AHFリリース23.4
- Oracle Database Appliance (ODA)および汎用Oracle RACシステムに関するインサイト
AHFインサイトは、以前のExadataのサポートに加えて、ODAおよび汎用Oracle RACシステムで実行されるようになりました。 - システム・レベル変更の追跡およびレポート
tfactl changesコマンドは、次の領域のシステム・レベルの変更をレポートするように拡張されました。 - tfactlコマンドのオプションとしてのJSONペイロードのサポート
クラウド操作では、OneViewインタフェースにOracle Trace File Analyzer収集を簡単にリクエストでき、クラウド・エージェント・コードの変更をリクエストせずに新しいAHF収集機能をサポートできる必要があります。 - 診断収集のステータスを理解するための新しいオプション
新しいtfactl print collections -statusオプションが追加され、AHF診断収集が成功、失敗またはまだ実行中の場合、そのステータスを把握できます。 - JSONとして電子メール添付を送信するためのOracle Orachkサポート
リリース23.4以降、Oracle Orachkでは、電子メール添付をHTMLではなくJSON形式で送信できます(指定した場合)。 - 統合AHFコマンドライン・インタフェースの拡張機能
リリース23.4でAHF CLIに加えられた拡張機能のリストを確認します。 - Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック
リリース23.4には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが含まれています。
親トピック: 以前のリリースの変更点
Oracle Database Appliance (ODA)および汎用Oracle RACシステムに関するインサイト
AHFインサイトは、以前のExadataのサポートに加えて、ODAおよび汎用Oracle RACシステムで実行されるようになりました。
AHFインサイトは、システム全体の概観を提供します。リッチ・インタフェースにより次の内容が表示されます。
- 環境トポロジ
- 構成
- データベースおよびシステム・カーネル・パラメータ
- 推奨RUを含むコンプライアンス管理およびドリフト追跡
- イベントのシーケンスのタイムライン
- システム・メトリックの異常を視覚的に強調表示
- 一部の異常なケースにおける問題の根本原因と修正
19.3より前のシステムのオペレーティング・システム情報はサポートされていません。
AHFインサイト・レポートは、ahf analysis create --type insightsコマンドを使用して生成できます。
AHFインサイトを開始するには、「AHFインサイトの概要」を参照してください。
親トピック: AHFリリース23.4
システム・レベル変更の追跡およびレポート
tfactl changesコマンドは、次の領域のシステム・レベルの変更をレポートするように拡張されました。
- デフォルト以外の値に設定されたOracle Databaseパラメータ
- Oracleホームのインストール
- Oracleホーム・パッチのインストール
- Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのインストールに関連するオペレーティング・システム・パラメータ
- オペレーティング・システムのパッチ
コマンド出力によって、現在の値と以前の値の両方が表示されます。-jsonオプションを追加することで、変更結果をJSON形式で生成することもできます。変更はデフォルトによりノード単位で報告されますが、-nodeオプションを使用して制御できます。最大30日の期間に限定して出力します。
詳細は、「tfactl changes」を参照してください。
親トピック: AHFリリース23.4
tfactlコマンドのオプションとしてのJSONペイロードのサポート
クラウド操作では、OneViewインタフェースにOracle Trace File Analyzer収集を簡単にリクエストでき、クラウド・エージェント・コードの変更をリクエストせずに新しいAHF収集機能をサポートできる必要があります。
JSONを使用して、すべてのtfactlコマンドの引数のリストを提供できるようにすることで、JSONはリクエスタによって構築でき、クラウド・エージェントを介してAHFに容易に渡すことができます。
新しい収集オプションは、クラウド・エージェント・コードの変更をリクエストしなくても、初期リクエストですぐにサポートできます。
この機能は、指定されたjsonを抽出し、現在のtfactlコマンドライン・インタフェースにコールインするように拡張します。
親トピック: AHFリリース23.4
診断収集のステータスを理解するための新しいオプション
新しいtfactl print collections -statusオプションが追加され、AHF診断収集が成功、失敗またはまだ実行中の場合、そのステータスを把握できます。
tfactl print collectionsコマンドが拡張されており、次の3つの新しいオプションが提供されます。
