuxおよびmacOSシステムではTimesTenのtimesten_home/binディレクトリ、Microsoft WindowsシステムではTimesTenのtimesten_home\binディレクトリが含まれています。

特定のプラットフォームの追加の前提条件は次のとおりです。

Microsoft Windowsの場合の追加の前提条件

18.1より前のバージョンのTimesTen Clientを使用している場合は、SQL Developerに対してTimesTen Scaleoutを有効にする必要があります。

  1. SQL Developerのproduct.confファイルを編集します。ほとんどの場合、このファイルはC:\Users\user\AppData\Roaming\sqldeveloper\release\にあります

    たとえば、リリース21.2のSQL Developerを使用している場合、リリース・ディレクトリは21.2.0です。

  2. product.confファイルの最後に次の設定を追加します。
    AddVMOption -Doracle.dbtools.raptor.timesten.grid.internal.relaxDriverVersionCheck=true
    

macOSの場合の追加の前提条件

macOSのTimesTenでSQL Developerを使用するには、次の前提条件を実行します。

TimesTen Client機能の有効化

macOSの場合、TimesTen Client機能を有効にするには、SQL Developerのproduct.confファイルを編集する必要があります。

  1. SQL Developerのproduct.confファイルを編集します。ほとんどの場合、このファイルはUsers/user/.sqldeveloper/release/にあります

    たとえば、リリース21.2のSQL Developerを使用している場合、リリース・ディレクトリは21.2.0です。

  2. product.confファイルの最後に次の設定を追加します。

    ノート:

    timesten_homeを、ローカルTimesTen Clientインスタンスのホーム・ディレクトリに置き換えてください。

    AddVMOption -Djava.library.path=/timesten_home/install/lib
    
  3. product.confファイルに変更を保存します。
TimesTen環境変数のソースを指定するスクリプトの作成

SQL Developerを起動するたびにTimesTen環境変数のソースを指定するシェル・スクリプト・ファイルを作成することをお薦めします。

  1. シェル・スクリプト・ファイルenv.sh/Users/user/.sqldeveloperディレクトリに作成します。
  2. env.shファイルに次を追加します。

    ノート:

    timesten_homeを、ローカルTimesTen Clientインスタンスのホーム・ディレクトリに置き換えてください。

    source timesten_home/bin/ttenv.sh
    
  3. env.shファイルに変更を保存します。