3.2 SSLサポートの構成
3.2.1 SSLキーおよび証明書の取得および保管
秘密キー、公開キーが含まれているデジタル証明書、および信頼できる機関から発行された信頼性のあるCA証明書(PEM形式)を取得するには、組織のセキュリティ・チームに問い合せてください。JKS (Java KeyStore)に秘密キーおよび信頼性のあるCA証明書を保管します。これらのタスクの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverセキュリティの管理』を参照してください。
3.2.2 Oracle WebLogic ServerドメインでのSSLの有効化
次のステップに従って、Oracle GoldenGate DirectorのSSLサポートを有効化します。
- Oracle GoldenGate Director Serverを起動し、「Start Oracle GoldenGate Director」コマンド・コンソールを表示して、次のステップに進む前に起動が完了していることを確認します。
- Webブラウザで、次のURLにあるOracle WebLogic Serverコンソールに移動します。
hostname
は、Oracle GoldenGate Director Serverをホストするサーバーの名前です。http://hostname:7001/console
- Oracle WebLogic Serverの資格証明を使用して、Oracle WebLogic Serverドメインのホーム・ページにログインします。
- 「ドメイン構造」で、「ドメイン」、「環境」、「サーバー」の順に展開します。
- 「サーバーのサマリー」の「構成」タブをアクティブにします。
machine_name
(admin) (localhost(admin)など)をクリックします。
- 「
machine_name
の設定」で、「構成」タブをアクティブにします。
- 「SSLリスニング・ポートの有効化」にスクロールし、チェック・ボックスを選択して、SSLサポートを有効にします。
- 「SSLリスニング・ポート」で、このドメインのSSLポート番号を指定するか、デフォルトの7002を使用します。
- 画面の下部にある「保存」をクリックします。
- Oracle WebLogic Serverコマンド・コンソールで、証跡エントリを表示し、指定したSSLポート上でOracle WebLogic Serverが現在リスニング中であることを確認します。
- Oracle WebLogic Serverコンソールで、「SSL」タブをアクティブにします。
- 「秘密キーの別名」にスクロールし、キーストアの名前がOracle GoldenGate Directorで使用するために作成したものであることを確認します。そうでない場合は、Oracle WebLogic ServerおよびOracle GoldenGate Director Serverによりアクセス可能なディレクトリ内にキーストアが保管されていることを確認します。
3.2.3 Oracle GoldenGate Director WebからのSSL設定のテスト
Oracle GoldenGate Director WebにログインすることでSSL構成をテストできます。管理者としてログインできれば、SSLはWebLogic ServerでOracle GoldenGate Director用に正しく構成されています。
- Webブラウザで次のURLにアクセスします(httpsの"s"に注意してください)。この
hostname
は、Oracle GoldenGate Director Serverをホストするサーバーの名前です。https://hostname
:7002/acon
- ブラウザより、接続が信頼できないものであることを示すセキュリティ・メッセージが返される場合は、「I Understand the Risks」をクリックし、次のステップに進みます。
- Oracle GoldenGate DirectorにOracle GoldenGate Director管理者としてログインします。正常にログインできた場合は、SSLが正しく構成されています。ログインに失敗した場合、「Oracle WebLogic ServerドメインでのSSLの有効化」のステップを繰り返して有効なポート(デフォルトを推奨)を指定していることを確認し、SSLの有効化後に「Save」をクリックします。
3.2.4 SSL用のOracle GoldenGate Director Clientの構成
これらのステップは、クライアント・ソフトウェアでSSLを構成するもので、すべてのプラットフォームに関して同一です。この例はUNIXファイル・システムの場合です。
- SSLキーストアをOracle GoldenGate Director Clientマシンの任意のディレクトリにコピーします。このファイルには
.jks
の接尾辞が付いています。
- Oracle GoldenGate Director Clientインストール・ディレクトリにある
etc/client-properties.conf
ファイルを開きます。
- 次のプロパティを更新します。これはJavaプロパティ・ファイルであるため、プラットフォームがWindowsである場合でもスラッシュのみを使用します。
キーストア・ファイルの場所を指定します。この例のディレクトリ・パスを、ご使用のキーストアへのパスと置換します。
weblogic.security.SSL.trustedCAKeyStore=C:/Oracle/Middleware1034/wlserver_10.3/server/lib/certificate
次のパラメータを設定して、Oracle WebLogic Serverでホスト名が確認されないように指定します。
weblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true
- (オプション)プロパティ・ファイルで、SSLモードの使用中に必要なその他のJVMパラメータを初期化できます。
3.2.5 SSL接続のテスト
クライアント接続に対してSSLが機能していることを確認するには、次のステップを実行します。
- Oracle GoldenGate Director Clientを実行します。
- 「SSL」チェック・ボックスを選択して、
localhost:7002
(SSLポートを使用)にログインします。
- 「File」メニューから「Logout」を選択します。
- 「File」メニューから「Login」を選択します。
- 「SSL」チェック・ボックスを選択しないで
localhost:7001
(この場合はデフォルトのポートを使用)にログインしても成功することを確認します。