TTGlobalリファレンス

TTGlobalクラスは、TTClassesのロギング機能を提供します。

パブリック・メンバー

なし

パブリック・メソッド

この項では、TTGlobalパブリック・メソッドの概要を説明します。

パブリック・メソッドの概要

メソッド 説明

disableLogging()

TTClassesのロギングを無効にします。

setLogLevel()

TTClassesロギングの冗長レベルを指定します。

setLogStream()

TTClassesのロギング情報の送信先を指定します。

sqlhenv()

基礎となるODBC環境オブジェクト(SQLHENV型)を返します。

disableLogging()

static void disableLogging()

このメソッドは、すべてのTTClassesロギングを無効にします。次の2つの文は同一であることに注意してください。

TTGlobal::disableLogging();  
TTGlobal::setLogLevel(TTLog::TTLOG_NIL);

setLogLevel()

static void setLogLevel(TTLog::TTLOG_LEVEL level)

このメソッドは、TTClassesロギングの冗長レベルを指定します。表3-1に、TTClassesのロギング・レベルを示します。これらのレベルは累積されます。

表3-1 TTClassesのロギング・レベル

ロギング・レベル 説明

TTLog::TTLOG_NIL

ロギングは実行されません。

TTLog::TTLOG_FATAL_ERR

致命的エラー(TTClassesメソッドの重大な誤用)が記録されます。

TTLog::TTLOG_ERR

すべてのエラー(SQL_ERRORリターン・コードなど)が記録されます。

TTLog::TTLOG_WARN

(デフォルト)警告とTTCmd::Prepare()に対するすべてのコールが記録されます(準備中のSQL文字列も含む)。データベース・オプティマイザのすべての問合せ計画が出力されます。

TTLog::TTLOG_INFO

情報メッセージ(TTCmdおよびTTConnectionオブジェクトのほとんどのメソッドに対するコールなど)も記録されます。該当するSQL文字列も含まれます。

TTLog::TTLOG_DEBUG

デバッグ用の追加情報(TTCmd::Execute()に対する各コールにバインドされたすべてのパラメータの値など)も記録されます。

たとえば、ロギング・レベルをTTLog::TTLOG_ERRに設定するには、次の行をプログラムに追加します。

TTGlobal::setLogLevel(TTLog::TTLOG_ERR);

setLogStream()

static void setLogStream(ostream& stream)

TTClassesロギング情報の送信先のファイルを指定します(ofstreamオブジェクト)。デフォルトでは、TTClassesロギングが有効な場合、stderrにロギングします。このメソッドを使用すると、ロギングをapp_log.txtに設定する次の例のように、ユーザー・アプリケーションはロギングをファイル(または他の任意のostream&)に指定できます。

ofstream log_file("app_log.txt");
TTGlobal::setLogStream(log_file);

sqlhenv()

static SQLHENV sqlhenv()

基礎となるODBC環境オブジェクトを取得します。