tfactl print collections -status FAILED: 失敗した収集を出力します。tfactl print collections -status QUEUED: キューに入っておりまだ開始していない収集を出力します。tfactl print collections -status COMPLETED: 完了した収集を出力します。
詳細は、「tfactl print」を参照してください。
親トピック: AHFリリース23.4
JSON形式で電子メール添付を送信するOracle Orachkのサポート
リリース23.4以降、Oracle Orachkでは、電子メール添付をHTMLではなくJSON形式で送信できます(指定した場合)。
-attachment_typeオプションを使用するか、RAT_ATTACHMENT_TYPE環境変数を設定して、電子メール添付をJSON形式で送信します。この機能は、次の2つのOracle Orachk電子メール通知方法で使用することを目的としています:
-sendemailオプションとともに使用- 自動実行で
NOTIFICATION_EMAILおよびAUTORUN_FLAGS構成を使用
- 添付されたJSONファイルに含まれる内容
- 手動実行の添付には、
orachk_summary.jsonおよびorachk_valid_results.jsonファイルが含まれます。 - スケジュールされた実行の場合、
diffJSONファイルも前述のファイルとともに添付されます。
- 手動実行の添付には、
- 手動実行の添付タイプを指定する方法
- 次のように
-attachment_typeオプションを使用します。orachk -sendemail user@domain.com -attachment_type json - または、かわりにRAT環境変数を設定します。
export RAT_ATTACHMENT_TYPE=json
- 次のように
- スケジュールされた実行で添付タイプをJSONとして指定する方法次のことを実行する必要があります。
- 対応する
autorunエントリのNOTIFICATION_EMAIL値を構成します。次に例を示します:orachk -set 'NOTIFICATION_EMAIL=user@domain.com' -id autostart_client - 対応する
autorunエントリのAUTORUN_FLAGS値を構成します。次に例を示します:orachk -set 'AUTORUN_FLAGS=<previous autorun flags> -attachment_type json' -id autostart_client
- 対応する
親トピック: AHFリリース23.4
統合AHFコマンドライン・インタフェースの拡張機能
リリース23.4でAHF CLIに対して加えられた拡張機能のリストを確認します。
ahf software get-latest-MRP-level: 最新のMRPレベルを取得して、メタデータを更新する必要があるかどうかを確認します。ahf software get-latest-mrp-level 19.18 Database: Database MRP 19.18.0.0.230418 GI : GI MRP 19.18.0.0.230418 19.17 Database: Database MRP 19.17.0.0.230418 GI : GI MRP 19.17.0.0.230418詳細は、「ahf software」を参照してください。
--clusters clu1 clu2 clu3: 分析のAHFバランス・フリート範囲に含めるクラスタのスペース区切りリストを指定します。ahf analysis create --type impact --scope fleet --name fleet1 --clusters clu1 clu2 clu3詳細は、「ahf analysis」を参照してください。
--refresh: AHFインサイト・ソースからの最新データを含む分析レポートを作成します。ahf analysis create --type insights --refresh詳細は、「ahf analysis」を参照してください。
親トピック: AHFリリース23.4
Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック
リリース23.4には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが含まれています。
Oracle OrachkとOracle Exachkの両方に共通するベスト・プラクティス・チェック
- データベース間のCPU競合に関するAHFバランス・チェック
- AHF CPUオーバーサブスクリプション・チェック
Oracle Orachkに固有のベスト・プラクティス・チェック
- クラスタウェアを使用したデータベース・リスナー・サービス構成の検証
Oracle Exachkに固有のベスト・プラクティス・チェック
- データベース暗号化に関するKMS構成の検証
- CRSおよびクラウド登録ファイル間のインスタンス名の比較
すべてのチェックの詳細は、次のヘルス・チェック・カタログを参照してください:
親トピック: AHFリリース23.4