7.6 実行時開発者ツールバー

実行時開発者ツールバーを使用すると、カレント・アプリケーションや現在実行されているページの編集、セッション・ステートの表示をすばやく実行できます。

アプリケーション・ビルダーからアプリケーションを実行してページを表示する場合は、編集可能なページの下部に、実行時開発者ツールバーが表示されます。実行時開発者ツールバーは、ロックされたパッケージ・アプリケーション・ページまたはサポート対象外になったjQuery Mobileスマートフォン・ページには表示されません。

ヒント:

実行時開発者ツールバーは、アプリケーション定義ページの「可用性」、「ステータス」属性が「開発者ツールバーで使用可能」に設定されている場合にのみ表示されます「アプリケーション定義の編集」を参照してください。

実行時開発者ツールバーには、次のコントロールが含まれています。

  • ホーム: ワークスペースのホームページにリンクします。「ワークスペースのホームページの理解」を参照してください。

  • 「アプリケーションXX」(XXはアプリケーションID)は、アプリケーションのホーム・ページにリンクします。「アプリケーションのホームページの理解」を参照してください。

  • 「ページXX」(XXはページ番号)には、現在実行中のページIDが表示されます。ページIDをクリックして、ページ・デザイナでページを表示し、ページを編集します。

  • セッション: カレント・ページのセッション・ステート情報にリンクします。「セッション・ステートの表示」を参照してください。

  • デバッグの表示: デバッグ・レポートを表示します。「セッション・ステートの表示」を参照してください。

  • デバッグ: ページを「デバッグ」モードと「デバッグなし」モードとの間で切り替えます。「デバッグ・モードの使用」を参照してください。

  • ページ情報:

    • レイアウト列の表示: 「レイアウト列の表示」「レイアウト列の非表示」との間で切り替えます。このオプションは、レイアウトが使用され、そのレイアウトでレイアウト列の表示がサポートされ、ページに複数の列がある場合にのみ適用されます。

    • ページ・タイミングを表示: 「ページ・パフォーマンス・タイミング」ダイアログが表示されます。「コピー」をクリックして、表形式のデータをコピーし、別のアプリケーションに貼り付けます。「クリア」をクリックすると、現在のタイミング・イベントが削除されます。

  • クイック編集: 開発者が、クイック編集モードを開始するか、ライブ・テンプレート・オプションにアクセスできます。

    • クイック編集モードでのアクセス: 「クイック編集」をクリックして、目的のコンポーネントを選択すると、ページ・デザイナでそのコンポーネントに即時にアクセスできます。クイック編集モードを終了するには、[Esc]を押すかコンポーネントの外側をクリックします。

    • ライブ・テンプレート・オプションの編集: 「クイック編集」をクリックして、テンプレート・オプションを変更するコンポーネントの上にマウスを移動して、右上隅のレンチ・アイコンをクリックします。「ライブ・テンプレート・オプションを変更するためのクイック編集の使用」を参照してください。

  • カスタマイズ - 「カスタマイズ」メニューには、次の2つのオプションがあります。
    • テーマ・ローラーはライブCSSエディタであり、テーマ・スタイル、色、角丸などのアプリケーション属性をすばやく変更できます。このオプションは、「テーマ・ローラー」をサポートしているテーマにのみ表示されます。

    • 「ロゴの編集」を使用すると、実行時にユーザーに表示されるロゴを簡単に変更できます。

    「テーマ・ローラー」および「ロゴの編集」の使用」を参照してください。

  • 開発者ツールバー・オプション: 右端に表示され、機械の歯車のような形をしています。「開発者ツールバー・オプション」をクリックすると、実行時開発者ツールバーの表示方法を制御できます。

開発者ツールバー・オプションについて

「開発者ツールバー・オプション」をクリックすると、次のコントロールを含むサブメニューが表示されます。

  • 自動非表示: ツールバーを非表示にして、ページの表示領域を広げます。

  • アイコンのみの表示: ボタンからラベルを削除して、ツールバーを小さくします。

  • 表示位置: 開発者ツールバーの配置を制御します。オプションは、「トップ」「左」「下」または「右」です。

  • デフォルト・デバッグ・レベル: 「デバッグ」をクリックしたときにデバッグ・ログに含める詳細のレベルを指定します。

    • 情報(デフォルト): デバッグ・ログに、デフォルトまたは通常の情報量を含めます。これは、ログ・レベル4およびデバッグURL引数のYESに対応しています。
    • アプリケーション・トレース: デバッグ・ログに、レベル6までのメッセージを含めます。これは、デバッグURL引数のLEVEL6に対応しています。

    • 完全トレース: ログに最大量の情報を含めます。これは、デバッグURL引数のLEVEL9に対応しています。「完全トレース」では、リクエスト処理に時間がかかる場合がありますが、最大量の詳細が提供されます。

実行時ツールバーと環境バナーについて

ワークスペースまたはインスタンス・レベルの環境バナーが有効な場合、テキストおよび色が実行時開発者ツールバーに適用されます。

環境バナーには、ページの左または上部にテキストを含む色付きのバナーが表示されます。特定のワークスペースまたは開発インスタンス全体用に環境バナーを定義できます。ワークスペース・レベルの環境バナーは、インスタンス・レベルで定義されたものより優先されます。

JavaScriptエラーの検出について

ページで1つ以上のJavaScriptエラーが発生した場合、実行時開発者ツールバーの左側に赤色のエラー・ボタンが表示されます。「自動非表示」を有効にしている場合は、実行時開発者ツールバーはエラーを示します。

赤いエラー・ボタンをクリックすると、ブラウザ・コンソールを表示する必要があることを説明するアラート・ダイアログが表示されます。エラーが解決されて、ブラウザ・コンソールがクリアされて、ページをリフレッシュするまで、赤いエラー・ボタンは表示されたままになります。