AHFリリース23.3

Platinumロールに対するデータベースSRDCの有効化

リリース23.3以降、データベースSRDCは、dbaグループのシステムでplatinumロールを持つユーザーが実行できます。

AHFユーザーに必要なAHFロールが付与されている場合、そのデータベースのdbaグループに属していない場合でも、データベース固有のSRDCのサブセットの実行をリクエストできます。AHF所有者(root)のみがロールを付与できます。

原則として、Platinum環境では、診断リクエストはPlatinum Gatewayを介してoraromユーザーとして顧客のシステムで実行されます。特定のユーザーはoraromでない場合がありますが、ほとんどの場合はoraromであり、このユーザーにはplatinum AHFロールを付与できます。

platinumロールを持つユーザー(初期実装)が、通常はdbaグループのユーザーとして実行する必要があり限定されたホワイトリスト内にあるSRDCコレクションをリクエストした場合、リクエストは拒否されません。かわりに、必要に応じてDB所有者またはGrid所有者としてリクエストが実行されます。

これにより、Platinumチームが、すべての顧客データベースのdbaグループにユーザーが追加されないためにゲートウェイを介して自動的に診断を収集できないケースが解決されます。

統合AHFコマンドライン・インタフェースにおける月次推奨パッチ(MRP)のサポート

リリース23.3では、月次推奨パッチ(MRP)情報をレポートするように統合AHFコマンドライン・インタフェースが拡張されています。

2022年11月、Oracleでは月次推奨パッチ(MRP)が導入されました。MRPによって、顧客は推奨および十分にテストされたパッチ・コレクションに頻繁にアクセスできます。詳細は、月次推奨パッチ(MRP)およびFAQ (ドキュメントID 2898740.1)の概要を参照してください。

どのMRPレベルとパッチがインストールされているかを顧客が判断することは困難です。AHFコマンドラインでは、MRPレベルおよびインストール済パッチを問い合せるコマンドが提供されるようになりました。

指定したOracleホームのMRPレベルを取得するには、次のようにします。
ahf software get-mrp-level --oracle-home TEXT
MRPレベルと指定されたOracleホームを比較し、インストール済および欠落しているパッチを特定するには、次のようにします。
ahf software compare-mrp-level --oracle-home TEXT --mrp-level TEXT

詳細は、「ahf software」を参照してください。

Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック

リリース23.3には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが含まれています。

Oracle Orachkに固有のベスト・プラクティス・チェック

  • 長期的な最新リリースで重要なバグ修正の確認

Oracle Exachkに固有のベスト・プラクティス・チェック

  • クラウド登録ファイルのシンボリック・リンクの確認
  • データベースTDEウォレット構成の確認
  • SYS資格証明を使用したTNS構成およびデータベースへの接続の確認

すべてのチェックの詳細は、次のヘルス・チェック・カタログを参照してください: