ANSI SQLデータ型

TimesTenは、ANSI SQLデータ型をサポートしています。これらのデータ型は、TimesTenデータ型に変換され、データはTimesTenデータ型として保存されます。表1-2に、ANSI SQLデータ型とTimesTenデータ型とのマッピングを示します。

表1-2 データ型のマッピング: ANSI SQLからTimesTen

ANSI SQLデータ型 TimesTenデータ型

CHARACTER VARYING(n[BYTE|CHAR])または

CHAR VARYING(n[BYTE|CHAR])

VARCHAR2(n[BYTE|CHAR])

文字セマンティクスがサポートされています。

DOUBLE [PRECISION]

NUMBER

バイナリ精度126の浮動小数点数。

かわりに、FLOAT(126)を指定することもできます。

FLOAT[(b)]

NUMBER

バイナリ精度bを使用する浮動小数点数。bに使用できる値は1から126 (ビット数)です。

FLOATは正確な数値型です。FLOATは、浮動スケールおよび指定された精度で列を定義する場合に使用します。NUMBER型では、浮動スケールはサポートされていますが、精度は指定できません。精度が低いと必要な領域も小さくなるため、FLOATを指定できる場合は、NUMBERより適しています。bを指定しない場合、精度はデフォルトで126バイナリ(38桁)になります。

BINARY_FLOATBINARY_DOUBLEは不正確な数値型であるため、FLOATとは浮動型が異なります。さらに、BINARY_FLOATおよびBINARY_DOUBLEはIEEE標準に準拠しているため、FLOATBINARY_FLOAT/BINARY_DOUBLEとではセマンティクスが異なります。

内部的には、FLOATNUMBER型として実装されます。

INT[EGER]

NUMBER(38,0)

TT_INTEGERはネイティブの32ビット整数型です。TT_INTEGERNUMBER型と比べてサイズが小さくなり、より高速のパフォーマンスを提供するため、このデータ型を使用します。

NATIONAL CHARACTER(n)または

NATIONAL CHAR(n)

NCHAR(n)

NATIONAL CHARACTER VARYING(n)または

NATIONAL CHAR VARYING(n)または

NCHAR VARYING(n)

NVARCHAR2(n)

NUMERIC[(p[,s])] または

DEC[IMAL][(p[,s])]

NUMBER(p,s)

精度pとスケールsを使用して、固定小数点数を指定します。固定小数点数にのみ使用できます。スケールを指定しない場合、sはデフォルトで0 (ゼロ)に設定されます。

REAL

NUMBER

バイナリ精度63の浮動小数点数。

かわりに、FLOAT(63)を指定することもできます。

SMALLINT

NUMBER(38,0)

TT_SMALLINTはネイティブの符号付き整数データ型です。TT_SMALLINTは、NUMBER型より小さいサイズで、高速なパフォーマンスを提供します。